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【改訂】世界のMIKE OLDFIELD!?雄大でパストラルなプログレ名作選☆

(2018.09.10新作追加!)

スタッフ増田です。

以前こちらの記事を書いた時は梅雨の時期だったのですが、今の時期も「秋霖」と呼ばれる雨の多い季節。

毎日スッキリと晴れない日が続きますが、そんな時こそ爽快感のある雄大な音楽を聴いて気分をスッキリさせたいですよね。

この特集ではマイク・オールドフィールドを起点に、そよ風吹き抜ける草原を思い起こさせるようなプログレ作品をご紹介してまいります!

MIKE OLDFIELD/OMMADAWN

まずはマイク・オールドフィールドの75年作3rd『オマドーン』から。

「チューブラー・ベルズ」はもちろん傑作だけど、真骨頂と言えるタペストリーを織り上げていくように緻密で繊細な音作りをより味わうならばやはり本作。

アイルランド人の母を持つ彼の、ケルト音楽への想いが集約された大傑作。

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GRYPHON/MIDNIGHT MUSHRUMPS

マイク・オールドフィールドが好きなら、こちらの古楽プログレ・グループも気に入るはず!

バンド・サウンドを前面に出した後の作品も良いですが、こちらの74年作2ndではアコギやクルムホルンなどをフィーチャーし、中世ルネサンスを思わせるトラディショナルなサウンドを聴かせています。

牧歌性と格調高さの融合した気品溢れるアンサンブルは、まさに英国の音!絶品です。

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GORDON GILTRAP/PERILOUS JOURNEY

お次は英国のギタリスト、77年発表の7th。

RENAISSANCEとMIKE OLDFIELDを足して割ったような気品溢れるアンサンブルが素晴らしい~。

繊細に爪弾かれるアコギと躍動するシンセが織り成す、ファンタスティックな英国シンフォ。

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ALAIN MARKUSFELD/PLATOCK

次はフランス出身のSSW/ギタリストによる78年作。

繊細に掻き鳴らされるアコギ、フランスらしい幽玄なシンセ、リリシズム溢れるピアノが織り成す静謐な音世界。

初期MIKE OLDFIELDやGORDON GILTRAPを思わせる、牧歌的な温かみと儚い美しさが融合した絶品インストゥルメンタル・ミュージックです。

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GANDALF/TO ANOTHER HORIZON

こちらはオーストリア出身のマルチインストゥルメンタル奏者によるプロジェクト、82年作3rd。

ずばりマイク・オールドフィールドとジェネシス、そしてクラウス・シュルツェを混ぜ合わせたような感じ!?

アナログ・シンセの幻想美とロック的ダイナミズムが絶妙に組み合わさったまばゆいインスト・シンフォ。

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PEPE MAINA/IL CANTO DELLARPA E DEL FLAUTO

「イタリアのマイク・オールドフィールド」の異名を取るマルチ・ミュージシャン、77年作。

こんなジャケですが、中身は優美で温かみに包まれた極上のアンビエント/チルアウト・ミュージック。

柔らかくたなびくようなエレキギターやアコギ、シンセを主体にシタール・タブラなどエスニック要素も取り入れ、桃源郷のように心地よい音世界を作り上げています。

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AVALANCHE/PERSEVERANCE KILLS OUR GAME

こちらもいかがでしょう!?オランダのプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドによる79年唯一作。

のどかなリコーダーと気品あるアコギ爪弾きによる牧歌的なアンサンブルが軸なのですが、そこへ突如ノイジーなファズ・ギターが切り込んできちゃったりする所が独特・・・。

ちょっぴり「B級感」は否めませんが、フォーキーさとプロテスタント的な崇高さを併せ持ったサウンドはマイク・オールドフィールドにも通じているかも。

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LES PENNING with ROBERT REED and PHIL BATES/BELERION

次はなんと『OMMADAWN』への参加で知られるリコーダー奏者/コンポーザーLeslie Penningによるプロジェクトで、MAGENTAのギタリストのRobert Reedとベテラン・ジャズ系ベーシストPhil Batesを招いて制作された16年作。

Les Penningの牧歌的なリコーダーを軸に、静謐なギターや壮大なシンセが彩る優美なアンサンブル。

まるで『OMMADAWN』から緊張感を取り払ったような、どこまでもパストラルなトラディショナル・ミュージックです。

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ROBERT REED/SANCTUARY III

そんなMAGENTAのギタリストRobert Reedが『チューブラーベルズ』へのオマージュを込めて制作する多重録音ソロ・アルバム18年作がこちら!

