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「音楽歳時記」 第九十四回 11月23日 勤労感謝の日 文・深民淳





え〜、ニック・ターナーが11月10日に亡くなったそうで。享年82歳ということです。HAWKWINDのメンバーとして知られていますが、ソロもどっちゃり出しています。HAWKWINDのメンバー、70年代の破茶滅茶な生活ぶりを考えると長生きだったような気もします。70年代末の中心人物だったロバート・カルヴァートは1988年に亡くなっていますし、初期のベーシストだったレミーも2015年に死去。ニックジィさんはバンド創設者デイヴ・ブロックと共に初期メンバーの生き残りだっただけに残念です。

HAWKWIND初期は本当に貧乏で、ライヴ・バンドとして人気を博し、公演数が増え始めた頃でも家賃滞納で部屋追い出されるメンバーはいるわ、食料品の万引きはやるわ、所属のUAに行ってサンプル盤ごっそり持ち帰り売り飛ばして生活費を捻出だったそうで。

その頃、遠く離れた日本の中学生だった僕はラジオで聴いた「Silver Machine」にどハマりしてレコード店直行。『Doremi Fasol Latido』買うつもりが、ジャケットも軽くエロくて、いたいけなロック・ファンを簡単に騙す、有る事無い事書かれたピンクのぶっとい帯にズルズル惹かれ、日本語ブックレットもデカくて豪華だし、ポスター・スリーヴにブレブレで写っているのは彼らのステージ専任ストリッパー、ステイシア! 身体中の毛穴という毛穴からリビドー噴射状態でニッポンノチュウガクセイ『宇宙の祭典』ご購入となった次第。

以来、半世紀新作が出ると律儀に買って今では立派なコレクションとなり、WOWエンタ時代にはカリズマ、GWR時代の作品の再発も担当というご縁。

ニック・ターナー観たなぁ、渋谷で。思った通りのステージで大笑いだったけど楽しかった。なんかいつもの追悼モードとはちょっと違って湿っぽさがなく、そうか、82歳か、その人生考える大往生と言っても良いのかもといった感じで、音楽人生楽しませていただきありがとうございましたということで、本日は追悼で1978年カリズマ・レーベルから出たNIK TURNER’S SPHYNX名義の『Xitintoday』から始めたいと思います。

ニック・ターナーのソロ作品の中でも最も有名な1枚だと思いますし、参加メンバーも豪華です。ギターにスティーヴ・ヒレッジ、ベースにGONG、STEVE HILLAGE BAND等で活躍したマイク・ハウレット、シンセサイザーにHAWKWIND人脈のティム・ブレイク、スティーヴ・ヒレッジのパートナー、ミケット・ジローディ、パーカッションでモーリス・パート、コンガにこちらもHAWKWIND人脈のアラン・パウエルらが参加しています。


古代エジプト神話の神々を題材にしたコンセプト・アルバムで、ロックの世界でも度々登場するIsis、Osiri、Anubisなどの曲名が並びます。サウンドはHAWKWINDのようなアグレッシヴなサウンドではなく、ラバーブ、タブラ、ベルなどエスニック楽器も導入した、エスニック・アンビエント・フュージョンといったミステリアスなサウンドで、80年代以降のソロで聴かれるコズミック・ロック風サウンドとはかなり趣が異なっています。

ターナーのフルートもディレイ、リヴァーブ等を深くかけたものになっており、オリエント風音階で演奏されるパートではどことなく尺八の響きを想起させます。オリジナルのアナログ盤にはHAWKWINDからの伝統と申しましょうか、凝ったデザインのブックレットもついており、これは確か紙ジャケット化されて時にも再現されていたと記憶しています。

Anubis

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さて、11月23日は勤労感謝の日。祝日です。今年は水曜日ですね。どういう休日なのかは読んで字の如しですぐに分かりますが、なんでこの日に日頃の勤労を感謝しなきゃならないのか言えば、もともとこの日は戦前までは「新嘗祭(にいなめさい)」という祭日でした。米の収穫を感謝する祭りで7世紀頃に宮中儀式として確立されたと言われています。明治時代から「新嘗祭」として休日となっていましたが、敗戦後の1948年(昭和23年)に施行された休日法によって勤労感謝の日に改められたのだそうです。天皇制がなくなったことにも関係しているのでしょうが、アメリカによる占領下時代に似て非なるものに置き換えられたようなモヤっとした感覚が残ります。


