2023年9月28日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
カケレコは実店舗を持たない通販のお店ですが、もちろん商品管理用の大きな棚があります。
そんな棚の中から、カケレコ・スタッフが気まぐれにオススメのアルバムをご紹介する「カケレコ中古棚ナビ」。
ちょうど2か月前、7月26~28日あたりにカケレコに入荷した中古盤を、カケレコ・スタッフと一緒に覗いてみましょう♪
KEITH EMERSONでおなじみのTHE NICEによる68年作『ARS LONGA VITA BREVIS』ですね。
こちらは、BBC Sessionsのライブ音源などを加えた2枚組のデラックス・エディションです。
サイケデリック・ロック期のKEITH EMERSONのプレイは、EMERSON, LAKE & PALMERとはまた違ったカッコ良さがあります。
2020年作『THE SOUND OF DREAMS』が大いに話題となったアメリカのDAVID MINASIANの、2010年作『RANDOM ACTS OF BEAUTY』です。
元々は映像の方で有名な人物で、CAMELの『COMING OF AGE』などを手掛けてきたという経歴の持ち主。
サウンドは幻想的なシンフォニック・ロックで、アメリカらしい抜けの良さも持ちつつ、もちろんCAMELを思わせるようなドラマティックな展開も。
CARMENと言えば、デビュー・アルバム『FANDANGOS IN SPACE(宇宙の血と砂)』とセカンド・アルバム『DANCING ON A COLD WINDE(舞姫 -スペインの恋物語-)』の印象が強いですよね。
そちらもカケレコにはよく入荷していますが、こちらは3作目と4作目のお買い得な2枚組。
フラメンコ・ロックで有名なCARMENですが、サード・アルバム『GYPSIES』ではフラメンコが後退し、ブリティッシュ・ロックらしいアプローチへ。
一方の『WIDESCREEN』は、中心人物のギタリストDavid Clark Allenのソロ・アルバムとしてリリースされた作品です。
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音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。フラメンコ・ロックの代表的バンドCARMENの足跡をたどります。
アメリカのSIGMUND SNOPEK IIIの、最高傑作と言われる82年の『ROY ROGERS MEETS ALBERT EINSTEIN』です。
ポップな音楽性が個性であるSIGMUND SNOPEK IIIが、最もプログレッシヴ・ロックに接近したアルバムとして有名ですね。
3つの大曲で聴かせる名盤です。
ノルウェーのサイケデリック・プログレ・バンドTHE SMELL OF INCENSEの97年作『THROUGH THE GATES OF DEEPER SLUMBER』です。
メロトロン&儚げな女性ヴォーカル入りの、なかなかの出来栄えのアルバムです。
淡いサイケデリック感覚も素敵ですね。
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今回取り上げるのは、70年代プログレ&ロックへの憧れと敬意を感じさせるヴィンテージなサウンドを鳴らすバンドたち。厳選してピックアップ!
カナダはケベックのプログレッシヴ・フォーク・デュオ、SEGUINの76年のサード・アルバム『RECOLTE DE REVES』です。
ヴォーカルはフランス語で歌われ、フルートも入ります。
アコースティックなアンサンブルで聴かせるプログレッシヴ・フォークの名盤です。
スウェーデンのジャズ・ロック・バンド、LOTUSのファースト・アルバム。
LOTUSはサイケデリック・ロック・バンド、ASOKAのメンバーらによって結成されたグループです。
北欧らしさも十分のジャズ・ロック・サウンドは、ジャズ・ロック・ファン必聴の素晴らしい内容。
76年のセカンド・アルバム『VERA O’FLERA』とあわせてオススメです。
ジャーマン・シンフォの頂点に位置するNOVALISの77年作、ライブ盤です。
彼らの代表作と言われるサード・アルバム『SOMMERABEND』は76年発表ですが、本作は、77年の時点でベストな選曲がなされた名ライブ・アルバムでしょう。
スタジオ・アルバムが素晴らしいのは言うまでもありませんが、ライブ・アルバムのダイナミックなNOVALISサウンドも必聴です。
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いかがでしたか、意外な掘り出し物に出合えるかもしれない「カケレコ中古棚ナビ」。
今後も定期的に棚をお見せしていきますので、カケレコに遊びにいらした気分でぜひご覧ください♪
カナダを代表する兄妹フォーク・ロック・デュオ、リリカルなメロディと美しい女性Vo.が光る75年の名作3rd。幻想的なフルートの伸びやかな音色、繊細に爪弾かれるアコースティック・ギターのアルペジオ、奥ゆかしく響くピアノによる素朴で緩やかな演奏に心洗われます。古くからフランス系移民を受け入れてきたケベック州、モントリオール出身の彼らならではの、木漏れ日のような柔らかい歌唱は、まさにジャケットのイメージそのまま。仏語の響きの美しさと、静逸なフォーク・サウンドが堪能できる名品です。
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