2021年10月1日 | カテゴリー:50周年記念連載企画「BACK TO THE 1971」,世界のロック探求ナビ
今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようというのがこの企画です。
ビートルズの活躍を中心としてロックに多様な表現が生まれた1960年代が幕を下ろし、60年代の残り香漂う1970年を経て、いよいよ新たな時代へと目を向けた作品が生まれていったのが1971年という時期。
英米ロックの名作はもちろん、欧州各国の重要作品も取り上げて、各作品の誕生日または誕生月に記事をアップしてまいります。
この機会に、ロックが最もまばゆい輝きを放っていた時代の作品達にぜひ注目していただければ幸いです。
それでは皆で、BACK TO THE 1971 !!!
まずは9月9日に発表されたこの永遠の名盤を取り上げないわけにはいきませんね。
ありとあらゆる政治、イデオロギー、宗教、思想、信条に身をゆだねることなく、ただ本来の意味としての「自由」とはどのようなことか、「愛する」とはどういうことなのかをジョン自らが自問自答しながら、一曲一曲を表現していった様子がありありと伝わってくる名作。
「想像してごらん?」と聴き手に優しく語りかける「イマジン」を筆頭に、「兵隊にはなりたくない」「真実が欲しい」な等々、一人の純粋無垢な表現者による赤裸々な想いが刻まれた、20世紀が生んだ金字塔的作品と言えるでしょう。
ジャケットも味わい深い、夭逝の女性フォーク・ロックSSWによるこの名作も71年9月リリースです。
初期フェアポート・コンヴェンションで活躍し、その後はフォザリンゲイを結成し活動するなど英国フォーク・ロック・シーンを代表する女性SSWとして名高い彼女の、ソロ代表作である1stアルバム。
レッド・ツェッペリンの4th収録「限りなき戦い」でプラントとのデュエットを聴かせているため、ほとんどのロック・ファンが彼女の歌声を耳にしたことがあるはず。
キーフが手掛けた印象深いジャケットに包まれた本作は、プロデュースも務めたフェアポート時代の盟友リチャード・トンプソンやフォザリンゲイのリズム隊らを迎え、トラッド・ミュージックの薫り高き芳醇なフォーク・ロックを聴かせてくれます。
詳細は下記の特集ページでお楽しみください♪
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今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようというのがこの企画、本日ご紹介させていただくのはSANDY DENNYの『NORTH STAR GRASSMAN AND THE RAVENS』!
のちにスターダムへとのし上がるこのグループの5作目にあたる71年作も9月にリリースされています。
英国随一のブルース・ロック・バンドとして鳴らしたトリプル・ギター期のマックから一転、ピーター・グリーンとジェレミー・スペンサーが相次いで脱退し、残った若きギタリスト、ダニー・カーワンがリーダーシップを執ることになったのがこの71年作です。
彼らに替わり元チキン・シャックのクリスティン・マクヴィー、そして米国人ギタリストのボブ・ウェルチを新たに迎えた本作は、従来のブルース色を後退させ、以前からのダニー・カーワンの持ち味だったリリカルなフォーク・ロック的素養をより強く押し出した作風となっています。
ブルース・ロック期とポップ・ロック期の狭間の時期である事に加え、次作『BARE TREE』が名盤の誉れ高き一枚であることからも比較的語られる機会の少ない作品ですが、陰影豊かで味わいあるブリティッシュ・ロックの好盤である事に間違いありません。
アメリカからは、71年9月に発表されたこの大御所の3rdアルバムをご紹介!
69年にはウッドストックで熱演を披露し、そして70年には上でも取り上げたフリートウッド・マック「Black Magic Woman」のカバーをヒットさせ一躍人気バンドとなったサンタナが、勢いそのままに71年9月にリリースした第3作目。
本作の特徴は何と言っても、弱冠17歳だった早熟の天才ニール・ショーンが加入し、ツイン・ギター編成となったこと。
プレイスタイルの異なる二人が織りなす激しくもエモーショナルなギター・サウンドに、タワー・オブ・タワーのホーン隊も交えた、熱情がたぎるラテン・ロックが痛快無比な一枚です。
詳細は特集記事をご覧ください♪
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今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようという企画<BACK TO THE 1971>。今回取り上げるのはサンタナの3枚目『SANTANA III』です。ニール・ショーンとのツインギター、厚みを増したバンドサウンドが熱い名盤!
いかがだったでしょうか。
71年9月もロック史における重要作品が生まれていましたね。
1971年10月はいったいどんな名盤が誕生していたのか、来月もどうぞお楽しみに!
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フェアポートを抜けたサンディー・デニーが71年に発表したファースト・ソロ。フェアポートと比べてトラッド色が薄まった分くっきりと浮かび上がる彼女の繊細な歌声が絶品。いかにも英国フォーク的な荘厳なメロディーがまた素晴らしく、盟友リチャード・トンプソンのつぼを押さえたギターも曲を一層引き立てています。
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