2019年11月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。近頃は朝晩は冷えますが昼間は晴れてポカポカと暖かく、行楽日和のお天気ですね~。
今日は、そんな気持ちのいい陽気にぴったりのニッチ・ポップやキャッチーなプログレを世界中からピックアップしてまいりましょう。
一枚目は、秋晴れの青空にぴったりの突き抜けた英ポップからスタート!
ブリティッシュ・ポップの愛すべき名バンド。「Magic」が有名ですが、こっちの曲のワクワク感も凄い!
流れるように美しいメロディと歌心いっぱいのギターとが抜群のアンサンブルを奏でる完璧なブリティッシュポップ・チューンですよね!
このアルバムも秋にオススメしたいっ!瑞々しいポップ・フィーリングのなかに溢れる轟々とした哀愁のメロトロン。
圧倒的な才能とセンスがみなぎる英プログレ・ポップ名盤ですね☆
続いてはこちら。英国田園ポップの名グループ、元グリーンスレイドのデイヴ・ローソンを新メンバーに迎えた最終作。
Mr.ミックの老後生活を描いたプログレッシヴなコンセプト作で、ポップさと壮大さの中になんとも言えない哀愁がにじみ出た作風は秋にぴったり。最高傑作の誉も高い一枚。
ウイングスで有名な早逝のギタリスト、ジミー・マカロックが弱冠16歳で在籍、全英1位のナンバーも放った英ポップ・ロック・バンドをご存知?
STACKRIDGEなどの英国ポップ・グループが好みの方は必聴!
元WOODEN HORSEの女性シンガーが在籍する英国ポップ・バンド。
愛らしくも気品あるメロディとコケティッシュなヴォーカル、そしどこか夢見心地なサウンドメイクが素晴らしい佳曲揃いのデビュー作♪
楽曲の魅力もパンチラ・ジャケットのインパクトに負けてませんよね!
元イエスのギターPeter Banks率いるグループで、イエスとパイロットを足して二で割ったような爽快な逸品!
キャッチーな英国プログレ・ハードなら、こちらもどうでしょう?
70年代半ばに【LPをリリースしていないロンドンNo1バンド】と評価されていたバンド!?
キレのあるハイ・トーンが魅力のヴォーカル、突き抜けるキャッチーなメロディ、爽快感のあるコーラスが素晴らしい~!
ここでちょっぴり趣向を変えて、秋にピッタリのリリカルさ溢れる英ポップ作品をご紹介。
CAMELやAPP作品にも参加した「英国の一人ビーチ・ボーイズ」と言えるポップ職人。
西海岸憧憬と英国的気品が絶妙にブレンドした豊かなメロディと広がりある多彩なコーラスワークがお見事です。これぞ究極の胸キュンサウンド!
VELVET OPERA~STRAWBSで活躍したRichard Hudson、John Fordによるデュオ。
都会的に洗練されつつも哀愁と気品が溢れ出るサウンド、これぞブリティッシュ・ポップ…。
職人技と言える完成度の高いメロディ&アレンジが詰まった最終作。
荘厳なシンフォニック・サウンドと煌びやかなグラム・ポップ、そして近代的なシンセ・ミュージックを一つにまとめ上げ、かつ親しみやすい愛らしさをまぶしたサウンドがいいなあ。
SECOND HAND、CHILLUMに在籍したミュージックによるデュオ74年作で、エレポップの先駆けとしても名高い名作!
モダンでいて気品あふれるポップ・プログレなら、コックニー・レベルや10ccで活躍したこのkey奏者の作品はいかが?
前作『CHIMERA』で聴かせた技巧派キーボード・プログレと、在籍バンドが証明する卓抜したモダン・ポップ・センスが同居する傑作2nd。
プロデュース&ヴォーカルはジョン・ウェットン!
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クラシカルな美旋律に彩られたドラマティックなキーボード・プログレをピックアップ!往年の名作から90年代以降の新鋭作品までセレクトいたしましたよ~。
次はオランダのクラシカルなポップ・プログレへ。
イエス直系のキャッチーなプログレを競うカケレコ・コンクール、オランダ金賞受賞作っ!
