元祖早弾きギタリスト、アルヴィン・リー率いるブルース・ハード・グループ、3作目のスタジオ・アルバム。本作のリリースと同月にウッドストック・フェスティバルに参加し、一躍その名を轟かせました。
前作後にケヴィン・エアーズが脱退し、ロバート・ワイアット、マイク・ラトリッジ、そして新たに加入したヒュー・ホッパーのトリオ体制で制作された2nd。前作よりもすっとぼけたサイケ色が薄まり、緊張感あるジャズ的アプローチを強めたカンタベリー・ジャズ・ロックとしての出発点と言えるアルバム。
後にEL&Pを結成するキース・エマーソンが在籍していたグループの3rd。スタジオ作4曲とライブ録音2曲からなり、 既にEL&Pを思わせるキースのキーボードを目いっぱいフィーチャーした超絶技巧のキーボード・ロックを構築。EL&Pでも演奏されることが多かった「Rondo」はライブ録音として収録されており、技巧的で迫力のあるサウンドを聴くことが出来ます。
英ブルース・ロックの名グループ、ダニー・カーワンが参加して初、ピーター・グリーンの最後の参加作となる3rd。初期のR&B色は薄まり、アーシー&サイケデリックな色彩が増しています。その中で深淵なる精神性を音で聴かせる天才ピーター・グリーンのギターが特筆。派手さはないものの、円熟の境地に達した味わい深い名作。
「GET BACK」セッションが空中分解し、バラバラになってしまったビートルズ。「昔のように結束して作ろう」というポールの呼びかけに応じ、メンバーみんなが「ビートルズ最後」を意識しながら録音された最終作にして傑作。シングル曲で構成されたA面はもちろん、B面のメドレーはビートルズの最後で最高の名演。
平均年齢20歳に満たない若さで69年にデビューしたFREEの2nd。ポール・ロジャースのソウルフルなヴォーカルにポール・コゾフのキレあるギター、「間」と「タメ」を最大限に生かしたアンサンブルは既に円熟の域。
1969年突如ロック・シーンに現れ、プログレッシヴ・ロックというジャンルをいきなり確立させてしまった歴史的傑作。「21世紀の精神異常者」のヘヴィーなサウンドで幕を開け「クリムゾン・キングの宮殿」の荘厳なメロトロンで終幕するまで、全く非の打ち所の無いフレーズとインプロヴィゼーションの応酬が乱れ飛ぶ、ロックの新たなる時代の突入を象徴する一枚。
KINKS全盛期に発表された名盤7th。テレビ・ドラマ用に制作されていたところ企画が頓挫し本作のみがリリースされましたが、その結果独立した物語性のあるコンセプト・アルバムに仕上がっています。「Victoria」「Shangri-La」などなど、レイ・デイヴィスが生み出す人懐こいメロディと多彩なアレンジが絶品の名曲揃い。
元YARDBIRDSのキース・レルフとジム・マッカーティ、レルフの妹ジェーンらにより結成されたオリジナル・ルネッサンスのデビュー作。ビート・ポップをベースにしつつ、気品あるクラシカル・テイストをふんだんに散りばめたサウンドは幻想的かつ美麗。レイト60sの英国シーンに華麗に咲いた逸品。
全米、全英で同時にチャート1位を獲得したセカンド・アルバム。「Whole Lotta Love」「Heartbreaker」収録。1stを凌駕する強烈な重低音と予測不能のアイディアが詰まった大傑作。
バート・ヤンシュとジョン・レンボーンという英フォークの2大巨匠が結成したグループの3rd。全作品中最もジャズ色が強く、次作のようなしっとり系トラッド・サウンドを好むリスナーにはあまり人気のないアルバム。しかし、このバンドをトラッドとブルースとジャズの融合を試みる場として捉えるなら、それが最も成功した一枚と言えるのではないでしょうか。
実質的なデビュー作と言える2nd。同年のアポロ11号の月面着陸で世が浮かれる中、それに対するアンチテーゼを掲げた表題曲「スペイス・オディティ」は歴史的名曲。後のグラムな作風の印象が強い彼ですが、本作はフォーキーで繊細かつ幻想的な楽曲が並びます。
ジョン・ハイズマンを中心に結成されデイヴ・グリーンスレイドらを擁したジャズ・ロック・グループの2ndで、Vertigoレーベルよりリリースされた第1作目。前作よりもジャズ、クラシカル・ロックなど音楽的な引き出しが格段に増しており、中でも表題曲「ヴァレンタイン組曲」は圧巻の出来。ブリティッシュ・ジャズ・ロック最高峰の一枚。
南アフリカ出身のkey奏者マンフレッド・マンが結成した第二のリーダー・バンドの一作目。Vertigoよりリリースされ、ヘヴィなオルガンと管楽器が絡み合う混沌としたジャズ・ロック・サウンドを展開。
次作『原子心母』で最初の成功を手にする直前の4th。張り詰めたテンションが支配する戦慄のライヴ・サイドと、メンバー4人の個性と実験精神が発揮されたスタジオ・サイドからなる2枚組。壮大で空間的な広がりを意識した音作りには『原子心母』で完成される作風の面影が見て取れます。
