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SLAPP HAPPYが好きな人におすすめ。ヘンテコ・アヴァン・ポップ特集

SLAPP HAPPY

1972年にドイツで結成された、スラップ・ハッピー。
写真左からアンソニー・ムーア(key) 、ダグマー・クラウゼ(vo)、ピーター・ブレグヴァド(g)の3人です。
奇妙にねじれたポップなメロディーにコケティッシュなボーカルが響くそのサウンドは、日本でも多くのファンを獲得しています。

まずは一曲どうぞ~

♪Michelangelo

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80年リリース『ACNALBASAC NOOM』より。
クラウトロックバンドFAUSTのメンバーが演奏を務めており、ダグマー・クラウゼの自由奔放なボーカルとともに妙な中毒性のあるポップを繰り広げています。レーベル側が「売れない」と判断して、お蔵入りとなってしまった録音です。

さてそれでは、スラップ・ハッピーに似た雰囲気の音楽を探してみましょう。
まずはプログレ編です。ドイツのお隣、ベルギーへ。

COS / POSTAEOLIAN TRAIN ROBBERY(1974)

ギタリストのDaniel Schellを中心に、コケティッシュな女性ヴォーカルPascale Sonらで74年に結成され、84年までに5枚のアルバムを残したベルギーのグループ。愛らしい声のスキャットがたまらない魅力を放っています。

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緊張感あるアンサンブルと、ブリジット・フォンテーヌみたいなエキセントリックなボーカルに圧倒されてしまいます。

さてお次は・・・何と南米アルゼンチンにも、ダグマー・クラウゼのようなボーカルを擁した、いいバンドがあるようですよ。

FACTOR BURZACO / 3 (2014)

アルゼンチンが誇る新鋭チェンバー・ロック・バンド。ちょっとニューウェイヴ/ゴシックすら想起させるダークなメロディと、危うさとキュートさを孕んだCarolina Restucciaのボーカルが独特な世界を築いています。

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たまらないですね、この一筋縄ではいかぬメロディー。

さ、次はイタリアです。

MAMMA NON PIANGERE/N.3(2016)

イタリアのベテラン・レコメン系バンドによる2016年作。コケティッシュ&オペラティックな女性ボーカルがグレイト!

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素っ頓狂な感じがいいですね。

次はフィンランド。北欧にも素っ頓狂なバンドがいるらしいです!

DISCORDIA/UTOPIA PERFECTION(2007)

01年に結成されたフィンランドのプログレ・グループ、07年のデビュー作。

ジェネシスやVDGGから、舞台音楽、トラッド、クラシック、SLAPP HAPPY的アヴァン・ポップまで飲み込んだ、イマジネーション溢れる作品です。

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お次はカリフォルニアです。

INNER EAR BRIGADE/DROMOLOGY(2017)

カリフォルニア発ジャズ・ロック・バンド、2nd。

ゴングばりの強度と緩急自在さで聴かせるジャズロックをベースに、カンタベリー風の芳醇なホーンセクションとスラップハッピーあたりが浮かぶ浮遊感あるメロディをミステリアスに歌う女性ヴォーカル。

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次は、フォーク・ポップ編。英国へと参りましょう。

AL ET AL / STRANGE AFFAIR(1981)

英国の5人組フォーク・ロック・バンドが81年にプライヴェート・プレスで残した唯一作。鳥が鳴いているようなフルート、ちょっとネオアコっぽいギター、可憐なボーカルがゆる~いポップを奏でていて、「隙間」のあるミニマムなサウンドはYOUNG MARBLE GIANTSにも通じるものがあります。

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全体に漂うチープさが、グッときます!

さてさて、次はアメリカです。

J.JASMINE / MY NEW MUSIC(1977)

この蠱惑的なジャケットが全てを物語っています!マルチ・パフォーマーとして活躍していたジャクリーヌ・ハンバートが、J.JASMINE名義で出した作品。作詞作曲をジャスミンが、プロデュースをアメリカ実験音楽の巨匠デヴィッド・ローゼンブームが手掛けたそのサウンドは、オールドタイミーながら異世界を覗かせる、アヴァン・ポップとなっています。

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サスペンス映画に迷い込んだみたいなドラマチックなサウンドですね。何だかドキドキしてきます。

最後は60年代後半、アメリカのポップ職人による作品です。

TROUT/TROUT(1968)

米ポップ・サイケ・バンド、68年唯一作。後にTVドラマの音楽でヒットを飛ばす、バブルガム系コンポーザー、トニー・ロメオが全楽曲を手掛けていて、とにかくずべてがドリーミーで洗練されたポップスの宝庫です。
T4「Carnival Girl」の、いつの間にかメロディーが入り組んで来るヘンテコ感がたまりません。

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いかがでしたでしょうか。
どの作品も、既成の価値観にはまらない独自のポップさがあって、かっこいいですね!

