2010年11月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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みなさん、こんにちは。
イスラエル出身、アンニュイな女性ヴォーカルをフィーチャーしたジャジーでたおやかな歌ものが魅力的な72年作
イスラエルのグループが72年にリリースした作品。ジャジーかつフォーキーな歌ものを軸に、ファズ・ギターによるサイケ・ハードな楽曲を織り交ぜるスタイル。特に歌ものが秀逸で、たおやかなアコースティック・ギターの穏やかなバッキング、物憂い男性ヴォーカルとアンニュイな女性ヴォーカル、叙情的なメロディ、ジャジーなタッチのリリカルなピアノが素晴らしい佳曲ぞろい。ジャケットは地味ですが、内容は抜群の好盤。
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イスラエルのプログレ新鋭、01年作、ジャケットの雰囲気の通りのアンビエントかつテクニカルなプログレ
イスラエルのプログレ新鋭、01年作。ジャケット内側には影響を受けたアーティストとして、YESやGENESISなど往年のプログレ・グループからTony MacalpineやSteve Vaiなどテクニカル系ギタリスト、DREAM THEATERやLIQUID TENSION EXPERIMENTなどプログ・メタル・アーティストまで表記されています。透明感のあるトーンでどこまでも突き抜けるキーボード、テクニカルなフレーズを流れるように紡ぐギターを中心とするプログレ。メタル色は無く、ジャケットの雰囲気の通り、アンビエントなエッセンスが印象的。
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サイケからハード・ロックへと駆け抜けたイスラエルを代表するハード・ロック・グループ!
イスラエル最初期のサイケ・ポップ/ロック・グループCHURCHILL’Sの68年唯一作と、JERICHO JONESと改名してよりハード・ロック色を増し、英国でもリリースされて英ハード・ファンをも唸らせた72作1stとをカップリングし、さらにシングル音源や未発表音源を加えた豪華2枚組。CHURCHILL’Sは、いかにもサイケ・ポップからハード・ロック/プログレへの移行期を匂わせるレイト60’sなサウンドで、テープ逆回転、オルガン、ファズ・ギターがめくるめくサイケ・ポップ/アート・ロック。JERICHO JONESの方は、タイト&スピーディーなリズム隊を土台に、エッジの立ったスリリングなギターがリフを刻み、熱いシャウト・ヴォーカルが炸裂アグレッシヴなハード・ロック!メロウなアコースティック・パート、後期ビートルズをハード・エッジにしたようなメロディアスなアンサンブルなど、歌心も魅力的。効果的に挿入される中近東テイストたっぷりのパーカッションも抜群のアクセント。歌詞は英語で、辺境っぽさは全くなく、英ハードの名作にも引けを取らない完成度!どちらの作品も英国勢とがっぷり四つで渡り合う名作です!2枚組、スリップケース付き。
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Yoni Rechter中心のイスラエルのグループ、軽快な変拍子の中、エレピとヴァイオリンが流麗に行き交う!まばゆい名作!
イスラエルを代表するロック・グループKAVERAT~ソロ~プロデューサーなどイスラエル・ロック・シーンを代表するミュージシャンYoni Rechterを中心に、APOCALYPSEのZohar Leviなども参加したグループ。75年作。変拍子をビシバシと決める手数多くシャープなドラム、流麗なエレピ、アグレッシヴに切れ込むヴァイオリン!Yoni Rechterによる叙情溢れるメロディ&ヴォーカルと、フュージョン・タッチのテクニカルなアンサンブルとが絡み合った逸品。それにしても抜群のセンス!Yoni Rechter周辺にハズレなし。まばゆい名作!
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KAVERETで活躍したシンガー、作曲はYoni Rechter、ジャズ/フュージョン・タッチのロマンティックな歌もの
70年代イスラエル・ロックを代表するグループKAVERETのリード・シンガー!83年作の2ndソロ。ほとんどの楽曲を同じくKAVERETで活躍し、後にSSWとして活躍したYoni Rechterが作曲。流麗なエレピとエレキ・ギター、洗練されたホーン・セクションをフィーチャーしたジャズ/フュージョン・タッチのロマンティックな歌もの。優美なメロディとメランコリックなヴォーカルが胸を打ちます。
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イスラエル恐るべし!60年代の遺伝子とジャズを絶妙にブレンド、WIGWAMにも並ぶ名グループ!
Yoni Rechterなど、後々もイスラエルの音楽シーンで活躍を続ける名ミュージシャンが複数在籍した70年代イスラエル・ロックを代表するグループ。73年作の1st。ずばり好グループです!有名なグループで例えると、WIGWAMに近い印象。60年代ブリティッシュ・ポップのDNAを受け継ぐ優美でキャッチーなメロディ、卓越したコーラス・ワーク、カンタベリーを彷彿とさせるエレピや流麗なギターなどジャズ・ロックのエッセンス、そしてシリアスになり過ぎないユーモアや遊び心。これだけのグループがほとんど知られていないということに驚くほどの完成度。カンタベリー・ミュージックや北欧プログレが好きな方は是非、聴いてみてください!本当に素晴らしいです。あまりのワクワク感に笑みがこぼれます。EXPANDED EDITION。
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イスラエル恐るべし!60年代の遺伝子とジャズを絶妙にブレンド、WIGWAMにも並ぶ名グループ!
Yoni Rechterなど、後々もイスラエルの音楽シーンで活躍を続ける名ミュージシャンが複数在籍した70年代イスラエル・ロックを代表するグループ。74年作の2nd。1stのレビューで大絶賛しましたが、この2ndも文句なしの傑作!STACKRIDGEがカンタベリー生まれだったら!親しみやすい抜群のメロディ・センスと卓越したコーラス・ワーク、エレピやギターが流麗に舞うジャジーなエッセンス、そして聴いていてワクワクしてくるユーモアや遊び心。あまりの良さに笑いがこみあげてくる傑作!ハイリー・レコメンド!EXPANDED EDITION。
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SHESHETと並ぶイスラエルを代表するプログレ・グループ、ワールドワイドで見ても傑作と言える75年の逸品
イスラエルではかなり名の知れたミュージシャンでありコンポーザーの3人、Shlomo Gronich(イスラエルのアラン・ソレンティとして有名!)、Shem Tov Levy(SHESHETのフルート奏者!)、Shlomo Ydov(2010年現在でも活躍を続ける名SSW)によるスーパー・トリオ。イスラエル・プログレのNo.1グループとして知られていて、75年リリースの唯一作である本作は、SHESHETの唯一作と並んで人気の傑作。軽やかな変拍子によりめくるめく展開するアンサンブルと巧みなコーラス・ワークはGENTLE GIANTばり!地中海の空気が感じられる詩情豊かなパートも魅力的で、フルート、弦楽器、エレピ、アコギ爪弾きがタペストリーのように丁寧に重なり、美しいメロディを包み込むアンサンブルは、P.F.M.に比肩しています。GENTLE GIANTやCAMELなどブリティッシュ・プログレのファンからP.F.M.などイタリアン・ロックのファンの皆さま!ずばりこの作品は聴かなきゃ損です!素晴らしすぎる逸品!
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イスラエルを代表する女性SSW、78年のデビュー作
イスラエルを代表する女性SSW、78年のデビュー作。フレンスの歌ものに通ずるアンニュイなヴォーカル、ジャジーなエレピを中心に物憂いストリングスが被さるメランコリックなアンサンブルが印象的。
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イスラエル出身、気品溢れる傑作
イスラエルのHATFIELD & THE NORTHと異名を取るグループ。77年の唯一作。気品溢れるピアノ、格調高くリリカルなフルートを中心に、クラシックやジャズの確かな素養が感じられる、完璧に構築されたサウンドを聴かせています。それにしても、各楽器、音の配置は全く無駄が無く、洗練されたアンサンブルは圧倒的な完成度これは、ただただ唸るしかありません。精緻なタッチの流麗なエレキ、歌心いっぱいの動きまくるベース、しっとりとした歌声の女性Voなど、その他のメンバーもテクニック、センスともに抜群で、鳴らされるすべての音が活き活きと躍動しています。本作は30周年EXPANDED EDITIONで、2ndアルバム用に録音された幻の音源をCD2に収録した2枚組。スリップケース付き。
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NO NAMESで活躍したミュージシャン、78年のソロ・デビュー作、抜群のメロディ・センスを持った名作
イスラエルNo.1プログレ・グループと言われるNO NAMESで活躍したミュージシャン。78年のソロ・デビュー作。北欧はWIGWAM周辺のミュージシャンにも通ずる温かくも洗練されたメロディ・センス、地中海のたおやかさと哀愁が胸に染みるアンサンブル。繊細なアコギ爪弾き、優美なフルートなど、イタリアン・カンタウトーレを思わせますが、こちらの方がヨーロッパ的と言いますか、陰のある物憂い歌声が胸に染みます。基本的には歌ものですが、これぞ地中海なサックスと流麗でジャジーなタッチのエレピをフィーチャーした地中海ロック・フレイヴァーも良いアクセント!抜群のメロディ・センス。これは素晴らしい作品です!おすすめです!
