2021年4月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
抜けるような青空と陽光を反射して煌めく水面、波が寄せては返す真っ白なビーチ。
そんなイメージが聴いているだけで溢れてくるのがウエスト・コースト・ロックならではの魅力ではないでしょうか。
今回はそんなウエスト・コースト・ロックに魅了されたブリティッシュ・ロック作品を見てまいりたいと思います!
まずはつい先日CD化された、この作品をどうぞ!
米ロック憧憬の西海岸テイストやファンク・テイストと、英国らしい緻密な職人気質との見事なバランスと言ったら!
FACESファンからSAD CAFEファンにまでオススメしたい77年最終作!
ジョン・エントウィッスルに重用されたギター/ヴォーカルが率いるこのグループも最高です!
そのO BANDが気に入ったなら、同じギタリストがプレイするこのアルバムも実にいいですよ~。ジョン・エントウィッスルのもとで活躍したリーダーによるヴォーカルも絶品な、米憧憬英ロックの一級品!
米憧憬英ミュージシャンの代表と言えるデイヴ・メイスンからはこのアルバムをオススメ。
流麗なメロディ、絶妙に力の抜けた軽快かつ雄弁に歌うギター、味のあるヴォーカル、そして爽やかなコーラスがとても気持ち良い~。
スワンプ・ロック~西海岸サウンドとアメリカン・ロックを追求してきた彼が到達した境地と言える傑作ですね。
フォーキーなものをお探しでしたら、うってつけの一枚があります♪
英国的「いなたい」シンガー・ソングライターの最高峰だなぁ。
ピート・デロと共にHONEYBUSで双頭を担ったSSWによる、西海岸ロックへの憧憬に満ち溢れた愛すべき71年ソロ!
幻のネオン・レーベルのカタログの一つとしても知られる英フォーク・ロック71年唯一作。
ジャケ通りの英国らしい陰影あるサウンドに、CSN彷彿の爽やかな西海岸テイストを絶妙に取り込んだ懐の深いサウンドが魅力です。
01年の未発表音源集&未発表ライヴ音源も加えた3枚組デラックス・エディション!
ポップな作品をお求めでしたら、もうこれっ!
どちらかと言えばプログレ・ファンの知名度が高いアーティストですが、正直これをプログレ・ファンだけのものにしておくのは惜しすぎる!
ビーチ・ボーイズ憧憬の華やかな一人多声コーラスが彩る、どこまでもスウィートでメロディアスなポップ・ソングの数々は聴いていて心が解けます。
APPやCAMEL作品でも活躍した英国のポップ・マイスター、記念すべき1st!
最後はプログレから、西海岸テイストと言ったらこのグループが浮かびます。
オーケストレーションはシンセサイザーが担うようになりましたが、逆にバンド感が強まりサウンドにまとまりが出た感じ。
零れ落ちんばかりの英国叙情を湛えた泣きのナンバーから、爽やかで愛らしいウエスト・コースト風フォーク・ロックまで自在な作風を楽しませてくれます。
持ち前の珠玉のメロディーを堪能したい時にもうってつけの作品ですね!
いかがだったでしょうか。
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秋枯れの季節にぴったりの、干し草香る牧歌性とともに、しっとりとした叙情にも富むブリティッシュSSW/フォーク・ロックをセレクト。
72年に陰影溢れる英ロック名盤を残したPARLOUR BANDを前身とするブリティッシュ・ロック・グループ。A BAND CALLED O時代から通算4作目にして最終作となった77年作。FACESあたりを思わせるキャッチーでノリの良い米ロック憧憬のサウンドにファンク・テイストを加えたスタイルは過去作から変わらず魅力的!ビシッとタイトに叩くドラミングと歌心あるメロディアスなベース、キレの良いカッティングから西海岸の青空を舞うようなスライドまで自在なギター、楽しげに跳ねるピアノ、そして声量豊かでエネルギッシュなヴォーカル。一聴するとアメリカ憧憬の伸びやかさとファンキーなコクがブレンドされたサウンドが気持ちいいのですが、一音一音に耳を向けると緻密で引き締まったアンサンブルが圧巻で、英国のバンドらしい職人気質が滲みます。1曲目にRandy Californiaのカバー、2曲目にCCRのカバーを配し、前半は米憧憬を押し出したパワフルな演奏で疾走。終盤にはSAD CAFEなどを思わせるプログレッシヴなキーボードのプレイを挿入したモダン・ポップ、そしてPARLOUR BAND時代を懐かしむようなフォーク・タッチのリリカルなナンバーも待っていて、英国ロック・ファンにとってもグッとくること間違いなし。憧れのアメリカン・ロックを追求し続けた彼らが、有終の美を見事に飾った名作です。
紙ジャケット仕様、英文ライナー付仕様、、定価2700+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
元TRAFFICのギタリスト、77年リリースの7作目。流麗なメロディ、味のあるヴォーカルギター、爽やかなコーラスが非常に気持ち良い、西海岸サウンドの頂点を極めた傑作。
John Entwistleのソロ作への参加、そして英スワンプ名作を残したデュオRO ROの片割れとして活動したギター/ヴォーカルによるリーダーバンド、78年作。バンドメンバーには、前年のソロ作にも参加した元BABE RUTHのドラマーEd Spevock、元PARLOUR BAND〜A BAND CALLED O〜O BANDのギタリストCraig Andersら腕利きが揃います。WISHBONE ASH彷彿のキャッチーなハード・ロック・サウンドだった前年ソロ作を受け継ぎつつ、よりウエスト・コースト・ロックやファンクの要素を強めた米憧憬スタイルを追求。Craig Andersの参加もあってか、O BANDの作品かと思ってしまうほどに彼らと近い音楽性を披露します。タイトで安定感抜群のリズム・セクションに、転がるようなタッチのゴキゲンなピアノが踊り込み、Craig Anderお得意のコクのあるスライドを交えた職人肌のギターが炸裂。ノリの良い演奏で快走しているようでいて、実際はラフさのないカッチリまとまったアンサンブルを聴かせているところはまさにO BANDに通じるところです。そして極めつけはAlan Rossの歌声。抜けの良いハイトーン寄りのヴォーカルはハード・ロック・ナンバーで抜群に映えるのは勿論ですが、ウエストコースト/カントリー・ロック風ナンバーでの低めに抑えた乾いた歌声がまた芳醇で素晴らしいです。これは米憧憬のキャッチーなブリティッシュ・ロックとして間違いなく一級品。O BANDが気に入られた方は是非こちらも!
スコットランドはグラスゴー出身、CAMELやALAN PARSONS PROJECT作品への参加でプログレ・ファンにもその名が知られる、英国屈指のポップ・クリエイターによる75年デビュー作。ビーチ・ボーイズ憧憬の華やかな一人多声コーラスが優しく彩る、どこまでもスウィートでメロディアスなポップ・ソングの数々は聴いていて心が解けます。屈託のないポップなメロディとアレンジが印象的ですが、空へと広がるような解放感よりはどこか密やかでシャイな味わいがあり、そこがまたたまらなく英国的。リリカルなピアノ、温かな響きのシンセ、キラキラしたアコギ、どれもクリスのデリケートなハイトーン・ヴォイスとこれ以上なく調和していて素晴らしい。ルベッツ、ファーストクラス、山下達郎などビーチ・ボーイズ直系ハーモニー・ポップのファン必聴の一枚です。
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