ともあれ、今年はよく働きました。まだ1年が終わったわけではありませんが、特に10月以降は滅茶苦茶多忙。11月30日に発売するKING CRIMSON 2003年ジャパン・ツアー全8公演のCD制作と12月21日発売予定のトビー・エイミス監督によるKING CRIMSONのドキュメンタリー映画『In The Court Of Crimson King: King Crimson At 50』のDVD制作がほぼ同時進行となったのが主な原因なのですが、ドキュメンタリー映画の方は映画本体と特典映像のDVD 1枚ものの他2DVD(国内プレス)+BD(輸入盤。DVD2と同内容ながら音声スペック等のレートがよりハイスペック)+4SHM-CD=ディスク7枚組のデラックス・エディションも出るためかなり混乱しています。ドキュメンタリー映画の方は弊社ブログでも進捗公開しておりますが、もうひとつの勤労感謝アイテム、2003年ジャパン・ツアー全8公演CDに関してはほぼ何も公開しておりませんのでここでその内容等に触れてみたいと思います。


CRIMSONの日本公演音源に関してはWOWエンタ時代から日本公演補完シリーズと題して初来日(新潟公演以外)、1995年、2000年とシリーズで発売してきましたが、2003年のダブル・デュオ2度目のツアーと1984年ツアーに関しては中途半端な状態になっていました。


2003年ツアーに関しては先にDGM LIVEにダウンロード音源としてアップされていた4月13日人見記念講堂公演と4月20日愛知厚生年金会館公演は旧レーベル時代にCD化しましたが、他6公演は音源はあるもののポストプロダクションが終わっていないということで未発売になっていました。2021年末にCRIMSONが最後の来日を果たした際にデヴィッド・シングルトンとミーティングした時、ようやく全8公演のポスプロが終わったのでCD化可能ということになり、今回の発売となったのですが、先にDGM LIVEにアップされていた2公演と後からポスプロを行った6公演は再生レベルの違いあったそうで、CD化に際し、DGMのエンジニアー、アレックス・マンディからこれを均一にするためのリマスター作業をしたいという申し入れがあり、その作業の終了を待って、マンディ制作によるSHM-CD用のDDPマスター到着を待ったいたら発売が当初の予定だった10月から11月にずれ込み、ドキュメンタリー映画パッケージの発売と見事にバッティングとなったしまったのでした。


2003年はクラブ音源でもあまり人気のない時期なのですが、日本公演補完シリーズをここまで続けてきた以上やはりコンプリートしたいということもあり今回の発売に至ったわけです。この2003年というのがCRIMSONにとってどういう時代だったかといえば、スタジオ・アルバム3枚で解散するCRIMSONの呪いをロバート・フリップ自身が断ち切り、持続可能CRIMSONを目指した時代。これに尽きるかと。(アルバム・タイトル英語表記だと雰囲気出ないのでここからは日本語表記で行きます)


『宮殿』から『アイランズ』に至る時代はスタジオ盤4枚あったじゃないかというご指摘もあるでしょうが、ロバート・フリップが全権を掌握(ピート・シンフィールドはいましたが)したCRIMSONのスタートは『ポセイドン〜』から。『ポセイドン〜』、『リザード』、『アイランズ』と出して、『アイランズ』が出来上がるあたりでは既に次の『太陽と戦慄』へ繋がる構想が浮かんできていたこともあり、スケジュール消化のUSツアー終了と共に自分都合で解散。次のプログレ戦国時代編とも言えるビル・ブルーフォード、ジョン・ウエットン、デヴィッド・クロス(ジェイミー・ミューア)も擦った揉んだの挙句契約満了のため『レッド』を作って、ツアーもせず即、自分都合解散、隠遁生活からソロ時代に突入。ソロを経て、フリッパートロニクスの可能性も追求しつつ、ニューウェーヴ時代の波に乗りLoGを結成してみたものの、これじゃダメだということになり、ブルーフォード、エイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィンとDISCIPLINEを結成。リハを続けこれがKING CRIMSONとなりアルバム『ディシプリン』で復活。復活したのは良かったが、どこのメジャー・レーベルもアルバム1枚じゃ契約してくれないから3枚作らなきゃならなかったなどと言い放ち、本当にやるべきことは『ディシプリン』で終わっていたとばかりに、1984年ツアー終了と同時に残りのメンバーの顰蹙を買いながらも自分都合でまたも解散。


