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追悼 ジョン・ウェットン氏

1月31日、英国のベーシスト/ヴォーカリスト、ジョン・ウェットン氏が亡くなりました。67歳でした。

長らくガンとの闘病を続けてきたウェットン氏。
報道によると31日早朝、就寝中に安らかに逝去されたということです。

キング・クリムゾン、ロキシー・ミュージック、エイジアを始め、数多くのバンドを渡り歩き名演を残してきた彼の功績は、多くのロックファンが知るところだと思います。

ここでは、米音楽サイト発表のジョン・ウェットン・ソングスTOP10を取り上げ、彼の残した名曲の数々を振り返っていきたいと思います。

10位 Asia /『I Know How You Feel』

Asia「XXX」(2012)に収録

デビュー作から30年を意味する「XXX」をアルバム名とした、ファンからの人気も高い11thアルバムに収録されたナンバー。ややシリアスな曲調に映える、衰えない伸びやかな歌声が胸に染みます。

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9位 King Crimson /『Exiles』

King Crimson 「Larks Tongues in Aspic」(1973)に収録

実験的かつ破壊的かつ美しい、という彼ら以外に決して鳴らし得ないサウンドを提示した70年代中期クリムゾン。フリップも認める技巧的なベースプレイと男性的な勇壮さを持つ歌声が、この孤高のサウンドに大きく寄与していたことは疑いようがありません。

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8位 John Wetton /『Raised in Captivity』

ソロ作「Raised in Captivity」(2011)に収録

11年のソロアルバムからのナンバー。動画がなく残念ですが、力強く歌い上げる堂々たるヴォーカルは本曲のようなハードな曲調にも抜群にマッチします。

7位 Asia /『Only Time Will Tell』

Asia 「 Asia 」(1982)に収録

記念すべきエイジアの1stに収録。男性的な魅力に溢れるウェットンのヴォーカルを堪能できるナンバーですね。

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6位 U.K. /『Nothing to Lose』

UK「Danger Money」(1979)に収録

ウェットン、エディ・ジョブソン、新加入したテリー・ボジオのトリオ編成となったU.K.がリリースした2nd。キャッチーでメロディアスなナンバーが主体となり、ベースプレイに加え伸びのあるヴォーカルがより堪能できる作品です。この曲はのちのエイジアをハードにしたようなサウンドで、数年後の世界的な成功を予感させます。

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5位 Asia /『My Own Time (I’ll Do What I Want)』

Asia「Alpha」(1983)に収録

デビュー作の大ヒットを受け、翌83年にリリースされた2ndアルバムより。
スティーヴ・ハウのアコースティックギターに導かれ、天上を駆けるように気高く歌うウェットンのヴォーカルが実に感動的です。

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4位 King Crimson /『The Night Watch』

King Crimson「Starless and Bible Black」(1974)に収録

エイジアでの伸びやかに歌い上げるスタイルも素晴らしいですが、本曲で聴けるような抑えた静謐な表情のヴォーカルも魅力的でした。
凄まじいダイナミズムを誇るこの時期のクリムゾンには理想的なヴォーカリストであったことを改めて実感します。

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3位 John Wetton /『Walking on Air』

John Wetton「Battle Lines」(1994)に収録

94年作収録の深遠な美しさを湛えたバラードナンバー。こういったナンバーでの粛々としたヴォーカルスタイルでは、彼の美声ぶりがより際立ちます。

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2位 Asia /『Here Comes the Feeling』

Asia「Asia」(1982)に収録

エイジア1stのラストを飾る突き抜けるようなキャッチーさが心地よい名曲。気持ちよさそうに伸び伸びと歌うウェットンの姿が目に見えるようです。

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1位 King Crimson /『Starless』

King Crimson「Red」(1974)に収録

一位はやはりこの名曲でした。メロトロンと哀愁のサックスをバックに物悲しく響くウェットンの歌声はいつ聴いても胸に迫るものがあります。後半のテクニカルなアンサンブルパートでは音数多くスリリングなベースプレイも披露していて、まさにジョン・ウェットンのミュージシャンとしての実力が凝縮されたナンバー。

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ウェットン氏を生で見た最初で最後のステージが2013年のエディ・ジョブソンの来日公演。スペシャルゲストとして登場し、活力に満ちた歌声でU.K.ナンバーをプレイしてくれた姿が今でも忘れられません。

先月にはグレッグ・レイク氏が亡くなり、それに続いてまさか彼までも…、というのが今の思いですが、どうか安らかに眠ってほしいと願います。

プログレッシヴ・ロックの歴史を作った偉大なるミュージシャンに敬意を込めて。
心よりご冥福をお祈りします。

原文はこちら
http://ultimateclassicrock.com/john-wetton-songs/


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