2015年3月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
昨日入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
昨日は入荷が多かったので、その中から注目の新譜をピックアップしつつ、再入荷した人気盤もご紹介してまいりましょう。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいりますよ~。
それでは、新譜からスタート!
今のプログレシーンで最も注目すべきマルチ・ミュージシャンと言えるオランダのChristian Bruinによる一人プロジェクト。
2014年に彼がはじめた配信ベースの音楽プロジェクトBLACK CODEXのCDエディション第三弾が入荷いたしましたよ~。
いやはや、クラシックと室内楽とが結びついたサウンドは、ハンガリーのAFTER CRYINGやスウェーデンのISILDURS BANEの傑作にも並んでるし、音の魔術師&コンポーザーとしてMIKE OLDFIELDにも比肩、と言っても過言ではないでしょう。
壮大なる傑作!
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注目のプログレ新鋭の魅力に迫る「アーティスト・インタビュー」企画。近年続々とメロディアスな名作がリリースされているオランダのプログレ・シーンの中でも特にその才能に注目が集まるコンポーザー&マルチ・インストゥルメンタル奏者のCHRISことChristiaan Bruinにインタビュー。
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「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことをコンセプトに、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を幅広く紹介するコラム。担当は、MUSEAからデビューした日本のアーティストnetherland dwarf!
イタリアALTROCKからの作品が人気のHUMBLE GRUMBLEのリーダーHumble Gabor(Guitar)が在籍しているベルギーのプログレッシヴ・フォーク・バンド。
プロデュースもHumble Gaborが行った2014年作3rdが入荷しました!
フィドルが伸びやかに奏でられるユーロ・フォークあり、サックスがブイブイと鳴る民族舞踏エッセンスのあるエスノ・フォークあり、COSのDNAを継いだアヴァン・フォーキー・ポップあり、デヴィッド・アレンばりのアヴァン・アシッド・フォークあり、ベルギーらしい実に屈折感たっぷりな佳曲がずらり。
マルチ奏者でコンポーザーのRichard Willeman率いる英国出身のアヴァン/ジャズ・ロック・グループ。2015年作の7thアルバム。
アヴァン/ジャズ・ロックと言えば今はイタリアのALTROCKレーベル輩出のバンドが勢いあるけど、ジャズ・ロックの本場イギリスにこのバンドが居ることを忘れちゃいけませんね!
音の緻密さと芳醇さはとびきり!
現代らしく、70年代プログレから80年代エレ・ポップ、果ては90年代以降のギターロックまでを飲み込んだグループがオランダから登場!
お、そこでメロトロン鳴らしちゃうの!?というような驚きいっぱいの愛すべき個性派です。
新入荷時にすぐに売り切れた人気盤も再入荷。
キング・クリムゾンとジェントル・ジャイアントのファンだった2人(ギターのDavid Zackrissonとシンガー/Key奏者のRikard Sjoblom)を中心に00年に結成されたスウェーデンのプログレ新鋭グループ。2015年の8thアルバム。
クリムゾン『レッド』からの影響をベースに、物悲しい北欧的リリシズムとともに、スウェーデンならではのポップ・センスも注入した快作!
14年作3rd『HITCHHIKING TO BYZANTIUM』も人気なオーストラリアの新鋭プログレ・バンドの出世作となった2011年作2ndも入荷いたしました。
聴いていて思ったのが、ピンク・フロイド『ウォール』 meets イングランド『ガーデン・シェッド』!
ポーランドのミレニアムあたりにも通じるピンク・フロイド譲りの音響センスと、ジェネシスなど往年の英プログレバンドから受け継いだ叙情美と構築美とが絶妙にバランスした傑作ですよ~。
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新入荷したリイシュー盤で注目がこちら!
さすがはあのザッパがライヴを見て一発で気に入ったバンドだ・・・幻想的にたゆたうギターはデッドばりだし、初期アル・クーパー彷彿のメロディ・センスも抜群だし、これはクール!
なんと代表作『燃ゆる灰』リリース後の73年、BBC放送用に録音されたスタジオ・ライヴの発掘音源が登場!
