2017年12月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。11月も終わり、年末の足音が近づいてきましたね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
寒さと忙しさでお疲れの方も多いのではと思いますが、良い音楽を聴いてリラックスしていきましょう♪
今週は「有名ミュージシャンたちの知られざる下積み時代を探求!」というテーマで、facebookに投稿してまいりました。
今でこそロック界に名を轟かせる大御所たちにも、無名だった「下積み時代」があるはず…!?
そんな彼らの若かりし頃の作品に注目してみたいと思います。
まず最初にご紹介するのはイギリスのジャズ・ロック・グループ、MOGUL THRASHの71年唯一作『MOGUL THRASH』。
こちらの作品、実はのちにキング・クリムゾンやU.K.で名を馳せるジョン・ウェットンの記念すべきプロ・デビュー作なんです!
エネルギッシュなブラスにハードなギター・リフが絡み合うパワフルなサウンドはそれだけで非常にカッコイイのですが、さらに凄まじいのがブイブイと動き回るベースの強烈な存在感…!
後のクリムゾンに関わったエンジニアをもってして「やたらデカい」と言わしめたジョン・ウェットンの轟音ベースがこのデビュー作でも既に炸裂しています。もちろんデカいだけでなく、屈強なグルーヴ感でアンサンブルをガッシリと支えるテクニックも流石。
本当に今年亡くなったのが信じられない、偉大なるミュージシャンでしたね…。
少ししんみりしてしまいましたが、明日からもあんな人物こんな人物の知られざる作品をお送りしてまいります。お楽しみに!(増田)
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昨年末、話題のプログレ本『どうしてプログレを好きになってしまったんだろう』を出版した、あの市川哲史氏がカケレコでコラムを執筆!その名も「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」!!
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1月31日、英国のベーシスト/ヴォーカリスト、ジョン・ウェットン氏が亡くなりました。67歳でした。米音楽サイト発表のジョン・ウェットン・ソングスTOP10を取り上げ、彼の足跡を振り返っていきたいと思います。
本日ご紹介するのはアメリカのハード・ロック・バンドELFの74年作2nd『CAROLINA COUNTY BALL』。
ハード・ロックとはいっても、ホンキートンク・ピアノが大活躍するアメリカンなロックンロール的サウンドで非常に聴きやすいのですが…なんとこのバンド、あのロニー・ジェイムズ・ディオがレインボーに加入する前に組んでいたバンドなのです!
彼らELFはまずDEEP PURPLEのイアン・ペイスとロジャー・グローヴァーに気に入られ、ロジャーは3rdアルバムまで彼らのプロデュースも務めます。
さらにはPURPLEのツアーにサポートとして同行しているうちにリッチー・ブラックモアがロニーの才能を見出し、ELFのメンバーを丸ごと引き抜いて結成したのが「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」だった…というわけですね。
ともかく、このELFの明るくノリノリなサウンドは後に「メタル界のゴッドファーザー」として名を馳せるロニーからはなかなか想像できません…が、彼の豊かな歌唱力はすでに活かされており、これはこれで非常にカッコイイです。ぜひぜひご視聴ください!(増田)
本日ご紹介するのは、ビリー・ジョエルが在籍したATTILA(アッティラ)の70年唯一作、『ATTILA』。1年ほどで解散してしまったオルガン&ドラム・デュオです。
このジャケットから、あの胸に染みるピアノではなさそうと想像がつきますが、飛び出してくるのは予想を超えるへヴィなサウンド。ワウのかかったオルガンとズシズシ打ち付けるようなドラムが鳴り響き、ヴォーカルも一聴するとロバート・プラントのようです。
もちろんヘヴィなだけでなく、ギターのようにハードなリフを弾いたりとテクニカルなオルガン・プレイも聴きどころ。本人からすると「黒歴史」のようですが、オルガン・ハードが好きな方にはたまらない作品です。
それにしても、翌年のソロ・デビュー作ではうって変わってメロディアスなピアノと歌声を聴かせているのですから面白いですね。(青山)
今日は、後にチープ・トリックで活躍するギターのリック・ニールセンとベースのトム・ピーターソンが在籍したイリノイ出身バンドFUSEによる70年唯一作『FUSE』をご紹介します。
67年~73年にかけて活動したこのFUSE。実は本作に参加しているリックとトムの他に、71年に加入したドラマーが何を隠そうあのバン・E・カルロスだったりと、チープ・トリック結成メンバーのうち3人が出会ったいわばチープ・トリックの前身バンドなんですよね。
そんなFUSEの唯一作である本作ですが、熱気たっぷりでドライヴ感あるハード・ロックに、プログレ風の構築性を加味した聴き応え抜群のサウンドを展開。
曲によってはリックが操るメロトロンが豪快に鳴り響たりもしていて、プログレファンにもハードロックファンにも直撃の一枚となっています!(佐藤)
本日は、ドン・ヘンリーがイーグルス結成前に在籍していたバンド、シャイローの70年作『SHILOH』です!
テキサスの5人組バンドで、ドン・ヘンリーの他にも、FLYING BURRITO BROTHERSに参加するアル・パーキンス、EAGLESにストリングス・アレンジャーとして参加するジム・エド・ノーマンも参加しています。
ケニー・ロジャースのAMOSレコードよりリリースされ、当時全く売れなかったそうですが、イーグルスよりもっとアーシーで荒削りなサウンド、そしてドン・ヘンリーのハスキーで情感あるボーカルが、つい体を揺らしてしまいたくなる、ご機嫌なカントリー・ロックを奏でています。
車の窓を全開にして(今は寒いですが)このアルバムをかけてドライブしたら、最高に気持ちいいだろうなあ・・・(みなと)
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