2021年8月4日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
本日8月4日は、8(は)4(し)で「橋の日」。
そんなわけで橋にまつわるアルバムを探していたら、中古棚にひっそりと佇んでいる英ニッチ・ポップ・バンドIRONBRIDGEを発見したので、今日はこちらをご紹介。
73年にリリースされた彼らの唯一作で、英国のバンドながら何故か当時はフランスでしかリリースされなかったという幻の作品。
「鉄橋」というバンド名通り、笑顔のメンバーたちの後ろには立派な橋が写っていますね。あまり詳しくはないのですが、イギリスの有名な橋なのでしょうかね?
気になる内容のほうは、カケレコでオススメしてきた数あるビートリッシュな英ニッチ・ポップの中でも、特に素晴らしい出来栄えを誇る一枚なのです。
ジョージ・ハリスンを彷彿させる柔らかなアコギとスライド・ギター。ハートウォーム&スウィートなヴォーカル。そしてジャケのイメージそのものな、英国片田舎を想起させるキャッチーながらもいなたさ全開の愛すべきメロディ。
最初にビートリッシュと言っておいてなんですが、どちらかと言うとバッドフィンガーにジョージがゲスト参加して、田舎の牧場あたりで曲を書いてレコーディングしたら出来上がったのがこの作品って感じでしょうか。
本作の魅力が一聴して分かる1曲目をどうぞ☆
さらに特徴的なのが、全編でさり気なく鳴らされているメロトロンの存在。概ね曲のテイストにマッチした温かみあるトーンでなっているのですが、特筆はラストの英国的陰影に満ち満ちたこの曲でしょう。
メロトロン・ストリングが荘厳に流れゆく哀愁ほとばしる名曲!
ドがつくマイナー作品ですが、ビートルズ&バッドフィンガー好きならきっと気に入ると思います!
イギリスのグループながら、フランスでしかリリースされなかった幻の作品。仏EMI COLUMBIAからの73年の唯一作。ジョージ・ハリスンを彷彿させる柔らかなアコギとスライド・ギター。そこに絡む、ハード・エッジなグッとくるエレキ。そして、ハートウォーム&スウィートなヴォーカル、憂いいっぱいのキャッチーなメロディ、豊かなハーモニー。バッドフィンガーあたりのビートリッシュなバンドが好きなら、間違いなく胸キュンしてしまうでしょう。ストリングスのように鳴らされるメロトロン、リリカルなリコーダー、格調高いハープシコードによる気品あるバラード、バッドフィンガーばりのパワー・ポップもまた魅力。ビートリッシュなバンドのファンから、フェアフィールド・パーラーやムーディー・ブルースあたりのポップな英ロック/プログレのファンまで、これはかなり掘り出し物の好グループ。いいです!
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