2014年12月10日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
昨日から開催の「カケレコ中古CD歳末セール」がたいへん好評で、今日はスタッフ総出でピッキング&梱包作業を行いました。
セールをすると続々と入ってくるご注文メール。
まだツイッターやFacebookなどでもアナウンスしてないし、スタッフにも一斉値下げしたことを伝えてないのに、みなさま、どうやって値下げした知っているのか。
数分置きにサイトをチェックしてくれているのでしょうか。本当に嬉しい限りです。
人気のCDは次々に全国のリスナーの元へと旅立っておりますが、まだまだ掘り出しものが多数ございますので、どうぞセールコーナーをチェックください。
さてさて、昨日入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
中古だけでなく、新品の品揃えも充実中ですよ~。
ロシアの現代プログレシーンを代表する名グループによる長らく廃盤だった06年作2ndが再発!
しかも、06年のMUSEA盤ではプログラミングだったドラムとストリングスを新たにレコーディングしたニューエディション。
さらに、バンドによるリミックス&リマスター!
スペインの北西岸にあるア・コルーニャ出身。サイケデリックなプログレッシヴ・ロック・バンドを前身に、サックス/フルート奏者が加わり、ソフト・マシーンやマッチング・モールやハットフィールド&ザ・ノースなどカンタベリー・ミュージックの影響を受けたジャズ・ロックを指向し、2001年に結成されたグループ。2010年のデビュー作。
太いヴィンテージなトーンのオルガン、流麗なエレキ、そして、洒脱な女性ヴォーカル!
こりゃグレイト!
スペインの新鋭と言えば、このバンドも激レコメンドですよ~。
このスペインの新鋭、ずばり、クリムゾン『太陽と戦慄』や『ディシプリン』、ヘンリー・カウなどレコメン系、チェンバー・ロックのファンは必聴!
このアルバム制作を記録したプロモ動画がまたカッコ良い!
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05年に実験的なロックのためのフェスを開催するために設立され、翌06年に、YUGENの作品をリリースし、レーベルとしてもスタートしたイタリアに本拠を置くAltrock Productionsを特集!
スペインと言えば、70年代のバルセロナで興ったジャズ・ロック・ムーヴメント『ムジカ・ライエターナ』が注目。
特集記事をチェック是非。
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70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!
72年に結成された旧ユーゴは現セルビアのベオグラード出身のハード・ロック・トリオ。
旧ユーゴ最初期のハード・ロック作品と言われる73年に国営レコード会社のPGP-RTSよりリリースされたデビュー作。
それにしても、70年代初期の旧ユーゴにもこんなにも痺れるハード・ロック・バンドが居たとは・・・。
サバスばりのヘヴィネスあり、ツェッペリンばりのスピード感あり、フロイドばりのメロウネスもあったり、良いバンドです。
ツェッペリン・ファンにオススメの世界のハード・ロックをセレクトした特集記事はこちら!
グレッグ・レイクが発見したのが、P.F.M.じゃなくて、こっちだったら、勢力図は変わっていたかも?
イスラエルが誇るプログレッシヴ・ロック傑作!
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SHESHETやKTZAT ACHERET(NO NAMES)をはじめ、ジャズをベースにした洗練された演奏と巧みなポップ・センスがブレンドしたまばゆい音楽の宝庫、イスラエルを大特集!
フランス印象派サイケ・ポップ!?
初期ピンク・フロイドからの影響とともに、ドビュッシーやバッハなどクラシックの素養を練り込んだ愛すべきフランチ・ロックの逸品。
このドイツのベテラン・バンドによる30年越しの2014年デビュー作ですが、ずばりイングランド『ガーデン・シェッド』やロッカンダ・デッレ・ファーテのファンにオススメ!
明瞭で突き抜けてドラマティックなシンフォニック・ロック快作ですよ~。
2014年にリリースされたシンフォ新譜はこちらで大特集中!
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90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
05年に結成され08年にデビューしたイタリアの新鋭ヘヴィ・シンフォ・グループ、2013年作3rd。
往年の伊へヴィ・シンフォそのままの強烈なダイナミズムで聴かせるイタリア新鋭13年作!
荒々しくうねるリズム隊に乗って、なぎ倒すようにヘヴィーなギターと邪悪に吹き荒れるオルガン/シンセが真っ向からぶつかり合う、凄まじいテンションのサウンドは、ムゼオ・ローゼンバッハなど往年のバンドのDNAを色濃く受け継いでいます。
DAVID JACKSON(VDGG)の客演もしびれる!
アルゼンチン初のコンセプト・アルバムと言えば?
これ、イタリアのフォルムラ・トレが好きならたまらないはず!
