2020年4月16日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
ロック好きなら、なんだかんだでロック魂みなぎる熱い歌唱を聴かせてくれるとグッと来ちゃいますよね。
というわけで、以前もやりましたが、またまたヴォーカルが熱い(暑苦しいのも含む)アルバムを世界各国から集めちゃいました!
まずは英国からこの人を!
熱唱するヴォーカルのイメージって、多くの人がフレディ・マーキュリーだったりするのかも。フレディ在籍時では最後となった86年ツアーより英ウェンブリー公演を収録。ライヴエイドでのステージをきっかけに再び輝きを取り戻した時期ですね。QUEENライヴ作品の最高峰に挙げられるのも納得の、全編エネルギッシュな極上ライヴ・パフォーマンス!
ロック、ジャズ、R&Bをごった煮にしたソリッドな演奏がカッコいい熱気溢れる英国ロックの逸品!パワフルなシャウトを聴かせるJill Sawardはこの後、英国を代表するフュージョン・グループSHAKATAKの看板シンガーとして活躍しますが、本作で既に完成された素晴らしい歌唱を聴かせていますね。
アメリカ代表は、ハートランド・ロックの代表アーティストにしてデトロイトの大御所シンガー!
日本では悲しい知名度だけど、母国アメリカでは絶大な人気を誇る大御所が彼。胸に迫るオルガン&ピアノ、ツボを抑えたタイト&メロウなギター、タメの効いたリズム隊。芳醇なアンサンブルもまた絶品の味わい。それにしても素晴らしい喉してますね。
イタリアにはこの曲者ヴォーカルのプログレ作品があったなぁ。
今や映画音楽の大家として知られるPAOLO RUSTICHELLIが在籍していたイタリアのシンフォ・デュオによる唯一作。オルガン、ピアノ、シンセ、メロトロンが分厚く重れられた怒涛のキーボード・シンフォである1曲目(インスト)が圧巻!このままの感じで行くのかと思いきや、2曲目ではPAOLOのずっこけヘタウマヴォーカルが炸裂!キーボードは素晴らしいけど、ヴォーカルは別の人に任せた方が良かったかもね…。でも何度も聴いてるとクセになってくるんだこれが。
情熱の国スペインにもやはり熱唱するヴォーカルがいますね。約40年を経ても健在な魂の歌を聴け!
もう一つスペインからご紹介。スペインのキング・クリムゾンとも評されたプログレ・バンドによる、キャリアを総括した選曲で聴かせる18年ライヴを収録!フルートも操るフロントマンJose Carlos Molinaによるハイトーンで歌い上げるスペイン語ヴォーカルは健在。往年に劣らぬこの溢れんばかりの熱気とパワフルさ、さすがです…。
北欧からはフレディのスタイルを受け継いだこの名ヴォーカリストをご紹介いたしましょう☆
RITUALでエネルギーみなぎる歌唱を聴かせていたPatrik Lundstromが在籍する00sカイパも注目です。イマジネーション溢れるままに美麗フレーズを紡ぎ出すギター、魔法のようにファンタジックで色彩に満ちたキーボード、そしてF.マーキュリーを宿す野性味あるヴォーカル…。輝かしい気品に満ちた幻想世界に思わず息をのむ、北欧シンフォニック・ロックの到達点!
南米からは「チリのJEFFERSON AIRPLANE」なんて言われてるらしいこのバンド!
ジェファーソンに比べてファジー&ブルージーなテイストが強い演奏をバックにして、ほとんどGrace Slickな力強さと可憐さを備えた女性ヴォーカルがノリノリで「監獄ロック」歌ってます。こんな感じでスペイン語でやってくれても面白かったろうなぁ。
最後は新鋭からもご紹介!
04年にデビューしたイタリアの新鋭なのですが、オザンナを始めとする往年のイタリアン・ヘヴィ・プログレにHR色を加えたような、強烈なエネルギーが渦巻くサウンドがとにかく圧倒的!邪悪に歪んだダミ声ヴォーカルも強烈です。この1曲目、ぜひ試聴してみてくださいな…。
RUSTICHELLI(キーボード)、BORDINI(ドラム)のデュオによる唯一の作品。73年作。特筆すべきはRUSTICHELLIのキーボード・ワークで、オルガン、メロトロン、シンセ、ピアノにより幾重にも重ねられた重厚なサウンドが圧巻。各パートが複雑に絡みながらも、まるでオーケストラのように一部のすきもなく有機的に結びついています。その構築美は、数あるイタリアン・シンフォニック・ロックの中でも最高峰。いかにもイタリア的なヴォーカル・パートの叙情性もまた素晴らしい傑作です。
母国アメリカでは絶大な人気を誇り、ブルース・スプリングスティーンとも並び称されるBOB SEGERによるグループ70年作3rd。男臭く哀愁いっぱいのメロディと絞り出すようなシャウト・ヴォーカルをフィーチャーしたスケールの大きなアメリカン・ロック。胸に迫るオルガン&ピアノ、ツボを抑えたタイト&メロウなギター、タメの効いたリズム隊。芳醇なアンサンブルもまた絶品の味わい。ツェッペリンばりのハード・エッジなナンバーも最高。それにしても素晴らしい喉してます。
ロック、ジャズ、R&Bをごった煮にしたソリッドな演奏と女性ヴォーカルJill Sawardのパワフルなシャウトが冴え渡るブリティッシュ・ロック・バンド。73年リリースの唯一作。熱気溢れる演奏ですが、どこか気品あるクールな質感もあって実にこの時期の英国的なサウンドと言えるでしょう。Jill Sawardはこの後、英国を代表するフュージョン・グループSHAKATAKの看板シンガーとして活躍しますが、本作で既に完成された素晴らしい歌唱を聴かせています。名作。
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