デヴィッド・ボウイの提供曲「すべての若き野郎ども」でヒットするグラム・ハードの名バンドによるデビュー作。「ボブ・ディランがストーンズで歌っているようなサウンドを目指した」という"仕掛け人"ガイ・スティーブンスの思惑通り、イアン・ハンターのヴォーカルとミック・ラルフスのギターが火花散らす切れ味鋭いサウンドが楽しめる好盤。
SMALL FACESのスティーヴ・マリオットがアイドル路線から脱却したいと悩んでいたピーター・フランプトンを誘い結成した「スーパー・グループ」、デビュー作と同年の2nd。前作よりもアコースティック路線を打ち出し、ポップさとハードさがバランス良く折衷した内容となった彼らの傑作の一つ。
「ギミー・シェルター」「無情の世界」収録。ブリティッシュ・ロックとアメリカン・ルーツ・ミュージックとの豊かな融合。アメリカ南部サウンドにどっぷりとつかり、グルーヴ感溢れる芳醇なサウンドに彩られた傑作。
後にCOLOSSEUM〜HUMBLE PIEで活躍する名ギタリスト、クレム・クレムソンが18歳の時に結成しそのキャリアをスタートさせたブルース・ロック・トリオの唯一作。彼のギターが炸裂するハードなナンバーはもちろん、バッハの曲をギターとハープシコードを中心にクラシック、ジャズ、ブルースのフュージョンに仕立てたナンバーなど、プログレッシヴな感性も聴き所。
60年代に一世を風靡した英オルガン奏者/シンガー、ファンキーで先鋭的なサウンドを聴かせたCBS期の最高傑作。
「GET BACK」セッションが空中分解し、バラバラになってしまったビートルズ。「昔のように結束して作ろう」というポールの呼びかけに応じ、メンバーみんなが「ビートルズ最後」を意識しながら録音された悲壮感溢れる傑作。特筆すべきは、B面のメドレー。数々の音の断片が、時にダイナミックに、時に優雅につながり、最後まで流れるように聴かせています。ビートルズ最後で最高の名演と言えるでしょう。昔、このメドレーのギターをコピーしたことがありますが、楽曲の彩り豊かさからは想像できないシンプルなフレーズに驚きました。各フレーズはシンプルに洗練されつつも、バンドになると輝きが倍増する。やはり唯一無比のグループです。シングル曲で構成されたA面も見事。特にジョージの2曲、「SOMETHING」「HERE COMES THE SUN」は、彼の生涯でもベストと言える名曲。
88年規格、黒帯、税抜定価3200
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無、軽微なカビあり、小さい破れあり
帯無し、発売直後に回収された超希少盤、東芝盤(CBS/SONY刻印なし)、ディスク内周に「17A1」表記あり、定価3500
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無
Jon Hisemanを中心に結成されDave Greensladeらを擁したイギリスのジャズ・ロックグループの69年2nd。VERTIGOレーベルの第1作という位置付けの本作は、ブルース・ロックへの傾倒が顕著であったデビュー作から音楽的な引き出しが格段に増した名盤であり、ブリティッシュ・ロック然としたハードなロック・アンサンブルからジャジーな表情、クラシカル・ロック的なアプローチまで、テクニカルなインタープレイを交えながら拡散しつつ融合する素晴らしいものです。中でも彼らを代表する名曲となった表題曲「ヴァレンタイン組曲」は圧巻の出来であり、ブリティッシュ・ジャズ・ロック最高峰の1枚と言えるでしょう。
2枚組、直輸入盤(帯・解説付仕様)、デジタル・リマスター、定価3570
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
1枚は傷あり、1枚は無傷〜傷少なめ
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
スリップケース無し
紙ジャケット仕様、06年デジタル・リマスター、内袋付仕様、定価1800+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
若干帯中央部分に色褪せあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。
紙ジャケット仕様、HQCD、04年24bitデジタル・リマスター、カラーブックレット付仕様、定価2700+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
全米、全英で同時にチャート1位を獲得したセカンド・アルバム。ヘヴィかつメタリックなサウンドは、ハード・ロックの雛型と言われ、ビルボード・アルバム・チャート最高位は堂々の1位(69年)!セッション・ミュージシャンとしてのキャリアを持つJimmy Pageのリフ、John Paul Jones、John Bonhamのリズムがとても奥深い作品です。轟音の「Whole Lotta Love」がトップ5入りするヒットとなりました。「Bring It on Home」は、イギリスの白人ブルースの激しさと迫力が鬼気迫る、英国ロックの歴史的大傑作です!
