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【カケレコ中古棚探検隊】職人ベーシスト『トニー・レヴィン』のお仕事総括!SSW編

こんにちは、スタッフのユモトです。

先日、コピス吉祥寺の野外ステージで、スティック(Chapman Stick)奏者Toshiaki KanamaruさんとEWI(Electric Wind Instrumental)奏者のdaichiさんのフリー・ライヴを観ました。ジャズやニューエイジ・ミュージックがミックスされたサウンド。冬空の下でも暖かく伝わっていく、ほっこりとした音楽に好感を持ちました。

Toshiaki Kanamaru 『Prime of Life』

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この不思議な楽器は形そのままのスティックというものですが、これを目にするようになったのは間違いなくトニー・レヴィンの演奏からでしょう。

トニー・レヴィンが81年に再結成したキング・クリムゾンでこれを弾くのを見たときの驚き。ギターぽいのにベースの音出てるよ。いったいどうやって弾いてるの?

そんなわけで、今回はトニー・レヴィンの参加作品をカケレコ中古棚からピックアップすることにしました。スティックはテーマに至るきっかけということで。

しかしながら、トニー・レヴィンの参加作品はとにかく膨大です。基本的にはクリムゾン、ピーター・ゲイブリエルなどプログレ人脈での仕事が目立ちますが、その立ち位置が定着するまでは、選んでいないのかと訝るほどの様々な『お仕事』をやってきています。

ルー・リード、アリス・クーパー、ジョン・レノン、トム・ウェイツ等々名だたるミュージシャンのアルバムのバックもやれば、誰も知らないような無名のミュージシャンともやる。日本人アーチストでは野口五郎、渡辺美里、山下久美子など歌謡曲・ニューミュージック勢のアルバムでベースを弾いています。

総括するとなると、とても一回では終わりそうもないため、初回の今回はシンガー・ソング・ライターのバッキングをやった仕事限定で並べることにします。

Paul Simon / 『Still Crazy After All These Years』 (1975)

ポール・サイモンのソロ4作目、75年リリース『時の流れに (Still Crazy After All These Years)』でトニー・レヴィンはベースを弾いています。ニューヨークのフュージョン界の手練れプレイヤーを集めて制作された本作はアルバムチャートの1位を獲得。グラミー賞の最優秀アルバム賞と男性ポップ・ボーカル部門の2部門も受賞しました。シングル・カットされた「恋人と別れる50の方法(50 Ways To Leave Your Lover)」も1位を獲得。コンビ解散後、サイモン&ガーファンクル初のリユニオン作として発表された「My Little Town」もヒットしました。


「Still Crazy After All These Years」

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Art Garfunkel/Watermark (1977/78)

そのサイモン&ガーファンクルの片割れ、アート・ガーファンクルの3枚目のソロ・アルバム『(Watermark』にもレヴィンは参加しています。
ジェイムス・テイラー、ポール・サイモンとの共演作「(What a) Wonderful World」以外は、アート・ガーファンクルが敬愛するソングライター、ジミー・ウェッブ(Jimmy Webb)の作品で固めた意欲作です。


「Watermark」 

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James Taylor/That’s Why I’m Here (1985)

ジェームス・テイラーの11作目『変わりゆく人々へ(That’s why I’m here)』でスティックではなく普通にベース・ギターで参加しています。ジョニ・ミッチェル、ドン・ヘンリー、ブレッカー・ブラザーズら多彩なゲストを迎えて制作された落ち着いたサウンドが印象的な作品です。このアルバムをきっかけに、ジェームス・テイラーは精力的な活動を再開させます。


「Song for You Far Away」

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Livingston Taylor/Over the Rainbow (1973)

ジェームス・テイラーの実弟であるリヴィングストン・テイラーの3作目にもトニーは参加しています。表題曲はThe Wizard of Ozのカバー。ほかにジョージ・ハリソンの “If I Needed Someone”のカバーも収録されています。レヴィンはジェームス、リヴィングストンの兄弟ケイト・テイラーの作品『Kate Taylor』にも参加しています。


「Somewhere Over The Rainbow」

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Laura Nyro/Nested(1978)

ニューヨーク生まれのピアニスト、SSWであるローラ・ニーロの8作目『愛の営み(Nested)』にも参加しています。試聴曲はベースレスですな。


「Crazy Love」

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Tim Hardin / Bird on a Wire (1971)

フォーク・シンガーでソング・ライターのティム・ハーディンの『Bird on a Wire』でもレヴィンはプレイしています。表題曲はレナード・コーエンの有名曲。ほかにも『Georgia on My Mind』をカバーしていたりと、10曲中4曲がカバーで占められています。沁みる!渋すぎ。


「Bird on a Wire」

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細かい紹介ができないほど大量な参加作品数は約500!今後も第2弾、3弾と続けるつもりですのでよろしくお願いします。

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