本人と見紛うほどにマイクの音色とプレイを研究し尽くした瑞々しくも緊張感を帯びたギター・サウンドが凄い…。

初期マイクを愛するすべての方への贈り物と言える名品!

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今回は、往年の名アーティストへの憧れを特に強く感じさせる新世代ミュージシャンの作品にフォーカスしてまいりたいと思います!70年代のプログレに親しんだ方にこそ驚いてもらいたいラインナップでお届けいたしますよ☆

REVERIE/GNOS FURLANIS

ジェネシス・フォロワーとして名高いWATCHの初期ギタリストValerio Vadoが結成したグループ、15年作3rd。

とはいえこちらはルネッサンスやマイク・オールドフィールド直系の古楽テイストを取り入れたフォーク・プログレ。

イタリアらしい地中海風味もあって、味わい深いなあ。

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MINIMUM VITAL/PAVANES

80年代から活躍するフランスの古楽プログレ・バンド、15年作。

ベテランとは思えない、微笑ましくも尖ったジャケのイメージ通りの音の切れ味!

ドライヴ感たっぷりの古楽諧謔プログレここにあり!

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BAFFO BANFI & MATTEO CANTALUPPI/FRONTERA

こちらは元BIGLIETTO PER L’INFERNOのKey奏者で、クラウス・シュルツェのプロデュースによるソロ作でも知られるBAFFO BANFIが率いるデュオの15年作。

シンセのミニマルなシーケンス、雄大なメロディ。

70年代ベルリン産コズミック・ミュージックへの憧憬と共に、マイク・オールドフィールドも彷彿とさせる爽やかな作品です。

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ERNESTO VIDAL & CIA/FRAGMENTOS

『太陽と戦慄』や『レッド』に、マイク・オールドフィールドがゲスト参加したら!?

アルゼンチンのベース奏者による99年作2ndソロで、アンデス山脈の麓から鳴らされる孤高の一枚。

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ASTURIAS/欠落 – MISSING PIECE OF MY LIFE

最後は日本のマイク・オールドフィールド!16年作が好評な彼らですが、前年15年リリースの本作も凄い!

清冽なトラッド調をベースにリコーダーやマンドリンも加わり神秘的に展開するこのサウンド。

マイク・オールドフィールド「オマドーン」を想い起こさずにはいられない壮大なロマンが溢れてきて、ただただ絶品!

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ASTURIAS/天翔 – ACROSS THE RIDGE TO HEAVEN

そしてそんなASTURIASによる待望の18年作が届きましたよ~♪

初期マイクの作風を踏襲しつつも、プログレ然としたスリリングな展開を随所に挿入。

ドラマチックで起伏のある展開に心揺らされる傑作ですっ!

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  • MIKE OLDFIELD / OMMADAWN

    75年作3rd、アイルランド人の血を引く彼のケルト音楽への想いが集約された、初期の大傑作!

    多重録音という言葉が既に死語となりつつある現代においてさえ強烈な存在感と圧倒的な完成度を誇るイギリスのマルチ・プレイヤーの75年3rd。淡く儚い旋律が印象的な物悲しいイントロで幕を開け 、ケルティックなフレーバーをまぶしながら牧歌的な叙情を感じさせます。女性ボーカルの効果的な登用、そしてアフリカン・パーカッションはじめ民族楽器の導入によるエキゾチックさも楽曲に上手く溶け込み、それを覆う爽やかな雰囲気は彼の一番の個性と言えるでしょう。精神を病むほどに追い込まれながら、一切の妥協なく練り上げられた名盤です。

  • GRYPHON / MIDNIGHT MUSHRUMPS

    王立音楽院卒の英才リチャード・ハーヴェイ率いる古楽プログレ・グループ、74年の2nd

    Richard HarveyとBrian Gullandという、アカデミックな素養を持ったミュージシャンを中心に結成され、中世音楽を古楽器を利用してトラッディーに演奏するスタイルが個性となり、徐々にロックとの融合を本格化していったグループによる74年2nd。オープニングから20分に迫る大作を掲げた本作は、アコースティック・ギターやピアノなどの技巧的な演奏に加えてリコーダー、バスーン、クルムホルンといった楽器を巧みに利用し、中世ルネサンスを強く感じさせるサウンドを展開。トラッド風味も感じますが、素朴な牧歌調のアンサンブルとはまた違った気品を醸し出す名盤となっています。

