プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

ドイツの外のクラウトロック!?

スタッフ増田です。

クラウトロック。60年代末から西ドイツで現れ始めた「実験的ロック」グループの総称ですね。
その主な特徴は、ミニマルで反復的だったり、エレクトロ・ミュージック的電子楽器を多用していたり、はたまた東洋音楽との本格的な融合を試みていたり…。
ともかく、ロックにそれまでにない「実験的」な要素を持ち込んだのが西ドイツの「クラウトロック」だったのです。

しかし、そんな「実験的」ロックに着手したのは西ドイツのグループだけなのでしょうか?
今回はドイツ以外のグループだけど、これは「クラウトロック」と呼んでもいいんじゃない!?という作品をスタッフ増田の独断でピックアップしてみました。

OSE/ADONIA

まずはドイツの西、HELDONやPULSARなどエレクトロ・プログレ系も盛んなフランスから。78年作。
リシャール・ピナスらHELDONのメンバーが全面参加し、エレクトロニクスによるミニマル調に、スペーシーなシンセが織りなすサウンドはタンジェリン・ドリームなどジャーマン音響系好きにもグッとくるはず!

試聴 Click!

WAPASSOU/MESSE EN RE MINEUR

こちらもフランス、76年の2nd。
リズム・セクションを廃した40分間の大曲1曲のみという試みも実験的ですが、神秘的な女性ヴォーカルや冷ややかなエレクトロ・サウンドはジャーマン・サイケ・フォークのEMTIDIを彷彿とさせます。

試聴 Click!

PATERNOSTER/PATERNOSTER

次はドイツの南に位置するオーストリアから。72年の唯一作。
へヴィかつ酩酊的なサウンドは、まるで初期タンジェリン・ドリームとブラック・サバスとが出会ったみたい。
なるほどこれがプログレ未開の地オーストリアのプログレ秘宝なのか……。

試聴 Click!

AKTUALA/AKTUALA

次はイタリアから一枚!73年のデビュー作。
情熱的なプログレを多く輩出するイタリアですが、このオリエンタルでサイケデリック且つ静謐なサウンドは、ポポル・ヴーやアジテーション・フリーなど民族音楽系クラウトロックに通じますね。

試聴 Click!

P.L.J BAND/ARMAGEDDON

次はなんと……ギリシャ!81年作。
AMON DUUL IIを彷彿させるジャーマン・エクスペリメンタル影響下のサウンドに、クリムゾン等のヘヴィ・プログレ要素、ギリシア的なエキゾチズムを加えた荘厳なサウンドを展開。それにしてもこのジャケ怖すぎ!

試聴 Click!

SVEN GRUNBERG/HINGUS

こちらはエストニアのプログレ・グループMESSのシンセ奏者による80年ソロ作。
クラウス・シュルツェのような荘厳かつ粛々としたシンセサイザー・ミュージックですが、全体的に爽やかな空気が漂っており、非常にキャッチーに聴かせてくれます。

試聴 Click!


エストニア・プログレ特集!

【関連記事】

エストニア・プログレ特集!

今回ご紹介するのはバルト三国に属するエストニア。70~80年代に残された名盤から注目の新鋭までエストニア・プログレの魅力に迫ってまいります!

YURY MOROZOV/CHERRY GARDEN OF JIMI HENDRIX

次はまさかの旧ソ連産アンダーグラウンド・サイケ秘宝!73年作。
一応軸はフォーク…?なのですが、突如ファズギターやエコーたっぷりの奇声が響いたり、シンセサイザーがピュンピュンと発振したりと、この混沌と狂気にまみれたサウンドはFAUSTに近いかも!?

FIFTY FOOT HOSE/CAULDRON

辺境まで来てしまいましたが、最後はアメリカ3連発!まずはこちらの68年作。
力強いバンド・サウンドを軸に据えながらも、その上をスペーシーなシンセが縦横無尽に駆けていくサウンドはまさしくクラウトロック的!?
US電子/エクスペリメンタル・サイケの傑作。

試聴 Click!

ZODIAC/COSMIC SOUNDS

こちらも68年作で、米ELEKTRAレーベルの創始者ジャック・ホルツマンによるプロジェクト作!
スペーシーなムーグシンセにシタールなどの東洋音楽、怪しいナレーションなど実験要素満載のエクスペリメンタル・サイケですが、曲自体はミニマルかつポップで、バランス良くまとまっています。

試聴 Click!

SALEM MASS/WITCH BURNING

最後は米アイダホ出身のサイケ・ハード71年作ですが、このバンド、なんといってもムーグ・シンセを取り入れているのが斬新!
まるでCANのごとき反復的リズムに乗って繰り広げられるギターとムーグ・シンセの即興的ソロ……これはもうクラウトロックでしょう!

試聴 Click!

関連カテゴリー

関連CD在庫

  • FIFTY FOOT HOSE / CAULDRON

    68年発表、US電子/エクスペリメンタル・サイケの傑作!

    シスコの電子楽器職人ふたりを中心にした、US電子/エクスペリメンタル・サイケの代表的グループ。68年唯一作。ムーグを始めとする多彩なシンセ、宙を飛び交うテルミン、SILVER APPLESが用いていたことでもお馴染みの当時を象徴する最先端楽器=サウンド・オシレーター等々を駆使し尽くしながらも、あくまでもバンド・サウンドを軸にロックしているところが熱い連中。地下臭漂うコスミック・ガレージ・サイケ、危険な香り充満する女性ヴォーカルをフィーチャーした電子フォーキーなメロウ・サイケ、エフェクトで歪められた阿鼻叫喚が飛び交う狂気の沙汰のドローン…。ともあれ、音響的サイケデリアに目がない人にとっては、其処此処に仕掛けられた巧妙な音響トラップに悶絶必至でしょう。よく耳にする常套句と承知で言いますが、SILVER APPLESやUNITED STATES OF AMERICAと並び、「この時代の音とは思えないクオリティ」。

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。