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イスラエルの伝説的なロック・グループ、イスラエル・ロック/プログレのベストの一つと言われる75年の唯一作
後のイスラエル・ロック・シーンに名を残す2人のミュージシャンShalom HanochとAriel Zilberが在籍していたことでも知られる伝説的なグループ。イスラエル・ロック/プログレのベストの一つと言われる75年の唯一作。タイトなドラムを軸にロック的ダイナミズムいっぱいで、そこにエレピやヴァイオリンなどで、ジャズやクラシックのエッセンスがブレンドされてアンサンブルは、かなりの完成度!土臭いサウンドから洗練されたサウンドまで、驚くほどダイナミックかつ緻密に構築しています。名作!本作は30周年EXPANDED EDITIONで、75年のライヴ音源を収録した2枚組。スリップケース付き。
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イスラエルを代表するSSW、格調高くリリカルな絶品SSW作、カンタベリー・タッチもあり
イスラエルを代表するロック・グループKAVERATで活躍し、SHESHETの女性ヴォーカルとのデュオ作でも知られるイスラエルを代表するSSW。79年の1stソロ。時にクラシカルに格調高く、時にポップに鍵盤の上を軽やかに舞うピアノ。優しく穏やかな歌声とリリカルなメロディ。叙情豊かで枯れた哀愁も感じさせる管弦楽器によるアレンジ。ジャズやクラシックの知識も豊富のようで、ポップな楽曲でも、どこか凛とした格調高さがあります。軽快な変拍子による心躍るリズム、巧みなコーラス・ワーク、流麗なギターなど、カンタベリーのエッセンスも感じられます。これは素晴らしい!大人の魅力に溢れたプログレッシヴ・ポップ/SSW作。おすすめです!
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SHESHETの女性ヴォーカルのセンチメンタルな歌声と詩情豊かなメロディ、イスラエル屈指の絶品SSW作
イスラエルを代表するロック・グループKAVERATで活躍し、SSWとしても名作ソロをリリースしたイスラエル屈指のミュージシャンYoni Rechterと、カンタベリー・タッチの優美なジャズ・ロックで人気のグループSHESHETの女性ヴォーカルYehudith Ravitzによるスーパー・デュオ。79年作。穏やかなアコースティック・ギター、柔らかなタッチの優美なエレピ&ピアノ、アンニュイでセンチメンタルな2人のヴォーカル、詩情豊かなメロディ。繊細な歌ものが基本ですが、ジャジーなサックスとコロコロとしたエレピをフィーチャーしたカンタベリーを彷彿とさせるジャジーなアンサンブルもまた良いアクセントになっています。本作は30周年EXPANDED EDITIONで、当時のTV出演時の映像を14曲収録したDVD付きの2枚組。スリップケース付き。
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70年作、後にAPOCALYPSEを結成するミュージシャンが音楽を担当した演劇サントラ
イスラエルの劇作家Hanoch Levinによる政治的な演劇「The Bathtub Queen」の音楽を後にAPOCALYPSEを結成するミュージシャンZohar Levyが担当。政府からの圧力もあって演劇は中止となったようですが、スタジオにてその音楽を録音したのが本作。70年録音。オリジナル盤は、イスラエル・ロックの中でも特にレアな一枚のようです。ジャジーなタッチのピアノとドラム、物憂い男女ヴォーカルというスタイルのアート・ロック。
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Roine Stolt率いるプロジェクト・バンド、2010年作、心躍るファンタスティック・プログレの傑作
KAIPA~ROINE STOLTのRoine Stolt率いるプロジェクト・バンド。高い評価を得た09年作に続く2010年作2nd。ヴィンテージな温かみと現代的なクリアさや鮮やかさが同居したサウンドは前作の延長線上にあり、ファンタスティックかつドラマティック!現代的なロック・ダイナミズムに富んだタイトなリズム、柔らかなトーンでどこまでも広がるバッキングからコロコロとした愛すべきリードまで胸を打つキーボード、歌い上げるようなギター、透明感のある歌声が魅力のヴォーカルとGENESIS~KAIPAの遺伝子を受け継ぐ叙情的なメロディ。心躍るファンタスティック・プログレの傑作。聴いていて思わず笑みがこぼれる逸品です!デジパック仕様。
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スウェーデンのドラマティック&シアトリカルな新鋭シンフォ・グループ、圧倒的にドラマティックな2010年作
90年代に結成され、01年にデビューしたスウェーデンのグループ。70年代プログレの遺伝子を受け継ぎ、現代的なセンスで一層ドラマティックに聴かせる新鋭。2010年作。一曲目のイントロから分厚く広がるキーボードにSEやオーケストレーションが一体となり、圧倒的な荘厳さで迫ります。そしてヘヴィなギターが重く炸裂するパート、リリカルなピアノをバックにシアトリカルなヴォーカルが美しいメロディを繊細にそしてエモーショナルに歌い上げるパートなど、「静」と「動」の間をダイナミックに行き交うドラマティックなアンサンブル。メロトロンを喚起させる沈み込むように重くそしてメランコリックなキーボードも印象的。これは名作です!デジパック仕様。
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ジャケットとは異なるメロディアスなプログレを聴かせるイタリアン・ロックの逸品、73年作2nd
イタリアン・プログレ・グループ、73年に発表した2ndアルバム。オルガンが叙情的な響きを聴かせる穏やかなパートと、スリリングなドラムが印象的なハードなパートを対比させたプログレッシヴなアンサンブルが特徴のグループ。どちらのパートでも一貫しているのは哀愁漂うメロディーで、つい口ずさんでしまう魅力に溢れています。時にパイプ・オルガンを大胆に用い、クラシカルな展開も聴かせます。名盤と呼ぶには派手さにかけますが、たいへん優れた作品です。ファンタスティックなジャケットだったら、もっともっと評価された作品でしょう。紙ジャケット仕様。
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MUSEO ROSENBACHのヴォーカル率いる70年代プログレのテイスト濃厚なヘヴィ・シンフォ、2010年デビュー作
あのMUSEO ROSENBACHのヴォーカルと、どこまでも70年代プログレの遺伝子に埋まったKey奏者を中心とするグループ。2010年デビュー作。空間を時に荘厳に時に柔らかく包み込むメロトロン、瑞々しくリリカルなピアノ、時にクラシカル、時にアグレッシヴに畳みかけるハモンドなど、とにかくキーボードが躍動。中域寄りのマイルドかつヘヴィなトーンのメロウなギターも印象的。そして、なんといってもStefano Galifiのヴォーカル!堂々としたエモーショナルな歌唱が胸をグワンと鷲づかみにします。ダークさや荘厳さとクラシカルな格調高さや優美さが同居したサウンドは、これぞイタリアン・ロック。必聴です!ボーナス・トラック1曲。
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イタリアン・プログレの名作を集めたボックス第七弾
イタリアン・プログレの名作を集めたボックスの第七弾。収録6作品は、
・MAURIZIO FABRIZIO / AZZURRI RIZZONTI
・FRANCESCO MESSINA / MEDIO OCCIDENTE
・LATTE E MIELE / PAPILLON ( English version)
・GINO D’ELISO / SANTI ED EROI
・ERMANNO DE BIAGI / L’ALBERO DELLA PAZZIA
・SARO LIOTTA / LA SEDUZIONE
6枚組ボックス仕様。各CDはペーパーケース仕様。デジタル・リマスター。
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イタリアン・プログレの名作を集めたボックス第八弾
イタリアン・プログレの名作を集めたボックス第八弾収録6作品は、
・GENS / GENS
・MARIO PANSERI / SULLA SPIAGGIA D’INVERNO
・MAURIZIO FABRIZIO / PRIMO
・GIANNI BONFIGLIO / LUCI SPENTE A TESTACCIO
・I NUOVI ANGELI / STASERA CLOWNS
・LA STANZA DELLA MUSICA / LA STANZA DELLA MUSICA
6枚組ボックス仕様。各CDはペーパーケース仕様。デジタル・リマスター。
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英フォークの異彩!ドイツのレーベルによる、60-70代楽曲の独自編集アルバム!
英フォークの異彩!ドイツのレーベルによる、活動の前半期である、60-70代の楽曲を独自に編集した興味深いアルバム。冒頭から、ANN BRIGGSのヴァージョンでも有名な名曲、「TIME HAS COME」で幕を開ける憎い演出。英国トラディショナル・フォーク、米ブルース&カントリー等、豊穣な音楽の沃野をアコースティック・ギター一本で綴る彼のヴァーチュオーゾ=virtuosoとしての溢れる才能が満載の買って絶対損のない一枚です。
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スウェーデンの新鋭、2010年デビュー作、ダーク&メランコリックな北欧シンフォの逸品
スウェーデンのグループ、2010年デビュー作。どこまでも広がる分厚いキーボードを中心に、時にエコーに包まれたミニマルなフレーズや柔らかなアコギを挟んでメランコリックに、時に歪んだギターとソリッドなドラムが荘厳な壁を築いてヘヴィに、ダイナミックかつメロウな展開が魅力のシンフォニック・ロック。音響的なセンスが抜群で、透明感のあるリリカルな音の配置とそれらが醸す幻想的な雰囲気はこれぞ北欧プログレ。70sプログレ~ANEKDOTENなど90年代以降のグループ~ポスト・ロックまでを飲み込んだスケールの大きなサウンドが聴き所。これは素晴らしいグループです。
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BERMUDA TRIANGLE前夜!60年代米サイケ・フォークEUPHORIAのメンバー2人による71年プライヴェート盤!
60年代、米サイケ・フォーク、EUPHORIAのメンバーであったROGER、WENDYの2人による、当時、家族や友人に聴かせるために制作されたという71年プライヴェート盤。オート・ハープとWENDYの女性ヴォーカルによるエコーがかった幽玄なサウンド、そしてROGERがリードをとる素晴らしくメロディアスなBOB DYLANの「JOHN WESLEY HARDING」等々、ちょっとこの音場はあり得ないぐらいに特異で驚異な名演集!USアンダーグラウンド・サイケ(アシッド)・フォークの最上の一枚であることは間違いがありません。二人はその後、77年にBERMUDA TRIANGLEとしてまたまた名品をリリース。これは是非、手に入れて頂きたい逸品です!紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック5曲。
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アルゼンチン出身のシンフォ新鋭、2010年作、70年代的な詩情と現代的ダイナミズムが合わさった渾身の傑作
アルゼンチン出身のシンフォ新鋭。PABLO EL ENTERRADOR、GENESIS、CAMELなどからの影響が感じられるサウンドで人気の好グループ、2010年作の4thアルバム。前作までの70年代的な詩情はそのままに、クリムゾン的なヘヴィネスを加え、ダイナミズムがグッと増した印象。サウンドもモダンになり、鮮やかな現在進行形プログレ/シンフォとして力強さみなぎる作品となっています。70年代の遺伝子を受け継いだ好グループによる最高傑作。ペーパーケース仕様(痛みやすい構造・性質上、ペーパーケースにダメージある場合があります。ご了承ください)。
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圧倒的な完成度で一気に聴かせる伊チェンバー・ロック/プログレ、2010年作、これは傑作です!