フランスのSOLEIL ZEUHLレーベルの作品も昨日多数再入荷しました。
マグマに影響を受けたZEUHL系作品の中でも屈指の一枚。
ストラヴィンスキーなど近現代クラシック的エッセンスも散りばめた、マグマにも負けない精神性と音楽的野心を持った傑作。
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マグマに魅せられたZEUHL(ズール)系の新旧作品をリリースするフランスのSOLEIL ZEHULレーベルのカタログから注目の作品をピックアップ。
マニアックな英SSWだけど、アーニー・グレアムが好きならイチコロだろうなぁ。
Henry McCulloughも参加してるし、スワンピーで枯れた演奏もたまらん。
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秋枯れの季節にぴったりの、干し草香る牧歌性とともに、しっとりとした叙情にも富むブリティッシュSSW/フォーク・ロックをセレクト。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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月曜日に中古CD316枚放出し、昨日は中古CD歳末セールで2,000枚を一挙値下げして、今日水曜日はまたまた123枚の中古CDを放出。
中古CDの在庫も充実中ですので、リストをチェック是非!
紙ジャケの在庫も充実中。国内盤紙ジャケットCDのみに限定したリストはこちら!
聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
「カケレコのとことん査定」、詳しくはこちら。
http://kakereco.com/about_assess.php
イスラエルではかなり名の知れたミュージシャンでありコンポーザーの3人、Shlomo Gronich(イスラエルのアラン・ソレンティとして有名!)、Shem Tov Levy(SHESHETのフルート奏者!)、Shlomo Ydov(2010年現在でも活躍を続ける名SSW)によるスーパー・トリオ。イスラエル・プログレのNo.1グループとして知られていて、75年リリースの唯一作である本作は、SHESHETの唯一作と並んで人気の傑作。軽やかな変拍子によりめくるめく展開するアンサンブルと巧みなコーラス・ワークはGENTLE GIANTばり!地中海の空気が感じられる詩情豊かなパートも魅力的で、フルート、弦楽器、エレピ、アコギ爪弾きがタペストリーのように丁寧に重なり、美しいメロディを包み込むアンサンブルは、P.F.M.に比肩しています。GENTLE GIANTやCAMELなどブリティッシュ・プログレのファンからP.F.M.などイタリアン・ロックのファンの皆さま!ずばりこの作品は聴かなきゃ損です!素晴らしすぎる逸品!
ドイツとスイスとの国境近くにあるフランス東部にある町モンベリアルにて1970年に結成されたグループ。72年の唯一作。ビートルズなど英ビート・ポップのほか、米西海岸のサイケデリック・ロック・ムーヴメントや、バッハ/ベートーヴェン/ドビュッシーなどクラシックの影響の元でサウンドが練られたようで、なるほど、シド・バレット期のピンク・フロイドをアンニュイにして、バロック調のオルガンを入れ、英アンダーグラウンド・サイケのジュライのようなローファイ感もまぶしたような、そんな印象派サイケ・ポップと言えるような、もやに包まれたサウンドが印象的です。ファルセットを中心としたナイーヴなフランス語によるヴォーカルと幻想性たっぷりな多声コーラスも素晴らしい。ベースがゴリゴリと走るハードな曲は、英クレシダやグレイシャスあたりも頭に浮かびます。フランスの片田舎らしい、神聖ローマ帝国の伯領時代の面影が残るような、気品と優美さに包まれた愛らしい名品です。
72年に結成された旧ユーゴは現セルビアのベオグラード出身のハード・ロック・トリオ。旧ユーゴ最初期のハード・ロック作品と言われる73年に国営レコード会社のPGP-RTSよりリリースされたデビュー作。左CHでエネルギッシュにかきむしられるリズムギター、右CHで爆音を轟かせてアグレッシヴに疾走するベース、中央でシャープなリズムを刻むドラム、そして気だるいヴォーカル。ソリッド&ハード・エッジなパートから一転、エコーに包まれサイケデリックなコーラスパートへと切り替わったと思うと、またもや突如ギターがキレのある早弾きで突っ走る!オープニング・ナンバーからこれは痺れます。ハードなナンバーだけでなく、アコギアルペジオに夢想的なヴォーカルが乗るピンク・フロイドばりに幻想的なナンバーも魅力的。サバスやツェッペリンのファンはもちろん、サイケ・ハードのファンにもオススメの好グループです。
80年代にはJaco Pastoriusとも活動した仏の名ドラマー&コンポーザー、80年の1stでZEUHL系の名作として人気が高い一枚。執拗に上下動の反復を繰り返すベース、ハードかつふくよかなトーンのジャジーなドラムによる鉄壁のリズム隊を土台に、ブラス・セクションが豪快に鳴り、女性コーラス隊が中世的/暗黒的な世界を描くサウンドは初期マグマ直系でいかにもZEUHL。ストリングスやフルートなど管楽器やヴィヴラフォンなどによるストラヴィンスキーをはじめとする近現代クラシック的なエッセンスも散りばめたアンサンブルは、「ジャズ・ロック」の枠にはおさまらないスケールの大きさが特筆です。マグマにも負けない精神性と音楽的野心を持った傑作。
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