2022年8月4日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは、スタッフ佐藤です。
この「日々是ロック」コーナーは、直近で入荷した注目のタイトルや売れ筋の人気タイトルの新品CDをメインに、日替わりでスタッフがおすすめの作品をピックアップしてまいります。
今日取り上げるのが、BIG PINKレーベルからリイシューされたばかりのRADIATOR『ISN’T IT STRANGE』!
英国フォーク・ロックの人気グループLINDISFARNEを率いたAlan Hullが、同バンドのドラマーRay Laidlawらと共に結成したプロジェクトの唯一作なのですが、Alan Hullの温かみいっぱいのフォーク・ロック曲と軽快な米憧憬ロックの両方がたっぷりと楽しめる、Alan Hullファンのスタッフ佐藤も大好きな作品です。
今回は、そんなRADIATORから出発して「ハートフル」なブリティッシュ・ロック作品をご紹介していきたいと思います☆
LINDISFARNEに米ルーツ・フレイヴァーを加えた感じ!?
名曲「A Walk In The Sea」を含むアラン・ハルお得意の叙情派フォーク・ロックは最高に素晴らしいし、その合間に炸裂するアメリカ志向のゴキゲンなロック・チューンもまた良いんですよねぇ~。
続いても、先日BIG PINKから嬉しいリイシューが果たされたこの愛すべきブリティッシュ・ロック作♪
初期FLEETWOOD MACで活躍した彼が、バンド脱退後に放った1st。
それにしてもなんと実直で優しい音世界なんだろう。
これほど「愛すべき」という言葉を付けたくなるブリティッシュ・ロックはそうそうありませんね。
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一般的にはさほど注目を集めることのない作品たちの中から、スタッフ佐藤が愛して止まない作品たちを取り上げてその魅力を語ります!
おっと、ハートフルな英フォーク・ロックならば絶対外せないのがこちらですね!
フィールド・レコーディングで録られた英国田園フォークの金字塔1st、ほんのりとカントリー・タッチも交えた軽快さとリリカルさが絶妙なバランスのフォーク・ロック名盤2nd。英国フォークの心地よさを味わい尽くせる2枚組!
こちらも負けず劣らずのハートフルさ!
「グラスゴーのポール・マッカートニー」とも呼ばれたジェリー・ラファティ率いるグループのデビュー作。
この郷愁を誘うヴォーカル&メロディ&ハーモニー。
ただただ、ハートウォームだなぁ。
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ニッチどころからもご紹介いたしましょう~。
これはビートリッシュな英ニッチ・ポップの極めつけですね。なぜかフランスでしかリリースされなかった幻の作品。田舎のバッドフィンガーって感じで胸キュン必至!
いかがでしたか?
気になる作品が見つかれば幸いです!
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イギリスのグループながら、フランスでしかリリースされなかった幻の作品。仏EMI COLUMBIAからの73年の唯一作。ジョージ・ハリスンを彷彿させる柔らかなアコギとスライド・ギター。そこに絡む、ハード・エッジなグッとくるエレキ。そして、ハートウォーム&スウィートなヴォーカル、憂いいっぱいのキャッチーなメロディ、豊かなハーモニー。バッドフィンガーあたりのビートリッシュなバンドが好きなら、間違いなく胸キュンしてしまうでしょう。ストリングスのように鳴らされるメロトロン、リリカルなリコーダー、格調高いハープシコードによる気品あるバラード、バッドフィンガーばりのパワー・ポップもまた魅力。ビートリッシュなバンドのファンから、フェアフィールド・パーラーやムーディー・ブルースあたりのポップな英ロック/プログレのファンまで、これはかなり掘り出し物の好グループ。いいです!
ポール直系のSSWとして知られるGerry RaffertyとJoe Eganによるポップ・フォーク・デュオ。72年のデビュー作。郷愁を誘うメロディ&ハーモニー、長閑で哀愁溢れるアンサンブル。Colin Hare、Pete Delloあたりと並んで、ハート・ウォーミングな英ポップを代表する名作。何度でもかみしめたくなる素朴で美しいメロディ。鼻に掛かった憂いのあるヴォーカルも最高。本当に良いアルバムです。
英フォーク・ロックの名グループLINDISFARNEを率いたAlan Hullが、グループ在籍中の77年に立ち上げたプロジェクトの唯一作。LINDISFARNEのドラマーRay Laidlawや、元SNAFUのColin Gibson、Terry Poppleらがメンバーに名を連ねます。LINDISFARNE譲りの英国然とした叙情派フォーク・ロックと、アメリカンな骨太さで聴かせるゴキゲンなロック・ナンバーが良いバランスで収録されていて、そのサウンドはLINDISFARNEに米ルーツ色を少し加えたような感じ。そんな中でもやはりキラリと光るのがAlan Hullが歌う味わい深いフォーク・ロック曲で、人懐こく温かなメロディをあの少し掠れた優しげな歌声で歌われると、LINDISFARNE同様に思わず涙腺に来てしまいます。後に彼のソロでも再演されライヴの重要なレパートリーとなる名曲「A Walk In The Sea」も収録。一方でゴキゲンに跳ねるピアノ、コシのある痛快なギター、そしてイカしたブラス・セクションが聴ける1曲目をはじめ、アメリカ志向のロック・チューンもまた良く、Alan Hullの叙情的な楽曲とのメリハリが効いていてアルバムの色彩をグッと広げています。LINDISFARNEやAlan Hullのファンなら合わせて聴いて欲しい逸品です。
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