  • PEPE MAINA / IL CANTO DELLARPA E DEL FLAUTO

    「イタリアのマイク・オールドフィールド」の異名を取るマルチ・ミュージシャン、77年作

    「イタリアのマイク・オールドフィールド」の異名を取るマルチ・ミュージシャン。77年作。ギター、シンセ、ハープ、フルート、タブラ、シタールなど、すべての楽器を自ら演奏し丁寧に紡いだ、ユートピア志向溢れるエスニックなソロ作。温かみを宿した瞑想的なサウンド・メイキング、リズムとビートに重きを置いたワールド志向のアプローチ、そしてサイケデリック終焉後=ノンドラッグな作風という意味では、ジョー・ザヴィヌルのソロ作などが好きな方にも推薦です。

  • GANDALF / TO ANOTHER HORIZON

    オーストリアのシンフォ系マルチ・ミュージシャン、82年作3rd

    オーストリア出身のマルチインストゥルメンタル奏者Heinz Stroblによるプロジェクト・バンド。82年作の3rdアルバム。重なりあって重厚に鳴り響くアナログ・シンセの神秘的かつ深淵なる響きと、キャメルやジェネシスからの影響を感じるロック的なダイナミズムとが絶妙に組み合わさったスケールの大きなシンフォニック・ロックが特徴。Heinz Stroblはキーボードだけでなく、ギターも達者で、ここぞではスティーヴ・ハケットばりの繊細かつドラマティックなリード・ギターを聴かせます。アコースティック・ギターやフルートによる幻想美も出色。マイク・オールドフィールドとジェネシスの中間に位置するようなサウンドはシンフォニック・ロックのファンはたまらないでしょう。80年代の作品ですが、サウンドの質感は実に70年代的。インストゥルメンタル・シンフォニック・ロックの名作です。

  • MINIMUM VITAL / PAVANES

    古楽器の格調高さとともにイエスやジェントル・ジャイアント直系のダイナミズムもあるフランスの中世的プログレ・バンド、2015年作

    中世/古楽的ロックを追求するデュオ「VITAL DUO」でも活躍する双子のPayssan兄弟Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心に80年代から活躍するフランスのプログレ・バンド。09年作から6年ぶりの2015年作で2枚組の大作。中世トラッドや古楽、地中海音楽や南欧トラッドミュージックを織り交ぜながら、イエスやグリフォンやマイク・オールドフィールドからの影響を感じさせるサウンドは80年代のデビュー時から変わらず魅力的。オープニング・ナンバーからエネルギッシュで、性急に畳み掛けるリズム隊や前につんのめるようなシャープなエレキ・ギターによるドライヴ感とともに、古楽器が圧倒的なテクニックで格調高くも軽やかに鳴らされます。全体をシンフォニックにまとめあげるヴィンテージなキーボードもいい感じ。ベテランとは思えない、微笑ましくも尖った諧謔センスたっぷりのジャケのイメージ通りに切れ味バツグンな音楽センスがみなぎるさすがの快作。これは名作です!

  • ASTURIAS / 天翔 – ACROSS THE RIDGE TO HEAVEN

    コンポーザー/マルチ・プレイヤーの大山曜によるプログレ・ユニット、18年作、3部作のラストを飾るイマジネーションの奔流のような傑作!

    88年始動、コンポーザー/マルチ・プレイヤーの大山曜によるプログレッシヴ・ロック・ユニットによる18年作。15年作『欠落 – MISSING PIECE OF MY LIFE』、16年作『極光 – AT THE EDGE OF THE WORLD』に続く3部作のラストを飾るのが本作で、前2作同様にそれぞれ5つのパートからなる2曲の組曲を収録。今作でも、多重録音によって緻密に重ね合わされたイマジネーションの奔流のごときサウンドは健在です。瑞々しくも陰影ある弾きのアコギと管弦楽器が紡ぐマイク・オールドフィールド影響下のアコースティック・アンサンブルと、エレキギターが主役のプログレ然としたアグレッシヴでスリリングなアンサンブルが劇的に対比されながらも最後まで淀みなく駆け抜けていく、職人が素材から選び抜き作り上げた手工芸品のような完成されきったサウンドがあまりに見事です。意外にも初めて導入されたというフルートがまた美しく、天上を舞うような音色が演奏全体の格調高さを一層際立たせいて特筆。「山」をテーマに制作されたという本作ですが、雄大にそびえる山々の風景が演奏から浮かび上がってくるかのようです。デビュー30周年を飾るに相応しい傑作。

  • ROBERT REED / SANCTUARY III

    MAGENTAのギタリスト/コンポーザーによる、『TUBULAR BELLS』へのオマージュ・シリーズ第3作目、初期マイクを愛するすべての方への贈り物と言える素晴らしき名品!

