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Henry McCullough特集 – MEET THE SONGS 第66回

↓年を重ねたヘンリー爺も最高のカッコ良さ!

今日のMEET THE SONGSは、グリース・バンドやウィングスでお馴染みの名ギタリスト、Henry McCulloughを特集いたします。

Henry McCulloghは、1943年に北アイルランドはポーツチュワート生まれ。北アイルランドと言えば、ヴァン・モリソンをはじめ、アーニー・グレアムやアンドゥエラのデイヴ・ルイスなどもお馴染みですね。

67年にポーツチュワートからベルファストに移り、アーニー・グレアムらとサイケ・ポップ・バンドPEOPLEを結成します。

ロンドンに進出し、アニマルズやジミ・ヘンドリックスを見いだしたマネージャーのチャス・チャンドラーに認められてマネージメント契約を結び、EIRE APPARENTと改名。

ピンク・フロイドやソフト・マシーンやムーヴやジミ・ヘンドリックスとツアーを回るなど順調に活動を続けますが、カナダでのツアー中にヘンリーはマリファナ所持でつかまり、イギリスに戻らされ、バンドを脱退することになります。
(EIRE APPARENTは、その後、別のギタリストを加え、69年にアルバムをリリース)

ヘンリー在籍時に唯一残したシングル「Follow Me」

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アイルランドで1年を過ごした後、ロンドンへ。
そこで、英スワンプの名グループとして名高いグリース・バンドを結成し、ジョー・コッカーのバック・バンドも担い、ウッドストックにも参加します。

With A Little Help From My Friends (at Woodstock !)

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グリース・バンドは、ジョー・コッカーの傑作2nd『JOE COCKER !』のレコーディングにも参加。

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70年にSPOOKY TOOTHに一時参加し、4th『LAST PUFF』を制作します。

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71年にはハーヴェスト・レーベルよりグリース・バンドの1stアルバムをリリース!

タイトでルーズでコクのあるアンサンブル!音と音の「間」の雄弁なサウンドがたまりません。

ヘンリーのキャリアのハイライトとして、71年にポール・マッカートニーのウィングスに加入。

73年作『RED ROSE SPEEDWAY』を制作。

その中の「My Love」のソロはヘンリー屈指の名演で、ロック屈指のソロと高く評価されています。

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ここでロック・トリビアを一つ。

ピンク・フロイドの代表作『狂気』収録の「Money」のラストで聴ける語り「I don’t know. I was really drunk at the time」はヘンリーのようですね!

Money

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『Band On The Run』のレコーディングの前にウィングスを抜けたヘンリーは、フランキー・ミラー・バンドを結成。

75年『ザ・ロック』を制作します。

この作品も英スワンプ屈指の傑作で、ヘンリーのコクたっぷりのギターも最高!

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そしてそして、ジョージ・ハリソンのダーク・ホース・レーベルより待望のソロをリリース!

バックにはグリース・バンドのメンバー全員をはじめ、ミック・ウィーヴァーなどフランキー・ミラー・バンドの面々も顔を出し、まさに英スワンプ・オールスターズ

タイト&ルーズなリズム隊、ルーラルなリズム・ギター、コロコロと転がるピアノがグッとくるアーシー&グルーヴィーな英スワンプがたまりません。

鼻にかかったゆる~いヴォーカルも味わい深くなんとも最高で、同郷の盟友アーニー・グレアムにも通じるずばり英スワンプの大傑作!

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その後、エリック・バードンやロニー・レインやドノヴァンの作品など数々の作品に参加しますが、特筆はロイ・ハーパーのこの名作!

どの作品を聴いても、繊細なタッチと米ルーツに根ざした土臭さとが生み出す芳醇なトーンが印象的。

2010年代になっても、変わらぬルーラル&スワンピーなサウンドを鳴らし続けている、愛すべきギタリスト&ミュージシャンですね!


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