このようにKING CRIMSONは大先生の自分都合により解散を繰り返してきたわけです。それを考えると1994年にダブル・トリオで復活したCRIMSONもプロジェクト活動を経てダブル・トリオに縮小とメンバー構成の変化はあったものの、2003年ツアー時に発表されていた『ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ』は『スラック』、『ザ・コンストラクション〜』に続く3作目にあたります。それ以降KING CRIMSON名義のスタジオ・アルバムは発表されていないので、やっぱり3作で活動終了となったわけですが、この年を最後にしてのアルバム制作終了は前3回と状況が異なるわけです。


まず、大先生、KING CRIMSONとしての活動に専念するために、DGMのレーベルとしてのビジネス縮小に踏み切ります。それまではメンバーのソロ、外部契約アーティスト作品も出していましたが順次終了。現在のDGM LIVEダウンロード・サービスに繋がるコレクターズ・クラブCDの制作は続けていたものの、KING CRIMSON自体の契約は当時世界最強のインディーズ・レーベルだったサンクチュアリィ・レーベルと交わし、作品制作とツアーに専念できる体制を構築します。また、北米エリアでのマネージャーも雇い入れ、活動の幅を広げるべく準備も進めていました。何よりも驚いたのは、『ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ』発売に先駆け、まぁ、断られるだろうと思いつつもプロモーション来日を打診したら本当にプロモできちゃったことです。やる気満々だったわけです。


このアルバム発売時の担当ディレクターだったので当時のことはよく覚えていますが、『ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ』で活動停止するつもりは全く無かったと断言できます。この後のビジネスをどう展開していくかも語っていましたし。ただ、大先生の中では持続可能型CRIMSON構想が固まっていたにせよ、他3人にそれがちゃんと伝わっていたかどうかはちょっと疑問でしたね。特にブリューはプロジェクト活動を真っ向から否定していないものの、振り回された感がずっと澱のように残っていたでしょうし、大先生とトレイ・ガンは英国人と米国人の国民性の違い、性格の違いも災いしてストレス増幅期に入っていたと思います。CRIMSONを継続させるために残りの3人に課したものもそれまで以上に大きかったのではないかと推測される時期でもありました。


結局、この2003年ツアー終了後事態は悪化。トレイ・ガンの脱退、世界最強だったはずのサンクチュアリィ・レーベルの経営に陰りが見え始め、可能性拡大のために契約を交わした北米担当マネージャーがまさかの急死。復帰したトニー・レヴィンを加えての2004年リハーサルも不調に終わり、CRIMSONは活動停止状態となってしまうのでした。


次にこの2003年ジャパン・ツアーの特徴ですが、2003年のツアーは2月末にUSツアー1stレグからスタート。東海岸から西海岸へ移動し、3月末まで約1カ月ツアーを行い2週間弱の間隔を経て日本ラウンドは4月12日長野県松本文化会館公演からスタートします。2000年ツアーの時もそうだったのですが、ジャパン・ツアーは観客のマナーも良く、落ち着いて演奏に集中できるようで、その年のツアーのショウ形態を固める上で重要な局面だったと思います。このジャパン・ツアー、実は大先生の演奏中のミスが結構多発するのですが、これは練習不足とは逆でショウ形態をより確固としたものにすべく行ったトライ&エラー故だったのではないかと全公演を聴いてきて感じました。ツアーは松本を皮切りに翌13日東京人見記念講堂(記憶が定かではないのですがこの日は追加公演だったような気がします)、オフ日を挟み15、16、17日が新宿厚生年金会館3デイズ。内15、16日はTV収録が入り、16日公演をベースにDVD『アイズ・ワイド・オープン』、ライヴ・アルバム『エレクトリック』が制作されます。18日が移動日・オフとなり19日福岡、20日名古屋、21日大阪でジャパン・ツアーは終了します。