    現在の英プログレ・シーンを牽引するバンドMAGENTAのギタリスト/コンポーザーである彼が、敬愛するマイク・オールドフィールドの名作『TUBULAR BELLS』へのオマージュを込めて制作する一人多重録音アルバム・シリーズ「SANCTUARY」の第3作目となる2018年作。本人と見紛うほどにマイクの音色とプレイを研究し尽くした瑞々しくも緊張感を帯びたギター・サウンドを軸に、緻密かつクリアに織り上げられていく音のタペストリーは、前2作を楽しんだ方はもちろん、初期マイクのファンなら必ずや感動がこみ上げてくるはず。「OMMADAWN」で演奏したリコーダー奏者Les Pennings、名手Simon Phillips、そしてプロデュースには前作に引き続き『TUBULAR BELLS』を手がけたTom Newmanを起用しており、脇を固めるメンツからも本気度が伝わってきます。草原を吹き抜ける風のように凛とした美声を提供する女性ヴォーカリストAngharad Brinnも相変わらず素晴らしい。前2作同様、初期マイクを愛するすべての方への贈り物と言える名品に仕上がっています。

  • ALAIN MARKUSFELD / PLATOCK

    フランス出身のSSW/ギタリストが78年にリリースした4thアルバム、アコースティカルで少し前衛的なインストゥルメンタル・ミュージック名品

    フランス出身のSSW/ギタリストが78年にリリースした4thアルバム。奥方と思われるPatricia Markusfeldによるスキャット風のヴォーカルと、Jean Schultheisが操る各種パーカッション、そして自身によるギター、シンセ、ハモンド、ピアノ、ハーモニカなどの楽器を駆使した、アコースティカルで少し前衛的なインストゥルメンタル・ミュージック。サウンドの要となっているのは途切れることなくかき鳴らされるリズムカルなアコースティックギターで、リズム隊は不在ながらも、瑞々しい躍動感を生み出しています。そこに流麗にフレーズを紡ぎ出す見事なソロアコギ、ゆったりと哀愁の旋律を奏でるエレキギター、リリシズム溢れる美しいピアノと淡いハモンド、アンビエント調に断片的に鳴らされるマリンバやトライアングル、そして美声スキャットらがアーティスティックに配置され、静謐で浮遊感のある独特の世界観を織り上げていきます。Gordon Giltrapと初期Mike Oldfieldを合わせたような、牧歌的な温かみと息をのむような儚い美しさが印象的。それにしてもこのアコースティックギターさばきは本当に見事です。プログレ・ファンは勿論、アンビエント・ミュージックを聴かれる方にも響くものがありそうな名品。

  • ASTURIAS / 欠落 – MISSING PIECE OF MY LIFE

    大山曜率いるジャパニーズ・プログレ・グループ、マイク・オールドフィールド「OMMADAWN」あたりの作風を想起させる、多重録音アストゥーリアスによる15年作

    88年始動、コンポーザー/マルチプレイヤーの大山曜によるプログレッシヴ・ロック・ユニット、7年ぶりとなる15年作5th。前作に続き、初期マイク・オールドフィールドの影響下にある多重録音組曲2曲で構成されています。基本的には前作と同路線で、ピアノとアコースティックギターによる神秘的な反復フレーズを軸に、エッジの立ったメロディアスなエレキギターと気品高く舞うヴァイオリンが描き出す緻密にして雄大な音像が圧巻。眼前にありありとイメージが広がるように、映像喚起的な魅力を持って迫ります。前作に比べるとシンセサイザーが多く使用されているのが特徴的で、うっすらと霧がかかるように全編を覆っていて作品の神秘的な雰囲気を高めているのが印象的です。歯切れよいアコースティックギターが紡ぐ瑞々しいトラッド調の展開では、リコーダーやマンドリンも加わって、マイク・オールドフィールド「OMMADAWN」を想い起こさずにはいられない壮大でロマン溢れるサウンドが繰り広げられます。まさに「日本のマイク・オールドフィールド」と呼ばれるその所以が詰まった傑作です。

