2019年11月9日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
11月に入り、急に冷え込むようになりましたね…。
こんな時期には、パワフルでエモーショナルな女性ヴォーカリストのシャウトを聴いてホットな気持ちになりたい!
というわけで、今回はジャニス・ジョプリンにも劣らぬ力強い歌声を聴かせてくれるハード・ロック&ブルース・ロックの女性ヴォーカリスト達を集めてみました。
米国のブルース・ベーシストMerryweatherとその恋人のヴォーカリストLynn Careyによるハード・ロック・グループ。
まるでアンプを使って増幅しているかのようなこの豪快なシャウト…。
ジャニスに次ぐ女性ロック・シンガーと言ってしまってもよい抜群の存在感!
そんなMAMA LIONの前身と言えるこの作品もご紹介!
Lynnのシャウトが炸裂するファンキー&ブルージーなハード・ナンバーから黄昏フォーク・ロックまで、多彩で骨太なサウンドが楽しめます。
最近リイシューされたこちらの作品もご紹介しておきましょう。
切れ味鋭いブラス・ハード・アンサンブルとぶつかり合う、ジャニス・ジョプリンばりのGenya嬢の力強いヴォーカル!
ハード・ロック・ファンも熱くなること間違いなしの米ブラス・ロック71年作。
名女性ヴォーカリストって言ったらフィンランド出身のLinda Hoyleも忘れちゃいけませんよね!
淡いトーンのオルガン、ジャジーなフルートに陰影のある女性ヴォーカルがたまらないVertigo屈指の名作!
次はコチラ!スージー・クアトロにも負けない紅一点ジェニー・ハーンのエネルギッシュな歌声、元気出るな~。
女性ヴォーカル英ハードの傑作ですね!
次は「英国のジャニス」マギー・ベルがヴォーカルを務める名グループ。
ソリッドかつ粘り強いギターに淡いハモンド。これぞ英国叙情ハードと言えるアンサンブルに、さらに強烈な女性ヴォーカルのシャウトが炸裂しちゃうんだから堪りません…。
『いやいや、「英国のジャニス」は私よ!』と声が飛んできそう!?ハスキーなシャウトがジャニスそっくりの彼女も忘れちゃなりません。
フィル・ミラーやピップ・パイルといった後にカンタベリー・ロック界で名を馳せる面々が参加しているだけあって、一筋縄じゃいかないサウンドも聴き所。
次は歌姫アニセッテ・コッペる擁するデンマークの名バンド。
このちょっと子供っぽいボーカルがたまらないんですよね。ジャニスのパワフルさと、ケイト・ブッシュのコケティッシュさを併せ持った、問答無用の素晴らしさ!
ちなみにデンマークからは、こんな新鋭ハード・ロック・バンドも!
「今日の各種メタルやハードロックに付いてゆけない英国音楽ファンの私にも受け入れられる音です。」by レビュワーtsさん
ドイツからも女性ヴォーカル擁するハード・ロック・バンドをご紹介いたしましょう。
フルートとオルガンをフィーチャーしたプログレッシヴなサウンドに、これまたアグレッシヴな女性ヴォーカルがかなり個性的!
アフィニティやベーブ・ルースのファンは必聴。
ドイツの次は、なんとポーランド!紅一点ヴォーカリストMira Kubasinska擁する68年結成の名ブルース・ロック・バンド。
当時西欧のロック音楽が厳しく批判されていたためかジャズ要素も強いのですが、それが個性的であり非常にクール!ジャズ・ロック好きも是非。
最後はスペイン。しかも、現代!?実力派女性ヴォーカリスト擁するハード・ロック・グループをご紹介!
アメリカン・ハード&サザン・ロックに通ずる抜けの良いリフに、パワフルかつ色っぽい姉御ヴォーカルが炸裂!
かと思えばフロイドを彷彿とさせる浮遊感たっぷり&ブルージーな楽曲もあってたまらんなあ。なんと、スペインの新鋭18年作とは!
いかがでしたか?
こちらの記事もどうぞ!
VERTIGOレーベル発のブリティッシュ・ロックを代表するグループの70年唯一作。KEEFの手によるジャケットアートがよく知られているその内容は、特徴的なハスキー・ボイスの持ち主であるフィンランド出身のLinda Hoyleをフューチャーしたジャズ・ロック寄りのブリティッシュ・ロックであり、ハモンド・オルガンの渋い弾き倒しを中心に英国然としたアンサンブルを聴かせます。また、バンド以外にもLED ZEPPELINのJohn Paul Jonesによりアレンジされたブラス・セクションのダイナミックな響きが大きくその存在感を示す楽曲など、当時のブリティッシュ・ロックならではのアプローチが素晴らしい傑作と言えるでしょう。
紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック8曲、内袋付仕様、定価2600+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
内袋に若干黄ばみあり、帯に折れあり、紙ジャケに色褪せあり
MAMA LIONの女性ヴォーカル(Lynn Carey)とベース(Neil Merryweather)を中心とするグループ。71年作。Lynn Careyのシャウトが炸裂するソリッド&ファンキー&ブルージーなハード・ナンバーから、FACESばりの酔いどれロックン・ロール、THE BANDをイメージさせる黄昏のフォーク・ロックまで、骨太な演奏と存在感抜群のヴォーカルが冴え渡るエネルギッシュな佳曲揃い。名作です
女性ヴォーカル、フルート奏者を要するジャーマン・ロック・バンド。オリジナルは2枚組でリリースされた70年のデビュー作。オープニングの「Riddle In A Swamp」から痺れまくり!アグレッシヴに疾走するキレ味抜群のリズム隊、叩きつけるように鳴らされるリズムと「狂おしい」というキーワードぴったりに弾きまくられるリードともにまるでパンクのように初期衝動のエネルギーがつまったエレキ・ギター、宗教的な荘厳さとともにそそり立つオルガン、激しく吹かれるフルート。いやはや凄まじい熱気。アンサンブルに応える女性ヴォーカルも圧巻で、英国アフィニティのリンダ・ホイルを彷彿させます。ジャーマン・オルガン・ハード屈指の傑作です。アフィニティやベーブ・ルースのファンは必聴!
米ブルース・ロックの裏番長(!?)Neil Merryweather率いるグループ、72年1st。とにかく女性ヴォーカルのLynn Careyが強烈!まるでアンプで増幅しているかのようなエキセントリックなシャウトヴォーカルで圧倒します。ジャニスにも匹敵してるし存在感という点で間違いなく女性ロック・ヴォーカリスト屈指。そんなヴォーカルの迫力に負けじと演奏陣もソリッド&ブルージー&ファンキー強靭なサウンドを聴かせていて、この天井知らずのテンションと溢れ出るグルーヴィーなコクが堪りません。米ブルース・ロック好きには至福の一枚と言えるでしょう。
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