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アヴァン・プログレ入門~70年代プログレ・ファンにもオススメの新鋭アヴァン・ロック・グループをセレクト!

スタッフ増田です。

アヴァン・プログレ。70年代後半に登場したHENRY COW、そして彼らを主導とする音楽ムーブメントRIO(Rock in Opposition)参加のSAMLA MAMAS MANNAUNIVERS ZERO、複雑で前衛的な音楽性を持ったグループの呼び名です。

彼らはロックの商業主義化に逆らい、ロック本来の「反抗心」を復興させることを目的に、複雑怪奇な変拍子を駆使したり、またギターやヴォーカルではなく室内楽的な管弦楽器をサウンドの中心に据えたチェンバー・ロックを確立させたりと、大衆におもねらない硬派で先鋭的な表現方法を実践していきました。

そして現代。ジャズ・ロックやチェンバー・ロック界隈、そしてHENRY COWのChris Cutlerが創立した「Recommended Records」周辺アーティストの遺伝子を受け継ぐ「レコメン系」など、さらに強靭に、さらにスリリングに進化したアヴァンギャルドなプログレが世界各地で続々と生まれています。

しかしながら、「やっぱり『アヴァン・プログレ』ってなんだか暗くて難解なイメージ。特に現代の新鋭なんて、尖ってて怖そう・・・」そんなイメージを抱く方も少なくないのでは?(スタッフ増田もそうでした)

ご安心ください。今回はアヴァンギャルドさの中にコミカルさやポップさ、ドラマチックさやエレガントな要素を取り入れた、「聴きやすい」新鋭アヴァン・プログレの作品をセレクトいたしました。

まずは現代のアヴァン・プログレを語るにおいて欠かせないこちらのグループから!

MATS/MORGAN / TREND AND OTHER DISEASES

かのフランク・ザッパも賛辞を送った、スウェーデン出身バカテク・ミュージシャン2人組による奇想天外アヴァン・プログレ・ユニット、96年デビュー作。

とはいえ難解過ぎず、時に柔らかさやおどけたようなコミカルさも覗かせるアンサンブルが実にグッド。カンタベリー・ファンにもおすすめです。

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次はクリムゾン・ファンにはたまらない18年リリースの新作を2作品ご紹介☆

TROOT/CONSTANCE AND THE WAITING

R・フリップ彷彿の強靭なギターにチェンバー風味の管楽器、天を舞うようなヴァイオリン、そしてラフマニノフなど近現代クラシックの素養を感じさせる端正なピアノ・・・。

世界各国から選りすぐりの10名の実力派ミュージシャンによる、スタイリッシュでドラマチックなアヴァン/ジャズ・ロック傑作!

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ALCO FRISBASS/LE BATELEUR

まるでナショナルヘルスとクリムゾンを融合させたような、エレガントかつテンションみなぎるアヴァンプログレ!

フランスらしい先の読めないアーティスティックな展開の連続に、とにかく聴いていてワクワクが止まりません。何というアイデアの豊富さ!

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スラップ・ハッピーが好き?なら、こちらの女性ヴォーカル擁する米国アヴァン・ジャズ・ロックがオススメです。

INNER EAR BRIGADE/DROMOLOGY

ゴングばりの強度と緩急自在さで聴かせるジャズロックをベースに、カンタベリー風の芳醇なホーンセクションとスラップハッピーあたりが浮かぶ浮遊感あるメロディをミステリアスに歌う女性ヴォーカル。

カリフォルニア発ジャズ・ロック・バンドによる快作2nd!

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【KAKERECO DISC GUIDE VOL.8】AltrOck発、サンフランシスコ出身アヴァン・ジャズ・ロック・バンドINNER EAR BRIGADEの17年作『DROMOLOGY』特集!

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次は南米から、カンタベリーやサムラのファンにはたまらないレコメン系ジャズ・ロックを!

CUCAMONGA/ALTER HUEVO

アルゼンチンのサックス奏者、エレピ奏者、ギターとリズム隊の5人組による2012年作。

変拍子を次々に繰り出しつつ、どこか可愛らしいカンタベリー色、サムラばりの屈折感があってコミカル。南米らしい爽やかさもいいなあ。

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最後はUNIVERS ZEROを生んだチェンバー/アヴァン・プログレの宝庫、東欧よりセレクト!

FIVE-STOREY ENSEMBLE/NOT THAT CITY

ベラルーシのグループによる2013年作。

ダークでテンションみなぎる演奏も披露しつつ、全体的に映像喚起的な艶やかさに包まれた音世界が美しいです。

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第24回  FIVE-STOREY ENSEMBLE / Not That City (Belarus / 2013)

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HUMBLE GRUMBLE/GUZZLE IT UP

ベルギーのレコメン系グループの2012年作。

アカデミックさと奇天烈さとヨーロピアンな洗練とがゴッタ煮されてて、テクニカルなのに温かくしなやかだし、ザッパやゴングのファンはヤられるはず!

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FOLLIA !/FOLLIA !

そんなHUMBLE GRUMBLEのリーダーによるサイドプロジェクトのこちらもオススメ!

民族音楽的な伝統性にユーモラスな諧謔風味、踊りたくなるようなグルーヴ感をごった煮にした、ベルギーらしい実に屈折感たっぷりなアヴァン・フォーク!

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    2015年のデビュー作で、完成度の高いアヴァン・プログレを披露した注目のフランス新鋭による、待望の18年作2nd!まるでナショナル・ヘルスとキング・クリムゾンを融合させたような、エレガントかつテンションみなぎるアヴァン・プログレは本作でも健在!緩急自在のシャープで俊敏なリズム・セクションを土台に、ナショナル・ヘルスにおけるデイヴ・スチュワートを思わせるメロディアスで理知的な音運びのオルガンと大胆に主旋律を奏でるメロトロンを中心とするキーボード、そしてナイフのような鋭いトーンで空間を切り開くフリップ直系のギターが、緻密にフレーズを重ね合い織り上げていくサウンドは、芳醇にしてどこまでもスリリング。緊張感あるギターとオルガンの掛け合いの中でメロトロンが不穏に浮き沈みする切迫感あるパートから、ピアノとコルネットが妖しく舞い踊るパート、そしてメロトロンが堰を切ったように溢れ出すパートへ。次々と場面が移り変わっていく、フランスらしい先の読めないアーティスティックな展開の連続に、とにかく聴いていてワクワクが止まりません。何というアイデアの豊富さ。これはクリムゾン・ファン、カンタベリー・ロック・ファンなら是非ともお試しいただきたいサウンド。カケレコメンド!

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文・netherland dwarf

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