個性溢れるバンドたちが数多く存在した70年代イタリアン・ロック・シーンの中で、特に人気が高いのが、ハードロック由来の荒れ狂うヘヴィネスにドラマティックな叙情性や力強い歌の魅力が加わった、まさにイタリアならではと言うべきサウンドを聴かせるヘヴィ・シンフォ勢。
ムゼオ・ローゼンバッハやイル・バレット・ディ・ブロンゾがその代表格として知られています。
実は近年のイタリア新鋭には、彼らのDNAを色濃く受け継いだヘヴィ・シンフォ・グループが数多く登場してきているんです。ここでは、そんな新鋭ヘヴィ・シンフォ・グループからセレクトした傑作たちをご紹介してまいります。
荒々しさの奥に秘められた叙情溢れる旋律美にどうぞ酔いしれてください♪
FINISTERREやHOSTSONATENも率いる奇才Fabio Zuffantiを中心に、ムゼオ・ローゼンバッハやイル・バレット・ディ・ブロンゾなど70年代のグループに敬意を払い、そのサウンドを再現することをコンセプトに結成したグループ。ダイナミックかつ格調高いヘヴィ・シンフォの傑作!
往年の伊プログレのDNAを継ぐシンフォ新鋭としてLA MASCHERA DI CERAと双頭と言えるグループ!ヴァイオリンも加わって、詩情が増して、グッときまくり!
06年にジェノヴァで結成。ムゼオ・ローゼンバッハ『ツァラトゥストラ組曲』の曲名をその名前にしたグループ。鋭角かつ厚いトーンのギターがここぞの変拍子で鮮烈なフレーズを聴かせ、時にゆったりとメロディアスなフレーズを奏で、そのバックでは、キーボードが荘厳に鳴り響き、メロトロンが溢れる。ムゼオのDNAを色濃く継いだ2013年の傑作!
02年に結成されたグループ。P.F.M.ばりの艶やかでクラシカルなパートから一転して、オルガンがウネるヘヴィなパートへと雪崩れ込む展開はいかにもイタリアン・プログレ!炸裂する唾飛ばしフルートもカッコ良し!
奇才Fabio zuffantiプロデュース、往年の伊ヘヴィ・シンフォのDNAを受け継いだ伊新鋭プログレ。このへヴィネスとリリシズムの絶妙なる均衡。LA MASCHERAの諸作に匹敵する驚異の完成度!
あのFabio Zuffantiのプロデュースでデビューしたバンドによる2015年作2nd。ムゼオ・ローゼンバッハなどヘヴィ・シンフォやレ・オルメなどキーボード・プログレのファンは心躍りまくりのサウンドで冒頭から畳み掛け、聴き手を圧倒!
こ、これ、本当に2015年作!?「静」と「動」のめくるめくダイナミズムに溢れたサウンドは、まるで70年代の発掘音源!これは伊ヘヴィ・シンフォ傑作!
なんだか機関車トーマスに出てくる悪役みたいなジャケですが、音の方もなるほど、邪悪で緊張感みなぎってて、これは現代のイル・バレット・ディ・ブロンゾといえるヘヴィ・シンフォ怪作!
99年に結成され、KING CRIMSONのトリビュート盤、BIGLIETTO PER L\'INFERNOのトリビュート・コンサートへの出演などで活躍、05年のデビューアルバムが好評を博したイタリアン・へヴィー・プログレ・バンドの09年作2nd。変拍子を交えながらテクニカルな演奏で畳み掛ける様は圧巻。
05年結成のグループ。破天荒なほどにドラムが手数多く疾走しだすと、イル・バレットやムゼオなど70年代ヘヴィ・シンフォの香りが充満!08年の強烈なデビュー作に続く2011年作!
96年にローマで結成されたグループ。EL&P、バンコ、イル・バレット・ディ・ブロンゾなどに影響を受けたようですが、なるほど、キーボードが豪快に鳴らしながら邪悪に畳みかけるヘヴィ・シンフォ・パートと流麗なフルートをフィーチャーした叙情的なパートとがめくるめくダイナミックな展開が圧巻!
イタリアの新鋭ヘヴィ・シンフォ・グループ。ムゼオのヴォーカル在籍で話題になった2010年デビュー作に続く、2013年作2nd。ヴォーカルは交代となりましたが、前任のガリフィに近い声質&声量を持つヴォーカルで文句なし!そして、何といっても往年のイタリアン・ロックを受け継ぐアンサンブル。鋭角かつ厚いトーンのギターがここぞの変拍子で鮮烈なフレーズを聴かせ、時にゆったりとメロディアスなフレーズを奏で、そのバックでは、キーボードが荘厳に鳴り響き、メロトロンが溢れる。前面には出てこないものの、流麗なフレーズを奏でるピアノや艶やかなヴァイオリンがイタリアならではのクラシカルな気品をもたらしています。時に陽光が射すような、ファンタスティックなパートも織り交ぜられ印象的。ムゼオ・ローゼンバッハはもちろん、レ・オルメ『フェローナとソローナの伝説』に通じる荘厳なオルガン・プログレの要素も受け継いだドラマティックなサウンドは、往年のイタリアン・ロックのファンは、歓喜すること間違いなし。これは傑作です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
Key兼VoのEmanuele Tarasconiを中心に2010年に結成され、12年に自主制作したEPがあのFabio Zuffantiの目に留まり、彼のプロデュースで2013年にデビューしたイタリアン・プログレ新鋭バンド。2015年作の2nd。バロック建築が目に浮かぶようなクラシカルなピアノ、そして、荘厳に鳴り響くハモンド・オルガンやウネリを上げるムーグ・シンセや叙情が溢れるメロトロンなどヴィンテージ・キーボード。タメの効いたファズ・ギターや唐突な変拍子で前のめりなダイナミズムとキレを生むリズム隊など、60年代末のサイケからハード・ロックの移行期に充満していた空気感までも受け継いだような引きずるようなヘヴィネスもあり、ムゼオ・ローゼンバッハなどヘヴィ・シンフォやレ・オルメなどキーボード・プログレのファンは心躍りまくりのサウンドで冒頭から畳み掛け、聴き手を圧倒します。陽光が差し込んだようにリリシズム溢れるパートも巧みに配され、ちょっと線の細い男性ヴォーカルが、70年代の発掘シンフォ・アイテムのような雰囲気も醸していてたまらないし、フルートやストリングスのメランコリックな調べも絶品。70年代オマージュの新鋭ではLA MASCHERA DI CERAが筆頭格ですが、それにも肩を並べると言って過言ではない傑作!
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
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