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祝・KING CRIMSONデビュー50周年!凶暴性と幻想性が同居したプログレ名盤をセレクト!

スタッフ増田です。

本日10月10日は、キング・クリムゾンのデビュー作『宮殿』がリリースされた日。そう、つまりクリムゾンがデビューし、世にプログレという概念が誕生してからちょうど50年という記念すべき日なのです!

それまでのロックにはない高い演奏技術、複雑な楽曲内容……プログレを構成する要素は様々ありますが、その中の一つが「静」と「動」の劇的なコントラストが生み出す深遠な作品性。

今日はデビュー作にしていきなりそのコンセプトを完成させてしまったと言える『宮殿』を筆頭に、凶暴性と幻想性を兼ね備えたプログレの名盤を辿ってまいりましょう!

キング・クリムゾン/クリムゾン・キングの宮殿

プログレッシブ・ロック時代の幕開けを象徴する言わずもがなの大傑作。激しいインプロビゼーションが渦巻く「21世紀の精神異常者」から一転、どこまでも静謐な「風に語りて」を繰り広げるこの落差。この振り幅が間違いなくクリムゾンの魅力の一つであると言えるでしょう。

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1969年からちょうど50年を記念して、70年代を代表する名バンドによる69年リリースのデビュー作をピックアップ。今回は10月10日にリリースされたキング・クリムゾンの1st『In The Court Of Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)』!

ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーター/天地創造

続いてご紹介するのは同じく英国プログレの名バンド、神秘性とヘヴィネスが混在する孤高のサウンドを描き出すVDGG。本作はロバート・フリップも参加した70年3rd。当時の英ロックシーンで間違いなく最高の表現力を誇ったピーター・ハミルのヴォーカル・パフォーマンスと、オルガン&サックスによる鈍い光沢を放つような演奏の絡みがただただ強烈!

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GNIDROLOG/LADY LAKE

そんなVDGGやクリムゾンと同系統の音楽性を持つ英国のGNIDROLOGもご紹介。泥臭いブルース・アンサンブルとフルートはジェスロ・タルも思い出しますが、クリムゾンの『宮殿』をも感じさせる仄暗さが印象的ですね。

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PULSAR/HALLOWEEN

続いてはこちらのフレンチ・プログレ傑作77年作。メロトロンによる幻想美はKING CRIMSONの静的な部分を想起させ、ロングトーンで静謐に広がるギターとキーボードが時に狂ったように暴れ出す展開は、PINK FLOYDのような麻薬的魅力を放出。

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ANEKDOTEN/VEMOD

プログレッシヴ・ロックの時代の幕を開けたのが『宮殿』なら、こちらは「プログレ新時代」の幕を開いたと言える衝撃のデビュー作。初期クリムゾン直系の溢れんばかりのメロトロンと叙情美、そしてグランジを通過した肉感的ヘヴィネス!テンションみなぎる大傑作!

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CIRCUS/MOVIN ON

最後はこのスイスのプログレ77年作。ジャケットからはファンタジックなシンフォ作品をイメージしますが、中身はクリムゾンばりの強度とヘヴィネスでスリリングに突っ走るテクニカル・プログレ!リリカルなパートも交えた緩急の構成も見事な、スイスが生んだユーロ・ロック傑作です。

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  • PULSAR / HALLOWEEN

    フロイド、クリムゾンからの影響を取り込んだ、アーティスティックなフレンチ・プログレの傑作、77年作

    メロトロンなどの積極的な利用で、フレンチ・プログレッシブ・ロックの名盤を作り上げた代表的グループの77年3rd。彼らの最高傑作といわれる本作は2部構成から成る大曲のみで構成された作品であり、非常に映像的なドラマチックさを持った傑作となっています。メロトロンの幻想はKING CRIMSONの静的な部分を想起させ、ロングトーンで静かに広がるキーボードや流れるような無理の無い展開はPINK FLOYDのような麻薬的魅力を放ちます。全編にフレンチ・ロックの冷ややかな質感と芸術性が表われており、夢想の中に落ちていくような傑作です。

  • KING CRIMSON / IN THE COURT OF THE CRIMSON KING

    69年発表、ロック・シーンの流れを変えた歴史的デビュー作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。

    • IECP10003

      紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ブックレット・ステッカー付仕様、定価2500+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      若干圧痕あり

  • ANEKDOTEN / VEMOD

    93年リリース1st、90年代プログレッシヴ・ロックを代表するモンスター・アルバム!

    スウェーデン出身プログレッシヴ・ロック、93年デビュー作。90年代以降の北欧プログレを代表するグループであり、中期KING CRIMSONの影響を現代的なヘヴィネスと融合しています。メカニカルにリフをユニゾンするギター、ベース、ドラムによるヘヴィ・サウンドと、悲愴感を漂わせるメロトロンとチェロの旋律が溶け合う凶暴でありながら、アコースティックな質感も残したアンサンブル。憂いを含んだヴォーカルも魅力的。静と動の対比が鮮やかな楽曲構成も素晴らしくクリムゾン・フォロワーとしてのみならず、現在の北欧プログレ・シーンに大きな影響を与えたアルバムです。

  • GNIDROLOG / LADY LAKE

    72年作2nd、VDGGファンなら必聴と言えるダークかつドラマティックな英プログレ名盤

    Colin GoldringとStewart Goldringの兄弟によって結成され、フルートやサックスを取り入れたジャズ・ロックを基本にKING CRIMSON、VAN DER GRAAF GENERATORのような音楽性を放つイギリスのプログレッシブ・ロックグループの72年2nd。基本的な方向性は前作からの流れを汲んでおり、サックスやフルートが鳴り響くへヴィー・ロック的な作風ですが、より洗練されたアンサンブルと、カオティックな中にドラマ性と一筋のロマンティシュズムを感じることが出来る名盤となっており、やはり繊細な質感とダイナミックなサウンドのコントラストが映える作品と言えるでしょう。


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