2014年9月3日 | カテゴリー:〇〇ジャケ調査委員会,世界のロック探求ナビ
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前回の美女ジャケット特集~英米編はお楽しみいただけましたでしょうか。
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当然ながら美女は英米のみにあらず。ユーロ各国やその他辺境国にも美女をフィーチャーした素晴らしいジャケットの数々が存在します。
というわけで、今回はカケレコ在庫を中心にユーロ/辺境の美女ジャケをご紹介してまいりましょう~。
フレンチ・ポップスの代表格としてヨーロッパのみならず日本でも社会現象を引き起こしたアイドル・シンガーですね。と言っても実は彼女、ブルガリア出身のスラブ系。可憐なルックスに東欧由来のエキゾチックさが加わった容姿が他にはない魅力だったのかもしれないですね~。
こちらは、北欧スウェーデンで活動したアイドルシンガー、リル・リンドフォッシュ。セルジオ・メンデスのカバーをはじめ、ボサノヴァを取り入れた軽やかなポップスを得意としました。このジャケ、スウェーデン国旗をイメージしたのか、青地に黄色のシャツ姿という鮮やかなコントラストが北欧美女ぶりを引き立ててますね!と言っても彼女自身はフィンランド出身というオチがつきます。
ピーター・ハミルやフィル・マンザネラなど英国の名ミュージシャンらとも共作経験を持ち、日本でも人気の高いカンタゥトリーチェの代表的ミュージシャン、鬼才バッティアートが全曲を作曲した85年作をセレクト!イタリアには美女のカンタゥトリーチェがたくさんいますが、その中にあっても彼女の美貌は際立ってますね~。「凛とした」という表現がぴったり来ます。
オランダからは、美女シンガーBOJOURAことRaina Cleuver van Melzenによる68年作の美女ジャケをピックアップ☆ 若干シリアスな表情を写したモノクロジャケからは静謐な佇まいの作風が想像されますが、動画の通り68年然とした色彩感のあるサイケ・ポップ/ソフト・ロックを聴かせます。そこに乗る愛らしくも涼やかな歌声が心地いいですよね。というかこの動画の写真もまた美人だな~。
イタリアン・プログレからは、芸術性溢れるイタリアン・ロックの中でも際立ったアーティスティックさを誇るこの名盤のジャケットをご紹介。格調高いクラシカル・シンフォニック・ロックに緊張感たっぷりの前衛要素を散りばめた孤高のサウンドを見事に表現した、ミステリアスかつ妖艶な雰囲気が漂う美女ジャケですよね。
旧ユーゴで最も売れたとも言われるプログレ/ハード・ロック・グループの79年作もなかなかの美女ジャケに仕上がっています♪バンド名にもなっているトレードマーク「白いボタン」をさりげなく配するセンスも秀逸な美女ジャケですね!
70年代に活躍したフランスのロック・グループによる72年作。頭だけの美女はこのバンドのシンガーを務めるJoelle Mogensen嬢です。美女ジャケであることには違いありませんが、何かとツッコミを入れたくなる一枚です。なぜこうなった。
こちらもフレンチ美女の笑顔が眩しい一枚!コンポーザー/シンガー/鍵盤奏者/ギタリストというマルチな才女なんですが、実は本作、元MAGMAでいわゆるズール系人脈の形成の立役者といえる鬼才ローラン・チボーのプロデュースという、れっきとしたズールの系譜に属する逸品。まるでR.ワイアット『ロックボトム』のような静謐感漂うパートから、じわじわと緊張感が増す不穏でジャジーなパートへと突入するところがいかにもズール系。
こ、これは女性版コリン・ブランストーン「一年間」!?フィンランドを代表する女性シンガーANKI LINDQVISTの物憂げな表情を写した美女ジャケです。若干厳つい印象のあるフィンランド語をまるでフランス語のようにしなやかに歌い上げる上質なヴォーカルにも是非酔いしれていただきたい☆
タバコをふかすお姉さんがカッコイイ、哀愁漂う素晴らしい美女ジャケですね~。女声ヴォーカル2人を擁するイタリアの新鋭プログレ・グループの作品で、ポストロック的な浮遊感を纏ったナンバーからカンタベリータッチのしなやかなジャズ・ロックまでを披露する好内容となっています。
美女というよりは美少女と言ったほうが良さそうですが、食事中を捉えた何とも生活感漂う美女ジャケは、天才チャーリー・ガルシア率いるアルゼンチンの国民的バンドSERU GIRANのジャケット。清涼感のあるたおやかでメロディアスなサウンドに、ラテン由来の陽気なノリを加えた、最上級の南米ロックが楽しめる逸品です♪
カナダ生まれのフランス人アーティスト、ミレーヌ・ファルメールの88年作のジャケットをご紹介。まるで西洋絵画のような、と形容すべき美しさが印象的な名美女ジャケではないでしょうか。
ちなみに05年作ではこんな刺激的なお姿を披露されています・・・。
最後は我らが日本からの美女ジャケをご紹介☆ 08年には30年ぶりとなる新作をリリースしたことでも話題となった女性SSWの78年作。うーむこうして各国の美女を並べてみても遜色ない東洋美人っぷりですね~。ピアノトリオをバックに歌われる彼女によるどこか浮世離れした独特の詞世界は、思わず惹きこまれそうになる妖しくも繊細な魅力を放っています。巨匠、山本剛氏によるジャジーなアレンジも見事ハマっていますね。
いかがでしたか?皆さんも是非美女ジャケ探求、楽しんでみてくださいませ♪
Donella Del Monaco、Alfredo Tisocco、Giorgio Bisottoによって結成された「前衛」と「伝統」をグループ名に冠したイタリアン・プログレッシブ・ロック孤高のグループによる74年デビュー作。イタリアン・プログレッシブ・ロックの至宝と言われる本作は、アヴァンギャルド性を持った緊張感あるサウンドとDonella Del Monacoのクラシカルなソプラノ・ボーカルで聴かせる例の無い傑作であり、息を呑むほどに儚く壊れそうな繊細さの中に鋭い狂気を内包した名盤と言えるでしょう。クラシカルな美意識と前衛的デカダンスの融合は、全く新しいサウンドを響かせてります。FRANCO BATTIATO初期作品と比較されることの多い彼らですが、この存在感と格調高さ、張り詰めた質感は唯一無二のものです。
紙ジャケット仕様、07年オリジナルリマスター音源使用、ボーナス・トラック1曲、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
小さいカビあり
紙ジャケット仕様、SHM-CD、11年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価3143+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
カビあり、紙ジャケに圧痕あり
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