2024年12月12日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
ソラリスやオメガやイーストなど、哀愁に満ちた美しいメロディと荘厳でドラマティックなアレンジを持つ陰影豊かなシンフォニック・ロックを多数生みだしたハンガリーのプログレ・シーン。その特徴を3つに分けるなら、
となるでしょうか。
旧チェコスロヴァキアとともに、ハプスブルク帝国の元で西洋文化と東洋文化が混ざりあった文化的土壌を持つ国ならではの濃厚な香りに溢れたドラマティックな名作の宝庫と言える東欧のプログレ大国ハンガリーの名品をご紹介してまいりましょう。
最初に直近で届いた新譜&再入荷タイトルをまとめてご紹介!
ただでさえ凄い熱量と迫力のバンド・アンサンブルに、ヴァイオリンやチェロや混声合唱も加わって、特大スケールで展開していくサウンドには完全ノックアウト。
『火星年代記』第1作から40年、ますますエネルギッシュで情熱的に展開するシリーズ第3弾!!
ハンガリー随一の実力派バンドによる、傑作『火星年代記』の演奏をメインとした14年ライヴ映像!
東欧らしい奥ゆかしさと重厚さと民族舞踏音楽的な躍動感とが混ざり合ったマジカルなサウンドが明瞭な音質で時を超えて蘇っていて興奮!
『火星年代記』制作時のSOLARISメンバーに女性voを加え、80s後半~90s初頭にかけて活動。
本国ではゴールド・ディスクを連発するほどの人気グループとなったのがこのNAPOLEON BOULEVARD。
彼らの絶頂期から選曲されたベスト盤!
『火星年代記』時のSOLARISのメンバーに女性ヴォーカリストを加え、80年代後半に本国で大活躍したグループ。
さすがSOLARISのメンバーと言える高揚感と躍動感のある演奏が素晴らしい2010年作!
81年1st『JATEKOK 蒼い楽園』、82年2nd『HUSEG フェイス』収録の往年の名曲を中心に、これでもかとドラマティックなパフォーマンスを繰り広げています。
ハンガリーのレジェンド・グループによる12年復活ライヴ映像!
そのEASTのkey&dr&voが結成した新グループだって!?
ギターが担うハードなエッジ感、キーボードがもたらすフュージョン的滑らかさ、そしてスペイシーなシンセサイザーらが織りなすダイナミックなサウンドは、往年のEASTを開放的にした感じ!
ご存じハンガリーを象徴するプログレ・バンド。
オーケストラが導入され、スピーディーかつ分厚いドラマティックなアンサンブルにさらに磨きがかかった代表作5th。
20分の組曲「Szvit」も緩急の効いたダイナミックな構成が素晴らしい!
「テクニカル・プログレッシヴ・フュージョン・メタル」と呼ぶべき強靭なサウンドに終始圧倒される17年作3rd。
メタリックな重厚さで突き進んだと思えば、フュージョン・タッチの軽快なアンサンブルを聴かせたりと変幻自在な演奏は、とんでもなくハイレベル!
ハンガリーのヴァンゲリス!?
同郷AFTER CRYINGにも通じるクラシカルな響きを持った、まるで映像なき長編映画と呼べる至上のシンフォニック・アルバム!
本格的なクラシックの交響曲的スタイルとエレクトロ要素が交差しスケール大きく織り上げられる、絶品シンフォニック・ミュージック。
やはりヴァンゲリスやアフター・クライングを引き合いに出したい完成度です!
それでは改めて。まずは、60年代から活躍するハンガリー最古参のグループ、ILLES、OMEGA、LOCOMOTIV GTをピックアップ。
1960年にブダペストで結成され、ラジオ・ルクセンブルグの電波に乗せて、ハンガリーの60年代ユース・カルチャーの中でトップ・バンドに躍り出たグループ。
プログレッシヴ度を増した71年の4thアルバムをピックアップ。
まるでVertigoレーベルのグループのような荘厳なオルガン・ハードで実にクール!