音源の方は旧レーベル時代に一度CD化された人見記念講堂、愛知厚生年金会館公演と初日の松本がサウンドボード・ダイレクトのステレオ音源。16日は『エレクトリック』のマスター・データを使用したリマスター音源と思われる音質(なので音質面ではこの日が最強)。残りの15日、17日新宿、19日福岡、21日大阪がA-DATマルチトラック・マスターからアレックス・マンディが制作した新規ミックスとなっています。サウンドボード・ダイレクト音源はPAから出ていたミックスがそのまま記録されているため全体的にサウンドがセンターから一直線に飛び出してくる生々しいサウンドになっており、16日の『エレクトリック』マスターからのリマスター音源もそれに準じた形になっていますが、アレックス・マンディがA-DATマルチトラック・マスターから新規ミックスを作った4公演に関しては2本のギターが左右に振り分けられ、センタースペースにドラムとベースという定位になっており、サウンドボード・ダイレクト音源、『エレクトリック』マスター音源とは印象がかなり異なるもになっています。


CD化作業のため全てを聴いた僕の個人的な好みとしてはやはり初CD化となるA-DATマルチトラックからのアレックス・マンディ・ミックスが面白かったですね。フリップ、ブリューのギターがはっきり聴き分けられ、CRIMSONというバンドの特性上ベーシスト以上の役割を要求されたいたトレイ・ガンがどういう働きをしていたのかがはっきり分かる点も聴きどころだと思います。新規マンディ・ミックス4公演のうち、15日新宿1はTV収録初日ということもあり、演奏硬くなり全体的にスケール感小さめ、17日新宿2は2003年ジャパン・ツアー最大のバッド・デイでオープニングから演奏がどうも噛み合っていない雰囲気。それがどんどん悪化していき、それまでアンコールに置かれていた「ヴルーム」をセット中盤に置いたのが裏目に出て、2003ツアーで最もグダグダの演奏になってしまい、これはマズイとばかりに「ダイナソー」以降必死の立て直しが始まり、終盤に向かって持ち直すという波乱に満ちた公演となっています。

お薦めはその17日の悪夢から立ち直りを見せた19日福岡公演、大先生のトライ&エラーの悪戦苦闘がひとつの結果としてまとまる気配が感じられる最終大阪公演です。ただ、高音質の新規マンディ・ミックスが登場しても色褪せないのが、20日の名古屋・愛知厚生年金会館公演。前日19日の福岡公演でV字回復を果たしたパフォーマンスが更に一歩前進したパワフルな演奏は2003年ツアー・パフォーマンスのスタイルを完成させた公演だったと全8公演を聴き通して逆に実感。のびのびとした演奏が生み出す一体感にパワーが宿る瞬間をしっかり捉えていますし、この日の力強いパフォーマンスにはセンターからサウンドが一直線に聴く者に迫ってくるサウンドボード・ダイレクトがベスト・マッチ。何回やっても決まらなかった「ヴルーム」を外し、この日のアンコールでこの年で日本初演奏となった「レッド」は大音量で聴くとコンクリートの塊が飛んでくるかのような迫力があります。


最後にここ数カ月ハブってきた今月の1枚を。クレア・ハミルの新作『ポケットいっぱいのラヴ・ソング/A Pocket Full Of Love Songs』です。1971年アイランド・レーベルからのデビュー作『One House Left Standing』発表当時はまだティーンエイジャーでしたからまだ70歳手前。確か今年68歳だったかと思います。最初に思ったのは歳とったというより歯並び良くなったなぁ、ということでした。昔は若干出っ歯気味でしたが矯正したんでしょうかね。サウンドは熟女ならではのおばちゃんAORと私は昔からこうでしたって感じのフォーク・ロック路線、一部ちょっとロカビリーっぽいのも入れてみましたといった感じの仕上がり。いきなりのバンド・サウンドがDIRE STRAITSとACEの真ん中あたり狙ってみましたな感じで掴みはいい感じです。

流石に声の方は大分低くなってしまいましたが、歌い出しの頭にクキッとアクセントが付くこの人固有のスタイルは健在。なんだかんだ言いつつ今週は繰り返し聴いております。

A Pocket Full Of Love Songs

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    • PCCY01087

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    • PCCY01177

      プラ製透明スリップケース&ブックレット付仕様、2枚組、定価3689+税

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    • IEZP1

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      (税込880円)

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    全35曲、ダブル・トリオ時代の歴史的パフォーマンスを捉えた映像作品

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    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。

