2016年2月8日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
最近入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
今日は、新旧のジャズ・ロック/アヴァン・ロックのオススメ作品をピックアップしてまいりましょう。
一枚目は、デビューほやほや、2016年にデビュー作が届いたイタリアのグループから!
まるでロバート・ワイアットがドラム&ヴォーカルで、ジョン・ウェットンがベースで、ゾンビーズのロッド・アージェントがキーボードで、イアン・マクドナルドがサックス&フルートって感じ!?
初期キング・クリムゾンやカンタベリー・ミュージックからの影響を感じさせるイタリアのプログレ新鋭トリオ、2016年デビュー作。
昨年リリースされた中でカケレコメンド&人気があった作品がこちら!
ナショナル・ヘルスやクリムゾンからの影響をベースに、フランスらしいエレガントな感性でまとめあげたサウンドはかなりの完成度!
この2015年デビュー作、圧巻です・・・。
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00年代に入ってジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの充実ぶりが凄い!ということで、ユーロ各国から北米、南米まで、世界中から届くジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの2015年新譜をピックアップ!
もう一枚、2015年作をセレクト。
ずばりユニヴェル・ゼロのファン必聴。
なんと北欧はスウェーデンにこんな暗黒と狂気が広がっていたとは・・・。
「タンゴ・プログレ」と名乗るアルゼンチンの新鋭。これ、ライヴで見たら、カッコ良いだろうなぁ。
人を喰ったような諧謔さの裏に確かな音楽的素養とアカデミズム。これはオススメです。
リリースされたのは2015年作ですが、弊店に入荷したのは2016年。
じわりじわりと売れてきております。
南米つながりでチリのバンドをピックアップ!
イスラエルSHESHETへの現代アヴァン・ロック・シーンからの回答!?
スペース・ロックのようなジャケットからは想像できない、ジャズ/フュージョン/アヴァン・ロックの大傑作!
カケレコのベストセラー。本家SHESHETもあらためて紹介いたしましょう。
ジャズ・ロックの緻密さと地中海音楽のたおやかさがブレンドしたまばゆい作品が多いイスラエル・ロックの中でも最高峰と言えるのがSHESHET。
ハットフィールドの1st/2ndに匹敵する名作!
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時に繊細にたゆたい、時にキレ味鋭いフレーズでテンションを増幅させるギター。淡く叙情的なハモンド・オルガン。そして、流れるように美しくアイロニーやユーモアもたっぷりな愛すべきメロディとヴォーカル。そんなハットフィールドに通じる作品を世界中からピックアップ!
SHESHETから続き、女性ヴォーカルのバンドを求めて、いざラトビアへ!
旧ソ連はラトビア産のチェンバー/アヴァン・ロック新鋭。
女性ソプラノ・ヴォーカルのオペラティック&呪術的なヴォーカルが美しくも牙を剥く暗黒の名品。
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マグマに魅せられたZEUHL(ズール)系の新旧作品をリリースするフランスのSOLEIL ZEHULレーベルのカタログから注目の作品をピックアップ。
女性ヴォーカルのチェンバー/プログレ新鋭部門のロングセラー作品がこちら!
カケレコではロングセラーなのに、なぜか他のお店であまり見ないのが不思議。
レビュワー5人が満点評価!
クリムゾンやカンタベリーのファンは必聴の新鋭グループをフランスで発見!!
フランスと言えば、こんなニッチな作品はどうでしょう?
ソフト・マシーンで言えば『4』『5』あたりに近いフリー要素の強いジャズ・ロックを軸に、時に舞踏的な陽気さも取り入れてて、このおじさん&若手のグループ、実にクール!
最後にリイシュー盤を2枚ピックアップいたしましょう。
COSのメンバーだったKey奏者とベース奏者を中心に、WATERLOOやPAZOPやPLACEBOで活動していたフルート奏者、ギタリスト、ドラムにより結成されたベルギーの5人組ジャズ・ロック・バンド。77年の唯一作。
ずばりナショナル・ヘルスやギルガメッシュのファンは必聴!