ファンタスティックかつドラマティックなプログレが印象的なオランダの名グループ、74年作2nd。
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オランダならではの端正でいて素朴な人情味にも溢れたメロディアスなプログレッシヴ・ロック名作をセレクトいたしましょう。フォーカスの他にも愛すべきグループがたくさん居ますね。
ユーロつながりで、次はベルギーのポップ・プログレ!
ベルギーを代表するシンフォニック・ロック・グループの78年作。
GENESIS meets PILOTと表現したくなるような愛すべき逸品。
同じくベルギーからファンタスティックな新鋭をご紹介。
ALAN PARSON’S PROJECTに影響を受けたそうですが、なんと憧れのアラン・パーソンズ御大本人も参加しちゃってます。
ベルギーのベテラン・スタジオ・ミュージシャンによるデュオ・ユニット17年作!
相変わらずの気品ある幻想的なサウンド・プロダクションが冴える、高品質なプログレ・ポップ。
70年代への憧憬感じさせる新鋭ってことで、こちらもご紹介!
冒頭から人懐っこいトーンのギターとフルートが優しく彩る、キャラヴァン「GOLF GIRL」を想い起こさずにはいられないほのぼのカンタベリーサウンドが飛び出してきてビックリ!
キャラヴァンや70年代英ロック・バンドへの憧憬滲み出る英国新鋭プログレ・グループ!
英国つながりで、こんなファンタスティックなプログレ新鋭もご紹介!
こ、これは何という才能。間違いなく2015年シンフォ・プログレ新譜の中でトップ3は間違いなし。
初期ジェネシス、キャメル、クイーンの系譜にある英国ファンタスティック・ロック大傑作!
ファンタスティックな新鋭と言えば、このバンドも激レコメンド。
ハンガリーの人気プログレ新鋭バンドYESTERDAYSのリーダーによるソロプロジェクトの13年デビュー作。
これがもう最初の5分でジェネシスやイエスのファンならヤられること間違いなしなファンタスティックぶり!
ついでにYESTERDAYSもぜひ!この木漏れ日感は感涙モノ・・・。
たおやかなアコギをバックにフルートがリリカルに舞い、溢れんばかりにメロトロンが鳴らされる!極めつけは、美声の女性ヴォーカル!
ファンタスティックなシンフォニック・ロックとして一級品の傑作!
最後はビートルズからGENESISやSUPERTRAMPやPILOT、そしてJELLYFISHまでの系譜を継ぐ米国パワー・ポップをご紹介!
SUPERTRAMPやSTYXやELOやPILOTが好きなら、このバンドも要チェック!
ビートリッシュなエッセンスも感じる気品たっぷりの管弦楽器アレンジを施した、瑞々しすぎるサウンドに胸キュン必至の米パワー・ポップ18年作!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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魅力的なモダン・ポップ/ニッチ・ポップを聴かせるのは何も英国のバンドばかりではありません。英国勢を手本として時にその国ならではの要素も組み入れた、各国のモダン・ポップ/ニッチ・ポップを見てまいりたいと思います♪
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聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
後にTHE SPIDERS FROM MARSに参加することとなるDave Blockが在籍したグループであり、非常にポピュラリティーのある楽曲とプログレッシブな感性を絶妙に同居させた稀有の音楽性で名盤を作り上げたイギリスのプログレッシブ・ポップ・ロックグループの75年作。その音楽的な骨格はプログレッシブ・ロック版THE BEATLESなどと言われる通りキャッチーなポップ・ロック・サウンドですが、プログレッシブ・ロックとしての旨みはDave Blockのワイルドなギター、そしてキーボードのJohn Cookによるオルガン、メロトロンの洪水にあると言えるでしょう。適度に英国然とした湿り気と叙情を帯びている点も魅力的であり、プログレッシブとポップという相容れにくい要素の融合を果たした名盤です。
オリジナル・マスター・テープからの2015年デジタル・リマスター。シングル・バージョンや別バージョンや未発表曲など6曲を収録したボーナスDISC付きの2枚組
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
