【今週のカケレコ】では、この1週間に到着した新譜や注目を集めた新品CDをピックアップしてまいります。今カケレコでホットな作品をぜひチェックください♪
今週はMARQUEEレーベルから、ベル・アンティーク紙ジャケット・シリーズ8月の新作が入荷しました!
来日公演も近いキャラヴァンの70年代中期以降の4タイトル♪
前作の軽快なポップ・チューン「Stuck In A Hole」を引き継ぐような人懐っこいポップ・サウンドを軸に、パブ・ロッキンなノリやクラヴィネットが刻む黒っぽいグルーヴまでも練り込まれた、完成度の高いポップ・ロックを楽しませてくれる76年作!
【関連記事】
一般的にはさほど注目を集めることのない作品たちの中から、スタッフ佐藤が愛して止まない作品たちを取り上げてその魅力を語ります!
オリジナル・メンバー4人で制作された最後のアルバム。ポップながら緻密なアンサンブルに、リチャードの哀愁のヴォーカル…これぞカンタベリー有終の美を飾る好盤。
アモン・デュールの71年作も新入荷!
アヴァンギャルドな音塊と言えた従来から音楽的な進化を見せた3rd。かつてなく明確に提示されたメロディをアコギ、打楽器、フルートらが彩るサイケ・フォークで、頼りなげにゆらゆら木霊するバンド演奏には聴く者を惹き付けるある種の中毒性が宿っています。
そして7月に入荷してから注目されているのが、スウェーデンのジャズ・ロック・グループ、81年唯一作!
世界中に拡散したカンタベリーのエッセンスが、北欧スウェーデンにこんなにもハイレベルな作品を生んでいたとは!加えてアネクドテンやアングラガルドを形成した源流の一つとも言えちゃいそうなこの畳みかけるへヴィネス!
こちらの記事を合わせてご覧ください!
【関連記事】
一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、北欧屈指のジャズ・ロック名盤、KULTIVATORによる81年唯一作『BARNDOMENS STINGAR』をピックアップいたしましょう。
来週の入荷予定はこちら!(輸送状況などにより入荷日が前後する可能性がございます)
新譜
・ CIRO PERRINO ABSENCE OF TIME VOL.1 (MMP555)
久しぶりの再入荷!
・DORACOR TRANSIZIONE (MMP408)
ソフト・マシーンと共にカンタベリー・ロックを代表する名グループが、76年にリリースした8thアルバム。デイヴ・シンクレアが再脱退し、後任としてオランダ出身キーボーディストのヤン・シェルハースが加入しています。以降のポップ・ロック路線を方向づけた作品で、前作『Cunning Stunts』収録の軽快なポップ・チューン「Stuck In A Hole」を引き継ぐような人懐っこいポップ・ロックを軸としつつ、パブ・ロッキンなノリやクラヴィネットを多用した黒っぽいグルーヴまでも混ぜ込んだ新境地も披露。そんな多彩な要素が取り込まれていてもゴチャッとせず、あくまで軽やかでハートフルに聴かせてくれるところがさすがはキャラヴァンです。レコードが針飛びしたように同じフレーズを繰り返す演出を仕込んだりと、彼ららしい遊び心も堪りません。ブリティッシュ・ポップ・ロックとして抜群の完成度を誇る好アルバム!
