2014年11月21日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
新品で取り扱っているCDと同じものが意外と中古在庫に残っていることがあります。狙っていた人気作品がお買い得に手に入るチャンスでもあるんですよね。
そんなわけで、今回は新品でも同規格の取り扱いがある人気作品を中古コーナーよりピックアップしてまいりたいと思います。
欲しかったあのCDもお得に買えちゃうかもしれませんよ~。ぜひチェックしてみてください☆
元クリムゾンのイアン・マクドナルドによるプロデュースでデビューした米シンフォの隠れ名盤。ジャケからして秘宝臭ぷんぷんですが、音もイエス&ジェネシス直系のファンタスティック・プログレでたまりません!
YESタイプの世界のプログレを中古で探求!
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ご存知PINK FLOYDのドラマーにして数多くのプロデュース業もこなすNICK MASONが、10ccやMIKE OLDFIELDのサポートで知られるギタリストRICK FENNとのコラボレーションで制作した85年作。シンガーとして盟友ギルモアやマギー・ライリーが参加。80年代ど真ん中ということもありニューウェーブ色の強いサウンドですが、本人による人力ドラム/パーカッションがロックの肉感をしっかりと伝えてくれています。フロイドに通じるリリシズムも随所に登場してニヤリ☆
タメの効いたタイトなリズム隊、ブルースを消化したメロウなギターワーク、英国的叙情性に溢れたメロディ、若干線が細いものの丁寧に歌い上げるヴォーカル。FREEを彷彿させる「間」を心得た絶妙なグルーヴ感からも、メジャーバンドになれなかったのが不思議なくらいの実力がわかります。2枚、3枚と発表していけば必ずや歴史的名盤を作ったであろうと想わせる風格漂う名盤。これぞ英アンダーグラウンドの秘宝!
英ロックならではの哀愁がたまらない?なら「哀愁のブリティッシュ・ロック」カテゴリで探求をどうぞ!
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英トラッドを軸にスパニッシュ・ギターのエッセンスも香る卓越したアコースティック・ギタリストMichael Ravenと清楚な美声のフィメール・ヴォーカルJoan Millsのデュオ。ペンタングルやメロウ・キャンドルのファンなら間違いなしと言える、絶品ブリティッシュ・フォークを聴かせてくれます。
在庫約200枚!ブリティッシュ・フォークの中古在庫リストはこちら☆
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米ルーツ・ミュージックへの憧れに根ざしたアクの強さとRy Cooder的なグッドミュージックっぷりを持った本格的なサウンドを持ち味とする英ルーツ・ロック/パブ・ロック・グループ、72年作。プロデュースはMANFRED MANNのTom McGuinness。にしても、英国にこんなアクにまみれた愛すべきルーツ系バンドが居たんですね~。痺れます!
新品取り扱いはありませんが、カンタベリーシーンを代表するバンドである彼らの全3作を完全収録したお得な2枚組もご紹介。カンタベリー最高傑作と言われるHF&N「ROTTERS CLUB」を作った主要メンバーによるバンドだけあって、カンタベリーロックの真髄がこれでもかと詰まったアルバムとなっています。
カンタベリー・ロックの中古在庫リストもあわせてどうぞ☆
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NTのCONCERTO GROSSOやQUELLA VECCHIA LOCANDAなどと並びイタリアのクラシカル・ロックでイチオシなのがこの作品。この音の瑞々しさと響きの深み。西洋音楽の長い歴史をバックボーンに持つイタリアだからこそ生み出せるサウンド。比較的マイナーながら、クラシカル・ロックの最上級の調べを堪能できる傑作。酔いしれてください。
なんと現在在庫500枚超!秘宝盤満載のイタリアン・ロック中古在庫!
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70年代初頭に活動したイタリアのプログレ・グループによる72年唯一作。3人ともギタリスト(アコギ)という変則トリオに、ベース、ドラムのゲストを迎えている他、ピアノとストリングス・アレンジに映画音楽の作曲家として著名なNicola Piovaniを起用。Nicola Piovaniのストリングス・アレンジが冴え渡り、全編叙情的なメロディに彩られたイタリアン・プログレの隠れた名盤☆
イタリアン・シンフォの最高傑作と謳われる77年作と、同年にイングランドで生まれたイングランド『ガーデンシェッド』を掛け合わせたような、極上シンフォニック・ロックに感動!
伊モダン・プログレッシヴの実力派バンドによる、97年傑作1st『LAVORI IN CORSO』と99年作2nd『DUTY FREE AREA』のカップリング盤!知性とテンションみなぎる変拍子テクニカル・アンサンブルとキーボードを中心とする流麗なシンフォニック要素が見事に合致した高度な演奏は、あらゆるプログレファンに聴いていただきたい素晴らしさ!