62年にブダペストで結成された、日本で最も知名度が高いと言えるハンガリー屈指のグループ。
初期OMEGAの音楽的イニシアティブを握っていたKey奏者のPresser Gaborが参加している最後の作品(70年作3rd)で、ブリティッシュ・ロックからの影響の元、初期のビート・ロックから脱皮し、アートなオルガン・ハードへと進化した名作。
バロック調のクラシカルなピアノ、ひなびた叙情溢れるシンセ、泣きまくるギター。「ハンガリー・プログレここにあり!」な名作ですね。
ジャケが痛すぎますが・・・。優美なソリーナ&キーボード、胸を打つ詩情豊かなメロディ、溢れんばかりの泣きのリード・ギター。東欧シンフォの大傑作なんですけどねぇ。
初期オメガの軸だったKey奏者Presser GaborとドラマーのJozsef Lauxを中心に結成されたグループ。
荘厳に鳴り響くオルガンと情熱的にむせび泣くブルース・ギターにはPINK FLOYDを、重く引きずるようなオルガン・サウンドと幻想的なコーラス・ワークにはURIAH HEEPを、疾走するクラシカルなオルガンとヘヴィ・リフを刻むギター・リフにはDEEP PURPLE、SPOOKY TOOTHを、それぞれ思い起こさせる名品。
70年代はじめには、英ロックの「進化」と呼応したアート・ロックを鳴らすグループが登場したハンガリーの音楽シーンでしたが、それ以降のロック・シーンは下火に。
70年代末に再びロック・シーンが活性化したようで、優れた作品が続々とリリースされています。
他に70年代末の作品をピックアップいたしましょう。
ハンガリー東部のデブレツェンで75年に結成されたグループ。バンドの中心は、Attila、Gyula、TiborのBokor3兄弟。
スラヴ的な哀愁いっぱいのシンフォニック・ロックを軸に、ハープシコードや弦楽、そしてストリングアンサンブルの名機ソリーナを使用したクラシカルなサウンドが絡んでくる演奏が素晴らしい!
ハードに駆け抜けるパートではエッジの効いたギターも登場し、叙情一辺倒ではない巧みな緩急の付け方も見事。
このスリリングかつファンタジックなめくるめく楽曲展開を聴くだけでも、ボコル3兄弟を中心とするバンドの実力の高さが分かりますね。
ブダペストにて74年に結成されたグループで、スタジアムをいつも満員にした70年代末のハンガリー・ロックを代表するグループによる78年作の2nd。
哀愁たっぷりのハード・ロックを軸に、叙情性もあって、良いバンドです。
そして80年代に入り、日本でもキング・レコードよりリイシューされたユーロ・ロック・ファンに大人気となった傑作が2枚リリースされましたね。
ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの代表作『ソラリスの陽のもとに』からバンド名を取ったグループによる84年のデビュー作であり、ハンガリー・プログレを代表するだけでなく、ユーロ・シンフォニック・ロック屈指の傑作。
叙情性と緊張感が見事に調和した構築美は圧巻!
【関連記事】
英国プログレやドイツ・エレクトロ音楽からの影響を下地に、ハンガリー伝統の舞踏音楽が持つ躍動感と構成のダイナミズムを盛り込み、歴史が生んだメランコリーとともに醸成された、スペーシー&ドラマティックなシンフォニック・ロック傑作。
75年に結成され82年にデビューしたグループによる2nd。
透明感溢れるシンセサイザーがしっとりと響く陰鬱な叙情美、そこに被さる荘厳なオーケストレーション!
この奥ゆかしさこそ「東欧」の魅力ですね。
ハンガリーからは、90年代以降にも魅力的な新鋭グループが登場しています。
その筆頭格がこちら!