  • AVALANCHE / PERSEVERANCE KILLS OUR GAME

    トラッドにファズ・ギターが加わった、オリジナリティいっぱいのオランダ産プログレッシヴ・フォーク名品、79年唯一作

    70年代初期から活動するオランダのプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドが79年にリリースした唯一作。レーベルからのインフォに「フェアポート・コンヴェンションが初期アシュ・ラ・テンペルとセッションした感じ!?」とありますが、な、なるほど、その通りでびっくり。気品あるアコギ爪弾きを軸に、フルートやリコーダーやマンドリンが幽玄に鳴り響くサウンドはブリティッシュ・トラッド・フォーク直系ですが、そこに突然、マニュエル・ゲッチングが乱入したようにファズ・ギターが飛び出してきて、ドラムがボコスカと疾走しだして、いったいどうしてこんなことになってしまうのでしょう。プロテスタント的な生真面目な崇高さが匂い立つとマイク・オールドフィールドも浮かぶし、英詩のヴォーカルが入るとジェスロ・タルも彷彿。これはただならぬ名作でしょう。

  • ERNESTO VIDAL & CIA / FRAGMENTOS

    アルゼンチンのベース奏者による99年作2ndソロ、『太陽と戦慄』や『レッド』にマイク・オールドフィールドがゲスト参加したような傑作

    アルゼンチンのアンデス山脈に近い西部の高原にあるメンドーサ出身のプログレ・バンドZONDA PROJECKTのベース奏者による99年作の2ndソロ。レーベル・インフォによるとロバート・フリップ、マイルス・デイヴィス、マイク・オールドフィールドからの影響を元に構築したサウンド、ということですが、なるほど納得。『太陽と戦慄』や『レッド』でのクリムゾンの凶暴さや寂寥感を軸に、マイク・オールドフィールドの雄大さを加え、時にジャズ/フュージョンやアンデス音楽のエッセンスを加えたサウンドはかなりスケール大きいです。特にベースはまるでクリムゾン時代のジョン・ウェットン。アンデスの遥か彼方に向かって荒々しく飛ばしまくるようなフルートも印象的。これは孤高の傑作!

  • LES PENNING with ROBERT REED and PHIL BATES / BELERION

    マイク・オールドフィールドの『OMMADAWN』への参加で知られる英リコーダー奏者/コンポーザー、MAGENTAのギタリストRobert Reedとベテラン・ベーシストPhil Batesとのプロジェクト名義による16年作

    マイク・オールドフィールドの名作『OMMADAWN』への参加で知られるリコーダー奏者/クルムホルン奏者/コンポーザーLeslie Penningが、MAGENTAのリーダーでギタリストのRobert Reedと、50年代より活動しジョージー・フェイム作品でも演奏したベテラン・ジャズ系ベーシストPhil Batesを率いたプロジェクト名義で制作した16年作。愛らしいリコーダーのがリードするイギリスの広大な牧草地がよく似合うスケール大きく牧歌的温かみに溢れたトラッド・ミュージックは、『OMMADAWN』から緊張感を取り除いたような印象です。Robert Reedによる、初期マイクへのオマージュ作品『SANCTUARY』でも披露したマイク直系の流麗なギターワークがさらにその印象を強くしています。時おり現れるちょっぴりとぼけた味わいのクルムホルンもいいアクセントになっています。風にそよぐ草花や小川のせせらぎが聴こえてくるような純朴で美しいサウンドが感動的な一枚。

  • BAFFO BANFI & MATTEO CANTALUPPI / FRONTERA

    元BIGLIETTO PER L’INFERNOのKey奏者、70年代ベルリン産コズミック・ミュージックへのオマージュに溢れた2015年作

    元BIGLIETTO PER L’INFERNOのKey奏者で、クラウス・シュルツェのプロデュースによる2枚のソロ作(79年「Ma Dolce Vita」と81年「Hearth」でも知られるKey奏者&コンポーザーのBaffo Banfiが、ミラノでスタジオを運営するMatteo Cantaluppiと結成したエレクトロ・ミュージック・デュオ。2015年作。パーカッシヴでビートの効いたシーケンス音、壮大にたなびき広がるシンセの持続音、そして時に夢想的に、時に爽やかに、時に格調高く鳴り響くメロディ・ライン。2人が強い影響を受けた70年代のベルリン産コズミック・サウンドとともに、マイク・オールドフィールドやツトム・ヤマシタあたりを彷彿させるダイナミズムに溢れた快作です。

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