2014年2月7日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
日本に負けじと紙ジャケリイシューが盛んな韓国。
レーベルではBIG PINKが、再発枚数、作品セレクトのマニア驚愕度の点においてずば抜けていますが、リイシュー枚数は少ないものの、作品のディープさにおいてはBIG PINKに負けていないのがBEYOND THE MOONレーベル。
今回は、BEYOND THE MOONレーベル発の英米SSW/アシッド・フォークを特集いたしましょう。
【英国編】
これ、本当にライヴで手売りされてただけの自主制作盤なの!?英フォーク3美神に匹敵すると言っても過言ではない気品・・・。女性ヴォーカルの美声も必殺ですし。
この英SSW、ギルバート・オサリバンやキャット・スティーヴンスやジェリー・ラファティやギャラガー&ライルあたりが好きなら、グッとくること間違いなしですね。この80年作2nd、豊潤でいて親しみやすい英SSW/ポップの名作です。
何10年も使い込まれたヴィンテージ家具のように深い味わい英SSWですね。アーシーさとジェントルさのバランスが絶妙だなぁ。じんわり浸みます。
アメリカの名うての職業作家が英国に渡り、マイケル・ジャイルスやクリス・スペディングをバックに録音したSSW作なんですが、これがもうリリカルすぎて震える逸品なのです。
タイトルは「レインフル」ですが、木漏れ日感もあって本当に愛すべき英フィメール・フォークSSWだなぁ。声がちょっと平原綾香に似てる?いかが?
【米国編】
いきなりのファズ・ギター早弾きに驚いていると、静謐でリリカルなピアノとともに、胸に迫る繊細でドリーミーな歌声が立ち上がり・・・な、なんだこの美しさは!ニック・ドレイクと同じぐらい崇められてもおかしくないかも!?
サイケフォーク・ファンに愛される男女フォーク・デュオですが、ミスティックで気品ある女性ヴォーカルは、英フォーク三美神のファン、特にメロウ・キャンドルのファンはグッときちゃうだろうなぁ。
LAのアシッド・フォーク・デュオの84年作なんですが、マイナーながらこの本格感はただごとではありません。アシッド・フォークのファンはもちろん、WILCOの浮遊感ある楽曲が好きな方も是非!
マイナーながら驚くほどリリカルなメロディを持つ米サイケ・フォーク。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのドリーミーでリリカルな曲やITHACAあたりが好きなら是非☆
マイナーな女性SSWですが、ギター一本でライヴ会場の空気を支配するオーラをまとってますよね。聴き手の時間を止める深遠なる米SSW名品。
これはまるで男性版ヴァシュティ・ブニヤンといえる無垢さ!フロリダ出身のSSWなのか・・・。フロリダにも神秘的な森があるのかなぁ。
ソウル・フレイヴァーのある力強くもたゆたうようなヴォーカル!マイナーなSSWですが、ヴァン・モリソンのファンには文句なしにオススメです!
ニューヨークの男女フォーク・トリオですが、これがバーバラ・ガスキンやジュディ・ダイブルやヴァシュティ・ブニヤンあたりの英フィメール・フォークのファンはたまらない逸品。
ビートリッシュな英ポップが好き?ミレニアム『ビギン』も好き?なら、このオーストラリアのデュオが英国に渡り録音した68年作は必聴ですよ~。
【カナダ編】
ボサノヴァの洒脱なリズムとともにアシッド臭も匂い立ってきて、出身のカナダならではの透明感もあって、このSSW、木漏れ日に包まれたジャケの通りに多彩で素晴らしい!
ドリーミーというには凛としていて、アシッドというにはピュアで、「神秘的」という言葉がぴったり。カナダ人フォーク・デュオがドイツのみでリリースしたというサイケ・フォーク最果ての秘宝。
シカゴのSSW、74年にリリースされた2枚組作。いきなりのファズ・ギター早弾きに驚いていると、静謐でリリカルなピアノとともに、胸に迫る繊細でドリーミーな歌声が立ち上がり、ハッとさせられます。な、なんだこの美しさは!間奏でまたファズ・ギターが入り、遠くでオブリガードを奏でますが、これがもう高尚といいますか、天上の美しさ!とにかく歌声は素晴らしいわ、メロディは素晴らしいわ、74年とは思えないオルタナ感覚もあるわ、90年代以降の『ペットサウンズ』憧憬の宅録アーティストもひれ伏す完成度!ちょっと、これは凄い作品です。ニック・ドレイクと同じぐらい崇められてもおかしくないかも!?
ウェスト・バーニジア出身、ニューヨークで活動していたSSW、70年のソロ・デビュー作。ソウル・フレイヴァーのある力強くもたゆたうようなヴォーカル、流れるようなメロディ・ライン。タイトなリズムを土台にギターがシャープにカッティングを刻みストリングスが被さる、アーシー&グルーヴィ−でいて幻想的なアンサンブル。ヴァン・モリソンのファンには文句なしにオススメの力作です。
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