スウェーデンのグループ、81年唯一作。アグレッシヴに突き進む肉感的なドラム、凶暴なオルガンが聴き手をなぎ倒す1曲目から物凄いテンション!暴走気味のまま、柔らかなフルートが入ったり、流麗かつスリリングなギターが炸裂したり、変拍子で襲いかかったり、凄まじく濃密な3分間に腰が抜けます。女性ヴォーカルやエレピが浮遊するカンタベリー・タッチの楽曲も魅力的。HATFIELDやらNATIONAL HELTHやらHENRY COWやらKING CRIMSONやら、その辺のサウンドが好みの方はグッときっぱなしのアンサンブルが詰まっています。クールなリリシズムと肉感的なリズムとの組み合わせは、ANEKDOTENも頭に浮かびます。北欧ジャズ・ロック/アヴァンギャルドの名作
紙ジャケット仕様、SHM-CD+CDの2枚組、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック8曲、定価3800+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
軽微な圧痕あり
盤質:傷あり
状態:良好
若干CDの圧痕あり
69年作の1st。
初回5000枚生産限定紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、英文ライナー付き仕様、定価2039+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり
70年作の2nd。ファズ・オルガンとフルート&サックスが絡んだテンション溢れるアンサンブルとキャッチーなヴォーカル、というキャラヴァン・サウンドが確立した名作。
SOFT MACHINEと同じWILDE FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの71年3rd。彼らの代表作との評価も高いその内容は、淡いサイケデリック・ロックの質感と、Richard Sinclairの甘く響くボーカル、Dave Sinclairの各種キーボードによるマイルドなアンサンブルが上質に響くカンタベリー・シーン屈指の名盤であり、英国然とした湿り気を帯びた雰囲気とSOFT MACHINEよりもポップ且つメロディアスな音楽性が素晴らしい1枚。20分超の大作も採用し、プログレッシブ・ロックならではのスリリングなインタープレイを見せ付けながらも、やはりナイーブでセンチメンタルな叙情に溢れた傑作です。
名作『グレイとピンクの地』に続いてリリースされた72年作4thアルバム。キーボードがDave Sinclairから元DELIVERYのSteve Millerに交代。Lol CoxhillやPhil Millerなど、カンタベリー・ミュージックを語る上で欠かせないミュージシャンもゲスト参加するなど、彼らの作品の中で最もジャズ度の強い作品。ただ、バンドの魅力である、英国的叙情性と牧歌性は相変わらず。前作に比べて派手さはないものの、聴けば聴くほどに味わいが増す名作。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲、ブックレット付仕様、定価2039+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり
SOFT MACHINEと同じWILD FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの73年5th。Richard Sinclairが脱退しリリースされた本作は、サックス、フルート、クラリネット、トランペット、チェロ、トロンボーン、そしてパーマネントメンバーとしてバンドを支えていくことになるPeter Geoffrey Richardsonのヴィオラなど贅沢な金管楽器をゲストに導入し、ポップ・フィーリングに溢れたジャズ・ロックを展開。3rdとあわせてカンタベリー・シーンに輝く名盤です。
カンタベリー・シーンを代表するバンド、キャラヴァンによるオーケストラとの共演を収めた74年発表のライブ盤。まず特筆なのは、ライヴならではの臨場感とダイナミズム溢れるバンドの演奏。リチャード・コフラン(Dr)とジョン・G・ペリー(B)によるタイトかつグルーヴ感いっぱいのリズム隊、デイヴ・シンクレアによるこれぞカンタベリーと言える淡い色彩のファズ・オルガン、そして、パイ・ヘイスティングスのギターと前作から加入のジェフリー・リチャードソンのヴィオラが繰り広げるエキサイティングなソロ。全盛期と言われるだけある脂の乗った演奏に思わず体が揺れます。そこにオーケストラも絡んでくるんだから凄い。変拍子によるキメのパートでは、艶やかなトーンの管弦楽器がまるでストラヴィンスキーの交響曲ばりに鳴り響いて、実にスリリング。もちろん、キャラヴァンらしい甘やかなパートでの壮大なオーケストレーションも出色です。キャラヴァンらしい淡いトーンと管弦楽器が生む艶やかなトーンが合わさった絶妙な音の色彩、そして、ロック的ダイナミズムとオーケストラの壮大さとが融合したスケール感。オーケストラを導入したロック・アルバムの中でも屈指の完成度と言える、贅沢な逸品です。新曲3曲収録。
75年作、邦題別名「ロッキン・コンチェルト」。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、英文ブックレット付仕様、ボーナス・トラック3曲、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
若干カビあり
ソフト・マシーンと共にカンタベリー・ロックを代表する名グループが、76年にリリースした8thアルバム。デイヴ・シンクレアが再脱退し、後任としてオランダ出身キーボーディストのヤン・シェルハースが加入しています。以降のポップ・ロック路線を方向づけた作品で、前作『Cunning Stunts』収録の軽快なポップ・チューン「Stuck In A Hole」を引き継ぐような人懐っこいポップ・ロックを軸としつつ、パブ・ロッキンなノリやクラヴィネットを多用した黒っぽいグルーヴまでも混ぜ込んだ新境地も披露。そんな多彩な要素が取り込まれていてもゴチャッとせず、あくまで軽やかでハートフルに聴かせてくれるところがさすがはキャラヴァンです。レコードが針飛びしたように同じフレーズを繰り返す演出を仕込んだりと、彼ららしい遊び心も堪りません。ブリティッシュ・ポップ・ロックとして抜群の完成度を誇る好アルバム!
特典ボックス付き、紙ジャケット仕様×2、SHM-CD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲 ※本来セットになっている「聖ダンスタン通りの盲」「/ベター・バイ・ファー」はありません
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
若干圧痕あり、ボックスに若干スレあり
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!