伊チェンバー・ロック/プログレの新鋭。2010年作。HENRY COWやKING CRIMSONなど偉大なるグループの遺伝子を受け継ぎ、フリー・ジャズやクラシックなども飲み込んだアンサンブルは圧倒的な強度。硬質かつしなやかな高速変拍子を軸に、管弦楽器が恐ろしいほどテクニカルにそして流れるように躍動します。女性ヴォーカルによる叙情性も見事。圧倒的な完成度で一気に聴かせる傑作。
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イタリアの新鋭ジャズ・ロック・グループ、表情豊かなカンタベリー・タッチの逸品、オススメ!
イタリアのジャズ・ロック・グループ、Peter GabrielのReal World Studioで録音された10年作3rd。HATFIELD & THE NORTH、SOFT MACHINE、CARAVAN、KING CRIMSONなどの影響を感じるグレイトなカンタベリー・スタイルのジャズ・ロック。柔らかく広がるエレピ、CARAVANを彷彿とさせるファズ・オルガン、繊細なタッチの叙情性溢れるフレーズからクリムゾンばりのフレーズまで表情豊かなギター、シャープかつふくよかなリズム隊、たおやかな管楽器、ここぞで溢れるメロトロン!いつまでも浸っていたいと思わせる気持ち良すぎるサウンドからロック的ダイナミズムに溢れるサウンドまで、圧倒的な表現力が印象的。これは素晴らしい作品です。オススメ!デジパック仕様。
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72年唯一作、英国らしい叙情性に溢れたブリティッシュ・ロックの逸品
ムーディー・ブルースが設立したスレッショルド・レーベルより72年にリリースされた唯一のアルバム。男性ヴォーカリストが3人在籍しており(内1人はギター兼)、いかにも英国的な美しいメロディーをドラマティックに聴かせる分厚いコーラス・ワークが聴き所。ヴァイオリン奏者も正式メンバーとしてクレジット。テクニックはそれほどでもありませんが、的確な演奏で美しいメロディーに彩りを添えています。
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Allan Holdsworth参加の唯一作、圧巻のテクニカル・ジャズ・フュージョン・ロック!
オリジナル・メンバーのKevin Ayers以来のギタリスト、Allan Holdsworthが加入し、『6』『7』と推し進めてきたフュージョン色をより強めた作品。75年作の8thアルバム。Karl JenkinsとMike Ratledgeによる叙情性と浮遊感のあるキーボード・ワーク、そしてその上をテクニカルに疾駆するHolldsworthの流麗なギター。John MarshallのドラムとRoy Babbingtonのベースによるロック的ダイナミズムに溢れたソリッドなリズム隊も特筆もの。圧巻のテクニカル・ジャズ・フュージョン・ロック!Holldsworthの唯一の参加作となった傑作。デジタル・リマスター。
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スウェーデン期待の新星!MOUNTAIN、GRAND FUNK RAILROAD、WEST BRUCE & LAINGを聴いて育った、まだまだ青さの残るハード・ロック・トリオ、10年デビュー作
スウェーデンの新人ハード・ロック・トリオ、10年デビュー作。まだまだ青さの残るルックスが印象的なトリオですが、サウンドは硬派でソリッドでバッキバキ!MOUNTAIN、GRAND FUNK RAILROAD、WEST BRUCE & LAINGらから多大なインスパイアを受けたというグルーヴ感強めで安定感抜群のリズム&ベースを土台に、エッジの立ったギターがザクザク切り込んできます!エフェクトも過剰すぎず見事にドライヴ感を増幅しています!デジパック仕様。
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ハンガリーを代表するプログレ・グループ、プログレの構成美とハード・ロックの明快さが融合したドラマティックな名作!
ハンガリーを代表するプログレ・グループ。77年作の7th。プログレッシヴ・ロックの構成美とハード・ロックの明快さが融合したアンサンブルは、これでもかとドラマティック!起伏に富んだアンサンブルによって、東欧らしい哀愁のメロディが一際輝きを増しています。泣きの展開・メロディのファンは必聴の東欧プログレの名作!母国語バージョン『IDORABLO』と英語バージョン『TIMEROBBER』をカップリングした2in1CD、デジタル・リマスター。
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北欧アシッド・フォーク界の歌姫
北欧のJoni Mitchell、または北欧のLinda Perhacsなどと称されるスウェディッシュ・アシッド・フォーク界を代表するフィメールSSW。本作は、彼女が71-75年に残した3作品のなかからコンパイルしたベスト的編集盤。繊細なアルペジオ、コントラバス、ドラムなどによる素朴なアコースティック・アンサンブルが紡ぎ出すドリーミーな曲調に溶け合うエンジェル・ヴォイス。小鳥の鳴き声や深遠なエレキの音響的な眩惑感も素晴らしい。彼女の歌声には、壊れてしまいそうな”危うさ”と愛おしくなるような”か弱さ”が秘められているよう。全17曲。
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2nd
Mike Heron、Robin Williamsonを中心とするISBの67年作2nd。アコースティック・ギター2本による巧みなアンサンブルを基に、シタール、ダルシマー、フルートなどによるエキゾチックな味付けが施されたサウンドはなんとも魅惑的。リラックスした雰囲気の中にも格調高さが感じられるサウンドは唯一無二。Joe Boyd監修による2010年デジタル・リマスター再発、デジパック仕様。
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フィンランド産エスノ・ジャズ・ロック、ギリシャの変拍子ダンス曲M3は必聴、76年作2nd
世界各国の民族音楽/フォークロアの要素/楽器を取り入れたフィンランド産の4人組エスノ系ジャズ・ロック・バンド。本作は76年発表の2nd。前作の路線を踏みつつも、より多様化した楽器群が顕著であるように、さらに好奇心を深みへ推し進めたネクストレヴェルの快作。パーカッションが創出する原始的ビートのうえをSakari Kukkoの奏でる催眠的なSaxが浮遊するギリシャの変拍子ダンス曲M3は必聴。かと思えば、前作までにはなかった甘美なスタンダード調ジャズ/ラウンジ曲M4など、音響面/アレンジ面も含めてとにかく音楽を追究する姿勢にズバ抜けた集団です。デジタル・リマスター、全9曲。
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元FINISTERREのメンバーによるグループ、BANCOやMUSEOなど往年の作品を彷彿とさせる名作
元FINISTERREのメンバーが結成、02年にデビューし、P.F.MやBANCOの遺伝子を受け継いだ正統派イタリアン・ロック・サウンドで瞬く間に伊プログレ・シーンの最前線に躍り出たグループ。前作から4年ぶりとなった2010年作5th。ヴィンテージ・キーボードをフィーチャーした分厚くテクニカルで歌心に溢れたアンサンブル、攻撃的な「動」のパートとフルートが舞う「静」のパートとの対比鮮やかなダイナミックな構成、胸に迫るリリシズムと熱くエモーショナルなヴォーカル。そして、ここぞで溢れる必殺のメロトロン!クラシカルなフレーズからジャズ/アヴァンギャルドのエッセンスもある硬質なフレーズまで表情豊かなピアノも特筆もの。メロディ・センスも一級品で、特に7曲目の流麗なメロディは言葉を失う美しさ。イタリアン・ロックのファンは必聴!素晴らしい作品です!
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77年作、突き抜けるテクニカルなフレージングが冴え渡るフュージョン/ジャズ・ロックの名作
TASAVALLAN PRESIDENTTIのリーダーであり、北欧を代表するギタリスト。グループ名義となった77年作。1曲目のタイトル・トラックからもうテクニカルかつ流れるようなフレージングの応酬で、すさまじいテンション!ビシビシとシャープにキめるリズム隊、ムーグとサックスがユニゾンで高速フレーズで畳みかけ、その上をTolonenがキレ味抜群のフレーズをキめまくる。同時期にリリースされたJeff Beckの名作『Wired』と比べても遜色ないテンション。突き抜けるテクニカルなフレージングが冴え渡るクロスオーバー/ジャズ・ロックの名作。
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Pekka Pohjolaなどが加わった新編成による76年作、クロスオーヴァー/ジャズ・ロックの逸品
60年代から活躍するスウェーデンのグループ。元WIGWAMのPekka Pohjola(b)、元TASAVALLAN PRESIDENTTIのVesa Aaltonen(dr)が加わり、新たな編成で制作された76年作。初期はブルージー&サイケなプログレでしたが、本作で聴けるのはクロスオーヴァー/ジャズ・ロック。さすがの切れ味と安定感のリズム隊を軸に、名ギタリストGeorg Wadeniusのスリリングなギターが炸裂!ソウルフルなヴォーカルも存在感あります!これは素晴らしい作品です!
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Bob Westonのスリリングなギターが炸裂する英ヘヴィ・ブルース・ロックの名作
70年にDECCAよりリリースされた唯一のアルバム。後にFLEETWOOD MACに加入するギタリスト、Bob Westonを中心に結成されたグループ。ヘヴィな中にも歌心溢れるリフ、スリリングなソロともに並外れたセンスを聴かせるBobのギターがやはり聴き所。英国トラッド的なマンドリンも弾きこなすなど、懐の深さも並はずれたものがあります。タイト&ルーズなリズム隊、太いシャウトを炸裂させるヴォーカルも印象的。英国ヘヴィ・ブルース・ロックの名作。
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リズムがウネリ、熱気溢れるホーン・セクションが疾走するエネルギッシュなジャズ・ロック、名盤!
