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舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第五十六回 V.A.『TALES FROM YESTERDAY』

自分がそちらに近づいてきたからか、「老人=穏やかな人柄」ではないということがわかってきた。様々な経験を経て、年を重ねるごとに角が取れていくというのは理想であって、そういう「いい年の取り方」をしている人は、どうやらそれほど多くないようだ。人間的には年を経るごとに丸くなりたいと思うけれど、知的好奇心や趣味・創作に対する意欲は、いつまでもトゲトゲしいぐらいに強く持っておきたいもの。

と、そんなことを考えて、ふと頭をよぎったのが、ストーム・ソーガソンとロジャー・ディーンという二大ジャケット・アーティスト。

カケレコ・ユーザーには説明不要かもしれないが、ストーム・ソーガソンはデザイン集団ヒプノシスの元メンバーで、PINK FLOYDやLED ZEPPELINなどにシュールなデザインのジャケットを提供したアーティスト。彼は2013年に他界しているが、ヘヴィ・メタル、ハード・ロック、プログレ系を中心に、エキセントリックかつシュールなデザインのジャケットを提供し続けた。そのトゲトゲしいまでのセンスは死ぬまで衰え知らず。

一方のロジャー・ディーンは、1960年代後半からイラスト・ジャケットを手掛けているイラストレーター。当初はGUN『GUN』やURIAH HEEP『THE MAGICIAN’S BIRTHDAY』のような激しいセンスのイラストも多かったが、YES『FRAGILE』のファンタジー性が強い方向性を押し進め、以降はファンタジー性溢れる美麗イラストを多数手掛けることになる。ストーム・ソーガソンとの作風の違いはあるかと思うが、ロジャー・ディーンの作品は年を経るごとに落ち着きのあるデザインのものも増えていく。以前に当コラムで紹介したFLOWER KINGS 『ISLANDS』のように、時には枯淡の趣といえるような枯れたセンスのものもある。

今回は、そのロジャー・ディーン作品の中でも、「これ、枯れすぎじゃないか?」と思った『TALES FROM YESTERDAY』を紹介したい

同作は、アメリカの若手プログレ・メタル・バンドなどを精力的に扱っていたマグナ・カルタ・レーベル発のYESトリビュート作として1995年に発表された。YESのトリビュート・アルバムは、これまでにもいくつか発表されていて、この11月にもYESの50周年を記念したトリビュート・アルバム『A 50th ANNIVERSARY TRIBUTE TO YES』が発売される。それらのなかには、ロジャー・ディーン風のイラストをジャケットにあしらったものも多いが、この『TALES FROM YESTERDAY』は、正真正銘ロジャー・ディーンの作品を使用。

それにしても、ちょっと枯れすぎていない? まるで砂漠を思わせる茶色の世界。中央に描かれている木には松のような葉が茂っているが、幹や枝は枯れているように見える。見開きのデザインになっているが、裏ジャケットには特に何も描かれていない。少し地面が盛り上がっていて、そこに枯れ木があるだけというシンプルさ。

よく見ると、表ジャケットの木の左下に武装したイグアナのような動物が薄い色で描かれている。そのイグアナとアルバム・ロゴには、ロジャー・ディーンらしいタッチが光っている。

いずれにせよロジャー・ディーンのイラストを使用したのは、YESのトリビュート作としてポイントが高い。いやジャケットだけでなく、内容と参加しているアーティストもYESファン、プログレ・ファンにとって興味深いものになっていて、数あるYESトリビュート作の中でも聴きごたえがあるものになっている。本作に参加したミュージシャン、バンドのその後も含めて紹介したい。


冒頭の「Roundabout」は、ロバート・ベリーがすべての楽器をほぼ一人で担当して仕上げている。ロバート・ベリーといえば、後期GTRでスティーヴ・ハウと関わっているし、その後にキース・エマーソン&カール・パーマーとTHREEを結成したというプログレ畑の人。現在は3.2名義でもアルバムを発表しているマルチ奏者。それにしてはプログレ・ファンに過小評価されている気も。本作では、YESを代表するこの曲に独自のアレンジを加えながら、オリジナルの持つ荘厳な雰囲気も崩していないところに彼の優れたセンスが表れている。エンディングのアコギを弾くのはスティーヴ・ハウ自身!

Roundabout

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2曲目の「Siberian Khatru」は、本作のみのユニットSTANLEY SNAILによるもの。メンツが強烈で、フランク・ザッパのバンドに在籍したマイク・ケネリー(g)、マイクのソロ作等でなじみのブライアン・ベラー(b)、SPOCK’S BEARDのニック・ディヴァージリオ、TOY MATINEEのケヴィン・ギルバート(kbd)という四人。サスガの演奏巧者ぞろいで切れ味の鋭い演奏になっている。ビル・ブラフォード「The Sahara Of Snow Part One」のインスト・パートを導入したり、終わるかと思う瞬間に「Heart Of The Sunrise」のパートを導入しているのもユニーク。

Siberian Khatru

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3曲目「Mood For A Day」と12曲目「The Clap」は、スティーヴ・モーズがほぼ完コピしている。

