2014年4月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
試聴用の動画とともに、関連する特集記事やジュークボックス・コンテンツやニッチな中古リストをご紹介してまいります。
昨日&今日、売り切れていた人気リイシュー盤が多数再入荷いたしましたので、リイシュー盤に絞ってご紹介いたしましょう。
まずは大・大・大ベストセラー中の一枚から!
旧ユーゴ最高峰!というより、ユーロ・ロック最高峰と言えるほどの一大プログレ傑作。ジェントル・ジャイアントばりの超絶技巧とメロディ・センスとハーモニー。これでもかと畳みかけて圧巻!
お次は、PATTO!一般的なロック・ファンはスルーなバンドかもしれませんが、XTCのアンディ・パートリッジがフェイヴァリットに挙げていたり、もっともっとロック・ファンに聴いてほしい好バンド!
ソウル、ファンク要素を強めつつも純度100%と言える英国サウンドで聴かせちゃう、PATTO一世一代の最強ごった煮ロック炸裂!1st、2ndが有名ですが、この3rdも負けない、というかインパクトでは凌駕する大名盤!
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ジャジー&ソウルフルなブリティッシュ・ハード・ロック・バンドPATTOの1st『PATTO』と2nd『HOLD YOUR FIRE』。
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やっぱりオリー・ハルソールのギター、良いですよね~。オリーのギターと言えば、アラン・ホールズワースとの共演を収めたこの作品も人気ですね!
テクニカルなギターが活躍するプログレが好き?ならホールズワース/ハルソールという英国2大技巧派が激突する、この超絶ライヴ盤は聴きましたよね?
「ON THE AIR」レーベルから続々とリリースされている発掘ライヴ盤。この2作も人気ですよ~。
80年作『A』のリリースに伴うツアー音源を収録したライヴ作!聞き所は何と言ってもエディ・ジョブソンの参加。I.アンダーソンのアグレッシヴなフルートにキレのあるヴァイオリンが絡む演奏は英プログレ・ファンなら必聴!
公式ライヴ盤『FOCUS / At The Rainbow』の4ヶ月前のロンドンでのライヴが発掘!注目は『At The Rainbow』には収録されていない24分を越える「Anonymous II」!
ピンク・フロイドの愛すべき「第三の男」。ロングセラーの人気リイシュー盤です。
フロイドのリリシズムはこの人が居ればこそですね。「虚空のスキャット」「Summer 68」が好きなら、このソロ作もまた涙ものです。
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ピンク・フロイドのKey奏者、リチャード・ライトの活躍が光る楽曲TOP10を米「ULTIMATE CLASSIC ROCK」が発表したのでシェア。
さぁ、ここからはジャズ・ロックの人気盤を3枚ピックアップいたしましょう。
ワイアットのドラムを堪能するならこの作品!ソフツでもマッチング・モールでもなく、さて何でしょう?
「英ジャズ・ロック」中古CDリスト
「カンタベリー・ミュージック」中古CDリスト
70年代のアメリカに、これほど硬質でしなやかなジャズ・ロック・グループが居たとは!カンタベリーのファンは悶絶ですよ。
LIGHT YEARも無名とは思えないハイ・クオリティな一枚でしたが、このスペインのバンドも負けていませんよ~。
このバンド、ほぼ無名に近いですが、初期P.F.M.ばりの素晴らしさ!85年唯一作なんですが、もしこれが75年作だったとしたら、ユーロ・ロック屈指の傑作として評価されていたでしょう!
イタリアらしく知的でいて実験精神に富んだ作品をピックアップいたしましょう。
キング・クリムゾン『太陽と戦慄』やオザンナ『パレポリ』のアコースティック版と言えちゃう?民族楽器が織り成すオリエンタルかつフリーキーな個性溢れるイタリアン・ロック逸品!
カンタベリー・ミュージック meets 西洋音楽 = ?
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イタリアが誇るカンタベリー・スタイルのジャズ・ロック・バンドPICCHIO DAL POZZOの76年デビュー作『PICCIO DAL POZZO』をピックアップ!
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世界中より、シャープに引き締まったテクニカルかつ流麗なジャズ・ロック作品をセレクトしてまいりましょう。
お次はノルウェーの幻のバンドを取り上げましょう。このバンドは無名ながら良いですよ~。
クラシックやジャズの確かな素養 meets ビートルズやヴァニラ・ファッジからの影響、ノルウェーの幻のオルガン・トリオなんですが、初期ソフツやキャラヴァンに比肩する好グループ!
ここからは、英米ハードをピックアップいたしますよ~。
とにかく女性ヴォーカルLynn Careyが必殺!アンプで増幅しているかのようなエキセントリックなシャウトは存在感抜群。本当凄いです!
重厚なリズム、鋭角なファズ・ギター、野太くシャウトするエキセントリックなヴォーカル。70年代初期のアメリカとは思えないヘヴィ過ぎるサウンドは圧巻・・・。
英ハード部門で常に上位を争う人気リイシュー盤がこちら!
