2022年7月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは。
この「日々是ロック」コーナーは、直近で入荷した注目のタイトルや売れ筋の人気タイトルの新品CDをメインに、日替わりでスタッフがおすすめの作品をピックアップしてまいります。
今日は、英国から届いた一押しプログレからスタートしたいと思います。STUCKFISHの3rdアルバム『DAYS OF INNOCENCE』です。
本作、曇り一つない青空いっぱいにサウンドが広がるような解放感いっぱいのメロディアス・プログレを聴かせてくれるプログレとして最高の一枚となっています。なかなか晴れやかな空が見れない今の時期に是非楽しみたいサウンドなんですよね~。
今回は、本作を出発点にスケール大きく爽快感抜群なプログレを探求していきたいと思います♪
17年にベテラン・ミュージシャン達によって結成された英国のプログレ・グループが放った22年3rd作。
前作でも素晴らしかった、晴天の空いっぱいに音が広がるような、とにかくスケール大きくて心地よさ100%のサウンドに一聴で心奪われます。
Tony Banks譲りのファンタスティックなキーボードも華を添える、英メロディアス・プログレの大注目作!
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90年代以降のプログレシーンを盛り上げる北欧スウェーデンやイタリアに負けじと、本場イギリスからも、イエスやジェネシスやクリムゾンなど往年のグループのDNAを継いだ好グループが出てきております。注目の作品をセレクトいたしましょう。
デンマークにも爽快感いっぱいに突き抜ける新鋭ユニットがいました!FOCUSファンも要チェック☆
FOCUSへのリスペクトに満たされた18年1stが驚きの完成度だったデンマークのプログレ・デュオによる待望の21年2nd!
前作で全開だったFOCUS愛を随所に散りばめつつ、よりテクニカルかつスタイリッシュなサウンドメイクで爽快感たっぷりに突き抜けます。
TIGER MOTH TALES/現CAMELで活躍するPete Jonesや00年代FOCUSのギタリストらも参加!
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イギリス以外のプログレを代表する名バンドと言ったらオランダのFOCUS。そんなFOCUSがお好きという方に聴いてみて欲しい作品をご紹介。
北欧からはもう一枚、イチオシの爽快プログレがあるんです。
今やノルウェー・シンフォの実力派となったグループですね。
今作、まるで初期GENESISとSPOCK’S BEARDを合体させたみたいなサウンドが広がってきて思わず感動しちゃいました。
英プログレ譲りの奥ゆかしいファンタジックさと突き抜けるようなキャッチーなメロディが素晴らしき調和を果たした19年作!
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KAIPAによる22年作『URSKOG』、素晴らしい作品でした。今回はそんなKAIPAがお好きな方に是非聴いて欲しい北欧プログレ作品をご紹介したいと思います♪♪
「痛快さ」という点ではこのスペインのグループの右に出るプログレはないと断言!
2012年に彗星のごとくデビューを果たし、一躍現プログレ・シーン屈指の人気グループとなったスペインのDRY RIVERによる18年3rd。
クイーン+ドリーム・シアターをベースに、様式美HRからビッグバンドまでを取り入れる奇想天外センスとスペインらしい情熱で仕上げたサウンドは、とことんエネルギッシュで痛快。
聴いていてこんな楽しくてワクワクするプログレって他にないかも!
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最後はDRY RIVERと同じくラテンの熱量を秘めた、メキシカン・シンフォの雄をおすすめ!!
メキシコ、というか現在の中南米No.1シンフォ・バンドと言える彼らの、まだまだ熱い21年作!
ザクザク刻むギターとヴァイオリンが変拍子ユニゾンで快走する冒頭を経て、一気に視界が開けるように両者がスケール大きく飛翔していく荘厳なオープニングにいきなり感動!
演奏の緻密さも込められたパッションもバンド史上最高レベルじゃないですかっ!
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90年代以降のプログレ・バンドではフラワー・キングスと双璧と言っても過言ではないバンドへと成長した、プログレ辺境の地メキシコの雄、CASTを大特集!
いかがでしたか?気になる作品が見つかれば幸いです!