「Can You Understand ?」ではじまり、「Let It Grow」「Carpet Of The Sun」など『燃ゆる灰』収録の名曲を披露しつつ、前作『プロローグ』からもタイトルトラックなど演奏と至福と言えるライヴです。
売り切れていた人気盤も多数再入荷しました。
カケレコメンドな作品をピックアップいたしましょう。
ヴォーカル&ギターのRoss Staggが出した募集に、元QUATERMASSのドラマーMick Underwoodが応募したことがきっかけに結成されたブリティッシュ・ハード・ロック・バンド。
グラム・ロック色の強かった76年デビュー作からサウンドをすっきりさせ、エッジの立ったハード・ロックを聴かせる77年作2nd。
な、なるほど、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味。
このオープニング・ナンバー「Down To You」、名曲だなぁ。
サバスの前身バンドEARTHと、プリースト結成前のグレン・ティプトン参加バンドFLYING HAT BANDの音源集!
イギリス南西のブリストルで67年に結成され、ロンドンに出てデッカ・レーベルと契約し、傘下のデラムより69年にデビューしたジャズ・ロック・グループ。
デビュー時はサイケ/オリエンタル風味が魅力のジャズ・ロックでしたが、この70年代半ばの作品はクロスオーヴァーな爽快サウンドで、円熟味たっぷり!
英国のバンドなのに、なぜかノルウェーのレーベルから数百枚のみがリリースされた71年作なんですが、これがフリーに繊細な英国叙情を加えたような愛すべき逸品なのです。
こ、これは旧ユーゴ屈指のプログレ傑作ですよ。蘭トレースの端正さと伊レ・オルメのほの暗い叙情美やヘヴィネスを合わせつつ、奇天烈さや熱気、東欧ならではの哀感も混ぜ込んだアンサンブルはプログレ・ファンは歓喜すること間違いなし!
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旧ユーゴを代表するプログレ・グループの一つ、SMAKの75年のデビュー作『SMAK』をピックアップ!
ヒプノシスっぽいジャケがオシャレなハンガリー産プログレ・ハード名作。
センチメンタルだったりゴリゴリとハードだったり、この雑食感こそ辺境プログレの醍醐味!レビュワー4人も絶賛!
あのデレク・ローレンスとビッグ・ジム・サリヴァンに見出され、EMI傘下のリトリート・レーベルから75年にリリースされた、英国が誇る叙情派プログレッシヴ・ロックの至宝による幻のデビュー作。
ジェネシスやイエス直系のファンタスティックな演奏と、10ccやパイロットばりのポップ・センスとの絶妙なブレンド!
このドライヴ感とキャッチーさときたら!
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イエス『危機』を出発点に、テンションいっぱいのアンサンブルとファンタスティックなメロディ&コーラスが素晴らしいプログレを世界中からピックアップ!
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いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
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ヴォーカル&ギターのRoss Staggが出した募集に、元QUATERMASSのドラマーMick Underwoodが応募したことがきっかけに結成されたブリティッシュ・ハード・ロック・バンド。グラム・ロック色の強かった76年デビュー作からサウンドをすっきりさせ、エッジの立ったハード・ロックを聴かせる77年作2nd。アルバムは名曲「Down To You」で幕開け。英国的な気品と幻想性に満ちたオルガンと多声コーラスのイントロ、そこに切り込むシャープなギター・リフと飛翔するムーグ・シンセ!そして、疾走するタイトなリズム隊、絞りだすようにシャウトするエネルギッシュなハイ・トーンのヴォーカル!その他の曲も、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味で畳み掛けるハード・ロックの佳曲ぞろい。英ハード・ファン必聴の名作です。
90年代はじめに結成されたオランダのベテラン新鋭バンド、2014年デビュー作。デジタリーなリズムとかっ飛ばすモダンなギターリフが組み合わさった踊れるビート、70年代の英プログレのエッセンスを感じる流麗なメロディとハートウォームでメランコリックなヴォーカル。ジェネシスやイエスやキャメルのファンだったメンバーで結成されたようで、結成当初はオーソドックスなシンフォニック・ロックを演奏していたようですが、徐々にXTCやTALK TALKなどの80年代ポップのエッセンスや90年代以降のギター・ロックのエッセンスなどを加えながら、オリジナリティ溢れるサウンドに到達したようです。お、そこでメロトロン鳴らしちゃうの!?というような驚きいっぱいの愛すべき快作!
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