2021年9月13日 | カテゴリー:50周年記念連載企画「BACK TO THE 1971」,世界のロック探求ナビ
2021年にカケレコがお届けしている特別企画「BACK TO THE 1971」。
今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようというのがこの企画です。
ビートルズの活躍を中心としてロックに多様な表現が生まれた1960年代が幕を下ろし、60年代の残り香漂う1970年を経て、いよいよ新たな時代へと目を向けた作品が生まれていったのが1971年という時期。
英米ロックの名作はもちろん、欧州各国の重要作品も取り上げて、各作品の誕生日または誕生月に記事をアップしてまいります。
この機会に、ロックが最もまばゆい輝きを放っていた時代の作品達にぜひ注目していただければ幸いです。
それでは皆で、BACK TO THE 1971 !!!
第22回目にご紹介するのは、ロックに複雑なラテンやアフロのリズムを取り入れ、「ラテン・ロック」というジャンルを確立したバンド、サンタナ3枚目のスタジオ・アルバム『サンタナIII』です。
実はこのアルバム、ジャケットにはバンド名やタイトル、レコード会社も入れずに発売されました。
1st『サンタナ』、2nd『天の守護神』と続けてヒットし、バンド活動は順調かと思いきや、この3rdの制作時、メンバー間で方向性のズレが出てきていたそう。そういった状況の中で半年以上かかって完成した本作。「とにかく音を聴いて欲しい」という自信がジャケットに込められていたのかもしれません。
本作の聴きどころは、なんといっても新たに加入したギタリスト、ニール・ショーンとカルロス・サンタナとのツイン・ギター!
後にジャーニーを結成するニール・ショーンはこの時若干17歳。なめらかなサンタナのギターに対し切り込むようなギター聴かせます。
そして今まで以上に厚みのあるサウンドも注目ポイント。
ドラムにパーカッション2人を擁する、これまでの6人のメンバーにニール・ショーン加えた7人、さらにゲストのパーカッション奏者やタワー・オブ・パワーのホーン・セクションも参加し、一体となって生み出される熱く高揚感あるサウンドは圧巻です。
それではオープニングのインストゥルメンタルと続く2曲目をお聴きください!あいさつ代わりと言わんばかりにニール・ショーンがギターを聴かせる勢いあるオープニングでがっちり引き込み、ややトーンダウンしてじっくり聴かせる2曲目。この流れ、たまりません。
次は邦題が「祭典」の4曲目をピックアップ。邦題の通り、パーカッション、ギター、ハモンド・オルガンが一体となり最初から最後まで高揚感はマックスで駆け抜けます。官能的なサンタナのギターも痺れます。
タワー・オブ・パワーのホーン・セクションが加わり熱気溢れるブラス・ロック・ナンバー!
まだ取り上げたい曲はありますが、最後は演奏している映像をご覧下さい。一体となって演奏しているバンドの様子がわかり、ワクワクしてしまいます。
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音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
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ボーナス・トラック3曲、定価2400+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
封入物の特典部分切り取り有り、目立つケースツメ跡が複数あります
メキシコに生まれ15歳の時にアメリカへと移ったギタリスト、カルロス・サンタナを中心にサンフランシスコで結成されたグループ。69年リリースのデビュー作で、大胆にフィーチャーされたラテンのリズムをバックにサンタナの「官能的」と表現されるほどにギターがエモーショナルにむせび泣く、というスタイルで、「ラテン・ロック」というジャンルを築き上げた衝撃の傑作。オープニング・ナンバーからすでに、ウッドストックの出演時にジミ・ヘンやマイルス・デイヴィスをも驚嘆させたエネルギーとエモーションが溢れています。
廃盤、紙ジャケット仕様、SACD/CDハイブリッド、シリアルナンバー入り、リーフレット付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
スレ・若干圧痕あり
5枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様
盤質:傷あり
状態:良好
1枚は無傷〜傷少なめ、4枚は傷あり、軽微なスレあり、ボックスの一部の糊が若干剝がれています。
5枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様
盤質:傷あり
状態:良好
若干経年変化あり
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