2019年9月21日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
今週のカケレコFacebookは「秋に聴きたいアルバム」というテーマで投稿をしてまいりました。
秋へと進む季節を感じながら聴くのにぴったりな作品をセレクトしましたので、どうぞご覧ください。
第1日目の今日は、英国のフォーク・ロック・グループ、リンディスファーンの71年作『FOG ON THE TYNE』です。
イングランド北東部、タイン橋のジャケットが何とも英国的ですよね。
リンディスファーンは1968年にニューカッスルで結成された、名SSWアラン・ハル在籍のバンドで、ハルの素朴で飾らないボーカルと、乾いたアコースティック・ギター、リラックスしたバンド・サウンドが、独特の哀愁あるサウンドを作り出しています。
米国フォーク・ロックに影響を受けながらも、英国的な湿度を感じさせる味わい深い旋律は、夏が遠くに過ぎ去って涼しくなってきたこの頃にぴったりです。(みなと)
今日の一枚は、イタリアのグループ、ピッキオ・ダル・ポッツォの76年1st『PICCHIO DAL POZZO』です!
イタリアと言えば熱気あるサウンドのグループが多いですが、彼らはひたすらリリカルでクールに音を紡ぐ、伊ロック界きっての知性派。
一音一音が必然的に鳴らされ、それらが折り重なってアンサンブルを形成するかのようなスタイルは、よく云われるカンタベリー・ロックからの影響とともに、日本の侘び寂びにも似た境地を感じます。
個人的には、静謐な湖面に浮かぶ落ち葉が風に揺れ、波紋が広がるような美しい情景を想起する一枚です。(佐藤)
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スタッフ増田の選ぶ「秋」アルバムは英国のオルガン・ロック・グループ、CRESSIDAの71年作2nd『ASYLUM』です。
秋と言えば聴きたくなるのが哀愁に満ち溢れたハモンド・オルガンの音色!
その中でも特に哀愁いっぱいのオルガン・ロックを聴かせてくれるのがCRESSIDAですよね。
このコロコロと転がるように軽やかで、それでいて叙情的なオルガンの音色を聴くと、枯葉舞い散る秋の情景がいつでも目に浮かんできます。
優しいけれどどこか寂しげなヴォーカルの歌声もたまらないし、ポロポロと零れ落ちるような繊細なギターもグッと来るし、そこに感動的な管弦楽器のハーモニーが絡んできちゃうこの「Munich」なんて、あまりの感動に胸が張り裂けそうになってしまいます。はあ、傑作だ…。(増田)
最後に取り上げたいのが、ジェネシスの76年作『Trick Of The Tail』です。
初期からの持ち味であった匂い立つような英国叙情はそのままに、従来よりノスタルジックな郷愁を強く感じさせるサウンドは、どこか秋の情景とシンクロします。
ロマンチックなバラード「Ripples…」、童謡の世界のように愛らしいタイトル曲「Trick Of The Tail」など秋にぴったりの大好きなナンバーばかりですが、中でも枯れ葉が舞う英国の深い森に迷い込んだような幻想の名曲「Entangled」には、何度聴いても心を奪われます。(佐藤)
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いなたい曲を歌わせたら右に出るものはいない英SSW、アラン・ハル率いるリンディスファーンが70年にリリースした1st。1曲目の「Lady Eleanor」からいなたさ全開で、なんとも人情味溢れるメロディー、演奏に涙がこぼれそうになります。ヴァイオリンのアレンジなど、ちょっとフェアポート・コンヴェンションを想いださせますが、どこかヘタウマな感じで、フェアポートには無い味わいがあって良いです。ハルの枯れたヴォーカルもなんとも素晴らしく、声が出ききっていないハイトーンの哀愁にはいつも胸が締め付けられます。愛すべき英フォーク・ロック・グループによる愛すべき名作。
廃盤希少、紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック2曲、03年デジタル・リマスター、定価2600
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
紙ジャケ一部に若干色褪せあり
70年にVertigoレーベルよりリリースされた1st。叙情性溢れるメロディーと憂いのあるオルガン、クラシックやジャズの要素を取り入れたプログレッシヴなアンサンブルというスタイルは、いかにも英国70sロックの真骨頂。美しいメロディーを持った佳曲揃いの傑作。