86年に結成され、90年にデビューした90年代の東欧を代表するグループ。
Key奏者のCsaba Vedresが抜けてからの2作目となった96年作の6thで、管弦楽器とキーボードが彩る壮大なシンフォニック・ロックの極地。
流麗さとともにヘヴィネスもあり、クリムゾンで言えば、格調高い『リザード』と硬質で狂暴な『太陽と戦慄』を掛け合わせた感じと言えるダイナミックさ!
82年にブダペストで生まれ、6歳から本格的なクラシックの教育を受けたBalazs Alparを中心に、多数の管弦楽器奏者を含む編成で結成されたハンガリーの大所帯グループ。04年作に続く2010年作2nd。
ひとことで言って『鮮烈』なシンフォニック・ロック!
クラシック、民族音楽を中心に、ロックのダイナミズムを加えた、西洋音楽史を総括したような壮大な作品と言える大傑作。
ブダペスト南西にあるセーケシュフェヘールヴァールのジャズ・スクールを出た生徒達により00年に結成されたテクニカル・プログレ・グループ。02年作1st。
インドネシアのDISCUSのバカテク&雑食ぶりも凄かったけど、ハンガリーのこのグループも全然負けてませんっ。ロック、ジャズ、フュージョン、メタル、民族音楽エッセンスなど何でもあり、なんだけどビックリするほど洗練されてる!
試聴是非!
こちらの2ndもそれはとんでもない一枚。
DREAM THEATER彷彿のメタリックな硬質さ、アコースティックなジャズのふくよかさ、フュージョンの軽快さが違和感なく融合したアンサンブルは前作以上と言うべき驚異の完成度!
初期AFTER CRYINGでキース・エマーソン譲りの凄まじい演奏を聴かせていたKey奏者Vedres Casaba率いるグループによる99年の唯一作。
この曲の冒頭での躍動感みなぎるピアノ!
EL&PやBANCOに比肩するテンション!
ハンガリーの新鋭シンフォ・グループ、06年のデビュー作。
たおやかなアコギをバックにフルートがリリカルに舞い、溢れんばかりにメロトロンが鳴らされる!極めつけは、美声の女性ヴォーカル!
EASTゆずりの透明感に英国CAMELやアンソニー・フィリップスのような牧歌性を掛け合わせたフォーキー・シンフォの傑作。
そのYESTERDAYSによる待望の18年作3rdもさすが必聴の出来!
フルート、メロトロン、女性ヴォーカルらが繊細織り上げる、信じられないように繊細で浮遊感ある美麗世界に恍惚としてしまいます…。
そんなYESTERDAYSのリーダーによるソロプロジェクトの13年デビュー作がこちら。
これがもう最初の5分でジェネシスやイエスのファンならヤられること間違いなしなファンタスティックぶり!
70年代プログレのファンはもちろん、英ニッチ・ポップのファンまでオススメできちゃう快作です。
『火星年代記』でおなじみSOLARISのベーシストを中心としたバンド、13年作2nd。
SOLARISのエネルギーはそのままに、よりメロディアスで表情豊かに仕上げたようなサウンドが見事です。
いかがでしたか?
カケレコには「ハンガリー・プログレ」というカテゴリーがあって、中古CDもあわせて検索できますよ~。下記のリストをどうぞチェックください。
06年デビュー作『HOLDFENYKERT』でシンフォ・ファンの度肝を抜いた、ハンガリー出身/ルーマニアを拠点とする新鋭シンフォ・グループ、18年作3rd。いや今作も素晴らしいですよ〜!シャープなキレを持つリズム・セクションを土台として、メロトロンが幻想のカーテンをなびかせ、フルートが幽玄を奏で、品のある艷やかなシンセが疾走し、そして柔らかなアコースティックギターが心地よく響く、驚くほどに瑞々しく透明度の高いアンサンブル。そこに命を吹き込むのが、土着的な響きを持つハンガリー語を息を呑むほど神秘的に聴かせる女性ヴォーカル。それらがしなやかに組み合わされて形作られていくどこまでも繊細な音世界は、過去作よりもさらに美しく洗練されている印象です。ここぞという場面でヴァイオリン奏法を駆使して優美に泣くギターのプレイも胸を打ちます。パーカッションを交えエキゾチックに彩る民族エッセンスもシンフォニックなサウンドに自然に溶け込んでいて素晴らしい。終始、この世とは思えない淡く浮遊感ある幻想世界が眼前に広がる名品。文句なしにおすすめ!