変拍子ファンですか!ならこちら「変拍子が特徴のプログレ」中古在庫リストがお役に立ちましょう☆
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91年デビューの活動歴23年を誇るベテランバンドECHOLYNの05年作。いかにもアメリカのバンドらしい不良っぽいヘヴィネスを随所に効かせた、変拍子満載のテクニカルにしてドラマティックでもあるシンフォニック・ロックを展開。90年代以降のアメリカを代表するバンドとしての面目躍如たる脅威の完成度を誇る傑作。
アンニュイでセクシャルな歌唱、その魅力を余すことなく昇華させた多幸感あふれるGOLDEN EARRINGSのGeorge Kooymansによるオーケストラ・アレンジ。こ、こんな魅惑の女性ヴォーカルが60年代のオランダに居たとは・・・。
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オランダのK.エマーソンと言えばこの人R.V.D.リンデン。ピアノ、オルガンの他、ムーグ・シンセ、ハープシコード、クラヴィネット、ソリーナなどを操り、クラシカルなフレーズから、R&B~ブルース~ジャズ・フィーリング豊かなフレーズまで、時に格調高く、時にグルーヴィーにダイナミックに鳴らされるキーボードは圧巻の一言。ユーロを代表するキーボード・プログレの逸品☆
90年代初頭にプログレ再興の狼煙を上げた金字塔的名作ですね。初期クリムゾン直系の溢れんばかりのメロトロンとダークでメランコリックな叙情美、そしてグランジを通過した肉感的ヘヴィネス!何度聴いても圧倒されっぱなしになってしまうテンションみなぎる演奏がただただ凄い!
90年代以降に登場した世界の新鋭プログレの中古在庫を人気順で表示!1位に輝いたのは・・・?
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これぞずばりフレンチ・プログレ必殺の名盤!まるでクリムゾンとフロイドを足し合わせてフランスらしい耽美さで包み込んだような、不穏さとエレガンスが渦巻く美麗シンフォニック・ロックを展開。ひたすら滑らかな音色で舞うようなプレイを聴かせるサックスも特筆。張り詰めた美意識がひしひしと感じられる名作です。
他にもフレンチ・プログレの名盤が中古で満載☆
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元EKSEPTIONのRick Van Der Linden率いるオランダのキーボード・トリオ。75年作2nd。クラシカルな美しさはそのままに、ロック的なダイナミズムを増した重厚なアンサンブルは驚異的な完成度。全プログレ・ファン必聴の傑作。Darryl Wayがゲスト参加。
スウェーデン出身プログレッシヴ・ロック、93年デビュー作。90年代以降の北欧プログレを代表するグループであり、中期KING CRIMSONの影響を現代的なヘヴィネスと融合しています。メカニカルにリフをユニゾンするギター、ベース、ドラムによるヘヴィ・サウンドと、悲愴感を漂わせるメロトロンとチェロの旋律が溶け合う凶暴でありながら、アコースティックな質感も残したアンサンブル。憂いを含んだヴォーカルも魅力的。静と動の対比が鮮やかな楽曲構成も素晴らしくクリムゾン・フォロワーとしてのみならず、現在の北欧プログレ・シーンに大きな影響を与えたアルバムです。
77年にイタリアン・シンフォ屈指の傑作をリリースしたグループによる、2012年再結成作。ヴォーカル、キーボード、ドラム、ベースのオリジナル・メンバー4人に加えて、ギターとキーボードの2人を新たなメンバーとして迎えた6人編成。いや〜、1曲目を聴いて心躍らないプログレ・ファンは一人もいないと断言!77年作に比べて幾分力強くタイトなドラムを土台に、ヴィンテージな音色のファンタスティックなキーボードとマイルドな歪みのギターがリズムを刻む中、ムーグ・シンセがどこまでも続くようにリリカルなフレーズを奏でる。場面が切り替わるように、ムーグからギターへとリードが移り、あの77年作を彷彿とさせる、繊細なタッチの歌心いっぱいのギターが流れると、もう胸がいっぱいになります。手数多くシャープにリズム隊が走りだし、キレのある変拍子の中をピアノが流麗にフレーズを奏でる・・・もうあまりの素晴らしさに笑みがこぼれます。ふぅ、あれ、はじまってからまだ5分しかたってない!8分を超える大曲2曲を含む新録の4曲の完成度の高さは圧巻の一言です。77年のライヴ音源(クリアなオーディエンス録音)を3曲収録しており、そちらももちろん素晴らしい。ベテランの復活作とは思えない瑞々しさに溢れた大傑作です!
英アンダーグランド・シーンを代表するグループ、72年の唯一作。タメの効いたタイトなリズム隊、ブルースが根っこにあるメロウなギター、英国的叙情性に溢れたメロディ、若干線が細いものの丁寧に歌い上げるヴォーカル。「間」が心地良い絶妙なグルーヴ感は、FREEを彷彿とさせます。1曲目で聴かせる巧みなリズム・チェンジと、リズム・チェンジに合わせて歪んだギターが切れ込むドラマティックな展開など、アレンジも見事。黙々と演奏する絵が浮かんでくるような、職人気質のストイックな雰囲気が印象的。メジャーになれなかったのが不思議なくらいの完成度。2枚、3枚と発表していけば必ずや歴史的名盤を作ったであろうと想わせる風格漂う名盤。かなりグッときました。おすすめです。
ピンク・フロイドのドラマーのニック・メイスンが、10ccやMike Oldfieldのメンバーとして活躍するギタリストのリック・フェンとコラボした85年作。ヴォーカルとして、デイヴィッド・ギルモアやマギー・ライリーが参加。キング・クリムゾン『ビート』にも通じる、無機的でシンプルながらふくよかで浮遊感のあるドラム、ニューウェイブ色の中に有機的な広がるのあるメランコリックなシンセ。ギルモアが歌う2曲目「Lie For A Lie」など、フロイドに通じるリリシズムもあって、デジタルとアナログがセンスよくバランスした佳曲揃い。さすがの好作品です。
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