ブリティッシュ・ポップ永遠の名曲「Magic」収録の名作デビュー・アルバム。74年作。1曲目の「Just A Smile」からPILOT節炸裂弾けるようなギター、明快さの中にも切なさが胸に響くハイ・トーンのヴォーカル、心躍るハーモニー、キャッチーすぎるメロディ。本当に素晴らしい幕開け。そして2曲目が必殺の「Magic」。ギターが躍動するイントロからポップ好きの心を鷲づかみにします。次々と溢れ出るメロディにも涙。Paul McCartneyに匹敵するメロディ・センスと言っても過言ではありません。流れるように美しいメロディと歌心いっぱいのギターとが抜群のアンサンブルを奏でる完璧なブリティッシュポップ・チューン「Sooner Or Later」、リズムギターが心地良い「Don’t Speak Loundly」、ストリングス・アレンジが美しい「Over The Moon」など、本当に素晴らしい佳曲揃い。ブリティッシュ・ポップ史に残るエバーグリーンな名作。
廃盤、14年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲、定価1234
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
80年、英国はノッティンガムシャー生まれで、1歳の頃に病気により視力を失った盲目のマルチ・ミュージシャン&コンポーザー、Peter Jonesによるプロジェクト。4歳の時にピアノをはじめて以来、8歳の時にBBCのジュニア作曲コンテストで優勝するなど、作曲を本格的に学び、ポップ・デュオとしての活動を経て、子どもの頃から好きだったジェネシスやクイーンをはじめ、BIG BIG TRAINやFROSTなどプログレ新鋭にも強く影響を受け、プログレッシヴ・ロックを指向して生まれたプロジェクトがTIGER MOTH TALESです。2014年末にリリースされたデビュー作から半年ほどで早くも届けられた2015年作の2nd。ブライアン・メイが乗り移ったようなエモーショナルなリードから、カイパなど北欧プログレにも通ずるリリシズム溢れるリードまで、歌心に溢れたエレキ・ギターを中心に、キーボードがコロコロと愛らしいフレーズから勇壮なフレーズまで幻想的に彩り、さらに管弦楽器が透明感溢れるトーンで瑞々しく鳴り、全体としてファンタジー小説に心躍るような音世界が次々と紡がれていきます。ピーター・ガブリエルを彷彿させるヴォーカル、叙情極まる美メロもまた感動的。初期ジェネシス、キャメル、クイーン、アラン・パーソンズ・プロジェクト、カイパなどのDNAを継ぐ、ファンタスティック・ロックの正統派。アンサンブルも歌もどこまでも美しく、童心に返ったように無垢な気持ちが溢れてきます。何という才能。これはプログレ・ファン必聴、というかメロディを愛する全音楽ファン必聴と言える大傑作!
ハンガリーのグループ。06年のデビュー作。たおやかなアコギをバックにフルートがリリカルに舞い、溢れんばかりにメロトロンが鳴らされる!極めつけは、流れるように美しいメロディとスッと入ってくる美声の女性ヴォーカル!全体的に柔らかな音像でハードさは無いものの、タイトなリズム隊のせいか、演奏はダイナミズムに溢れています。全員がテクニック抜群ですが、特にアコギ奏者はかなりの腕前で、格調高くリリカルなリードは必聴。ファンタスティックなシンフォニック・ロックとして一級品の傑作。本当に素晴らしいです。
ペーパーケース仕様、新装ジャケット&オリジナル・オーディオでの2014年新規リイシュー盤。バンドサイトでは、MUSEA盤と異なる06年にハンガリーでリリースされた音源で、LPのようなアナログのフィーリングを最大限に活かし、アコースティックやメロトロンが魅力的に響くようにミックスされているそうです
レーベル管理上、ペーパーケースに若干圧痕がある場合がございます。ご了承ください。
大ヒットした名曲「Something In The Air」を収録した彼ら唯一の作品。70年作。後にWINGSに加入するギタリスト、Jimmy McCllochが在籍していたことでも知られるグループで、いかにも英国的な憂いのあるメロディー、長閑な田園風景が目に浮かぶ哀愁のアンサンブル、暖かみ溢れるハーモニーが印象的なブリティッシュ・フォーク/ポップ。プロデュースはPete Townshend。なるほど、ちょっとTOMMY期のWHOっぽい曲もあります。それほど有名なグループではありませんが、STACKRIDGEなどの英国ポップ・グループが好みの方は必聴と言える逸品。本当に良い曲多いです。
78年作3rd。メロトロンやシンセによる荘厳なキーボード・ワーク、Steve Hackett譲りの切迫感とリリシズムのあるギター、手数多くロールする魅力的なドラム、劇的なハイトーン・ヴォーカル、時に英ニッチ・ポップばりにキャッチーになるメロディ。宗教的な荘厳さと大衆受けするポップさ、プログレッシヴなダイナミズムや構築美とポップな明快さや牧歌性とが同居したサウンドはたいへん魅力的。GENESIS meets PILOTと表現したくなるような愛すべき逸品。GENESISも好きで英ニッチ・ポップも好きなら是非、聴いてみてください!素晴らしいです!