  • KING CRIMSON / CAT FOOD/GROON

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    衝撃的デビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1970年に発表されたセカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』は、デビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の延長上に位置する作品となっています。『クリムゾン・キングの宮殿』発表後、ギタリストRobert Frippと作詞家Peter Sinfieldを除く3名が脱退を表明するも、諸事情によりGreg LakeとMichael Gilesは引き続き本作のレコーディングに参加。新たにKING CRIMSONに参加したのは、ピアニストKeith Tippett、管楽器奏者Mel Collins、ベーシストPeter Giles(Michael Gilesの実弟)、そしてヴォーカリストGorden Haskell。その結果、本作には8名ものミュージシャンの名前がクレジットされることになりました。音楽的にはデビュー・アルバムと同一線上で捉えることも可能ではありますが、例えばKeith Tippettのジャズ・ピアノをフィーチャーした「キャット・フード」、あるいは、ホルスト作曲の組曲「惑星(火星、戦争をもたらす者)」を思わせるリズムとカオティックなメロトロンが凄まじい相乗効果を生む「デヴィルズ・トライアングル」など、新たな試みも行われています。なお本作の後、Greg LakeはEMERSON, LAKE & PALMERとして再デビュー、そしてMichael GilesとPeter Gilesの兄弟はすでにKING CRIMSONを脱退していたIan McDonaldと共にMcDONALD AND GILESを結成します。

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    70年3rd、表題曲にはYESのジョン・アンダーソンが参加

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。セカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』を最後に、Greg Lake、Michael Giles、Peter Gilesが脱退。1970年に発表されたサード・アルバム『リザード』は、『ポセイドンのめざめ』に参加していたベース・ヴォーカリストGorden Haskellと管楽器奏者Mel Collinsが正式加入、さらにドラマーAndy McCullochを迎え入れ制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、過去作にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippettがバンドメイト(コルネット奏者Mark Charigとトロンボーン奏者Nick Evens)を引き連れ参加している他、オーボエ奏者Robin Miller、さらにYESのヴォーカリストJon Andersonが、表題組曲「リザード」の「ルーパート王子のめざめ」で歌声を響かせています。本作は、Keith Tippettが持ち込んだフリー・ジャズのエッセンスがグループに新たな息吹を注ぎ込んだ作品であり、特に「インドア・ゲイムズ」や「ハッピー・ファミリー」におけるインプロヴィゼーションなどで、その影響をはっきりと聴き取ることができるでしょう。一方で、フルートが舞う「水の精」ではこれまでのKING CRIMSONらしい牧歌性も披露。ラストには20分を超える表題組曲「リザード」が控えます。フリー・ジャズへの接近を通じて、後のKING CRIMSONサウンドの重要なポイントとなる即興色を拡張した傑作です。

  • KING CRIMSON / ISLANDS

    クリムゾン史上最も儚く美しいサウンドを聴かせる71年4th

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。サード・アルバム『リザード』をリリース後に、ベース・ヴォーカリストGorden HaskellとドラマーAndy McCullochが脱退。1971年に発表された4thアルバム『アイランズ』は、ベース・ヴォーカリストBoz(Boz Burrell)とドラマーIan Wallaceを迎え制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、前作『リザード』にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippett、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerに加えて、ダブル・ベース奏者Harry Millerと女性オペラ歌手Paulina Lucasが新たに参加しています。本作は、いて座三裂星雲のジャケットが示す通り「静寂」あるいは「静謐」といったワードが相応しい神秘的なサウンドが展開される傑作。KING CRIMSONらしいヘヴィネスが炸裂する『船乗りの話』のような楽曲も収められていますが、全体的にアコースティック楽器に比重が置かれています。Keith Tippettらは言うまでもなく、Harry Millerの浮世離れしたダブル・ベースや、Paulina Lucasの魔術のようなソプラノ・ヴォイスも楽曲に素晴らしいアクセントを加えています。本作を発表後、Peter SinfieldがRobert Frippと対立し解雇、さらに残る3名も音楽性の違いが明確になりKING CRIMSONは解散。Robert Frippは再始動に向けて新たなメンバーを探すことになります。

