八重樫治がナビゲートする、題して「ロック鍋は出汁が命」
ふっふん...鍋は出汁が命だからね。僕の鍋には、なんといってもマイナー・ブリティッシュ・ハードが欠かせないんだよね。
リフのキレ、オルガンの荘厳、ピアノのグルーヴ、ヴォーカルのスモーキーな香り。良い出汁でてる〜。
ほーら、何度食べてもムフムフしちゃうロック鍋が完成したよ。みんな残さず食べてね...ふっふん!
1stのこのオープニング曲、良いよねぇ。僕の自慢のベスト・テープに入れて、みんなに配ったんだけど、びっくりなほど好評だったよ...。ま、いつものことだけどね...ふっふん!とにかく腰抜かさないでよ!
ふっふん...STRIDERは2ndも良いんだよね。ハード・ロックはやっぱりキレだよ、キレ。そんで、ハイ・トーンのヴォーカルね。それで荘厳だったら、言うことないね。まさに、この作品がそれだよ...ふっふん!
霧の向こうから聴こえてくるような陰鬱でメロディアスなイントロからたまらんね...ふっふん!この奥ゆかしいドラマティックさこそ英ハードだよ...ふっふん!スナックで一杯やりながら、これ聴きたいね。そんなとこない?
2本のギターがからんだイントロのリフがカッコ良いよね。ハリのあるギターのトーン、たまらないなぁ。後半、フッとタメたあとに「スリー、フォー」ってたぶんドラムが叫んで、そこから一体となって畳みかけるところなんか、グッときちゃうよね...ふっふん!
ザル・クレミンソンだよな、やっぱり。このギタリストは良いよ...リフもリードも良い。タメの効いたヘヴィなプレイもスリリングに切れ込むプレイも良い。いぶし銀だよ、いぶし銀...ふっふん!
DERAMレーベルのレア盤だね。さっすが、DERAM、お金持ってるよね。オーケストラも入ってさ、もう荘厳でドラマティック!そんで、Jane Kevern姉さんの迫力のヴォーカルだろ。凄いね。これ流すと鍋がすぐ煮えちゃうんだよね...ふっふん!
僕にとっては、スーパー・バンドなんだよね。元ユーライア・ヒープのデヴィッド・バイロン(Vo)でしょ、そんでなんてったって元コロシアム〜ハンブル・パイのいぶし銀ギタリストのデイヴ・クレムソン!さすがにいい出汁でてるね...ふっふん!
HRと言えばトリオ。トリオと言えば、このバンドを忘れちゃいかんぜよ...ふっふん!元アトミック・ルースターのジョン・カン(G/Vo)とポール・ハモンド(ds)、元クォーターマスのジョン・ガスタフスン(b/vo)。トリオならではのキレ。最高だね!
ソウルフルなヴォーカルが良いねぇ。ギターもキレあるし、ストリングスのドラマティックさもグッときちゃう。後半の盛り上がりがまたね。締めのうどんを食べながら、チビチビ日本酒飲んで、これ聴いて。一生ロックと一緒だよ...ふっふん!
このスネア一発でキマリだね。リズム隊最高。「イェイ」一声で全部持ってっちゃうヴォーカルも良い。このVoは、サムソンでも活躍するんだよね。空気読まずに弾きまくっちゃうギターも最高だね。フリーに並んじゃってるよ...ふっふん!
このジャケのセンスはひどいよね。でもね、音は良いんだよ。ブリティッシュならではの引きずるような重さとトリオならではのキレ味がさ、たまらないよね。まぁ、とにかくこのオープニング・ナンバーを聴いてみてよ...ふっふん!
ちょっと煮え切らない感じのヴォーカルが僕の鍋と一緒で旨味いっぱいなんだよね。バッキバキに歪んだワウ・ギターもブルージーでコクがあって良いね。こういうアメリカとブリティッシュの合わせ出汁ってたまらない味だよね...ふっふん!
この熱いハイ・トーン・ヴォーカル、最高だよね!それもそうだよね・・・ディープ・パープルで活躍するあのグレン・ヒューズなんだからね...フッフン!トリオらしい「間」を活かしたキレのある演奏も良いよね〜...フッフン!
なんと残酷なジャケ…。ブリティッシュ・アンダーグランド・ハードの名グループ、70年唯一作。Ginger Bakerを彷彿とさせるキレのある重戦車ドラム、引きずるようにヘヴィかつ鋭角にスリリングなファズ・ギター、アグレッシヴなシャウトが◎!