ロケット・レコードでの2作目にしてグループ最後の作品となった76年作。元サムライ、グリーンスレイドのデイヴ・ローソンを新メンバーに向かえ、寂しい老後生活を送るミスター・ミックの日常を独特の視点で描いたコンセプチュアルな作品。プログレッシヴな魅力に溢れた本作をグループの最高傑作に推す人も多い名盤の誉れ高い一枚。
英スコットランドはグラスゴー出身、CAMELやALAN PARSONS PROJECT作品への参加でプログレ・ファンにもその名が知られる、英国屈指のポップ・クリエイターが79年にリリースした3rdにしてラスト・アルバム。英国の一人ビーチ・ボーイズとも云われるように、多重録音を駆使した多彩なコーラスと、抜けの良いポップなメロディセンスが持ち味で、アメリカ西海岸への憧れに満ちた青空のような爽やかさとほんのり漂う英国らしい気品高さを併せ持ったソングライティングは、ため息が出るほどにメロディアスで芳醇。そこに切なさも秘めた甘いヴォーカルと幾重にも折り重なる自在なコーラスワークが乗り、職人的とも言える完璧なポップ・サウンドが眼前に広がります。これはルベッツ、ファーストクラス、山下達郎などビーチ・ボーイズ直系ハーモニー・ポップのファンならきっと虜になってしまうサウンドでしょう。これぞ胸キュン必至の名盤!
ハンガリー新鋭プログレの人気バンドYESTERDAYSのリーダーでギター/ベース/キーボードを操るマルチ奏者の奇才Bogati Bokor Akosによるソロ・プロジェクト。2013年のデビュー作。バックは、SAMURAI OF PROGに在籍するフィンランドのドラマーなど、世界中のミュージシャンが参加しているようで、インターネットを介してレコーディングを行ったようです。タイトで躍動感いっぱいドラムとリッケンバッカー・ベースのゴリゴリとアグレッシヴで疾走感あるベースが生むグルーヴ、青空へと伸びやかに飛翔するようなヌケの良いムーグ・シンセのファンタスティックなリード。繊細に紡がれるアコースティック・ギターとリリカルなピアノを散りばめた緻密さも印象的だし、メロトロンやフルートによるヴィンテージな味付けもグッとくるし、ピーター・バンクス直系のキーボードのバッキングや、歌心いっぱいの流麗なギター・ソロも良いし、最初の5分で、ジェネシスやイエスのファンならヤられること間違いなしでしょう。次々と溢れ出る70年代プログレへの憧憬に満ちたフレーズにただただ心奪われます。男女ヴォーカルが4〜5人参加していますが、どのヴォーカリストもふくよかでジェントルな歌唱でメロディの美しさ、アンサンブルのファンタジーを見事に引き出しています。手作りの空気感に包まれたアナログな音色もアンサンブルにあっていて良い感じ。ジェネシスなど70年代プログレのファンから、英ニッチ・ポップのファンまでオススメの快作!
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