サックス/フルート奏者のボブ・ダウンズ率いるグループ。総勢17名のグループで、Chris Spedding、Ray Russell、Ian Carr、Mike Westbrookなど、英ジャズ・ロック・シーンを彩る名プレイヤーが参加。70年にVertigoレーベルよりリリースされた本作は、ロック的なダイナミズム溢れるリズムを土台に、名プレイヤー達によるフレーズが交差して火花散る、痺れるほどにアグレッシヴなサウンドが堪能できます。ロック・ファンがジャズ・ロックの世界へ踏み入れる最初の一枚としても最適。英ジャズ・ロック屈指の傑作。オリジナル・マスターからの新規デジタル・リマスター。
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イタリアン・プログレの名作を集めたボックス第三弾
イタリアン・プログレの名作を集めたボックスの第三弾。収録6作品は、
・IBIS ? SUN SUPREME
・JUMBO ? DNA
・MADRUGADA ? MADRUGADA
・SENSATIONS’ FIX ? FRAGMENTS OF LIGHT
・MAURO PELOSI ? LA STAGIONE PER MORIRE
・LATTE E MIELE ? PAPILLONすべて紙ジャケット仕様、2010年デジタル・リマスター。
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サイケデリック/オリエンタルなテイストが増しスケールが広がった09年作、名作です
スウェーデンのハード・ロック・グループ。09年作4th。ストレートな70年代スタイルのハード・ロックの3rdに比べ、オルガンやシタールの比重が増し、サイケデリック/オリエンタルな雰囲気がグッと増した印象。ヴィンテージ・テイストはそのままに、スケールが広がりました。FLOWER TRAVELIN BANDあたりのファンはかなりグッとくるでしょう。このグループの作品は70年代ハード・ファン必聴本当グレイトなバンドですデジパック仕様。
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初期ジェネシスに眩惑されたイタリアのグループ、2010年作、圧倒的な幻想性、おすすめ!
初期ジェネシスに眩惑されたイタリアのグループ、2010年作。ハモンドやメロトロンのよる幻想性、丁寧に音を紡ぐギターによる繊細さとリリシズム、ガブリエルを彷彿とさせるヴォーカルによる演劇性。そして、キメのパートでの、ドラマティックなカタルシス。メロディ・ラインの素晴らしさも特筆もので、アルバムのどこを切っても優美なメロディがとめどなく溢れます。数多いジェネシス・フォロワーの中でもトップ・クラスのグループ。ここまで初期ジェネシスのソングライティングの妙と幻想性を受け継いだグループはいないでしょう。GENESISファンは必聴デジパック仕様。
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スウェーデン、アルバムのどこを切っても北欧らしい叙情美が溢れ出す逸品
スウェーデンのグループ、09年作。キーボードが幾重にも重ねられた、ジャケットのイメージ通りのクリアで広がり豊かなアンサンブルが印象的。ロング・トーンと早弾きを巧みに織り交ぜながら伸びやかにメロディを奏でるギター、透明感のあるメロウなヴォーカルも素晴らしい。アルバムのどこを切り取っても北欧らしい叙情美が溢れ出るシンフォニック・ロックの逸品。Tomas Bodinが一曲でゲスト参加。
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フルートや木管楽器の優美なメロディが溢れ出すオランダ産美旋律シンフォ
Key奏者Erik de Beer率いるオランダのシンフォニック・ロック・グループ。78年に制作された作品『THE KING』の2009年リメイク盤。ビンテージ色濃厚なファンタスティックなキーボードを軸に、ギター、フルート、木管楽器がなぞるように優美なメロディを奏でる、というスタイル。巧みなキメのリズムチェンジを配したダイナミックな構成も見事で、沈み込むようにダークなパートから、メロディが溢れ出すパートへと一気に視界が広がる部分のダイナミズムはこれぞプログレの醍醐味。ファンタスティックなシンフォニック・ロックのファンにオススメの好盤。
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PINK FLOYDを彷彿とさせるハンガリーのグループ、09年作
『WALL』あたりのピンク・フロイドを彷彿とさせるハンガリーのグループ。09年作。伸び伸びとスケールが大きく、なおかつ緊張感のあるサウンドはかなり完成度高いです。
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SOLARISのフルート奏者によるプロジェクト
SOLARISのフルート奏者によるプロジェクト。98年の1st。Csaba Bogdan(G)、Robert Erdesz(Key)、Laszlo Gomor(Dr)、Gabor Kisszabo(B)など、SOLARISのメンバーがバックを担当。バロック調のクラシックをベースに、プログレやトラッドの要素を加えた鮮やかなシンフォニック・ロック。時に柔らかく、時にダイナミックに飛翔するフルートは絶品の一言。テンション溢れるロング・トーンのスリリングなギターも聴き所。ジャケットでかなり損していますが、内容は超一級品の名作です。
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Toti Soler率いるフリー・ジャズ/ジャズ・ロック・グループ、71年作、ずばり痺れます!
スペインを代表するギタリストToti Soler率いるグループ。71年唯一作。2曲では、あのJordi Sabatesも参加。サウンドは、かなりハイ・テンションなフリー・ジャズ/ジャズ・ロックで驚きます。アグレッシヴかつふくよかなリズム隊と流麗かつフリーキーなギターによるフリー・ジャズを中心に、サックスがフリーキーに暴れるアヴァンギャルドな展開になったり、リズムが勢いを増しギターもエネルギーを増幅させるジャズ・ロックな展開になったり、圧倒的なテンションでかなり痺れます!スペインのジャズ・シーンには名盤が多いですが、本作も文句無しの傑作と言えます。素晴らしい!
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幻の2ndの発掘盤、北欧サイケ/アヴァンギャルドの逸品
72年の唯一作で知られるスウェーデンのプログレ・グループ。73年~74年に録音されながらお蔵入りとなった幻の2ndの発掘盤!「太陽と戦慄」期のクリムゾンを彷彿とさせる狂気のヴァイオリン、混沌としつつも尖鋭的なフレーズを聴かせるファズ・ギター、シタールやパーカッションによる東洋的なエッセンス、初期クリムゾンのようなメランコリックなメロトロンやフルート、ジャーマン・ロックに通ずる無機的なシンセ。それらがグルグルと渦巻くサウンドは唯一無比。北欧サイケ/アヴァンギャルドの逸品。
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北欧を代表するミュージシャン、『指輪物語』をモチーフにした72年作
Mike Oldfieldと並ぶマルチ・インストゥルメンタル奏者であり作曲家、スウェーデン出身。前作に引き続き、『指輪物語』をモチーフにしたコンセプト・アルバム。72年作。KEBNEKAJSEのメンバー参加。ボーナス・トラック1曲収録。
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KHANを経たDave Stewartが参加したカンタベリー・ジャズ・ロックバンドの代表格の75年2nd。カンタベリー・ジャズ・ロックの代表作。
元CARAVANのRichard SinclairとSteve Miller、元MATCHING MOLEのPhil Miller、後にNATIONAL HEALTHで活躍するPip Pyleにより結成され、Steve Millerが脱退、KHANを経たDave Stewartが参加したカンタベリー・ジャズ・ロックバンドの代表格の75年2nd。カンタベリー・ジャズ・ロックの代表作である本作は、20分の大作「Mumps」を含め、 前作より全体的に整理、洗練された世界観をすっきりと聴かせる作風となっており、クロスオーバー・ジャズ・ロック色を強めた音楽性へと変化しながらも、彼ららしいポピュラリティーを持ったサウンドと、胸を打つメロディーが素晴らしい傑作です。デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲。
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南アフリカ、ブラスをフィーチャーし、プログレ度が増した2nd、濃厚な名作
南アフリカを代表するグループ、71年の2nd。R&Bフィーリング溢れるグルーヴィーなサイケ・ポップだった1stから、プログレッシヴ・ロックへと接近。バンドの演奏は格段に洗練され、演奏や構成の緩急の差によりダイナミズムが増しています。特筆すべきは、大胆にフィーチャーされたブラスで、エネルギッシュなフレーズがスピード感と重さを倍増しています。ジェントル&ソウルフルなヴォーカルがエモーショナルに歌い上げる哀愁のメロディも絶品。濃厚な名作。
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南アフリカ、R&Bフィーリング溢れるグルーヴィーなサイケ・ポップ
南アフリカ出身、オルガン奏者、トランペット兼フルート奏者を含む5人組。69年作1st。深いエコーに包まれたオルガンやフルートから浮かび上がる叙情的でエモーショナルなメロディ。演奏やメロディにはR&Bフィーリングが溢れ、ドリーミーな中にも骨太さがあるのが印象的。ヘヴィなドラムと分厚いオルガンに哀愁のメロディが絡む「Why Can’t It Rain」、フルートが印象的なサイケなバラード「Ice Lovers」、ハープシコードのクラシカルなバッキングに管弦楽器が絡む「Four Walls」、ハモンドが格好良いブルージーな「Stargazer」、ジャジーなハモンドが印象的な「Jackin’ Around」など、確かな演奏力とアレンジ・センスを感じさせる佳曲揃い。名作。(南アフリカ盤のため、品質管理が悪く、ジャケットに折れ目があります。ご了承ください。)
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72年作、感情の赴くままにダイナミックに展開するスパニッシュ・プログレ
Ia CluaとJordi Batisteによるスペイン出身のデュオ。72年作1st。アコースティック・ギターによるパーカッシヴなバッキングとリリカルなアルペジオをベースに、ストリングス、ピアノ、エレキ・ギターが緩急自在のフレーズで彩るスケールの大きなアンサンブルが持ち味。ハードに畳みかける楽曲、透明感溢れるアコースティカルな楽曲ともたいへん魅力的です。各曲を曲間無くつなげ、コンセプト作のように流れるような展開が素晴らしい旧アナログA面が聴き所。ICEBERGの名ギタリストMAX SUNYARがゲスト参加しています。ボーナス・トラック1曲。
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イタリアンロックを代表する大名盤
イタリアを代表するプログレッシブ・ロックバンドの72年の作品。Nico Di Paloのハードな音楽性の色濃い作品となっており、純ハードロック然とした楽曲から哀愁のバラード、キーボーディストMaurizio Salviが大活躍のシンフォニック・ロックまでを放り込んだイタリアン・ロックを代表する1枚。もともと雑多な音楽性を持ちながら咀嚼能力に優れたNEW TROLLSらしい作品となっています。本作を発表後にバンドは分裂、Nico De Paloは新バンドIBISを結成、一方Vittrio De ScaltiはN.T. ATOMIC SYSTEM名義でクラシカルな音楽性を追求した名盤「ATOMIC SYSTEM」をリリースします。紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター。
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カンタベリー/レコメン系のファンは必聴!スパニッシュ・ジャズ・ロックの名作!