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ドイツのPAISLEY PRESSという新興のリイシューレーベルから恐らく第一弾として12タイトルがリリースされましたが、これがプログレ・マニア垂涎のディープっぷりで驚き。
ニッチ&ディープな作品で締めくくりましょう。1stと2ndはプログレ・ファンの間で人気ですが、この作品はあまり聴かれてないはず。でも、すごく良いですよ~。
同時期のジェフ・ベック『WIRED』をもうちょっと爽やかでメロウにした感じ!
デラムやハーヴェストに作品を残す英国バンドが、人気があった西ドイツのみでリリースした円熟の78年ラスト作!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
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女性ヴォーカル、ヴァイオリン、サックスをフィーチャーしたフランスの新鋭プログレ・グループ。09年デビュー作。クリムゾンやカンタベリー・ミュージックを中心に70年代プログレやジャズ・ロックからの影響を強く感じますが、懐古趣味的な印象はまったくありません。往年の名グループの遺伝子を受け継いだ、文字通りに「プログレッシヴ」なサウンドがここにあります。「太陽と戦慄」期のクリムゾンやHENRY COWあたりの攻撃性を軸に、HATFIELDS & THE NORTHに通ずる繊細さと緻密さ、フランス的な芸術性や演劇性を融合させたサウンドは、かなりの完成度!時にミニマルなフレーズを奏で、時にささくれだったリズムギターで牙をむくギター、シャープ&タイトな強靱なリズム隊、フリーキーに暴れ回るヴァイオリン&サックス、時に荘厳なメロトロン、時にアヴァンギャルドなシンセで楽曲を飛躍させるキーボード、フランス語で歌う存在感抜群のシアトリカルな女性ヴォーカル。各パートの演奏力、アンサンブルの強度ともに抜群です。14分を越える「ODS」など、構成も文句無し。これは強力なグループが登場しました!圧巻の名作。かなりおすすめです!
カンタベリー・ミュージックのDNAを継いだフランスの新鋭グループ、2015年デビュー作。エレピやピアノによるミニマルなフレーズがタペストリーのように折り重なったまるでナショナル・ヘルスのようなパート、ビル・ブラッフォードばりに疾走するビートとテンションみなぎる凶暴なリズム・ギターによるクリムゾンを彷彿させるパート、そして、精緻に紡がれるピアノやエレピの中をヴァイオリンが艶やかに舞う室内楽的なパートなどがめくるめく10分を超えるオープニング・ナンバーから圧倒的な演奏力とイマジネーションに驚きます。メロトロンも全編で幽幻に鳴り響いていて特筆。ナショナル・ヘルスやクリムゾンからの影響をベースに、フランスらしいエレガントな感性でまとめあげたサウンドはかなりの完成度と言えます。WHITE WILLOWのギタリスト、YUGENのKey奏者の他、MINIMUM VITALやSTORMY SIXのメンバーも参加。70年代的なサウンド・プロダクションも印象的。ユーロ・アヴァン・プログレの傑作です。
COSのメンバーだったKey奏者とベース奏者を中心に、WATERLOOやPAZOPやPLACEBOで活動していたフルート奏者、ギタリスト、ドラムにより結成されたベルギーの5人組ジャズ・ロック・バンド。77年の唯一作。爽やかに柔らかにたゆたうフルートを中心に、優美なエレピ、フィル・ミラー彷彿の繊細なギターが織りなすサウンドは、カンタベリーのナショナル・ヘルスやギルガメッシュに通じている印象。シャープでいてファンキーなグルーヴ感もあるリズム隊も特筆ものです。精緻かつダイナミズムもあるサウンドは、カンタベリー・ミュージックをはじめ、COSやPAZOPなどベルギー・ジャズ・ロックのファンは必聴でしょう。名品です。
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