2022年7月22日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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こんにちは。
カケハシ・レコードです。
7月23日(土)は土用の丑の日、カケレコではこれにちなんでこんなアンケート企画を実施しておりました!
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心身ともにリラックスできる楽曲から、自己回復力を叩き起こすような活力みなぎる楽曲まで、様々な作品が集まりました。食い養生ならぬ聴き養生、土用のプログレをお楽しみください。
皆さまからお寄せいただいた『疲労回復プログレ』で、土用のプログレなんていかがでしょうか?
そんなカケレコ、今週は素晴らしい内容の新入荷&人気タイトルの再入荷が目白押し、特に注目度の高いタイトルをご紹介させていただきます~♪
77年の名作『NO PICTURES』で知られるオランダのグループ、22年作!
ハモンド/ミニムーグ/ローズ/メロトロンを駆使し優美で格調高い音世界を描くキーボード、気品高くもメロディアスなヴァイオリン。
シャープな技巧と水彩画のように淡く滲むファンタジーが調和した絶品シンフォです!
エレクトリック・マイルスを受け継ぐフリー・ジャズのエッセンスと、ギターとリズム隊がロック魂を発揮しダイナミック&パワフルに迫るアンサンブルが調和するスタイルは、これぞ「ジャズ・ロック」と呼ぶべきもの。
彼らがジャズ・ロック・バンドとしての完成形を提示した傑作!
VERTIGOレーベルからの最終作となったこの9th、聴いたことあるかな?ハービー・ハンコックの『HEAD HUNTERS』から70年後期あたりまでのサウンドが好きな方に、英国の作品を推薦するならコレ♪
このヴォーカルほんとに布施明!?アグレッシヴなダモ鈴木みたい!?演奏の破壊力はクリムゾンばり!?しかも70年代初期の録音!?こりゃ日本のジャズ・ロック/プログレの歴史的傑作ですね!試聴是非、ぶっとびます。
さまざまな弦楽器・鍵盤楽器・打楽器、さらには古楽器群まで数十種類の楽器をほぼ一人で操り作り上げられた22年作。70年代初頭から活動するマルチ・プレイヤーで、そのサウンドはズバリ「ドイツのマイク・オールドフィールド」!
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エレキギターやアコギ、シンセが織り成す、牧歌的かつ神秘的なサウンド。マイク・オールドフィールドを彷彿とさせる世界のプログレ名作をピックアップ!
香り立つ中世音楽エッセンスはGRYPHONを、軽やかに交差する超絶技巧はGGを、緻密にしてスケール大きな楽曲展開はMIKE OLDFIELDを想起させる、そんな凄いグループがフランスにいるんです。本当にライヴ?と思ってしまうほどに一糸乱れぬ緻密過ぎるアンサンブルに驚嘆!
来週到着予定の再入荷タイトルはこちら!(※輸送状況などにより、入荷日が前後する可能性がございます)
・RANESTRANE / APOCALYPSE NOW(イタリア)
・ASIA MINOR / BETWEEN FLESH AND DIVINE(フランス/22年リイシュー)
それでは良い週末をお過ごしください!
