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MEET THE SONGS 第74回 マンフレッド・マン・チャプターIII『ヴォリュームII』

今日の「MEET THE SONGS」は、マンフレッド・マン・チャプターIIIが70年にVERTIGOレーベルよりリリースした2ndにして最終作の『ヴォリュームII』をピックアップいたしましょう。

バンドの前身は言わずと知れたビート・ポップ/サイケ・ポップの名グループ、マンフレッド・マン!

オリジナル・メンバーであり中心メンバーのマンフレッド・マンとマイク・ハグの二人が、プログレッシヴ・ロックの扉が開いた60年代末の時代に呼応し、自身のルーツであるモダン・ジャズ/R&Bとロックとを結びつけたサウンドを指向して結成したのがチャプターIIIです。

なんでチャプターIIIかというと、マンフレッド・マン時代のポール・ジョーンズ在籍期を一章、マイク・ダボ在籍期を二章と数えての三章(=チャプターIII)なんですね。

マイク・ハグはチャプターIII結成に伴い、ドラマーからVo/ピアノに転向。幼少期からドラムとともにピアノも習っていたようで、マンフレッド・マン時代にもビブラフォンを演奏していましたが、いよいよソングライター&マルチ・ミュージシャンとしての才能が花開いています。

他のメンバーは、

Steve York(B)・・・元イースト・オブ・エデン
Craig Collinge(Dr)・・・元プロセッション(←マイク・ハグがアルバムをプロデュースしたバンド)
Bernie Living(Alt Sax)・・・ジャズ・プレイヤー

の3人の他、ブラス・セクションが参加。

69年の1st『ヴォリュームI』から1年後の70年にリリースされた2ndが『ヴォリュームII』です。

このグループのサウンドの大きな特徴がブラス・セクションですが、ブラス・アレンジでは、マンフレッド・マンとマイク・ハグの他、1stから継続してのデレク・ワズワース(ニール・アードレイやグレアム・コリアーなどで活躍)に加えて、新たに名ジャズ・アレンジャーのマイク・ギブスが参加しているのが特筆。

英国的な幻想美とフリー・ジャズのダイナミズムとがブレンドしたサウンドを軸に、ブラスが洗練された味付けを加えているのが印象的です。

それでは、このグループの魅力がこれでもかとつまったオープニング・ナンバーをどうぞ!

T1: Lady Ace

試聴 Click!

作曲&ヴォーカルはマイク・ハグ。

幻想から浮かび上がるような、ちょっぴりシワがれていてメロウなヴォーカルからは英国臭がぷんぷん。
映画音楽のように艶のあるトーンで壮大に鳴り響くブラス隊もまた、英国的な端正さや格調高さに溢れています。

ブラッド・スウェット&ティアーズなど米ブラス・ロック勢を意識しているはずですが、彼らのようなファンキーなグルーヴはなく、アルバムのどこを切り取っても英国叙情がしたたりおちるのがこのグループの魅力。

中盤からは、リズムが走り出し、フリージャズへと突入。フリーフォームに暴れまくるサックスに痺れます。
後半へ向けて、エネルギーはそのままに、ブラスによるメインテーマのメロディが被さってきて、上りつめていく展開も見事。

フィニッシュは静謐なタッチで吹かれるサックスとともに再び幻想の音世界へ・・・。

米ブラス・ロック勢やクリムゾンなど英プログレ勢のようなキレ味こそありませんが、この煮え切らずたゆたう感じはいかにも英国ロックの深い森ならではの音。

英ジャズ・ロックのファンはもちろん、ピンク・フロイド『原子心母』あたりのフォーキーなプログレが好きな方にもオススメしたいいぶし銀の名盤です。

キーフにより淡いトーンのジャケもまた彼らの音世界を見事に表していますね。

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