スペインのジャズ・ロック/アヴァンギャルド・グループ。76年の唯一作。変拍子をビシバシとキメながらアグレッシヴに疾走するシャープなリズム隊、時にフリーキーに暴れ、時に牧歌的に和ませる表情豊かな管楽器、精緻なタッチの格調高いピアノなど、カンタベリー/レコメン系に通ずる硬質さとユーモアが絶妙にバランスしたサウンドはかなり完成度高いです。かなりの音楽的素養とテクニックを感じます。HATFIELD & THE NORTHの1stやHENRY COWのファンは間違いなく気に入るでしょう。スパニッシュ・ジャズ・ロックの名作。
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イタリアのメロディアスなプログレ、06年作、ロック・オペラ!
98年にローマで結成されたプログレ・グループ。06年に自主制作されたデビュー作で、大作。ドイツの映画監督ヴェルナー・ヘルツォークの映画「ノスフェラトゥ」をテーマに制作されたロック・オペラ。メロディ、アンサンブルともにたいへん歌心のあるグループで、流れるような美しいヴォーカル・メロディを軸に、ピアノ、キーボード、ギターが、繊細なタッチでクラシカルかつ詩情豊かなフレーズを沿える、というスタイル。格調高くリリカルなフレーズがセンス溢れるキーボード、包み込むように歌う感情表現豊かなヴォーカルはたいへん魅力的。GENESISやMARILLIONのファンにおすすめです!2枚組。
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一気にプログレ度を増した代表作2nd、メロトロンが溢れる荘厳な名作、71年作
オランダを代表するシンフォニック・ロック・グループ、71年発表の2nd。名盤の誉れ高き代表作の一つで、シンフォニック・ロックを堪能できる一枚。PROCOL HARUMの「青い影」に通ずるような美しいオルガンの調べ、これでもかと泣きまくるギター、柔らかなフルート、そして幻想的なメロトロン。圧倒的に叙情性溢れるアンサンブルはただただ涙するしかありません。優美なパートと重厚なパートとを織り交ぜたドラマティックな構成も見事で、リズム隊とギターが鋭利なリズムを切り刻み、メロトロンが溢れんばかりに放たれるダークで荘厳なパートも聴き所。組曲「Song of the Marching Children」は、彼らの魅力がつまった名曲です。紅一点ジャーネイ・カーグマンは、しっとりと優美なヴォーカルから力強いシャウトまで存在感抜群。ユーロ・ロック史に残る傑作。デジタル・リマスター。
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「心ここに在らず」なアイルランド産プログレッシヴ・フォーク、73年に自主制作でリリースされた唯一作
アイルランド出身のプログレッシヴ・フォーク・グループ。73年に自主制作でリリースされた唯一作。アイルランドの寒空を切り裂くようなヴァイオリン、サイケなファズ・ギター、メロウなオルガン&ハープシコード、虚ろなヴォーカルが絡んだサウンドに、気分はすっかり「心ここに在らず」。ジャケットのキノコもアングラ臭漂っててたまりません。傑作。1000枚限定、紙ジャケット仕様。
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Alan Gowen率いるグループ、79年作、Hugh Hopper参加
Alan Gowen(Key)率いるジャズ・ロック・グループ、79年の2nd。Hugh Hopper(b)Phil Lee(g)、Trevor Tomkins(dr)との4人編成。浮游感溢れるメロディアスなキーボードと柔らかいタッチの流れるようなギターが優美かつ洗練されたメロディを紡ぎ、ベースがウネウネと動き回り、変拍子ばりばりのシャープなドラムが全体を引き締める、というスタイル。洗練と英国的叙情とのバランスが素晴らしく、また、テクニカルかつ温かみ溢れるアンサンブルもたいへん魅力的。HATFIELD & THE NORTHが好みでしたら、こちらも間違いなく気に入るでしょう。いかにもカンタベリー・ミュージックらしい手工芸のような逸品です。
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プログレ復興の礎を作った北欧を代表するグループ、歴史的名盤
プログレシーン復興の狼煙となったスウェーデンのシンフォニック・ロック・バンドの伝説的なデビュー・アルバム、93年作。ANGLAGARDはANEKDOTENと並んで北欧の暗鬱な音世界を代表するバンドであり、2枚のスタジオ・アルバムとライブ・アルバムををリリースし沈黙。再結成の噂も絶えず新作を待ち望む声も後を絶ちませんが、本作はそんな評価に恥じない90年代へヴィー・シンフォニック・ロックの名盤です。その内容は北欧の土着的なメロディーを投入しながら硬質なバンドアンサンブルで固めたものであり、ギターの悲痛なリフ、メロトロンの積極的な導入、テクニカルで偏執的なリズム隊、そして北欧らしい冷ややかな質感を演出する専任フルート奏者など、聴き所に恵まれたもの。攻撃的なテクニカル・ロックとメランコリックな土着感、そして叙情的なシンフォニック・ロックが高次元で融合した大傑作です。この作品を契機に、死滅しかけていたプログレシーンに活気が戻ってきたことを考えると、やはり彼らの残した功績の偉大さに敬意を払わずにはいられません。全プログレファン必聴の大名盤です。デジパック仕様。
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Dave Stewart率いるキーボード・トリオ、アグレッシヴなオルガン・ロックの傑作
Steve Hillageも在籍していたバンドURIELを母体として発足、名キーボーディストDave Stewartが率いたイギリスのプログレバンドの70年デビュー作。その内容はキーボードトリオ編成による、Dave Stewartのプレイが大きくフューチャーされた個性的なオルガンロックを基本に、サイケデリックな質感を併せ持つアートロック作品となっています。実験的要素も強く出ていますが、複雑に練り上げられた楽曲群はやりすぎなほどの変拍子の嵐であり、音楽的なポテンシャルの高さはかなりのものです。後のNATINAL HEALTHやHATFIELD AND THE NORTHなどに通じるサウンドメイクも見られ、また、それらのバンドにはないDave Stewartのアグレッシブなプレイが堪能できる作品。4楽章からなる20分超えの大曲も収録したオルガンロックの傑作です。デジタル・リマスター。
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Dave Stewart率いるキーボード・トリオ、アグレッシヴなオルガン・ロックの傑作
Steve Hillageも在籍していたバンドURIELを母体として発足、名キーボーディストDave Stewartが率いたイギリスのプログレバンドの70年2nd。バンドは前作同様キーボートリオ編成ですが、ゲストにジャズフィールドのサックス奏者やトランペット奏者が参加し素晴らしい演奏を聴かせており、前作の路線を守りつつもより整合の取れた傑作となっています。Dave Stewartというとジェントリーなプレイに定評がありますが、本作ではAARDVARKのような歪んだハモンドオルガンの引き倒しも見せるなど、かなりアグレッシブなプレイを披露。ギターレスのハンデを全く感じさせません。そして一方ではHATFIELD AND THE NORTHに通じる華やかさも絶妙にブレンドされ、やはりセンスの良さを感じさせます。複雑な変拍子の応酬などプログレッシブなアプローチも素晴らしく、前作と併せて全プログレファン必携の名盤です。デジタル・リマスター。
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伊ジャズ・ロックを代表するグループ
強靭な声帯の持ち主であるDemetrio Stratosを中心に結成され、超絶的なテクニカルさとバルカン独特の叙情香る、イタリアのプログレッシブ・ロックシーンを代表するジャズ・ロックグループの75年3rd。彼らの代表作に数えられることの多い本作は、デビューアルバムのバルカン・ジャズロックサウンドをより強力に示し、複雑で技巧的な演奏に磨きをかけた地中海ロックの大傑作であり、前作で見せたアヴァンギャルドな実験色はテクニカルなインプロヴィゼーションなどに昇華されています。息つく暇もないゴリ押しの名盤です。デジタル・リマスター、デジパック仕様。
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スパニッシュ・プログレ
スペインのグループ。78年作1st「Califato Independiente」と80年作2nd「Camino Del Aguila」をカップリングした2in1CD。1stは、ジャズ/フュージョン・タッチの洗練されたテクニックをベースに、CAMELあたりを彷彿とさせるファンタスティックなエッセンスを加えた、流麗かつメロディアスなプログレ。2ndは、よりフュージョン寄りに洗練されたテクニカルかつエキゾチックなスパニッシュ・ジャズ・ロック。どちらの作品も、安定したテクニックと圧倒的な構成で聴かせるスパニッシュ・プログレの名作。デジタル・リマスター。
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英ロックに通ずる叙情性を持った北欧ロックの名作、72年作
スウェーデンのグループ、72年の唯一作。メロディアスな楽曲とハードな楽曲とで構成。メロディアスな曲が特に魅力的で、たゆたうようにリリカルなピアノ、メロディを丁寧になぞる歌心溢れるギター、歌に寄り添うメロウなドラム、クラシカルで格調高いストリングスなどによる、暖かみ溢れる叙情的なアンサンブルが心に染みます。英ロックに通ずる陰影を持ったメロディと優雅で雰囲気あるヴォーカルも実に素晴らしい。北欧ロックの名作です。ボーナス・トラック3曲収録、デジタル・リマスター。
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豊潤なアンサンブルが素晴らしいクラシカル・ロック
イタリア出身のキーボード奏者。76年作。溢れんばかりの叙情性が胸を打つクラシカルなパートと、テクニカルかつ荘厳なキーボードをフィーチャーしたプログレッシヴなパートとを巧みに織り交ぜた構成が見事。生々しい響きの暖かみ溢れる弦楽器、流れるようにリリカルなピアノ、持続音を多用して丁寧に音を紡ぐギター、シャープかつふくよかなドラムなど、どの楽器も魅力的な響きに溢れています。テクニック、センスともに抜群で、豊潤なアンサンブルからはオーラすら感じます。全編インストですが、テーマのメロディがしっかりとしていて、たいへんフックがあります。これは素晴らしい作品です。ボーナス・トラック1曲、紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター。
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これでもかと叙情性溢れるファンタスティックな北欧シンフォ、名作!