74年にリリースされた彼等のデビュー作で、ブルースからの影響が強く感じられるブリティッシュ・ハード・ロック。Ray Smithのツボを押さえたギター・ワークと巨漢ヴォーカリストNicky Mooreの貫禄すら感じられるソウルフルなヴォーカルは必聴。1曲目がとにかくカッコ良くて、冒頭のハイハット一発で悶絶。タメとキレ味抜群のリズム隊はかなり良い感じ。「イェイ」の一声で全部持っていく存在感抜群のヴォーカル、空気読まずに弾きまくるギターも最高。フリーに比肩するアンサンブルで聴き手を飲み込む好グループです。
後にATOMIC ROOSTER〜IBIS〜STARSで活躍するドラマーRic Parnell在籍のブリティッシュ・ハード・ロック・グループ、70年にRCAからリリースされた唯一の作品。ごりごりと押しまくるギターリフに引きづられ、ベース、ドラムが汗飛び散らせながらたたみかける展開に「きたきたきたー」と拳を握り締め、直球リフ後の「決め」のパートの格好良さに思わずガッツポーズ。リズムチェンジや泣きのリードなどでのタメが非常に巧みで、スピーディーなパートが一層引き立ちます。野太さの中に英国然とした叙情を秘めたヴォーカルも最高です。WARHORSEあたりのブルージーでアングラ感のあるハード・ロック好きは必聴!
ソウルフルなシャウト・ヴォーカルとタイト&スピーディーなアンサンブルによる英ハード・ロック・グループ。74年作の1st。ライナーには、FREEを土台にDEEP PURPLEのエッセンス、と書いてありますが、確かにその通り!絞り出すような太いシャウト・ヴォーカルは存在感抜群で、ブルージー&メロウなハード・ロックを基本に、ツイン・リードやオルガンによるドラマティックなキメのパートを加えるアンサンブルはかなりカッコ良いです!一転して、HUMBLE PIEあたりに通ずるアーシーな雰囲気もあったり、叙情的なストリングスが入ってきたり、この時期のブリティッシュ・ロックの魅力を詰め込んだような味わい溢れるサウンドにグッときっぱなし。ベルボトムが最高に似合う男達による男臭い哀愁や叙情が滲み出た逸品。
JASON CRESTのTerry "Nobby" ClarkやKILLING FLOORの Mick Clarkeによってロンドンで結成されたハード・グループ。71年にアメリカで発売された唯一作。ツイン・リード・ギター体制でブルージー&スリリングなギターが左右チャンネルを暴れ回り、ヴォーカルが絞り出すようにシャウトを炸裂!引きずるようなヘヴィなリズムも文句なしの格好良さ。ZEPPELIN級のハード&ソリッドなサウンドが圧巻の名作。
英ハード・ロック・グループ、73年作の1st。エッジの立ったキレ味抜群のギター、リズミックで叙情性溢れるピアノ、力強いシャウト・ヴォーカル、コシのあるリズム。これは文句なしに格好良いです。ピアノが美しく響く引きの部分から、左チャンネルにギターがテンション溢れるフレーズで切れ込んでくるのを合図に全パートが一体となって畳みかけ、シャウト・ヴォーカルが仁王立つ。鳥肌ものの格好良さ。圧倒的な存在感です。ハード・ロック・ファン必聴の名作。
英国はグラスゴー出身。後にアレックス・ハーヴェイと出会い、センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドへと発展するグループ。71年作の2nd。デビュー作は、前半はアコースティカルに、後半はツェッペリンを意識したハードなサウンドを聴かせていましたが、この2ndは、そのハードな部分を推し進めたソリッドかつ鋭角なナンバーで占められています。ドラムにEdward Ted McKennaが加入。ベースのChris Glenとともに、鉄壁のリズム隊を構成(2人とも後にMSGで活躍)。ツェッペリンにも比肩するような重量級リズムを轟かせています。そして、何と言っても、ギターのZal Cleminson!コシのある豊かな歪むのトーンはこれぞブリティッシュでカッコ良すぎるし、タメの効いたリフ、前のめりのアグレッシヴなソロともに、本当にキレまくっています。クリームばりのブルース・ハードからツェッペリンの「コミュニケーション・ブレイクダン」を彷彿させるアグレッシヴなナンバーまで、圧倒的な音量とスピード感で畳みかける逸品。英国臭をぷんぷん振りまくスモーキーなヴォーカルと憂いあるメロディも特筆です。英ハード屈指の名作!
後にDEEP PURPLEで活躍するGlenn Hughesの在籍で知られるハード・ロック・トリオ。72年作の3rd。このトリオのグルーヴと音圧はちょっと他では味わえません。タイト&グルーヴィーな強靭なリズム隊、後にWHITESNAKEでも活躍するMel Galleyの切れ味鋭く図太いギター、そして圧巻はGlenn Hughesのソウルフルなシャウト・ヴォーカル。特筆すべきはトリオとしてのまとまりで、雪崩のようにソリッドに襲いかかる部分と、ピタッと止まる「間」の部分との緩急が激しく、レッド・ゾーンと無音との間を猛烈な勢いで行き交います。圧倒的なダイナミズム。脳天を音がブチ破るような快感。ストレート&ソリッドなハード・ロックのファンは必聴の名作!
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
ケースツメ跡あり、カビあり
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