2020年11月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
ハード・ロックで泣きのギタリストと言うと数多くの名プレイヤーがいますが、プログレ界における泣きのギター名手と言えば、やはりデイヴ・ギルモアが最初に浮かんでくるのではないでしょうか。
ブルース・フィーリングを帯びたエモーショナルで雄弁なプレイは、後発グループのギタリスト達がこぞって真似するほどの影響力を誇ります。
今回は、そんな「泣きのギター」が堪能できるプログレを探求してまいりましょう~。
まずはフロイドの傑作『ザ・ウォール』収録のこのナンバーをどうぞ!
偉大なる思想家ロジャー・ウォーターズの内面世界が色濃く反映された、深遠かつドラマチックなコンセプト・アルバムですね。
本作でギルモアの泣きのギターがたっぷり味わえる曲をと言えばやっぱり「Comfortably Numb」!
続いては、つい先日リリースされたポーランドのこのアルバム!こちらも良い泣きっぷりです。
元QUIDAM、現RIVERSIDEと人気バンドを渡り歩くポーランドの実力派ギタリスト!
ほの暗く揺らめくメランコリックな音響と、ひたすら美旋律を紡ぐ泣きのギターが劇的に対比する、最高のメロディアス・プログレを聴かせてくれますよ。
哀愁味あるハスキーなヴォーカルも堪らない~。
ラストは秘境ルーマニアからの一枚!
ルーマニアの代表的プログレ・バンドPHOENIXに在籍し、現在はドイツで活躍する名ギタリストによるソロ作品がコチラ。
全体的にゆったりとした曲調ながら、時にスピーディーに時に伸びやかにと起伏を付けながら紡ぐ、深みあるギター・フレーズの心地よさと言ったら無し!
いかがだったでしょうか。
よろしければ、こちらの記事もどうぞ!
サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1979年に発表された大作『The Wall』は「全世界で最も売れた(3000万枚以上)2枚組のアルバム」であり、『狂気』や『炎〜あなたがここにいてほしい』と並ぶ、グループの代表作のひとつ。その内容は、バンドの実権を掌握したRoger Watersの思想が強く表れたロック・オペラ。Roger WatersとSyd Barrettの姿が投影されていると言われるロック・スター「ピンク」を主人公に、彼が人生の中で経験してきた教育に対する違和感や社会の中での疎外感を「壁」に見立て、各曲が切れ目なく進行していきます。本作を引っ提げて行われたツアーでは、ステージと客席の間に実際に「壁」を構築し、大きな話題となりました。2010年代に入って以降も、例えばRoger Watersによる大規模な再現ツアーが行われていることからも、PINK FLOYDのディスコグラフィーの中での本作の重要度が分かるでしょう。シングル・カットされ全米・全英1位を獲得した「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール (パート2) 」や、コンサートの定番曲「コンフォタブリー・ナム」といった名曲も収められた、ロック・ミュージックの歴史上類を見ない傑作です。
紙ジャケット仕様、2枚組、デジタル・リマスター、年表・歌詞対訳付き仕様、タイトル入りプラ製シート・内袋2枚付仕様、レーベルカード4枚入り、定価3495
盤質:全面に多数傷
状態:並
帯有
プラ製シートなし、レーベルカード1枚に若干折れあり、内袋1枚に若干汚れあり、帯に若干カビあり
James Guthrieによる新規デジタル・リマスター、Storm Thorgersonがブックレットを監修した2011年リイシュー、ペーパーケース仕様、2枚組
盤質:傷あり
状態:良好
若干ホチキス錆あり、若干破れあり
ルーマニアの代表的プログレ・グループPHOENIXに在籍していたことで知られ、現在はドイツを拠点に活動するルーマニア人ギタリスト、自身のレーベルNNKよりリリースした17年ソロ作。フィンガー・ピッキングとタッピングを駆使したErlendのテクニカルかつ叙情溢れ出るエレキ・ギターをベースに、メロウなピアノや繊細なアコギ、端正なリズム隊を加え、これでもかとドラマチックなギター・インストを繰り広げます。全体的にゆったりとした曲調ながらも、時にスピーディーに時に伸びやかにと起伏を付けつつ紡がれる、深みあるギター・フレーズの心地よさと言ったら無し。「泣き」のギター好きからニューエイジ、イージー・リスニングをお探しの方まで、是非ご一聴頂きたい逸品です。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!