  • KING CRIMSON / EARTHBOUND

    72年アメリカ公演時のライヴ作、あまりに凶暴な『21世紀のスキッツォイドマン』ライヴテイクは必聴!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1971年の4thアルバム『アイランズ』を発表後、Peter SinfieldがRobert Frippと対立し解雇され、さらに残る3名もRobert Frippとの音楽性の違いが明確になりKING CRIMSONは解散となりました。1972年に発表された『アースバウンド』は、解散決定後のアメリカ・ツアーの模様を収録したライブ・アルバムであり、KING CRIMSONのディスコグラフィーの中で最も批判的意見の多い作品と言えるでしょう。その最も大きな理由は音質の悪さにありますが、やはり録音状態の良し悪しは作品の評価に直結してしまうため、本作に対する評価は必ずしも高くありません。ただし、発売から半世紀が経過した現在であれば、本作にもKING CRIMSONの歴史上重要な史料的価値があります。ライブ・アルバムとしては必ずしもオススメできる作品とは言い切れませんが、『クリムゾン・キングの宮殿』から『アイランズ』までを聴いた後でこの作品に触れると、KING CRIMSONに関する知識をより深めることができるでしょう。

  • KING CRIMSON / LARKS’ TONGUES IN ASPIC

    フリップ以外のメンバーを一新して制作された73年作5th、圧倒的な緊張感とダイナミズムが支配する大傑作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。4thアルバム『アイランズ』を発表後に解散したKING CRIMSONですが、Robert Frippは新たなメンバーを探しKING CRIMSONを再始動。グループの最高傑作と名高い1972年の5thアルバム『太陽と戦慄』を世に送り出しました。メンバーはギタリストRobert Frippに加えて、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、パーカッション奏者Jamie Muir、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。本作は、確かな技巧を持ったミュージシャンたちによる最高品質の実験音楽作品であり、1曲目の「太陽と戦慄 パートI」と最終曲「太陽と戦慄 パートII」に象徴される、即興演奏を重視したメタリックなプログレッシヴ・ロックの大傑作となっています。また、2つの先鋭的な楽曲に挟まれた中盤の楽曲たちも素晴らしく、John Wettonのヴォーカルが冴えわたる「土曜日の本」や、最初期のKING CRIMSONサウンドが頭をよぎる「放浪者」、 ヘヴィーなギターとスキャットから始まる「イージー・マネー」 、Jamie Muirの話し太鼓(西アフリカの伝統的な太鼓の奏法)を曲名に冠した「トーキング・ドラム」と、どの楽曲も強烈な個性を持っています。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを聴くうえで、避けて通れない名盤です。

  • KING CRIMSON / RED

    フリップ、ウェットン、ブルーフォードの三人が尋常ならざる緊張感の中で生み出したクリムゾンを代表する傑作、74年作7th

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。6thアルバム『暗黒の世界』後にヴァイオリン奏者David Crossが脱退。3人体制となったKING CRIMSONは、1974年に7thアルバム『レッド』をリリースしました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Brufordという布陣。ゲストには、ソプラノ・サックス奏者Mel Collins、アルト・サックス奏者Ian Mcdonald、ヴァイオリン奏者David Cross、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerという旧メンバーあるいは過去作にもゲスト参加の経験を持つミュージシャンたちが迎えられています。その内容は、アルバムのオープニングを飾る「Red」から破壊的なギター・サウンドとアグレッシヴなリズム・セクションに驚愕する傑作。KING CRIMSON作品の中で最も素晴らしいバラード曲との呼び声も高い「堕落天使」、初期のKING CRIMSONサウンドをヘヴィーに再構築したような「再び赤い悪夢」、インプロヴィゼーションのライブ録音楽曲「神の導き」、抒情的なヴォーカルが印象的な前半部とギターやサックスが暴れまわる後半部から成る長尺曲「スターレス」と、全曲がプログレッシブ・ロック史に残る名曲です。本作のリリースをもって、KING CRIMSONは再び解散することとなりました。裏ジャケットに使われている、レッド・ゾーンに振り切れた音量メーターが、本作の狂暴な音楽性と当時のグループの状況を示唆しています。

