2013年12月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは。
カケレコ店長の田中です。
昨日売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするコーナー。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
昨日より「新品CD歳末セール」を開催!
ということで、おかげさまで、全国のリスナーよりたくさんのご注文をいただきました。
売れたCDの中から、店長注目作に絞ってピックアップいたしましょう。
幕開けは、このテンションみなぎるジャズ・ロック作から!
ワイアットのドラムを堪能するならこの作品!ソフツでもマッチング・モールでもなく、さて何でしょう?
イタリアン・ロックからも一枚。やはりイギリスに続いて人気のある国。往年の作品も90年代以降の新鋭もよく売れています。
マイナーな作品の中から、イタリアらしいとっておきの一枚をご紹介いたしましょう。
1曲目からのイントロから、サックスが唸る変拍子がカッコ良いっ!と思ったら、いきなりアコースティックで詩情豊か。フルートがいかにもイタリアな響き。これ名曲!
イタリアン・ロックの探求なら、こちらの特集ページで是非!
イタリアン・ロックを、英プログレ影響下ではなく、西洋音楽史の中心地イタリアで生まれた、もう一つのロック・メインストリームとして位置づけています。
「世界のロックをつなぐ」をテーマに、ユーロ・ロックの品揃えには力を入れています。
地域毎の歴史や民族の色を感じさせてくれるサウンドは、はまると返ってこられません!
スペインはバスク地方が誇るシンフォの古典的名作と言えば?キャメルやジェネシスに通じるリリカルなアンサンブル、切なさに胸がつまるバスク語のヴォーカル。絶品です。
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スペインはバスクが誇る名作を特集。アルゼンチンのPABLO EL ENTERRADORやイタリアのLOCANDA DELLE FATEのファンは必聴ですね!当時のライヴ映像が素晴らしすぎ!
ジャズ/フュージョン・ロックやカンタベリーのファンは、現代のインドネシアは注目ですよ~。
ハットフィールドの2ndに民族打楽器をサンプリングしたとしたら?そんな好グループをインドネシアで発見!
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NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!
70年代初期のイギリスのニッチ&ディープな作品は、もちろん気合いを入れて品揃え&ジュークボックスでレコメンドしております。
この作品なんか、英国臭ぷんぷんでたまりませんよね。
霧に包まれたような荘厳さ、タメと畳みかけが絶妙なドラマティックな展開。悦に入ったメンバー全員の顔が目に浮かぶような、元祖様式美ブリティッシュハードと言いたい、70年唯一作!
3大ギタリスト?俺たちも忘れるな!ということで、いぶし銀の名ギタリストを特集しております。
SSWといえば、ジェイムス・テイラーやキャロル・キングなどアメリカのイメージが強いですが、イギリスにも素晴らしいSSWがたくさんいますね。
キャメル結成直前のアンディ・ラティマーやアンディ・ウォードがバックを担当した英SSW作品と言えば?気品いっぱいでこれぞブリティッシュな香りプンプン。
ビートリッシュなメロディは素晴らしいけど、なんだかどこか冴えない・・・そんな愛すべきニッチ・ポップもカケレコの重点カテゴリー!
とっておきのバンドによるとっておきの一枚がこれ!
英ポップ・ファンなら冒頭の20秒で涙ぐむことでしょう。カケレコが最もプッシュするニッチ・ポップの一枚!
ブラス・ロックといえば、シカゴなどアメリカのイメージが強いですが、イギリスにもこんないぶし銀のバンドが居るんです。この辺の旨味にはまってしまうと、英国ロックの深い森を一生彷徨い続けることになりますね☆
オールマンばりに炸裂するスライド・ギターと対比をなす陰影のあるブリティッシュ声と柔らかさのあるハーモニー。この英米の折衷具合こそ、英ルーツ・ロックならではのコク!
ここからは、プログレ新鋭の注目作をピックアップいたしましょう。
ウクライナからもこんな素晴らしいバンドが登場しています。
アネクドテンのファンは悶絶必至!ウクライナの恐るべき新鋭、09年デビュー作。狂おしいばかりに美しく荘厳なシンフォ名作。試聴どうぞ!
PFMからCELESTEまでを宿す香り高く豊潤なイタリア叙情に、MOON SAFARIの爽やかなポップフィーリングを加えたようなサウンドが素晴らしい伊新鋭~!