スウェーデンのメロディアス・シンフォ・グループ。05年のデビュー作。FLOWER KINGSのTomas Bodinによるプロデュース。アコギのアルペジオをバックに、キーボード、フルート、ピアノ、エレキが控えめながらリリカルなフレーズを奏でるファンタスティックなアンサンブルがなんとも素晴らしい。夢見心地の優美なメロディも絶品に一言。1音1音の響きを確かめるように丁寧に編み上げた精緻でいて暖かみ溢れるアンサンブル。アルバム全編を貫く叙情性。メロディ好きにはたまらない逸品です!
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イタリアン・ロックの必聴作
映画音楽界を代表する作曲家ルイス・エンリケ・バカロフとの共作である71年作「N.1」と76年作「N.2」とをカップリングした2in1。どちらの作品もクラシックとロックがこれ以上無いほど自然な形で融合した傑作。映像音楽家という、映像が放つメッセージを音により増幅させることに長けたバカロフだからこそ、クラシックの優雅さを保ちつつ、ロックのダイナミズムをさらに高めることに成功したのでしょう。必聴作。NO1とNO2との2in1CD。
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圧倒的な音圧で迫る英アングラ・ハード
バタード・オーナメンツを従えて69年にアルバムをリリースした後、ピート・ブラウンが自身のグループとして結成したグループがPIBLOKTO !。彼らがHARVESTレーベルよりリリースした2作品を各CD1枚に収録した2枚組。どちらも、従来の混沌としたジャズ・ロックにエネルギッシュなハード・ロック的要素が加わり、表現の幅が格段にアップ。まるで当時のライヴ・ハウスに紛れ込んだかのような、はちきれんばかりの音圧が圧倒的です。当時の英国アンダーグラウンドシーンを総括したようなスケールの大きい傑作。2枚組、69年作と70年作との2in1CD。
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イタリアン・ヘヴィ・シンフォの傑作
リリース当時、全曲の作曲を手がけているMichele Zarrilloは若干15歳であり、他メンバーも全員10代であったと言うイタリアのへヴィー・シンフォニック・ロックグループの73年唯一作。変革する社会に対応できなくなったひとりの人間をコンセプトに掲げたトータル・アルバムとなっており、バタバタと暴れるリズム・セクションに荒々しいギター・ワーク、そしてクラシカルなアンサンブルを聴かせるキーボードがイタリアらしい熱気を伝えます。強引に引っ張り変化する展開や多少荒削りで垢抜けない雰囲気は感じるものの、当時の彼らの年齢を考えれば若々しいエネルギーが暴走するサウンドは非常に魅力的なものであり、起伏に富んだスリリングな作品と見ることが出来るでしょう。紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター。
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GENESISにどっぷり浸かった伊シンフォ・グループ
イタリアのグループ、04年作。ファンタスティックなキーボードとメロディアスなギターを中心に、静と動の対比鮮やかに、時にダイナミックに、時にリリカルなアンサンブルを奏でるシンフォニック・ロック。シアトリカルに歌い上げられるメロディもかなりの出来映え。GENESISの影響を色濃く感じるサウンドですが、単なるフォロワーの域をはるかに超えた、圧倒的にドラマティックなサウンドを聴かせています。名作。歌詞は英語です。デジパック仕様。
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現在進行形サイケ・ロックの最たる成功例!スウェーデン産、60’s流儀のサイケ/オルタナ・ロック・バンド、10年作
60’s流儀のレトロなサイケデリアを引き継ぐ貴重なバンドとして幅広い世代から確かな支持を集めているスウェーデン出身のサイケデリック/オルタナ・ロック・バンド。本作はポップな才気が花開いた10年作6th。デビュー当初は轟音で鳴り響いていたファズは控えめに、そのぶん要所で雷鳴のごとく空間を切り裂く、といった効果的な配置/アレンジ!英国レイト60’sサイケ・ポップ直系の淡く柔らかいヴォーカル、さらに洗練されたポップ/アレンジ・センス、そして変わらずに残されたレトロで温かみのある音の手触りがやはりなんと言っても素晴らしい。深遠な雰囲気の深いエコーに溶け込む電子音、異境へと導く少女のようなか弱い歌声、これらのキーワードにピンと来た方は間違いなく気に入るでしょう。一枚一枚確実に進化している彼らの現時点での最高傑作であり、現在進行形サイケ・ロックの最たる成功例!デジパック仕様。
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小説、『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』をコンセプトにした北欧プログ・サイケ、77年作!
北欧サイケ・アート・プログレッシヴ・ロックの名キーボード奏者による77年作。日本でも知名度の高い、小説、『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』を元にしたコンセプチュアル・アルバム。KEBNEKAISEのメンバーによる牧歌的で、どこかうさぎがぴょんぴょん飛び跳ねているかのようなほのぼのサウンドがなんとも個性的!2010年に逝去されたその才能が惜しまれます…。ボーナス・トラック1曲。
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北欧サイケ・アート・プログレッシヴ・ロックを代表するKey奏者による、75年ソロ作!
北欧サイケ・アート・プログレッシヴ・ロックを代表するKey奏者による、75年ソロ作!KEBNEKAISEのKenny Hakansson等、多くのゲスト・ミュージシャンの才能が集結した独特な浮遊感と幻想感が溢れる意欲作!過去作からより一層ムーグ・シンセの多様が顕著となり、童話世界のような牧歌的な情感を深く表現した一枚。それにしてもジャケット内にある彼が体だけバッタになってキーボードを弾いているイラストは、とてつもなく不気味ですが、なんだか楽し気でさえあるのだから不思議です。それはこのアルバム全体を貫く雰囲気そのものだとも言えます。
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アルゼンチン、ヘヴィ・シンフォ、75年作1stと76年作2ndのカップリング作
アルゼンチン、ヘヴィ・シンフォ、75年作1stと76年作2ndのカップリング作。ヘヴィなギター・リフ、重厚なオルガン、性急なリズム、熱情的なヴォーカルによる畳み掛けるように緊張感溢れるヘヴィ・シンフォ。変拍子を多用した複雑な曲構成も見事なデビュー作。76年作の2ndアルバムに関しては、基本的に、畳み掛けるような緊張感溢れるヘヴィ・シンフォという前作の延長線上にあるサウンドながら、後の様式美メタルに通ずるようなクラシカルなリフや、演奏力の向上によるダイナミズムが出てきた結果、かなりドラマティックになった印象を受けます。弦楽アレンジの素晴らしさも特筆すべき点。SEMIRAMIS、IL BALLETTO DI BRONZOあたりのイタリアの名ヘヴィ・シンフォ・グループとも遜色無い素晴らしい作品に仕上がっています。2in1CD、ボーナス・トラック4曲。
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米オハイオ州はコロンバス出身のガレージ・バンド、66-7年に残したシングル他未発表曲を集めた公式コンピ!
米オハイオ州はコロンバス出身のガレージ・バンド、66-7年に残したシングル他未発表曲を集めた公式コンピがこちら。当時全盛であったブリティッシュ・インベンションの影響を多分に受けながらも、瑞々しい青年チックな甘いメロディーがまた心地良い!67年の未発表音源や、TV出演での音源、シングル「Goin’ Too Far」、「Walkin’ Away」も冒頭に収録!若々しいポップ・センス溢れたナイス・ガレージ作品!
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一級品のメロディが光る「ウルグアイのビートルズ」辺境ビート/ガレージ好きにも推薦の未発表トラック集
辺境ビート/ガレージ好きにはお馴染み「ウルグアイのビートルズ」ことLOS SHAKERSの未発表トラック集!いわゆるアウトテイク集の粗雑な仕上がりでは決してなく、彼らの持ち味である憂いのある流れるようなメロディと品のあるアンサンブルはここでも健在です。彼らにとって永遠の憧れであり、音楽に向き合う原動力であるBEATLESへの敬愛に溢れた「TICKET TO RIDE」のエスパニョール・カバー「BOLETO PARA PASEAR」は落涙ものの出来。ボーナス・トラック6曲、全25曲。
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元ARGENTのRUSS BALLARDが手掛けた、4人組アイドル!70’Sグラムスターのデビュー作!