水谷公生(g)、柳田ヒロ(key)、布施明(vo)、市原宏祐(sax/flute)などによるグループ。71年作。頭に浮かんだのが、KING CRIMSON「太陽と戦慄」 meets CAN「EGE BAMYASI」。剥き出しの攻撃性、破壊的なエネルギー、硬質なグルーヴ、ぶっ壊れているようで整合性が感じられる熱くクールな音質。暴力性と理性が絶妙にバランスした圧倒的に緊張感溢れるサウンドを聴かせています。しかも驚くべきは、クリムゾンよりもカンよりも先にリリースされていること。日本のジャズ・ロック/プログレの歴史的傑作。これはぶっ飛びます。
Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)、双子のPayssan兄弟を中心に80年代初頭より活動するフレンチ・シンフォニック・ロックの人気バンド、21年11月のスペイン公演を収録した22年リリースのライヴ作品。最新アルバムである19年作『Air CARAVAN』や16年作『PAVANES』など近作のナンバーから80年代の初期代表曲までをプレイしています。リズム隊、キーボード、ギターが中世音楽や地中海音楽のエッセンスいっぱいに緻密に絡み合う彼らのサウンドですが、いやはや本当にライヴ?と疑ってしまうほどに一糸乱れぬアンサンブルにはただただ驚嘆してしまいます。香り立つ中世音楽エッセンスはGRYPHONを、軽やかに交差する超絶技巧はGENTLE GIANTを、緻密にしてスケール大きな楽曲展開はMIKE OLDFIELDを想起させる、そんな凄いバンドです。上記のアーティストがお気に入りな英プログレ・ファンには是非堪能して欲しい至上のパフォーマンス!
SOFT MACHINEと並び英国ジャズ・ロックを代表するバンド、VERTIGOレーベルからの最終作となった75年6th。前2作『Under The Sun』『Snakehips Etcetera』からのファンク色を伴ったままクロスオーヴァー/フュージョンへと辿り着いた作品。どっしりと構えたドラム&地を這うようなベースに、艶やかなエレピ&Ian Carrのふくよかなサックスが絡み合うタイトル曲は必聴のナンバー。ハービー・ハンコックの『HEAD HUNTERS』から70年後期あたりまでのサウンドが好きな方にも推薦できるジャズ・ファンク/フュージョン秀作です。
77年に伝説的なシングル盤を残したドイツのSSW/マルチ・プレイヤー、22年制作のフルアルバム『DREAMS OF 75』と77年の上記シングル音源の全17曲を収録。22年作は、当時のシングル曲をモチーフにイマジネーションを豊かに広げた一枚で、初期Mike Oldfieldファンには堪らない中世音楽やトラッドの流れを汲むインストゥルメンタル・ミュージックの随所にヘヴィなブルース・ハードがなだれ込んでくる作風が個性的。ケルト音楽にも通じる神秘性と荒くれたギターサウンドの対比が強烈です。アルバムの大半を占めるトラッド調パートではいろんな弦楽器や打楽器などが細やかに交差する演奏に耳を奪われますが、驚くのがこの多彩で緻密なサウンドを一部ゲスト参加を除き単独で作り上げていること。複数種類のギターや鍵盤、ベースに様々な打楽器(チューブラーベルズ含む)、さらにダルシマーやリュートなどの古楽器群にいたるまで、実に40種類以上の楽器を弾きこなして壮麗な音世界を構築しており、その点でもM.Oldfieldファンにとっては注目に値する存在と言えるでしょう。77年当時の音源は、サイケデリックな要素を含みつつもやはりM.Oldfieldを意識した幻想的なトラッド調ミュージックとなっていて興味深いです。中世音楽に造詣の深いミュージシャンとして知られると共に、どうやら母国ではTV番組のパーソナリティーなど幅広い活躍を見せているようです。とにかく初期Mike Oldfieldが好きな方にはオススメ!
SOFT MACHINEと並び英国ジャズ・ロックを代表するバンド、73年作6th。従来のエレクトリック・マイルスを彷彿させるフリー・ジャズのエッセンスと、ギターとリズム隊を主役にロックのダイナミズムをより押し出したパワフルなアンサンブルが絶妙に調和したスタイルは、これぞジャズ・ロックと呼ぶべきもの。インプロビゼーションが炸裂するパートでもどこか陰りがあり、柔らかく優美なフレーズが光ります。女性シンガーJoy Yatesが妖艶に歌う2曲目「Images」の洗練されつつもどこかエキゾチックなサウンドも聴き所です。次作以降ジャズ・ファンク路線を邁進していく彼らの、ジャズ・ロック・バンドとしての完成形を提示した一枚と言えるのではないでしょうか。名作。
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