東欧プログレを牽引するグループによる鮮烈なる2011年作!オープニングから、まるでクライマックスのような凄まじいテンション!ずばり、現代プログレの最高峰!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
昨日からの「新品CD歳末セール」。人気作が多数お得なプライスになっておりますので、お早めにチェック是非!
VELVET OPERA〜STRAWBSで活躍したRichard Hudson(G/Vo)、John Ford(G、B、Vo)の2人によるデュオ。73年作の1st。ポール・マッカートニー直系のメロディ・センスと英国的な哀愁がにじみ出たヴォーカル&メロディがとにかく絶品。Gerry Raffertyあたりに通ずる雰囲気を感じます。中域がまろやかなメロウなギターを中心に、ピアノ、ストリングス、キーボード、バンジョーなどが、メロディを優しく包み込みます。スウィートで憂いのあるハーモニーと哀愁のバンジョーが胸に染みる「Angels」、必殺のメロディと格調高くリリカルなピアノ&ストリングスが素晴らしすぎる「I Wanted You」、ポール・マッカートニーが作るアコースティックな小曲に通ずる「Let Her Cry」、鮮やかな展開が見事なビートリッシュな「Revedations」など、とにかくキャッチーなメロディ・センスと奥行きのあるアレンジが素晴らしすぎます。メロディアスな曲だけでなく、1曲目「Crying Blues」など、粘っこくファンキーなリズムがキャッチーなメロディに絡みつくハード・ポップも魅力的。ブリティッシュ・ポップのファンは絶対に買いの一枚。おすすめです。
バスク地方出身の好グループ。シンフォニック・ロックの大傑作「ITOIZ」に続いてリリースされた2ndアルバム。80年作。ジャケットのイメージ通りのノスタルジックな雰囲気はそのままに、サックス、ヴァイオリン、シンセサイザーの導入により前作以上にバラエティに富んだプログレッシヴなサウンドが印象的。女性ヴォーカルITZIARが一曲ゲスト参加。1stと並ぶスペイン・シンフォニック・ロックの傑作。
Jean Luc Ponty、Michal Urbaniak、Don”Sugarcane”Harris、Nipso Brantnerの4人のヴァイオリン奏者が共演したベルリン・ジャズ・フェスティバルでのライヴを収録した作品。バックがまた強力で、Robert Wyatt(Dr)、Terje Rypdal(G)、Neville Whitehead(Keith Tippett Groupで活躍したB)など錚々たるメンバー。ワイアットの手数多くスリリングなドラムを土台に、その上をヴァイオリンやギターが火花を散らし、終始アグレッシヴに畳みかけます。もの凄い熱気とテンション。ジャズ・ロック・ファン必聴
73年発表の唯一のアルバム。変拍子を多用した緊張感あるバンド・アンサンブルにメロトロン、フルート、ピアノ、サックスがプログレッシヴな彩りを加えるサウンドはなかなかの完成度。フリー・ジャズ的なアンサンブルからクラシカルで叙情的なアンサンブルまで、さまざまな音楽を取り入れるセンスの良さは抜群。
イタリアの新鋭プログレ・バンド、2013年デビュー作。凛とした響きのアコギ・アルペジオ、格調高いピアノ、クラシック然とした艶やかなストリングス、柔らかに舞うフルート。オープニングからまるであのチェレステの傑作のように、イタリアならではの叙情が溢れ出します。英語で歌うジェントルでハートウォームな男性ヴォーカルも特筆。2曲目に切り替わるとドラムが入り、ヴィンテージなトーンのシンセが軽やかに伸びやかに透明感あるメロディを奏でます。包み込むように優美なハーモニーも絶品。この躍動感あるポップセンスは、そう、まるでムーン・サファリ!ポップさはそのままに、ギターは初期P.F.M.を彷彿させるし、メロトロンも溢れるし、まだ2曲目までしか聴いてないのに、イマジネーション豊かなアンサンブルの連続に圧倒されます。たおやかなアコギを基調としたハートウォームさとP.F.M.など70年代のイタリアン・プログレのDNAを継いだプログレッシヴな感覚とが見事に融合したファンタスティックすぎる名作。これはオススメです。
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