ハード・ロックはやっぱりキレだよ、キレ。そんで、ハイ・トーンのヴォーカルね。それで荘厳だったら、言うことないね。まさに、この作品がそれだよ…ふっふん!
ずばり70年代のUKプログレで最も過小評価されている一枚!
ラストは、カケレコ一押しのニッチ・ポップ・アイテム!
ルックス悪い~、でも、たまらないな~、これぞニッチ・ポップだよなぁ☆ ELO meets PILOTみたいな1曲目、悶絶だなぁ。試聴どうぞ!
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2人のシンガーソングライターが英国の田園風景をバックに紡ぐ美しいメロディと2人の歌声が奏でる穏やかなハーモニー。ジョンとポールの国、イギリスから生まれたそんな愛すべきデュオ達をピックアップ!
「英サイケ・ポップ」中古CDリスト
「70s大英帝国ポップ」中古CDリスト
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
言わずと知れたPINK FLOYDのキーボード奏者。78年のソロ・デビュー作。『狂気』収録の「虚空のスキャット」での静謐でリリカルで格調高いピアノ、『原子心母』収録の「Summer 68」でのゆったりとたうたうようなヴォーカルとメロディ。PINK FLOYDのそれらの楽曲や、彼の作るメロディやヴォーカルが好きな方は間違いなく気に入るサウンドがここにあります。サックス&フルートのMel Collins、ギターのSnowy Whiteなどバックの演奏も絶品。フロイドの作品のような強靱さや存在感こそありませんが、柔らかな叙情美に包まれた心地良い名作。
アメリカを代表するヘヴィ・ブルース・ロック・バンド。70年作の1st「KINGDOM COME」と71年作の2nd「SIR LORD BALTIMORE」との2in1CD。重厚なリズム、鋭角なファズ・ギター、野太くシャウトするエキセントリックなヴォーカル。70年代初期とは思えないヘヴィ過ぎるサウンドは圧巻の一言。
72年作1stと73年作2ndをカップリングした2in1CD。とにかく女性ヴォーカルLynn Careyが必殺!アンプで増幅しているかのようなエキセントリックなシャウトは存在感抜群。本当凄いです。バンドの方もヴォーカルの迫力に負けじとソリッド&ブルージー&ファンキーな力強いサウンドを炸裂させています。どちらも名作!
Jean Luc Ponty、Michal Urbaniak、Don”Sugarcane”Harris、Nipso Brantnerの4人のヴァイオリン奏者が共演したベルリン・ジャズ・フェスティバルでのライヴを収録した作品。バックがまた強力で、Robert Wyatt(Dr)、Terje Rypdal(G)、Neville Whitehead(Keith Tippett Groupで活躍したB)など錚々たるメンバー。ワイアットの手数多くスリリングなドラムを土台に、その上をヴァイオリンやギターが火花を散らし、終始アグレッシヴに畳みかけます。もの凄い熱気とテンション。ジャズ・ロック・ファン必聴
スペインはカタルーニャ出身のインスト・グループ。82年の唯一作。イマジネーション豊かなスパニッシュ・ジャズ・ロックと、叙情派シンフォのエッセンスが入ったジャジーかつメロディアスなプログレとの二つのスタイルにより、アルバムを彩り豊かに構成。手数多くシャープなドラム、アグレッシヴなベースによるいかにもジャズ・ロックなリズム隊を土台に、ギターが時にジャジーかつスリリング、時にヴァイオリン奏法などを駆使して切々と胸に響くフレーズで引っ張り、柔らかなエレピやリリカルなピアノが全体を包む。かなりマイナーなグループですが、実力は驚愕のレベル。必聴盤です。
サンフランシスコ出身のジャズ・ロック・バンド、74年に録音されつつお蔵入りとなっていた幻の作品。ヨーロッパ的なアンニュイな女性ヴォーカルと、エレピの代わりにマリンバ奏者が在籍しているのが特筆。かなりスピーディーに牙をむくリズム隊、フュージョン・タッチの流麗でテクニカルなギター、そしてカンタベリーを彷彿とさせる洗練されていて浮遊感とリリシズムに溢れたマリンバの響き。国名を聴かなければアメリカとは思わないでしょう。ベルギーのCOSあたりが好みであれば、かなり気に入るはずです。デジパック仕様。
公式音源は映画のサントラに提供した曲のみというノルウェーの幻のトリオ。69年〜70年に彼らが残していた音源を発掘してまとめた編集盤。メンバーはクラシックや現代音楽の教育を受けたようで、ビートルズ、ヴァニラ・ファッジ、ザッパからの影響が色濃いサイケデリックな楽曲に、格調高いストリングスが施されたサウンドは発掘音源とは思えないクオリティ。ジャズ・ロックをやってもテンションみなぎる演奏ができそうなほどにキレ味&安定感ともに抜群の演奏も特筆。初期ソフト・マシーンやキャラヴァンやウィグワムに比肩するセンスとテクニックと言っても過言ではないでしょう。ビートルズ「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」のカヴァーも白眉。オススメです。
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