元ARGENTのRUSS BALLARDが手掛けた、4人組アイドル!70’Sグラムスターのデビュー作!冒頭のリズミカルなハーモニカから幕開ける彼らのグラム・センス溢れるリズミカルな傑作!キッスのエース・フューレイのソロ・シングルとしても知られている、「NEW YORK GROOVE」や、エキサイターズのカヴァーである「TELL HIM」、ストーンズの「LET’S SPEND THE NIGHT TOGETHER」等々を収録!ヨーロッパ各国で人気を博したと言われるその各国盤のピクチャー・スリーヴ等の写真も満載のグラム・ファンの必聴盤。ボーナス・トラック8曲。
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シカゴ・ブルースへの憧憬を孕んだ英国発、米南部ブルース・ロック・バンド69年デビュー作!
シカゴ・ブルースへの憧憬を孕んだ英国発、米南部ブルース・ロック・バンド69年デビュー作!MUDDY WATERS、WILLIE DIXONのカヴァーを含みつつ、インスト・パートに力を注いだインタープレイが光るブルージーかつハード・ロック色も出始めた痛快作!メンバー内では、ベースのRICHARD JONESが抜け、かわりにDEREK HOLTがベースに専心。過去作に比べても、より一層脂のノッたブリブリのブルージーサウンドは、かなりの完成度と衝動的破壊力をも秘めた稀有の状態を保ったままスピードを上げていきます。紙ジャケット仕様。
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94年に他界するまでに唯一この世に残してくれたアシッド・サイケ・フォークの大傑作。
Quicksilver Messenger Serviceに関わりがあり、 Yongbloodsの「Get Together」、Jimi Hendlixの代表曲、「Hey Joe」の作者でもあるDino Valenteが、94年に他界するまでに唯一この世に残してくれたアシッド・サイケ・フォークの大傑作。移ろう陽炎のような、深いリヴァーヴの彼岸で揺れ動く、時に激しく、時に沈み込むかのような情感豊かなDinoの歌声と、掻き鳴らされる12弦ギターの音色が、フラワー・ムーブメントの晩鐘を鳴らすかのように鳴り響きます。今作のプロデュースには、Bob DylanやLeonard Cohenを手掛けたBob Johnsonが関わっているようですが、この時間軸を曲げるかのような独特なサイケデリアは、特定のジャンルの中に沈み込むことの出来ない特異な時空間を提示しており、決して古びる事のない心の叫びを内包し続けているのです。ボーナス・トラック3曲。
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オランダ産、女性サイケ・ポップ・シンガーの68年デビュー作、秀逸なアレンジが冴えた溜息の出るような一枚
オランダ出身の女性サイケ・ポップ・シンガーが68年に発表したデビュー作。アンニュイでセクシャルなBOJOURA嬢の歌唱、その魅力を余すことなく昇華させたのは、同郷ダッチ・ロック・バンドGOLDEN EARRINGSのGeorge Kooymansによる多幸感溢れるオーケストラ・アレンジ。マジカルなサイケ・ポップ、若干の憂いを帯びたサンシャイン・ポップ、一度聴いたらこの魔法のトリコになること必至。素晴らしい作品に出会えたことに感謝です。米ソウル・シンガー、O.V.Wrightの大ヒット曲「That’s How Strong My Love Is」のカヴァー収録。
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70年作、R&Bを土台にジャズのエッセンスを加えたコクのあるブリティッシュ・ロック
R&BグループのALAN BOWN SETを前身とする、トランペット奏者Alan Bown率いるグループ。70年にISLANDよりリリースされた2nd。ヴォーカルは、若きRobert Palmer。R&Bフィーリングとジャジーなエッセンスとが凝縮した芳醇なブリティッシュ・ロック。抜群にタメの効いたグルーヴ、雄弁な「間」を活かしたスケールの大きなアンサンブル、そして沸々と内に秘めたソウルに酔いしれるRobert Palmerのヴォーカル。FREEにも引けを取らないアンサンブルの「すき間」。うっとりするほどにカッコ良い。オリジナル・マスターからのデジタル・リマスター。
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71年作、アーシーかつジャジー、芳醇なブリティッシュ・ジャズ・ロックの名品
71年に発表された、トランペット奏者ALAN BOWNのジャズ・ロックな一枚。キング・クリムゾンに在籍したメル・コリンズによるプロデュースはKING CRIMZONに在籍したMEL COLLINS。オリジナル・レコード・ジャケットは、ヒプノシスがジャケット・デザインを担当したダブル・ジャケット仕様でした。サックス、クラリネット、トランペット、フリューゲルホルンといったブラス・セクションとギンギンに映えるキーボードがサウンドの鍵を握っているといっても過言ではなく、ファンク、ソウル、R&Bと熱い曲と、クールな曲の狭間を行きつ戻りつする演奏表現力は、見事としか言いようがありません。ブリティッシュ・ジャズ・ロック・ファンは特に避けては通れない、名作です。ボーナス・トラック1曲、オリジナル・マスターからのデジタル・リマスター。
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幻の男女混声Vo.グループ、モンド・テイスト溢れる超レア盤がリイシュー!
68年作。男3×女3による鮮やかなコーラスが特徴の、ガレージ/ソフト・ロック/フォーク・ロックの良作です。それぞれヴィジュアル・歌声ともに光る個性を持った可憐な女性陣と、それぞれがなんともアカ抜けない風貌ながら楽器もこなす男性陣との妙なコントラストが、モンドな雰囲気を増幅させています・笑。米の男女混声ヴォーカル・グループ6人組が残した超がつくほどのレア盤が紙ジャケット仕様で待望の再発、全12曲、紙ジャケット仕様。
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夢見心地な美メロ満載!アルゼンチン産サイケ・フォーク・ロックの激レア盤発掘!
アルゼンチンのサイケ・フォーク・ロック・グループ。原盤は、68年に極少数枚がプレスされただけの激レア盤。鼻歌のようなイノセントなヴォーカル、深いエコーに包まれたコーラス、流れるような美メロ。単音弾き中心のゆ~らゆらと拙いギターがサイケ/アシッド臭いっぱい。ベルのような音、タンバリンなども効果的で実に夢見心地。音は悪いですが、メロディやハーモニーは奇跡的な美しさ。ソフト・ロックのファン、ITHACAなどサイケ・ポップ/フォークのファンには特にオススメボーナス・トラック3曲収録。
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モッズの名グループ
THE WHO、THE ACTION、THE CREATIONなどと並びモッズ・シーンで活躍した名グループ。未発表音源を含む19曲アンソロジー。炸裂するファズ・ギターのカッティング、R&Bフィーリング豊かなヴォーカル、ハードかつ前のめりにアグレッシヴなリズム隊。疾走感溢れる必殺チューンが揃った好編集盤。
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Rober Palmer、紅一点Elkie Brooksの双頭ヴォーカルの名英スワンプ・ロック・グループ
英スワンプ・ロックの名グループ、72年作の2nd。なんといってもこのグループの聴き所は、Robert Palmer、紅一点Elkie Brooksという男女2人のヴォーカリスト。南部フィーリング漂うソウルフル&グルーヴィーな演奏をバックに、2人のヴォーカルが熱いシャウトを応酬します。ジャケットも凄いですが、サウンドの熱気も尋常ではありません。Jim Mullen、Pete Gageという2人のいぶし銀のギタリスト、Manfred Mann Chapter Threeで活躍したベーシストSteve York、そしてKeef Hartleyなどによる旨みと粘りに溢れた芳醇なアンサンブルも絶品。
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Albert Lee在籍の英スワンプ・ロック・グループ、芳醇なメロディ&アンサンブルが溢れる興奮の名作!
名ギタリストAlbert Lee、後にCHAS & DAVEを結成するフィドラー&バンジョー奏者CHAS HODGESが在籍のグループ。71年作の2nd。1曲目から強烈にカッコ良し!グルーヴィーなリズムから入り、哀愁と男気に溢れたヴォーカルがソウルフルな歌を聞かせ、ピアノが芳醇なフレーズでかぶさり、そして2コーラス目から入るギターによるリズミックかつメロディアスな必殺リフ!さらにハモンドが加わり、バンド全体がウネリを上げで聴き手をなぎ倒します。ものすごい名曲!その後も、次から次へとグルーヴィーかつメロウかつ英国的な叙情に溢れたメロディ&アンサンブルで畳み掛けられ、バンドに飲み込まれます。これは素晴らしいアルバム!英スワンプ・ロックを代表する興奮の名作!