カケレコ国内盤(帯・解説付仕様)、ペーパーケース仕様、黒い盤面の特殊CD-R、定価2990+税
レーベル管理上の問題によりペーパーケースにスレがある場合がございます。また自主制作CDにつき、ジャケットの色味が画像と異なる場合がございます。予めご了承ください。
ペーパーケース仕様、盤面が黒い特殊CD-Rです
ペーパーケースにスレがございます。また自主制作という関係上、ジャケットの色味が画像と異なっている場合がございます。ご了承ください。
ペーパーケース仕様、盤面が黒い特殊CD-Rです
盤質:全面に多数傷
状態:良好
全面複数キズあり、ペーパーケースにスレあり
東欧を代表するハンガリーのプログレ・グループ。96年の6th。室内楽的な管弦楽器や壮大なオーケストラはそのままに、クリムゾンばりの凶暴性や現代的なヘヴィネスを加えた圧倒的なダイナミズムを聴かせる作品。鋭利な攻撃性とオーケストラの瑞々しさが、これほど違和感無く共存したサウンドは、他に聴いたことがありません。90年代以降の数あるシンフォニック・ロックの名作の中でも、群を抜く傑作。AFTER CRYING恐るべし!
ハンガリーのグループ。06年のデビュー作。たおやかなアコギをバックにフルートがリリカルに舞い、溢れんばかりにメロトロンが鳴らされる!極めつけは、流れるように美しいメロディとスッと入ってくる美声の女性ヴォーカル!全体的に柔らかな音像でハードさは無いものの、タイトなリズム隊のせいか、演奏はダイナミズムに溢れています。全員がテクニック抜群ですが、特にアコギ奏者はかなりの腕前で、格調高くリリカルなリードは必聴。ファンタスティックなシンフォニック・ロックとして一級品の傑作。本当に素晴らしいです。
ペーパーケース仕様、新装ジャケット&オリジナル・オーディオでの2014年新規リイシュー盤。バンドサイトでは、MUSEA盤と異なる06年にハンガリーでリリースされた音源で、LPのようなアナログのフィーリングを最大限に活かし、アコースティックやメロトロンが魅力的に響くようにミックスされているそうです
ハンガリー出身、抜群のテクニックを武器に、シャープでスリリングなアンサンブルで次々と畳みかけるテクニカル・プログレ。02年作の1st。DREAM THEATER譲りのメタリックに疾走するパートあり、フュージョン・タッチの流麗なギターと広がり豊かなアンサンブルが気持ち良い軽快なパートあり、ピアノが躍動するAFTER CRYINGばりの鮮烈なシンフォ・パートあり、とにかく硬質さとしなやかさが絶妙にバランスしたアンサンブルはかなり完成度高いです。名作!
