2020年10月16日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ハード・ロック
スタッフ増田です。
今年は英国四大ハード・ロックの一角、URIAH HEEPもデビュー50周年を迎えるようですね。昨年の来日公演に行きましたが、大迫力のハード・ロック・サウンドは衰え知らずで大変感動いたしました。是非また日本を訪れて欲しいです!
さて、そんなURIAH HEEPの特徴と言えば名手ケン・ヘンズレーのプレイに象徴される、重厚な存在感のハモンド・オルガン!今回はそんなオルガンの音色をこれでもかと堪能できるハード・ロック作品をピックアップしてまいります。
NWOBHMへの礎を築いたとも言えるドラマティックなハード・ロックの元祖と言えるグループですね。エッジの立った攻撃的なギター、荘厳なオルガン、分厚く伸びのあるハイトーン、そして溢れるメロトロン。堂々の1970年デビュー作!
そんなURIAH HEEPのケン・ヘンズレーが、ゴッズ解散後&ヒープ結成直前に結成したグループの69年唯一作をご存知?少々荒削りではありますが、ヒープに通じる荘厳さ、ドラマティックさの原型が既に形作られていて十分に魅力的だなあ。オルガンだけでなく、ヘンズレーのゴリゴリしたギター・プレイも聴き所!
次はEL&Pのカール・パーマーが初期に在籍していたことでも知られる英国オルガン・ハード・バンド。この「Breakthrough」のイントロ、オルガン・ハードのファンなら一発でノックアウトされちゃうはず!中心人物ヴィンセント・クレインの鍵盤を中心に、よりガツンとソリッドなアンサンブルを聴かせる71年作3rd!
一気にマイナーになりますが、URIAH HEEPのファンならこの作品を是非!ヒープばりの荘厳なオルガン・ハードにグルーヴィーなR&B/ファンクが混ざり合ったような、NY出身グループによる70年作!
こちらは英国の69年の作品なのですが、壮大な19分の組曲の後半に満を持して現れる、BS&T meets DEEP PURPLEみたいな「Paint It Black」カヴァーがめちゃくちゃ痺れる~。ブラス、オルガン、ギター、そのどれもが主役級!
次はドイツのオルガン・ハードをご紹介。URIAH HEEPやSPOOKY TOOTHや初期パープルが好きなら、このバンドは是非!ブリティッシュ・ロックからの影響濃厚なジャーマン・ハード71年デビュー作。
ディープな一枚もご紹介。アルバムを残さずに消えた幻のジャーマン・オルガン・ロック・バンドのライヴ音源発掘盤なのですが、これがクラシカルでジャジーでブルージーで、奥ゆかしくも叙情と哀愁たっぷりで、オルガン・ロック・マニアには堪らぬ好内容!
こんな作品もありました!「北欧のマイク・オールドフィールド」とも呼ばれる名ミュージシャンBo Hanssonが60年代に組んでいたアート・ロック・デュオの67年作。これがジャジー&サイケなハモンド大活躍のオルガン・ロック名作でビックリ!
最後になんと本日入ってきたオルガン・ロック新リイシュー作品をご紹介いたします!R&B/ブルース・ロックからアート・ロック~プログレへの過渡的なサウンドを詰め込んだ米コネチカット発の70年作。MAINHORSEやRARE BIRDSあたりのファンにも刺さりそうな疾走感あるオープニング・ナンバーが格好良いですね~。
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ!
【関連記事】
カケレコの中古棚を見ていると、マイナーながらオルガン・ロックの良いヤツが結構残っています。今回はアメリカものを見てまいりましょう~。
【関連記事】
スタッフが日替わりのテーマでオススメ作品をご紹介する「日々是ロック」。本日はサバスばりのヘヴィなギター炸裂する重厚ハード・ロックをセレクト。
ケン・ヘンズレー、デヴィッド・バイロン率いる初期英国ハード・ロック・シーンを牽引した名グループ。Vertigoレーベルよりリリースされた70年1st。手数が多くヘヴィなドラムを土台に、ギターとオルガンが引きずるように荘厳なリフを放ち、エモーショナルなハイトーン・ヴォーカルが炸裂する!メロトロンを使った楽曲など、後のドラマチックな音楽性も覗かせますが、冒頭に配された代表曲「GYPSY」のように重さと疾走感が共存した荘厳なハード・ロックこそ本作の肝。オルガンとギターが一体となって生み出すダークなグルーヴ、そこを切り裂くハイトーン・シャウトはこれぞ英国ハードの王道と言えるでしょう。聴き逃し厳禁な英ハード屈指の名作!
専任ヴォーカルとして元リーフ・ハウンドのピーター・フレンチが加入。ヴィンセント・クレイン(key)、ジョン・デュ・カン(g)、ポール・ハモンド(ds)、ピーター・フレンチ(vo)という編成で制作された3rdアルバム。71年作。
廃盤、紙ジャケット仕様、SHM-CD、16年リマスター、ボーナス・トラック1曲、定価3143+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ブックレット一体型デジパック仕様、ボーナス・トラック1曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
トレーに若干黄ばみあり
英マイナー・レーベルMIDDLE EARTHより69年にリリースされた唯一のアルバム。重く引きずるようなリズムにクラシカルなオルガンが乗るサウンドは、これぞ英国オルガン・ロック。同じくMIDDLE EARTHよりリリースされたARCADIUMと比べ、カビ臭い地下スタジオを想起させるアンダーグラウンド然とした陰鬱なサウンドが持ち味。
70年代に西ドイツで活動し、ELOYやGURU GURUともツアーを行った幻のバンド、当時のライヴ音源を収録した18年発掘盤。そのサウンドはくすんだトーンのクラシカルなハモンドを中心に、ブルージーなギターやうねりのあるベースを交えて哀愁たっぷりに展開する王道のオルガン・ロック。CRESSIDAを思わせるジャジーで叙情的な曲調がメインかと思いきや、聴いていくとピアノ、オルガン、シンセを切り替えながらスピーディーにフレーズを弾き倒すリック・ウェイクマンばりのパートがあったり、『神秘』〜『原子心母』頃のフロイドを彷彿とさせるサイケデリックなナンバーが飛び出したりと、多彩でクオリティの高い内容にビックリ!長尺曲が多いものの、アグレッシヴなソロ・パートに粛々とした叙情パート、味のあるヴォーカル&コーラスパートが交差する起伏のついた構成、そしてどこまでもリリシズムに溢れたメロディとハーモニーでじっくりと聴かせます。決して録音状態は良くないものの、単なるアーカイブに留めておくには惜しい好内容。オルガン・ロックやジャーマン・ロック・ファンは要チェックです。
Beckettなどで活躍していた名キーボード・プレイヤー、Tim Hinkley率いるJODY GRINDの69年発表1stアルバム。Timによる卓越したオルガン・ワークとバンドとしての巧みなアレンジは絶品の一言で、オルガン・ロック・ファンは必聴。
ユーライア・ヒープの中心メンバーKen Hensleyが、Gods解散後ユーライア・ヒープ結成前に組んだバンドによる唯一のアルバム。69年発表。地味なアートワークが玉に瑕ですが、Hensleyのペンによるドラマティックなメロディーがたいへん美しいブリティッシュ・ハード・ロックの好盤です。ヒープ・ファンも是非!
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!