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Mike Bloomfieldなどによるスーパー・グループ
名ギタリストMike Bloomfield、FAMILY~BLIND FAITHのベースRich Grech、CACTUS~BB&AのCarmine Appice、後にAORシーンで活躍するヴォーカルRay Kennedyなどによるスーパー・グループ。76年作。Mike Bloomfieldのエモーショナルなギターが冴え渡るブルージーな楽曲、Ray Kennedyのソウルフルな歌声が光るバラード、熟練の旨みが凝縮されたレイドバックした楽曲など、さすがの芳醇なアンサンブルが素晴らしい佳曲ぞろい。名作です。
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65年の記念すべきデビュー・アルバム
65年の記念すべきデビュー・アルバム。壊れ落ちそうな繊細な歌声と流れるような歌いまわしは、うっとりするほどの美しさ。MARK-ALMONDのJon Markによるトラッド・アレンジも秀逸。ジャケットの雰囲気のように聴いていてドキっとさせられる逸品。ボーナス・トラックとして、ディラン「風に吹かれて」のカバーなど4曲収録。
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スコットランドのポール・マッカートニーGerry Raffertyによる英フォーク・ポップ・デュオ
ポール直系のSSWとして知られるGerry RaffertyとJoe Eganによるポップ・フォーク・デュオ。73年作の2nd。1stの延長線上にある、温かみ溢れるメロディ&ハーモニーが素晴らしい哀愁いっぱいの英フォーク・ロック。ソングライター・コンビのもう一人Joe Eganも特筆すべきメロディ・メイカーで、彼のペンによる「STAR」は、田舎のビートルズと呼びたくなるような郷愁を誘う名曲。それにしても、どの曲もメロディが素晴らしい!2人の優秀なソングライターが次々と美しくも「いなたい」メロディを紡ぐ逸品。ジャケットの雰囲気にピンときたら間違いなく気に入るでしょう。
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スコットランドのポール・マッカートニーGerry Raffertyによる英フォーク・ポップ・デュオ
ポール直系のSSWとして知られるGerry RaffertyとJoe Eganによるポップ・フォーク・デュオ。75年作の3rdにしてラスト・アルバム。タイトなリズムと美しいストリングスをフィーチャーし、今までで最もビートリッシュな1曲目「Benediction」からもっていかれます。後期ビートルズのGeorge Harrisonっぽいアルペジオが秀逸!ビートリッシュなメロディと哀愁のハーモニーはそのままに、幾分洗練されたサウンドは、英国ポップとしてグッと完成度が増した印象。ちょっとハード・エッジなギターをフィーチャーした曲もあり、メリハリが付いた分、彼らの持つ英国田園センスがくっきりと浮かび上がっています。干し草の香り漂うフォーキーな曲の魅力も相変わらず。いや~、このソングライターコンビは本当に良いメロディを書きます。Gallagher & Lyleと並ぶ名コンビと言っても良いでしょう。名コンビの集大成と言える名作。
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CS&Nを彷彿とさせる豊かなハーモニーと英国的なメロディが素晴らしい英フォーク・ロック
71年作の1stアルバム。ジャクソン・ブラウンやCSN&Yなどアメリカ西海岸からの影響が感じられる英フォーク・ロック。爽やかなアンサンブルの中にも、憂いを帯びたマイナー調のメロディーがいかにも英国的で素晴らしい。どの曲もシングル・カットできそうな佳曲揃いの名作。シングル曲やJimmy Webbの「P.F.SLOAN(2006 re-mix)」などボーナス・トラック4曲!オリジナル・マスターからのデジタル・リマスター。
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73年作、愛すべき「VINEGAR JOE」が最後に残してくれたアルバム
Robert PalmerとElkie Brooksが在籍していたことでも知られる英国スワンプ・ロック・バンドの73年作3rd。前作までのスワンプ色を抑え、ファンキー&グルーヴィーなR&Rサウンドがメインです。7曲目「Giving Yourself Away」は山下達郎を想起させる軽快なグルーヴィー・ナンバーです。この曲を聴いても感じますが、本作ではプロデュースも手がけたギターのPete Gage、彼のソング・ライティングが素晴らしいだけに、今後この路線で続けていって欲しかったと思えるラスト・アルバムです。全10曲。
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マジカルなメロディ&イマジナティヴなアレンジ!絶品ソフト・ポップ
5TH DIMENSIONやDAVE CLARK FIVEなどとツアーを周り、シングル「HAPPY」がヒットするなど活躍したニューヨークのグループ。67年の唯一作に未発表音源7曲を加えたコンプリート作品。流れるように優美なメロディ、豊かなハーモニー、管弦楽器が彩るイマジネーション溢れるアレンジが魅力的なソフト・ポップ。楽曲、サウンドともに、「マジカル」という言葉がぴったりの完成度。ジャケットの雰囲気にグッときたならば、間違いなく気に入るサウンドだと思います。
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英国的でメランコリックなメロディと、フォーク・ロックからドリーミー・フォークまで色彩豊かなアンサンブル、名作です
英サイケ・ポップ・グループTHE 23RD TURNOFFを率いて活躍したSSW。Vertigoレーベルよりリリースされた70年の2nd。前作から続くドリーミーなフォーク・ポップに加え、土臭くスワンピーなフォーク・ロックもフィーチャー。フォーク・ロックな楽曲も牧歌的で英国臭いっぱいで素晴らしいですが、やはり1stで聴くことができたフォーク・ポップが絶品。管弦楽器のメランコリックでいて格調高いアレンジが効いていて、1st以上にメロディの良さが際立っています。本当に素晴らしいソングライター&ヴォーカリストです。ブリティッシュ・ポップの名作。ジャケットはキーフ。ボーナス・トラックとして「Vertigo Sampler」に収録のアルバム未収録曲1曲を収録。
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アビー・ロード・スタジオでBEATLESのエンジニアを起用して録音されたアルバム、美メロ満載フォーク・ロック
BEATLESファンにはお馴染みのBEATLESフォロワー。エンジニアにGeoff EmericやAlan Parsons、プロデュースはNorman SmithというBEATLES布陣にて、69年にアビー・ロード・スタジオで録音されながら未発表となった幻の作品。憂いのあるジェントルなメロディとアコースティカルで気品のあるアンサンブルは、「RUBBER SOUL」あたりのBEATLESサウンドを彷彿とさせます。サウンドのタッチはもろBEATLES。メロディ・ラインの美しさは特筆もの。BEATLESやメロディアスなフォーク・ロックのファンは聴いて損は無い好グループ。ボーナス・トラックとしてアルバム未収のシングル音源や未発表デモ4曲を収録。
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Gerry Rafferty率いるグループ、ハート・ウォーミングな英ポップを代表する名作
ポール直系のSSWとして知られるGerry RaffertyとJoe Eganによるポップ・フォーク・デュオ。72年のデビュー作。郷愁を誘うメロディ&ハーモニー、長閑で哀愁溢れるアンサンブル。Colin Hare、Pete Delloあたりと並んで、ハート・ウォーミングな英ポップを代表する名作。何度でもかみしめたくなる素朴で美しいメロディ。鼻に掛かった憂いのあるヴォーカルも最高。本当に良いアルバムです。
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渋くメロウなアメリカン・フォーク・ロック、Gene Clarkゲスト参加
65年にデビューしたアメリカのフォーク・シンガー。71年作。憂いのあるヴォーカル、渋い味わいのメロディ、流れるようなストリングス・アレンジ、リリカルなピアノというスタイルのメロウなフォーク・ロック。元BYRDSのGene Clark、元EAGLESのBernie Leadonがゲスト参加。
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初期フリートウッド・マックに通ずる英国ブルース
後にフリートウッド・マック~サヴォイ・ブラウンで活躍するベーシスト、ボブ・ブラニング率いるグループ。彼らが残した60年代後半に残したアルバム&シングルから22曲を収録したベスト盤。躍動感あるギター、流麗なピアノ、セクシーなハスキー・ヴォーカルというスタイルの、初期フリートウッド・マックに通ずるR&Bフィーリング溢れる英国ブルース。悦に入っている顔が目に浮かぶギターが絶品。ピーター・グリーン参加曲有り。
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77年作、芳醇なブリティッシュ・ロック
77年作の7thアルバム。「SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND」名義ですが、Alex Harveyは参加していません。アーシーさと洗練さが絶妙に混ざりあった芳醇なブリティッシュ・ロック。
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マレーシアのビートルズ、スウィートなメロディーの洪水!74年作
マレーシアのグループ、74年リリースの唯一作。ライナーには、ペルーのWe All Togetherに似ていると書いてありますが、確かにその通り。ビートリッシュな美しくリリカルなメロディー、甘美なヴォーカル&ハーモニー、ストリングスが彩るドラマティックなアレンジは、その手のサウンドが好きな方は卒倒ものでしょう。全曲英語。ビートルズの遺伝子を受け継いだ偉大な一枚。デジタル・リマスター。
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イランの辺境サイケ/ガレージ/歌謡の好編集盤、奇妙な浮遊感と郷愁感が織りなすペルシアン・ラヴ
イラン産の発掘音源リイシューを専門に行うPERSIANNAレーベルからの第4弾。今回は特濃な臭気に充ち充ちたガレージ/サイケ集。これは久しぶりに辺境サイケ/ガレージ編集盤の当たりです!胡散臭さの塊のようなアラビアン音階エレキ×どうにも居心地の悪い浮遊感を創出するチープ・オルガル×唯我独尊コーランによる、唯一無比の粘っこい無重力ソングM2は全辺境サイケ/モンド・ファン必聴かと!ペルシアンAOR/ラウンジといった風合いのメロウ・ソングM6は、時々音階を外しながらも一生懸命「うっとり」させてやろうという雰囲気作りの姿勢に泣けます。BUNALIMやHARDALなどのトルコ産サイケや、FINDERS KEEPERSレーベルあたりが好きな方の琴線もふるわせるはず!
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フォークSSW時代の若かりしJennifer Warnes
映画『愛と青春の旅立ち』の主題を飾ったJoe Cockerとのデュエット曲「UP WHERE WE BELONG」で一躍世界に名を知られるようになった米国シンガー、Jennifer Warnes。その彼女がJENNIFERと名乗っていたSSW時代の超貴重なデビュー作『I CAN REMEMBER EVERYTHING』と2nd『SEE ME FEEL ME TOUCH ME HEAL ME』をコンパイルした2in1。先述の「UP WHERE…」で受けたソウルフルな印象とは程遠く、ジャケットから抱くイメージ通りの牧歌的なフェメール・フォークが中心。2ndでは「Easy to be Hard」など伸びやかで芯のある歌唱法が見え始め、その後ソウルフルなシンガーへと進化する萌芽のようなものを感じ取ることができます。全22曲。
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しっとりと叙情性漂うフィンランド産フォーク・ロック
フィンランドのグループ、74年作の1st。しっとりと哀愁漂うアコギ弾き語りを基本に、メロディアスなオルガン、リリカルなピアノ、歌心溢れるブルージーなギターが翳りのあるサウンドを描くフォーク・ロック。ジッと心に染みるヴォーカル&ハーモニーも絶品。
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元DEVIANTS、69年ソロ、サイケ/フリーク・アウト・ロックの名作!
元DEVIANTSの奇才、69年の初ソロ作。英サイケ・シーンでは欠かせないドラマーTwink、元TYRANNOSAURUS REXのSteve Took、QUATERMASSのメンバーが参加。サイケ/フリーク・アウト・ロックの名作!
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