HENRY COWとアンチ・コマーシャリズム《1》RIO -Rock in Opposition-

68年結成。フレッド・フリス(G)、ティム・ホジキンソン(Key)、ジョン・クリーヴス(B)、クリス・カトラー(Ds)、ジェフ・リー(Sax&Flt)の5人組。ジャズ、現代音楽をベースに、ロック的ダイナミズムと英国叙情をミックスした73年1st。

72年結成。ピーター・ブレグヴァド、ダグマー・クラウゼ、アンソニー・ムーアから成る3人組アヴァンポップグループ。VIRGINにリリースを拒否されたためポップに録り直したという、いわく付きにして最高傑作の74年作。後にHENRY COWと合体〜解体。

ダグマー・クラウゼの歌に焦点を当てた末期HENRY COW（カトラー、フリス）が発展的解消して誕生したユニット。79年2nd。暗鬱な空気に支配されたアヴァンかつクラシカルなアンサンブル、毒気と格調高さを伴って迫り来るクラウゼの歌声。息を呑む強度。

69年結成。アカデミック且つダークな色合いのチェンバーロックを放った仏国のグループ。76年作の80年再録音盤。神経を逆なでする脅迫的な作風、フリージャズの即興色や近現代クラシックのアカデミックさ、MAGMAすら超越する切迫感で迫る傑作。

74年結成。仏国のグループ。84年作。大道芸/ダダイズム/地下演劇等を混淆した世界観を土台に、つんのめりそうなリズムと予測不能なヴォイスが交錯する、時間軸を捻じ曲げられるような奇々怪々なアンサンブル。グループ名を直訳すると「狂糞白狼」。

77年始動。ベルギーのジャズロックバンド＝COSで活動し、のちにクラムド・ディスクを立ち上げることでも知られるマルク・オランデルを中心に結成。クリス・カトラー、フレッド・フリスらRIO人脈が大挙した80年作。ニューウェーブの足音が聴こえる。

74年結成。ベルギーのチェンバーロックグループ。77年1st。バスーン、ヴァイオリン、ギターが複雑に絡み合い圧倒的なテンションを放つ、暗黒不穏なチェンバーロックの始祖。ART ZOYDらと並び、MAGMA系譜にあるZEUHLサウンドの代表格。

60年代中期から活動するイタリアのチェンバーロックグループ。本作はRIO参加後の79年に発表、HENRY COWとの邂逅によりアヴァンギャルド性を一気に推し進めた作品。ちなみにプロテストソングを演奏していた活動初期はクラウディオ・ロッキが在籍。

69年結成。ロック/ジャズ/民謡/ユーモアを融合した複雑な楽曲を超絶技巧で繰り出す、スウェーデンのグループ。本作は「S」のサムラ・ママス・マンナから変名〜RIO参加後に発表された、硬派かつスリリングなジャズロック作として人気の高い80年作。