97年規格紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、定価2100
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無、経年変化あり
デジタル・リマスター、定価1942+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
若干カビあり
ペーパーケース仕様、14年デジタル・リマスター、定価2000+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無、軽微なスレあり、若干圧痕あり
ペーパーケース仕様、14年デジタル・リマスター、定価2000+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
側面部に色褪せあり
マンフレッド・マンの解散後、メンバーだったマンフレッド・マンとマイク・ハグが中心となり新たにスタートさせたマンフレッド・マン・チャプターIIIが、69年に名門ヴァーティゴ・レコードよりリリースしたファースト・アルバム。サックスやフルートなどの管楽器を加えたそのジャズ・プログレッシヴ・サウンドは、混沌とした60年代末のブリティッシュロックシーンを如実に表わしている。(帯より)
本作は、69年にUKトランスアトランティックからリリースされたペンタングルのサード・アルバムで、メンバーはファーストから不変のジャッキー・マクシー、バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーン、ダニー・トンプソン、テリー・コックスの5人編成。プロデュースも前作に引き続きシェル・タルミー。全作品中最もジャズ色が強いアルバムといっていいと思うが、その意味では、例えば次作「クルエル・シスター」のようなしっとり系トラッド・サウンドを好むリスナーには人気のないアルバム。しかし、このバンドをトラッドとブルースとジャズの融合を試みる場として捉えるなら、それが最も成功したアルバムと言えるのではないでしょうか。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
ケースツメ跡あり、カビあり
サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1970年に発表された4thアルバム『原子心母』は、ヒプノシスによる牛のカバー・アート、英単語の直訳をそのまま並べた個性的な邦題、そして、日本盤帯に書かれた「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」というキャッチ・コピーが広く知られた名盤です。やはり一番の聴きどころは、スコットランド出身の前衛作曲家Ron Geesinをオーケストラ・アレンジャーに迎えた23分のタイトル曲「Atom Heart Mother」でしょう。ブラス・セクションや混声合唱を贅沢に配置したサウンドが、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを宣言するかのように堂々と響きます。一方、Roger Waters作曲の「もしも」、Rick Wright作曲の「サマー'68」、Dave Gilmour作曲の「デブでよろよろの太陽」は、共通して美しいメロディーが印象的な小品。そして、アルバムの最後にはミュージック・コンクレートの手法を用いた「アランのサイケデリック・ブレックファスト」が控えます。なおグループは、本作で初めて全英初登場1位を獲得しました。
元YARDBIRDSのKeith RelfとJim McCartyを中心に結成されたオリジナル・ルネッサンス。69年のデビュー作。ビート・ポップがベースにありますが、クラシカルで躍動感に溢れたピアノ、荘厳なコーラス・ワークをフィーチャーしたサウンドはたいへん幻想的。変拍子の中をピアノがコロコロと転がるキメのパートから、一転して「月光」のピアノ・ソロへと移行するなど、鮮やかなアレンジも素晴らしい。Keith Relfのヴォーカル、紅一点Jane Relfのヴォーカル、どちらも気品に満ちているのも特筆ものです。レイト60sの英国シーンに華麗に咲いた逸品。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
ケースにスレあり