2021年9月23日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。今日はCSN&Yなど米西海岸フォーク・ロックに影響を受けつつも、英国らしい陰影あるハードなサウンドも聴かせる作品をピックアップしました。
最初は、ザ・フーやレッド・ツェッペリンなどのサポートも務めたバンドからスタート!
ザ・フーやレッド・ツェッペリンなどのサポートを務めたり、第2回ワイト島フェスティヴァルにも出演した英ロック・バンド。バッファロー・スプリングフィールドやモビー・グレープに影響を受けた米国憧憬のフォーク・ロックを土台に、ギター3人という編成で聴かせるアンサンブルやへヴィなリフが特筆!
ウィッシュボーン・アッシュとCS&Nが出会ったような、極上の英国フォーク・ロックだなぁ。幻のネオン・レーベルのカタログの一つで、ジャケはキーフ!
フォーキーでスワンピー、かつ「これぞ英国」という繊細さとメランコリックな哀愁を孕んだアンサンブルが絶品。ブリティッシュ・ロック・ファンなら間違いなく心鷲掴みにされちゃうなあ、これ。
最後にデンマークのバンドもピックアップ!
バーズやCSN&Yとともに、ジェスロ・タルやツェッペリンにも影響を受けたデンマークのグループ!?繊細なフォーク・ロック・スタイルに骨太なギターが炸裂していて、オリジナリティ抜群!
今回取り上げたのは全て70~71年の作品。この時代各国でどんな作品が誕生していたのか?
こちらから探求ください♪
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少ないながらも名作の宝庫として愛されるネオン・レーベルのカタログの一つ、71年の唯一作。60年代末のサイケ・ポップの残り香とCSN&Yやバーズなどの米西海岸のフォーク・ロックへの憧憬とがブレンドされ、英国的な叙情性でラッピングされたメロディ・ライン、繊細なハイ・トーンが魅力のヴォーカル、そして、卓越した三声コーラス。エッジの立ったカッティングと流麗なアルペジオとメロウなオブリガードが織りなすツイン・ギターのリズムは、ウィッシュボーン・アッシュを彷彿させます。アコースティックなバラードは、アメリカのビッグ・スターも頭に浮かびました。ポップな中に英国的な哀愁がたっぷりつまった、これぞ英国フォーク・ロックと言える一品です。ジャケットはキーフ!
デンマーク出身。71年作の1stアルバム。バーズやCSN&Yとともに、ジェスロ・タルやレッド・ツェッペリンにも影響を受けたようで、なるほど米西海岸フォーク・ロック・テイストのアコースティックなアンサンブルを軸に、骨太なハード・ロック的エッセンスを加えた、ダイナミックなサウンドが聴き所。流麗で哀愁漂うフォーク・ロックと轟音エレキとのコンビネーション!ありそうであんまりない、オリジナリティ溢れる好作品です。
バーミンガム出身の兄弟、Mick Dolan(ギター)とSteve Dolan(ベース)を中心とするフォーク・ロック・トリオ、1stと同年の70年にリリースされた2ndにして最終作。前作同様サイケ色のあるフォーク・ロックをベースとしつつ、本作ではTRAFFICなどを彷彿とさせるスワンピーなテイストやグルーヴィーなオルガン、気品のあるフルートなど多彩な音を取り入れ、洒脱で洗練されたサウンドを聴かせています。曲調はアコギをフィーチャーしたフォーキーなナンバーから哀愁漂うスワンプ・ロック、ワウ・ギターが浮遊感醸し出すサイケ・ジャムなど振り幅がありますが、全体を通して充満するのはどこか仄暗い静謐さとメロウネス。流麗なアコギにWISHBONE ASHも思わせる湿っぽいエレキ・ギター、メランコリックなヴォーカル・・・それらが繊細に絡み合う、英国的な気品と叙情性に満ちたアンサンブルには心を鷲掴みにされること必須です。名作。
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