2021年3月26日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
昨年リリースされた結成50周年を記念した20年BOXセットも記憶に新しいFOCUS。
言わずと知れた英国以外のプログレを代表する人気バンドですが、実はそんなFOCUSがお好きな方に聴いて欲しい作品が何枚かあるんですよね。
今も現役ではありますが、やっぱりヤン・アッカーマンがいた70年代初~中期がいいよなぁって方にはこのBOX。
70~76年のアルバム7タイトルに、ライヴ映像や未発表含むボーナストラックも多数収録した11枚組。
アッカーマン在籍期FOCUSの決定版と言えるボックスセット!
FOCUS好きにオススメの作品はやはりオランダに多し。というわけで、オランダから2バンドをピックアップ!
FOCUSの大作「ERUPTION」前半で聴ける印象的な哀愁メロディ、実はこのグループがオリジナルなんです。
叙情的な歌ものジャズ・ロックを聴かせる彼らのシングル楽曲を収録!
ぜひ、ジャケに敬遠しないで聴いて欲しいのがこの作品。渋めになったFOCUS!?
「渋めのFOCUS」と言えるかもしれないメロディアスで技巧的なダッチ・ジャズ・ロックの逸品。
ジャズ/フュージョン/ハードロックを織り交ぜた自在なギタープレイもヤン・アッカーマンばり!
ジャケの酷さだけが惜しいなぁ…。
新鋭からは、FOCUSリスペクトを表明するこの注目グループをご紹介☆
なんとっ、現代デンマークからFOCUSへの愛情に満ち溢れた新鋭が登場!?愛らしく情緒あるメロディにリリシズムに富んだフルート、アッカーマン節全開の伸びやかなギター…「Janis」や「Sylvia」を思わせる1曲目からFOCUSファンならノックアウト確実!
新作もカッコいいですよ~~!!
前作でのFOCUS愛は随所に感じさせつつ、よりモダンかつスタイリッシュなサウンドメイクで爽快感たっぷりに突き抜ける2nd。
現CAMELのPete Jonesや00年代FOCUSのギタリストらも参加!
いかがだったでしょうか。
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「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことをコンセプトに、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を幅広く紹介するコラム。担当は、MUSEAからデビューした日本のアーティストnetherland dwarf!
70年代前半に活動したオランダのジャズ・ロック・グループによる74年作2nd。俊敏なリズムに乗って、派手に弾きまくるオルガンとスリリングで技巧的なギター、渋くむせぶブラスらが丁々発止で繰り広げるスタイリッシュなジャズ・ロック・アンサンブルが炸裂!のっけからかなりカッコいいです。2曲目からはややジャズ要素が強めですが同郷FOCUSへの意識を感じさせるメロディアスなナンバーが続きます。ジャズ・ロックと言うと無骨で硬質な印象を持ちがちですが、このバンドはフュージョン的な軽やかさとどこかお洒落な感覚が備わっていて、伸びやかで洗練されたサウンドがとても心地いいです。ギターはジャジーに抑えたプレイを主としますが、ここぞという場面ではハードに切り込む熱いプレイで圧倒し振れ幅自在。このへんは少しヤン・アッカーマンを彷彿させるかも知れません。舞うようなタッチでクールに音を刻むエレピのプレイも特筆です。これほどのバンドが埋もれていたとは驚き!ジャケの酷さが勿体無いですが、中身は絶品ジャズ・ロック。これは名品です。
デンマークのキーボーディストSteffen Staugaardと英国人ギタリストNeil Gowlandを中心とするプログレ・ユニット、21年作2nd。前作で聴かせた驚くべき再現度のFOCUSリスペクトなスタイルから、本作ではFOCUS愛は随所に感じさせつつもよりモダンでスタイリッシュなサウンドメイクで爽快感たっぷりに突き抜けます。ダイナミックに躍動するリズム・セクションに乗って、シンセやヴィンテージ・トーンのオルガン、フュージョン・タッチの流麗でエッジの立ったギター、そして気品たっぷりのフルートが緻密に絡み合いながら紡ぐテクニカル・プログレに終始ワクワクしてしまいます。一転、アンサンブルが落ち着き、フルートとギターがメロディアスにユニゾンするパートなどは、まさにFOCUSそのものでさすがのリスペクトぶりを発揮。現CAMELのPete Jonesや技巧派ドラマーMarco Minnemannのほか、00年代FOCUSのギタリストNiels Van Der Steenhovenによる客演も聴き所です!
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