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12年デビュー、メンバーほぼ全員がクイーンとドリーム・シアターをフェイバリットに挙げるスペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd。前2作も素晴らしいアルバムでしたが、この3rd、もうとことんエネルギッシュで痛快。聴いていてこんなに楽しくってワクワクするプログレって他にないかもしれませんっ!ベースとなるのは最も影響を受けているクイーンとドリーム・シアターの合わせ技。そこにシンフォ、ロックン・ロール、様式美ハード・ロック、ビッグ・バンド・ジャズ、フュージョンなどを自在に結合させて、スペイン産らしい情熱的かつダイナミックなプログレに仕立て上げた、エネルギーがぎっちり詰まったサウンドを構築しています。歌い回しにフレディ・マーキュリー愛を感じさせる声量みなぎるスペイン語ヴォーカルとオペラチックな分厚いコーラスがドラマチックに舞い上がるクイーン風のヴォーカル・パートから、ド派手に鳴らすヴィンテージ・トーンのオルガン&クラシカルで可憐なタッチのピアノを操るキーボードが溢れ出し、ギターがテクニカルかつハードエッジに疾走。ギターはメタリックにゴリゴリしてはいるのですが、同時にコシの強いグルーヴ感があり、ロックンロールのノリの良さが先立っているのが特徴。硬質ながら人間味たっぷりに熱く弾き飛ばすプレイ・スタイルがカッコいい!ギターが牽引する強度あるヘヴィ・プログレに突如ゴージャスなビッグ・バンドが絡んできたり、クラシカルな速弾きが炸裂する様式美系ハード・ロックがごく自然に南国風フュージョンに発展したりと、あまりに先の読めない奇想天外なサウンドには軽く目眩が起きそうなほど。その後には一転して美しいメロディが冴え渡る叙情バラードを持ってくるセンスも憎い限りです。前作が彼らの完成形かと思いきや、まだまだ進化するDRY RIVERサウンドを見せつける大傑作!おすすめです!
現中南米シーンにおいて抜きんでた実力を誇るメキシカン・シンフォ・グループ、前作から4年を経てついにリリースされた21年作!キャッチーかつ疾走感抜群のアンサンブルにスケール大きなヴァイオリンのプレイが炸裂するサウンドは、さながら「ラッシュ+サグラド・コラソン・ダ・テッラ 」。もう1曲目から凄まじい。ザクザク刻むヘヴィなギターとヴァイオリンが変拍子ユニゾンで快走する冒頭を経て、一気に視界が開けるようにギターとヴァイオリンがスケール大きく飛翔していく荘厳なオープニングにいきなり感動してしまいます。パッションみなぎるアコースティックギターの超絶プレイも全開だし、終盤満を持して登場するシンセのスピーディなプレイもさすがです。曲間なくピアノのクラシカルなリフレインに繋がっていき、ヴァイオリンのキレのあるプレイが冴え渡るプログレ・ハードを聴かせる2曲目もキャッチーかつ緊張感ある名曲。とにかく全編通してとんでもないエネルギーが充満していて、聴いてる方も拳を握りっぱなしになります。何度かのメンバーチェンジは経ているものの、MARILLIONと同期の78年結成とは思えない、作品を出すごとに演奏の緻密さと込められた情熱が増していくCASTというバンドに敬服せずにはいられません。もちろん大傑作!
デンマークのキーボーディストSteffen Staugaardと英国人ギタリストNeil Gowlandを中心とするプログレ・ユニット、21年作2nd。前作で聴かせた驚くべき再現度のFOCUSリスペクトなスタイルから、本作ではFOCUS愛は随所に感じさせつつもよりモダンでスタイリッシュなサウンドメイクで爽快感たっぷりに突き抜けます。ダイナミックに躍動するリズム・セクションに乗って、シンセやヴィンテージ・トーンのオルガン、フュージョン・タッチの流麗でエッジの立ったギター、そして気品たっぷりのフルートが緻密に絡み合いながら紡ぐテクニカル・プログレに終始ワクワクしてしまいます。一転、アンサンブルが落ち着き、フルートとギターがメロディアスにユニゾンするパートなどは、まさにFOCUSそのものでさすがのリスペクトぶりを発揮。現CAMELのPete Jonesや技巧派ドラマーMarco Minnemannのほか、00年代FOCUSのギタリストNiels Van Der Steenhovenによる客演も聴き所です!
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