  • KING CRIMSON / STARLESS AND BIBLE BLACK

    精緻にしてヴァイオレンス!ライヴ音源とスタジオ音源に巧みな編集を施した74年作7th、クリムゾン史上の難曲「FRACTURE」収録

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。5thアルバム『太陽と戦慄』に続いて1974年にリリースされた6thアルバム『暗黒の世界』は、スタジオ・レコーディングとライブ・レコーディング(73年録音)が混在する変則的な作品となっています。収録曲順に見ていくと、「偉大なる詐欺師」と「人々の嘆き」は完全なスタジオ・レコーディング。「隠し事」はライヴ・レコーディングで、「夜を支配する人」はライヴ・レコーディングの冒頭から途中でスタジオ・レコーディングに切り替わります。「トリオ」はライブ・レコーディングで、「詭弁家」はライブ・レコーディングに後からスタジオ・ヴォーカルをかぶせた楽曲。「暗黒の世界」と「突破口」はライブ・レコーディングとなっています。前作『太陽と戦慄』でパーカッション奏者Jamie Muirが脱退したため、本作のメンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。内容的には、初期の強烈なKING CRIMSONサウンドに回帰したようなスタジオ楽曲と、インプロヴィゼーションで聴かせるライブ楽曲に分かれています。本作を発表後にDavid Crossが脱退し3人体制となったKING CRIMSONは、次作『レッド』の制作に取り掛かります。

  • KING CRIMSON / USA

    75年リリース、『RED』発表前の爆発的パフォーマンスを収録した名ライブ盤!

    75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。

  • KING CRIMSON / DISCIPLINE

    80sクリムゾンの幕開けを告げた衝撃の81年作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1974年に7thアルバム『レッド』を発表し、KING CRIMSONは解散。しかし、ソロ・ミュージシャンとして活動する中でバンドへの意欲が高まったRobert Frippは、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordと共にKING CRIMSONを再結成しました。アメリカ人ミュージシャン2名が加入した新生KING CRIMSONによる1981年の8thアルバム『ディシプリン』は、フリッパートロニクスと称されるギター・シンセサイザー、スティック・ベース、電子ドラムといった新しい楽器が導入され、音楽性も、アフリカン・ミュージック(ポリリズム)の民族色を取り入れたアプローチや、ミニマル・ミュージック、そしてニュー・ウェイヴやディスコ・ミュージックのような流行音楽にまで手を伸ばし新しいKING CRIMSONサウンドを生み出しています。『ディシプリン』はリリース当時こそ音楽性の変化が賛否両論を巻き起こしたものの、現在では『クリムゾン・キングの宮殿』や『太陽と戦慄』と並んでグループの傑作アルバムのひとつと言われる高い評価を受けています。

  • KING CRIMSON / BEAT

    80sクリムゾン第2弾、82年作

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1981年の8thアルバム『ディシプリン』で再始動したKING CRIMSONは、翌82年に9thアルバム『ビート』を発表しました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣であり、KING CRIMSONの歴史上初めて前作と同一メンバーによるスタジオ・アルバムとなりました。本作は、ビートニク(第二次世界大戦後のアメリカで起こったカウンター・カルチャー)の作家であるジャック・ケルアックの作品「路上」に着想を得たアルバム。例えば冒頭の「ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー 」はニール・キャシディ(上記「路上」の登場人物のモデルとされる)、ジャック・ケルアック、そして「ミー」がAdrian Brewを指しています。同一メンバーということもあって8thアルバム『ディシプリン』からの流れを汲んだ内容であり、ポリリズムの多用、ミニマルなフレージング、エスニック・ミュージックのテイスト、そしてインプロヴィゼーションなど、前作から継承されたサウンドを聴かせています。ニュー・ウェイブ風のポップな衣装を身にまといつつも、注意深く耳を傾けてみると非常に高度な音楽的アプローチを行っているというのが、この時期のKING CRIMSONの特徴でしょう。

  • KING CRIMSON / THREE OF A PERFECT PAIR

    フリップ/ブリュー/レヴィン/ブルーフォードによる80sクリムゾンの最終幕を飾る84年作

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1984年に発表された10thアルバム『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』は、8thアルバム『ディシプリン』と9thアルバム『ビート』と同一メンバーにて制作されました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣。本作は、KING CRIMSONのスタジオ・アルバムの中ではあまり目立たない存在かもしれません。その理由は、契約履行のために作ったアルバムという印象が強いことや、Adrian Brewのポップ・センスに寄せた出来になっていることなどが挙げられるでしょう。確かにアルバム前半には分かりやすいヴォーカル・ナンバーが収録され聴き手を困惑させるかもしれませんが、後半ではKING CRIMSON版インダストリアル・ロックとでも名付けたくなるようなインストゥルメンタルが配置されています。もちろんインプロヴィゼーションもフィーチャーされており、最終楽曲のタイトルは、なんと「太陽と戦慄 パートIII」。Robert Fripp本人も本作に対してはポジティブな感想を持っていないようですが、8thアルバム『ディシプリン』からの一連の流れを知る意味で、チェックしておきたいアルバムでしょう。