Mood For A Day

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The Clap

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4曲目「Don’t Kill The Whale」は、アメリカのプログレ・ブラザーズ、トレントとウェインのガードナー兄弟によるMAGELLANがハードにアレンジ。MAGELLANはプログレ大好き兄弟による名ユニットだったが、2014年にウェイン・ガードナーが自殺により他界。2016年にはトレント・ガードナーも他界して活動を終えている。

Don’t Kill The Whale

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本作最大の目玉といえるのが、5曲目の「Turn Of The Century」で、なんとRENAISSANCEのアニー・ハズラムとスティーヴ・ハウのギターという何とも贅沢な組み合わせ。アニーの天上から舞い降りてきたような声の美しさよ!まるで彼女のために書かれたかのようなキラキラとした曲に仕上がっている。

6曲目の「Release, Release」はSHADOW GALLERYによるもの。1992年にデビューしたSHADOW GALLERYは、地道にアルバムを重ねたものの、2008年にシンガーのマイク・ベイカーが他界。後任にブライアン・アシュランドを迎えて2009年に『DIGITAL GHOSTS』を発表している。以降も解散はしていないようだが、アルバム発表に至っていないのが残念。

Release, Release

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7曲目「Wonderous Stories」はWORLD TRADE名義となっているが、実際はビリー・シャーウッドとジェイ・シェレンの二人によるもの。ビリーはこの頃にはすでに準YESメンバーだった。後にYESに加入して、現在もメンバーという出世頭。WORLD TRADEは活動を停止していたが、2017年に復活作『UNIFY』を発表している。

Wonderous Stories

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8曲目「South Side Of The Sky」はCAIROによるもの。1994年『CAIRO』でデビューし、将来を嘱望されたアメリカのバンド。2001年に3作目『TIME OF LEGENDS』発表後には活動を停止してしまったようだ。

South Side Of The Sky

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9曲目は「The Gates Of Delirium」の最終パート「Soon」を、オリジナル参加メンバーのパトリック・モラーツがピアノで表現している。これもナカナカの目玉曲。時に静かに、時に鍵盤が壊れんほどアタックの強い音をたてたりと、緩急の効いた演奏で聴かせているのがサスガです。

Soon

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10曲目「Changes」はENCHANTが鮮やかにアレンジしている。1993年のデビュー以来コンスタントに良質の作品を発表してきたバンドだが、2014年『THE GREAT DIVIDE』以降はアルバムを発表していない。現在も活動は続いているようだ。

Changes

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11曲目「Astral Traveller」は、唯一YES初期作からの選曲。と思ったら、ギターがピーター・バンクス?!まさかの初期オリジナル・メンバーが参加。他の演奏部分はロバート・ベリーで、ここでも彼はいい仕事してます。ピーター・バンクスは2013年に他界しています。

Astral Traveller

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ラストの「Starship Trooper」はJERONIMO ROADによるもの。同作参加陣の中でも無名なバンドだが、中心となるのはアダム・ウェイクマン。そう、リック・ウェイクマンの御子息であられます。これを機会にブレイクすればよかったけれど、JERONIMO ROADは短命に終わってしまいました。後にLANDMARQ~THERESHOLDに参加するシンガーのダミアン・ウィルソンをはじめ、メンバーは後にリック・ウェイクマンのアルバムに参加するなど活躍している。

Starship Trooper

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さすがに発表から四半世紀もたてば、鬼籍に入った人もいるし、すでに活動していないバンドもある。発表当時はロジャー・ディーンにしては地味なデザインだなと思ったが、今見ると、栄枯盛衰を表現しているかのようで、趣も増してくるから不思議だ。僕も年を取ったってことかな? ここではアニー・ハズラムとスティーヴ・ハウによる「Turn Of The Century」を聴いてもらいたいと思います。

Turn Of The Century

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それではまた世界のジャケ写からでお会いしましょう。



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  • YES / HOUSE OF YES: LIVE FROM HOUSE OF BLUES (CD)

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  • YES / INSIDE YES 1968-1973

    AN INDEPENDENT CRITICAL REVIEW

  • YES / LIVE AT MONTREUX 2003 (CD)

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  • YES / LIVE IN DENVER 1991

    『結晶』リリース時のツアー音源を収録、全18曲

  • YES / ULTIMATE YES

    全盛期の名曲群を網羅した21曲収録ベスト

  • YES / UNION LIVE

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  • YES / WORD IS LIVE

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    • 8122782342RHINO

      デジパック仕様(トールサイズ・ハードカバー・ブックレット一体型)、2CD+1DVDの3枚組、DVDの入力方式・リージョン記載なし

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  • YES / YES YEARS (CD)