VERTIGOレーベル発のブリティッシュ・ロックを代表するグループの71年作2nd。KEEFの手によるジャケットアートがよく知られているその内容は、前作のポップ・センスはそのままに、より起伏に富んだアンサンブルで聴かせる作品であり、英国然としたジェントルな気品に満ちた質感と湿り気が特徴的な名作です。コロコロと転がっていくクラシカルなオルガン・ワークを中心にした渋いアンサンブルを放っており、また、ブルージーに泣くギターや所々でドラマチックに楽曲を彩るストリングス・セクション、ブラス・セクションも素晴らしく、英国ロックの奥深さと味わいを伝えています。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干経年変化があります、若干帯中央部分に色褪せあり
GENESISが72年4月に行なったイタリアはローマでのライヴを収録。シングルリリースのみのナンバー「Happy The Man」ほか、『TRESPASS』と『NERSERY CRYME』からのナンバーを中心に披露。
5099951132927(ANTHONY BANKS LTD)
2枚組、スリップケース付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
ケースツメ跡あり、スリップケースにスレあり
DVD、NTSC、リージョン3、チャプターリストリーフレット・レーベルカタログリーフレット付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
スレあり、リーフレット2種に圧痕・小さい折れあり
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの71年3rd。Phil Collins、Steve Hackettが加入し、ついに黄金期のGENESISが誕生した記念すべき1枚。Peter Gabrielの寓話的な世界観が良く現れており、その奇天烈な世界は冒頭「ミュージカル・ボックス」と、それを表現したアルバムジャケットに顕著でしょう。GENESISサウンドが完全に確立された作品であり、本作をステップにGENESISは名盤を連発していきます。
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの72年4th。プログレッシブ・ロックの代名詞のひとつであるメロトロンのロング・トーンで幕を開ける本作は、定番曲「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ」、そして20分を超える名曲「サパーズ・レディ」を収録しPeter Gabriel期GENESISのサウンドを確立させた名作であり、「幻惑のブロードウェイ」と並ぶ彼らの代表作の1つ。寓話的幻想性を持ったシアトリカル・ロックの最高峰です。
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの73年ライブ作。その内容はPeter Gabriel在籍期の彼らの代表曲を並べた構成であり、「Nursery Cryme」や「Foxtrot」の楽曲を中心にパワフルなパフォーマンスが圧巻の、プログレッシブ・ロック史に残るライブ作と言えるでしょう。「Watcher Of The Skies」のメロトロンで幕を開け、Peter Gabrielのシアトリカルなボーカルをフロントに奏でられていく楽曲は、スタジオ盤同様の緻密さとスタジオ盤以上の迫力を持って迫ります。
解説元から無し、ファミリーツリー付仕様、定価2,854
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、ファミリーツリー無し、カビあり・ケースツメ跡あり
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの73年5th。Peter Gabriel期GENESISの作品の中でも非常に英国然とした湿り気と気品に溢れた作品であり、ジャケットの通り温かみのあるサウンドを構築しています。「ダンシング・ウィズ・ザ・ムーンリット・ナイト」や「ファース・オブ・フィフス」といった代表曲も収録されており、前作「FOXTROT」に負けず劣らずの傑作となっています。
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの74年6th。Peter Gabriel在籍期最後のアルバムとなる本作はマンハッタンを舞台に繰り広げられる、ラエルという男性を主人公にしたコンセプト・アルバムであり、Peter Gabriel期GENESISの集大成となった問題作。前作までのファンタジックなジャケットから一転、ヒプノシスによるジャケットを採用し、それまでの寓話的な幻想性は後退していますが、Peter Gabrielのシアトリカルなボーカルは健在であり、聴く者を文字通り幻惑の世界に誘います。
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