ハンガリー新鋭プログレの人気バンドYESTERDAYSのリーダーでギター/ベース/キーボードを操るマルチ奏者の奇才Bogati Bokor Akosによるソロ・プロジェクト。2013年のデビュー作。バックは、SAMURAI OF PROGに在籍するフィンランドのドラマーなど、世界中のミュージシャンが参加しているようで、インターネットを介してレコーディングを行ったようです。タイトで躍動感いっぱいドラムとリッケンバッカー・ベースのゴリゴリとアグレッシヴで疾走感あるベースが生むグルーヴ、青空へと伸びやかに飛翔するようなヌケの良いムーグ・シンセのファンタスティックなリード。繊細に紡がれるアコースティック・ギターとリリカルなピアノを散りばめた緻密さも印象的だし、メロトロンやフルートによるヴィンテージな味付けもグッとくるし、ピーター・バンクス直系のキーボードのバッキングや、歌心いっぱいの流麗なギター・ソロも良いし、最初の5分で、ジェネシスやイエスのファンならヤられること間違いなしでしょう。次々と溢れ出る70年代プログレへの憧憬に満ちたフレーズにただただ心奪われます。男女ヴォーカルが4〜5人参加していますが、どのヴォーカリストもふくよかでジェントルな歌唱でメロディの美しさ、アンサンブルのファンタジーを見事に引き出しています。手作りの空気感に包まれたアナログな音色もアンサンブルにあっていて良い感じ。ジェネシスなど70年代プログレのファンから、英ニッチ・ポップのファンまでオススメの快作!
ハンガリーのグループ、06年作2nd。名作1stの延長線上にあるテクニカル・プログレ。メタリックな硬質さ、アコースティック・ジャズのふくよかさ、フュージョンの軽快さが違和感なく融合したサウンドからは、一聴して聴き手を捉える明快なテンションとともに、豊潤な奥行きを感じます。各音の瑞々しさと躍動感は特筆もの。単にテクニックで押すだけではない、豊かな音楽性が感じられます。これは傑作です。
名実ともにハンガリー・プログレを代表するバンド。彼らの代表作である『火星年代記』の第3弾となる2024年作!フルート奏者Kollar Attila、キーボーディストErdesz Robertのオリジナル・メンバー2人を中心とする8人編成、20分・21分・38分という3つの組曲からなる圧巻の構成で聴かせます。尺八のようにすら聴こえる哀切極まるフルート、波打つようなフレージングでドラマティックに畳みかけるシンセ&オルガン、そしてヘヴィかつ泣きをたっぷりと効かせたギターらが繰り広げる、未来的な音像と強烈な哀愁が融合したSOLARIS節のシンフォニック・ロックを、今作でも心行くまで堪能させてくれます。ただでさえ凄い熱量とスケールのバンド・アンサンブルに、ヴァイオリンやチェロや混声合唱も加わって、特大スケールで展開していくサウンドには完全ノックアウト。シリーズ第1作の『火星年代記』から40年が経ちましたが、衰え知らずどころかますますエネルギーと情熱がみなぎっていて、今が全盛期と言わんばかりの充実っぷりにただただ敬服する他ありません。もちろん必聴作!
イタリアの同名プログレ・バンドとの混同にご注意ください。ハンガリーのMINDFLOWERSの生み出すサウンドは、2002年のデビュー・アルバム『IMPROGRESSIVE』から異彩を放っていました。バンド・サウンド全体は非常にテクニカルであり、エレキ・ギターの振る舞いはプログレッシヴ・メタルが引き合いに出せるほどアグレッシヴ。しかし、重厚一辺倒ではなく独特の軽快さも持ち併せており、デジタル・シンセサイザーの響きは時に爽快ですらあります。この音楽性をあえてカテゴライズするならば「テクニカル・プログレッシヴ・フュージョン・メタル」。もちろん楽曲単位、あるいはセクション単位でそのバランスは揺れ動き、聴き手に様々な表情を披露します。2005年のセカンド・アルバム『NUANCES』から12年ぶりのスタジオ・アルバムとなった2017年作『3RD』でも、彼らの特異な音楽性は健在。前作から専任キーボーディストが脱退しギター・トリオ(ドラマーは2名)になったようですが、オリジナル・メンバーのベーシストBalazs Szendofiがキーボード・パートやアコースティック・ギターもマルチに弾きこなし、MINDFLOWERSのオリジナリティー溢れるサウンドを維持しています。アグレッシヴなプログレ・メタルから洗練されたジャズ・フュージョン、スラップ・ベースの躍動からシーケンス・フレーズを用いた80年代のKING CRIMSONを彷彿とさせるアプローチまで、手を変え品を変え聴かせる密度の濃い1枚です。
