2019年1月28日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
カケレコの中古棚を見ていると、マイナーながらオルガン・ロックの良いヤツが結構残っています。
今回はアメリカものを見てまいりましょう~。
ちょっとやり過ぎちゃったキーフという感じのヤバげなジャケットですが、中身のほうもキーフが手がけたCRESSIDAのようなオルガン・ロック。でもアメリカのバンドらしくR&B由来のグルーヴが効いていて、より骨太でコシのあるアンサンブルのカッコよさが味わえるのが特徴です。
69年の米国にこれほどまでのオルガン・ジャズ・ロックが!?メロウで哀愁漂わせつつ、流麗&スピーディーなアンサンブルがたまりません。この「Norwegian Wood」カバーも凄いっ!
フィラデルフィアでひっそりと活動した、5人組のDOORSフォロワーによる71年自主制作盤。朗々と歌う伸びやかなヴォーカル、倦怠感たっぷりに空間を支配するオルガンらが織りなす、雰囲気抜群の痺れるヘヴィ・ブルース・ロック!
R&B~ファンクからサイケまでをまぶしてアメリカならではの鋭角かつグルーヴィーに聴かせるニューヨーク産オルガン・ハード。ちょっとユーライア・ヒープからの影響を感じるドラマチックな構成も魅力ですね。
デトロイト出身でモータウンの傘下レーベルからのリリースでこのジャケ・・・んで、聴いてびっくりメロディアス過ぎる極上オルガン・ロック!全編、「青い影」ばりのオルガンとニッキー・ホプキンスに通じるリリカルなピアノが溢れてます。
現在その名はほとんど残っていませんが、それが不思議なほどに極上のブルース・ロックを聴かせるのがこのLINN COUNTY。オルガン・ロックと言うにはギターや管楽器の活躍度も大きいんですが、オルガンが最高にいい音で鳴っているのでここでセレクト。これでもかと濃厚グルーヴィーな演奏がたまりませんね~。ヴォーカルもポール・ロジャースばりの上手さ!
オルガンのど派手なプレイに耳を奪われる、USサイケー・ハード・バンドによる74年ライヴ音源!
(音源がなかったので、69年スタジオ・アルバムより…!)
フロリダ出身のサイケ・プログレ・バンドが69年に発表した唯一作。「アメリカのCRESSIDA」とも称されるようにジャズ・ロック調の気品あるオルガン/キーボード・ワークと、プログレ調のめまぐるしい展開とシリアスな雰囲気を湛えたサウンドが特徴。メロディアスなオルガンを軸に展開されるドラマティックな楽曲群はかなりの完成度。若干シアトリカルなヴォーカル、ファズ・ギターの引きずるようなリードも堪りません!米国産ながら、70年代英国のオルガン・ロック好きにも是非聴いていただきたい一枚。この気味の悪いジャケットにピンと反応してしまった方も、その感性を裏切らない雰囲気を内包した一枚です。
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