    48曲収録ベスト

    • AMCY280/1/2/3

      4枚組ボックス、ブックレット・帯・解説付仕様、定価9,709+税

      盤質:傷あり

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      帯有

      盤キズ多めにあり、ボックス内側のスポンジの仕切りなし、(若干劣化したスポンジの汚れあり)スレ・圧痕あり

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    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの71年作4th。その内容は次作「危機」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、STRAWBSからキーボーディストRick Wakemanが加入、文字通り黄金期を迎えた彼らがトップバンドへと一気に飛躍する様が鮮明に残されています。まだ「危機」のような大作主義こそないものの、「ラウンドアバウト」「燃える朝焼け」など彼らの代表曲を収録。また今作から、その驚異的なエンジニアリング技術で彼らの複雑な楽曲製作に貢献することとなるEddie Offord、そしてその後のYESのトレードマークとなる幻想的なジャケット/ロゴを手がけるRoger Deanが参加、名盤の評価をより一層高めることとなります。

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  • YES / TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS

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    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年作。「こわれもの」「危機」で大きな成功を収めた彼らですが、本作は彼らが更なる高みを目指した1枚であり、Jon Andersonの宗教的なコンセプトをテーマに神秘的な雰囲気と独特の瞑想感、スペーシーな雰囲気で進行する良作です。全4曲から構成され、うち3曲は20分を超えると言う大作主義の極みのような作風は圧巻であり、Bill Brufordに代わりドラムにはAlan Whiteが初めて参加しているほか、Rick Wakemanは本作を最後に脱退。非常に複雑な構成から賛否両論のある1枚ですが、やはりその完成度に脱帽してしまう傑作です。

  • YES / YESSONGS

    72年アメリカ・ツアーから収録された圧巻のライヴ・アルバム!

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年ライブ作。名盤「Close To The Edge」を生み出した彼らの自信が感じられる名ライブ作であり、その内容はある種、スタジオ盤以上にファンを虜にしているほどです。もはやおなじみとなったストラビンスキーの「火の鳥」でその幕を開け、「シべリアン・カートゥル」や「燃える朝焼け」「同志」「危機」と、「ラウンド・アバウト」と彼らの代表曲をたっぷりと収録。スタジオ作のクオリティーを完璧に再現するだけでなく、スタジオ作には無いドライブ感の詰まった超絶技巧、名演の数々は全ロックファン必聴です。

  • YES / RELAYER

    74年作、パトリック・モラーツが参加した唯一のオリジナル・アルバム、「こわれもの」「危機」と並ぶ代表作!

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの74年作7th。「こわれもの」「危機」で大きな成功を収めた彼らですが、前作「海洋地形学の物語」でキーボードのRick Wakemanが脱退、後任にはRefugeeの技巧派Patrick Morazが加入しています。その内容はPatrick Morazの参加によってラテン・ジャズ、そして即興色が加味され、超絶なインタープレイの応酬で畳み掛けるハイテンションな名盤であり、「サウンド・チェイサー」ではインドネシアのケチャも取り入れるなど、深化した彼らの音楽性が伺えます。もちろん彼ららしい構築的なアンサンブルも健在であり、大曲「錯乱の扉」の一糸乱れぬ変拍子の嵐など、バンドのポテンシャルの高さが伺えます。大きな成功を経て円熟期に入った彼らを象徴する1枚です。

  • YES / GOING FOR THE ONE

    渾身の一曲「Awaken」収録の77年作8th、ジャケットはヒプノシスを初起用

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの77年作。前作「Relayer」でRick Wakemanに代わりテクニカルなプレイを見せたPatrick Morazが脱退しRick Wakemanが再加入した作品となっています。それに伴い、Patrick Morazの即興色やジャズ色が影響した前作に比べてRick Wakeman色がバンドに再び彩りを与え、シンフォニック然としたアプローチが復活。YESらしい個性が再び芽吹いた1枚と言えるでしょう。加えて、非常にポップな印象を与える作風へとサウンドが変化しており、Doger Deanの幻想的なアートワークからHipgnosisの現実的なアートワークへの移行が興味深い作品となっています。

  • YES / YESSHOWS

    80年リリースのライヴアルバム、「イエスソングス」に劣らぬ名演の数々を収録

    • AMCY6286/7

      紙ジャケット仕様、2枚組、HDCD、デジタル・リマスター、定価3,619+税

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      解説にカビあり、紙ジャケの一部にスレあり、帯に折れあり

  • YES / CLASSIC YES

    81年リリース、クリス・スクワイア選曲によるベスト、全9曲

  • YES / LONELY HEART

    80年代を代表するロック・ナンバーの一つ「Owner Of A Lonely Heart」収録、トレヴァー・ラヴィンの才覚が光る83年作

  • YES / BIG GENERATOR

    『90125』の大ヒットから4年、トレヴァー・ラビンがプロデュースを担当し、ハードで重厚なサウンドとなった87年作。

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    ABWHとスクワイアら本家YESが合体した新生8人組YESによる91年作

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  • YES / YESSTORY

    91年編集、1st〜「BIG GENERATOR」より選曲の全20曲収録ベスト

  • YES / HIGHLIGHTS : THE VERY BEST OF YES

    93年編集ベスト、全12曲

  • YES / KEYS TO ASCENSION 2

    97年作

  • YES / BBC SESSIONS 1969-1970 SOMETHING’S COMING

    69-70年のBBC音源を収録、全18曲

  • YES / LIVE IN LONDON 1975

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文・市川哲史

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