ハンガリーを代表するシンフォニック・ロック・バンド。ユーロ・ロック屈指の傑作と言えるデビュー作『火星年代記』をメインにした2014年のライヴ映像。2014年リリースの『火星年代記』の続編『II』からも演奏しています。オリジナル・メンバーのRobert Erdescによるクラシカルなピアノやスペーシーで荘厳なキーボード、そしてAttila Kollarによるエキゾチックかつメランコリックなフルート。東欧らしい奥ゆかしさと重厚さと民族舞踏音楽的な躍動感とが混ざり合ったマジカルなサウンドが明瞭な音質で時を超えて蘇っています。『火星年代記』のファンは必聴の逸品です。
5998272703307(SOLARIS PRODUKCIOS)
DVD、PAL方式、リージョン記載なし、ブックレット元から無し
盤質:傷あり
状態:並
カビあり、CD1枚ですが2枚用のケースに入れてあります
80年代はじめに残したユーロ・ロック名作が人気のハンガリーの名シンフォ・バンド。2012年の復活ライヴ・アルバム。81年の1st『JATEKOK 蒼い楽園』、82年の2nd『HUSEG フェイス』収録の往年の名曲を中心に、これでもかとドラマティックなシンフォニック・ロックを繰り広げています。
ハンガリーを代表するグループ。70年作3rd。初期OMEGAの音楽的イニシアティブを握っていたPresser Gaborが参加している最後の作品(脱退後、LOCOMOTIV GTを結成)。中域にコシのあるトーンのハードなギター、タイト&ヘヴィなリズムによるエネルギッシュなアンサンブルを軸に、オルガンとピアノが荘厳な色を加えます。ブリティッシュ・ロックに通ずる引きずるような重量感と東欧らしい哀愁が融合した、陰影に富んだハード・ロックの逸品!
ハンガリー出身、東欧を代表するプログレ・グループ。73年作の代表作となった5thアルバム。オーケストラが導入され、スピーディーかつ分厚いドラマティックなアンサンブルにさらに磨きがかかりました。ハードなパートでの重厚なオーケストラ、メロディアスなパートでのクラシカルなストリングスともに特筆もの。楽曲の振幅がグッと増しています。B面を使った20分の組曲「Szvit」も緩急の効いたダイナミックな構成が素晴らしい。東欧プログレを代表する傑作!
ハンガリーの作曲家Ferenc Balogh Jr.によるシンフォニック・プロジェクト、22年作。彼は主に映画、テレビ、ラジオ、CMなどへの楽曲提供で知られ、国内音楽賞の受賞歴も持ちます。その音楽性は、彼が深く影響を受けたというクラシック音楽の交響的なスタイル、そしてシンセサイザーを用いた電子音楽を二本柱にしており、まさにその通りのシンフォニックかつエレクトロなサウンド。主なジャンルとしては、アンビエント・テクノやチルアウト、ニュー・エイジやワールド・ミュージックといった分類であり、プログレッシヴ・ロック的にはマイク・オールドフィールド、ギリシャのヴァンゲリス、オーストリアのガンダルフ、ドイツのクラウス・シュルツェといったアーティストたちの名前が浮かぶでしょう。本作は4枚目のスタジオ・アルバムとなっており、その内容は、6つのパートに分かれた大曲「Genezis」を中心に聴かせる生命賛歌の如きシンフォニック・ミュージック。ヴァイオリン、チェロ、フルート、アイリッシュ・フルート、バグパイプ、ホルン、ベル、ドラムスといった各楽器奏者を率いて、シンセサイザーの無機質なシーケンスに壮大なオーケストレーションを絡ませます。アルバムは基本的にインストゥルメンタルを中心に進行していきますが、女性ヴォーカリストの美しいスキャットや、ラストにはシンフォニックなヴォーカル曲も収録。なお本作には、2022年5月にCOVID-19により死去したヴァンゲリスへの追悼の言葉がクレジットされています。本作を聴き終えた後に、地球をテーマにした長編ドキュメンタリーを見終わったような感覚を味わうこと必至の力作!同じくハンガリーのAFTER CRYINGやFUGATO ORCHESTRAファンの方にもオススメです!