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SLAPP HAPPYが好きな人におすすめ。ヘンテコ・アヴァン・ポップ特集

  • INNER EAR BRIGADE / DROMOLOGY

    カリフォルニア出身アヴァン・ジャズ・ロック・バンド、17年作2nd、前作の延長線上で楽しめるカンタベリー・エッセンス香る芳醇で知的なアヴァン・ポップ/ジャズ・ロック、これは素晴らしい!

    世界のチェンバー/アヴァン系の先鋭的なバンドを多く輩出しているAltrOckレーベルよりデビューした、カリフォルニア出身アヴァン・ジャズ・ロック・バンドによる待望の17年作2nd。前作『RAINBRO』では女性ヴォーカルを擁しカンタベリー・エッセンスをたっぷり含んだポップな音作りがたまらない個性派ジャズ・ロックを聴かせた彼らですが、本作でもその唯一無二のサウンドは健在です。全盛期ゴングばりの強度と緩急自在のしなやかさで聴かせるジャズ・ロックをベースに、カンタベリー風の芳醇かつ流麗なホーン・セクションとスラップ・ハッピーあたりを彷彿させる浮遊感あるメロディをちょっぴりミステリアスに歌う女性ヴォーカル。演奏自体は角の立った硬派なジャズ・ロック・テイストがあるのですが、一貫して軽やかなポップ・エッセンスが効いており、無骨な印象は一切与えないハイセンスなサウンドメイクが相変わらず素晴らしすぎます。前作を気に入った方は勿論、カンタベリー・ロック・ファン、ゴング・ファン、スラップ・ハッピーのファンも「これはっ!」となること間違い無しの一枚に仕上がっています。

  • FACTOR BURZACO / 3

    アルゼンチンが誇る新鋭チェンバー・ロック・バンド、SLAPP HAPPYやCOSのファンにはたまらない女性ヴォーカルのコケティッシュ声炸裂の2014年傑作

    アルゼンチンはブエノス・アイレス出身で、クリムゾンやジェントル・ジャイアントやヘンリー・カウとともに、ドビュッシーやルチアーノ・ベリオやリゲティ・ジェルジュに親しんだコンポーザーのAbel Gilbert(1960年生まれ)率いるチェンバー・ロック・バンド。2014年作の3rd。女性ヴォーカルのCarolina Restucciaも特筆で、ダグマー・クラウゼ(SLAPP HAPPY)やパスカル・ソン(COS)を彷彿させる狂気とコケティッシュさを内包した歌声が強烈。クリムゾンのジェイミー・ミューア的な奔放なパーカッションにCarolinaの奔放なヴォーカルが乗るチェンバー・ミュージック、そして、管弦楽器とシャープなエレキ・ギターがまばゆいトーンでエキセントリックなアンサンブルを奏でるチェンバー・ロック、さらにニューウェイヴとゴシックを行ったり来たりするようなアヴァン・ポップも交えながらイマジネーション豊かに展開していきます。ユニヴェル・ゼロばりの器楽的な技巧を持ちつつ、強迫的にはならず、どこかカンタベリーにも通じるようなユーモラスさがあるサウンドが持ち味です。数多く好グループが出てきている2010年代以降のチェンバー・ロック・シーンの中でも屈指と言える強度と奔放さを持った名バンドによる傑作です。

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    アルゼンチンはブエノス・アイレス出身で、クリムゾンやジェントル・ジャイアントやヘンリー・カウとともに、ドビュッシーやルチアーノ・ベリオやリゲティ・ジェルジュに親しんだコンポーザーのAbel Gilbert(1960年生まれ)率いるチェンバー・ロック・バンド。2014年作の3rd。女性ヴォーカルのCarolina Restucciaも特筆で、ダグマー・クラウゼ(SLAPP HAPPY)やパスカル・ソン(COS)を彷彿させる狂気とコケティッシュさを内包した歌声が強烈。クリムゾンのジェイミー・ミューア的な奔放なパーカッションにCarolinaの奔放なヴォーカルが乗るチェンバー・ミュージック、そして、管弦楽器とシャープなエレキ・ギターがまばゆいトーンでエキセントリックなアンサンブルを奏でるチェンバー・ロック、さらにニューウェイヴとゴシックを行ったり来たりするようなアヴァン・ポップも交えながらイマジネーション豊かに展開していきます。ユニヴェル・ゼロばりの器楽的な技巧を持ちつつ、強迫的にはならず、どこかカンタベリーにも通じるようなユーモラスさがあるサウンドが持ち味です。数多く好グループが出てきている2010年代以降のチェンバー・ロック・シーンの中でも屈指と言える強度と奔放さを持った名バンドによる傑作です。

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