  • KING CRIMSON / VROOOM

    90sクリムゾンの第1弾アルバム、94年作

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONの次なるリリースは、94年のミニアルバム『ヴルーム』。この時期のKING CRIMSONは
    ギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。本作は、95年のフル・アルバム『スラック』へのウォーミング・アップのような意味合いの作品であり、事実6曲中4曲がアルバム用にリミックスされ『スラック』にも収録されています。内容は、7thアルバム『レッド』に通じるヘヴィーな楽曲を中心としており、KING CRIMSONの進化はまだまだ続くと確信させられる出来栄えです。

    • IECP10044

      紙ジャケット仕様、初回プレス限定ステッカー付仕様、デジタル・リマスター、定価2300+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      900円

      720円
      (税込792円)

      198円お得!


      CD詳細ページへ

  • KING CRIMSON / B’BOOM OFFICIAL BOOTLEG – LIVE IN ARGENTINA 1994

    94年アルゼンチンでのライヴ音源、全19曲

  • KING CRIMSON / THRAK

    10年の沈黙を破り再始動したクリムゾンが放った95年作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONは、94年に久々の新作となるミニアルバム『ヴルーム』を送り出し、翌95年には『ヴルーム』の楽曲を含むフル・アルバム『スラック』を発表しました。この時期のKING CRIMSONはギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。内容は、冒頭の「ヴルーム」を聴いただけで7thアルバム『レッド』の衝撃がよみがえるような、強烈なヘヴィー・プログレッシヴ・ロックとなっています。Robert Frippは、新たなKING CRIMSONの音楽性を「ヌーヴォ・メタル (Nuovo Metal)」と標榜しました。

    • IECP50013

      デジタル・リマスター、定価1886+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

    • UICE9064

      紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、定価2345

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯無

      帯無、側面部に色褪せあり

    • IEMQ18

      廃盤希少!紙ジャケット仕様、MQA-CD(CDプレイヤーで再生可/ハイレゾ再生にはMQA対応プレイヤーが必要)、ジャッコ・ジャクジク&ロバート・フリップ・ステレオ・ミックス、15年版ステレオ・ミックス収録、英文ブックレット封入、定価2800+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      5600円

      2800円
      (税込3080円)

      3080円お得!


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    • IEZP95

      廃盤、紙ジャケット仕様、K2HDHQCD+DVDオーディオの2枚組、デジタル・リマスター、NTSC方式、リージョンフリー、ブックレット付仕様、定価4500+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      3400円

      1700円
      (税込1870円)

      1870円お得!


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    • KCSP13DGM

      デジパック仕様、スリップケース付き(画像はスリップケースです)、CD+DVDオーディオの2枚組、NTSC方式、リージョンフリー

      盤質:傷あり

      状態:良好

      スリップケースに角潰れあり

  • KING CRIMSON / THRAKATTAK

    95年ツアーのライヴ音源より、インプロヴィゼーション・パートのみを編集した96年作

  • KING CRIMSON / EPITAPH VOLUMES THREE AND FOUR

    97年リリース、歴史的1st『宮殿』製作時のメンバーによる69年のライヴ音源を収録、全15曲

  • KING CRIMSON / CIRCUS

    99年発表、70〜90年代までをカバーしたライヴ・ベスト盤

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.1

    DGMコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴ・ボックス、69/72年のライヴを収録

    • PCCY01394

      3枚組ボックス、ボックスに帯付仕様、各CDはプラケース入り仕様、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価6500+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:並

      帯有

      側面部に色褪せあり、ボックス・ブックレットに若干カビあり、その他は状態良好です

  • KING CRIMSON / ELEMENTS 2021 TOUR BOX

    29曲収録。

  • KING CRIMSON / GREAT DECEIVER 1 LIVE 1973-1974

    73-74年期のライヴ音源、全24曲

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