ハンガリーの作曲家Ferenc Balogh Jr.によるシンフォニック・プロジェクト、17年作。彼は主に映画、テレビ、ラジオ、CMなどへの楽曲提供で知られ、国内音楽賞の受賞歴も持ちます。その音楽性は、彼が深く影響を受けたというクラシック音楽の交響的なスタイル、そしてシンセサイザーを用いた電子音楽を二本柱にしており、まさにその通りのシンフォニックかつエレクトロなサウンド。主なジャンルとしては、アンビエント・テクノやチルアウト、ニュー・エイジやワールド・ミュージックといった分類であり、プログレッシヴ・ロック的にはマイク・オールドフィールド、ギリシャのヴァンゲリス、オーストリアのガンダルフ、ドイツのクラウス・シュルツェといったアーティストたちの名前が浮かぶでしょう。本作は3枚目のスタジオ・アルバムとなっており、その内容は、Ferenc Balogh Jr.がハンガリーの宇宙ドキュメンタリー「ミルキー・ウェイ」や「エンパイア・オブ・スターズ」のために書き下ろした楽曲などを含む、極上のシンフォニック・スペクタクル。クラシック音楽と電子音楽を高次元で融合させる彼の作り出す楽曲はサイエンス・フィクションとの相性も完璧で、非の打ちどころがありません。アルバムは基本的にインストゥルメンタルを中心に進行していきますが、本作にはシンフォニックな女性ヴォーカル曲「Time」が収録されており、作詞はなんと、ハンガリーを代表するプログレ・バンド、EASTのJozsef Markusが担当。種の起源と人類の存在理由を問う楽曲群はシンフォニック・プログレ・ファン必聴のクオリティー!同じくハンガリーのAFTER CRYINGやFUGATO ORCHESTRAファンの方にもオススメです!
『火星年代記』時のSOLARISのメンバーに女性ヴォーカリストを加え、80年代後半に活躍したグループ。本国ではゴールド・ディスクを連発するほどの人気グループ。2010年の新作。高揚感と躍動感のある演奏はさすがSOLARIS。
『火星年代記』時のSOLARISのメンバーに女性ヴォーカリストを加え、80年代後半に活躍したグループ。本国ではゴールド・ディスクを連発するほどの人気グループとして活躍しました。そんな彼らの80年代後期より選曲された12曲を収録したベスト盤!
ハンガリー・プログレを代表する名バンドEASTのキーボーディスト/ドラマー/ヴォーカリストらを中心に結成されたシンフォ・グループ、22年デビュー作!ギターが担うハードなエッジ感、キーボードがもたらすフュージョン的滑らかさが絶妙に溶け込んだ、ドラマティックでスケール大きなシンフォニック・ロックを展開。スペイシーなシンセサイザーも散りばめられたそのサウンドは、往年のEASTを開放的にしたような印象を受けます。一方でEASTの魅力だった翳りを帯びたナイーヴな質感はやや後退していますが、随所で美しく鳴らされる叙情的なピアノや切々と歌うハンガリー語ヴォーカルがもたらす繊細な演出力が見事で、「静」と「動」のダイナミズムいっぱいに描き出されるサウンドの完成度はEASTの諸作にも引けを取っていません。DISC2はライヴ音源となっておりEASTの楽曲も含むセットリストを情熱的なパフォーマンスで聴かせており感動的です。EASTファンに注目していただきたいのは勿論、すべてのハンガリー・プログレ好きに響くだろう素晴らしい内容です!
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