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MEET THE SONGS 第119回 TODD RUNDGRENの『A WIZARD A TRUE STAR』

今日の「MEET THE SONGS」は、「ポップの魔術師」トッド・ラングレンによる73年リリース作『A WIZARD A TRUE STAR(魔法使いは真実のスター)』をピックアップ。

トッド・ラングレンと言えば、言わずと知れたアメリカが誇る天才メロディメイカー。「I SAW THE LIGHT」「HELLO IT’S ME」「CAN WE STILL BE FRIENDS」など、ポップ・ミュージック史に燦然と輝く名曲の数々を生み出したことで知られ、現在も第一線で意欲作をリリースし続けるロック/ポップス・シーンのリヴィング・ジェンドともいえる存在。

そのトッドが72年の大名盤『SOMETHING/ANYTHING?』に続くアルバムとしてリリースした73年作が、この『A WIZARD A TRUE STAR』となります。前作ではメロディの良さが比較的ストレートに全面に現れたポップで華のある作風を聴かせていましたが、本作は短めの曲がメドレー形式で展開していく構成となっており、シンセを始めとする多彩な楽器の音色が全体をきらびやかに彩っているのが特徴です。

もしかすると、前作の延長上のサウンドを期待して本作を聴いた方は、この全編にわたる込み入った音の装飾に、若干の聴きにくさを感じたかもしれません。クリエイティビティの塊のような彼のこと、次なる『SOMETHING/ANYTHING?』を求める聴衆や批評家をあえて裏切るようなサウンドに仕上げたかったのでしょうか。

しかしながら本作、メロディに注意して聴いてみるとこれがやはりトッドならではと言うべき愛すべき珠玉の旋律に満ちているんですよね~。多彩な音色を聴かせるシンセやホーン・セクション、逆回転によるSEなど、さながら万華鏡のように散りばめられたサウンドが、時にコミカルに時にドラマティックに楽曲を彩っていく演奏は、聴きこむうちにだんだんと癖になってくるようなある種の中毒性があるようにも感じられます。このへんがまさに魔術師たるところのトッドマジックなのだと言えるかもしれませんね。

では本作からのナンバーをお聴きください♪

1.International Feel[SINGLE VERSION]

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ガシャガシャと賑やかに鳴り響く演奏に若干面食らいますが、メロディの良さはさすがトッドと言えるハイクオリティー。

11.When The Shit Hits The Fan

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このカラフルなサウンドは、こういうソリッドなナンバーに意外なマッチングを聴かせているんですよね。トッドのワイルドなヴォーカルとポップすぎる奔放なシンセのトーンが絶妙なコントラストを描きます。

19.Just One Victory

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ラストナンバーはトッドらしい洗練された情感を感じさせる1曲。1時間近くの長丁場をこの名曲がドラマティックに締めます。いやお見事ですね~!

TODD RUNDGRENの在庫

  • TODD RUNDGREN / A WIZARD TRUE STAR and TODD

    傑作「SOMETHING/ANYTHING?」に続く、73年作と74年作を収録

  • TODD RUNDGREN / FREE SOUL THE CLASSIC OF TODD RUNDGREN

    フリー・ソウル系ナンバーを集めた編集盤

  • TODD RUNDGREN / ONE LONG YEAR

    00年作

  • TODD RUNDGREN / RUNT

    NAZZ脱退と同年にリリースされた、記念すべき70年ソロデビュー作!

    70年作1stアルバム。

  • TODD RUNDGREN / RUNT. THE BALLAD OF TODD RUNDGREN

    タイトル通り珠玉のバラードの数々を収めた71年作2nd

    録音技術環境も整った昨今では、世界中で一般的になって来た、一人宅録ドリーミー・ポップ。ですがそのパイオニアと言えば、やはり天才的ポップ・マエストロことTODD RUNDGRENのこの作品を挙げないわけには行かないでしょう。前作から引き続き、RUNT名義での第2作目ですが、ベースとドラム以外は全て彼が演奏を担当しています。BEATLES、とりわけPAUL McCARTNEYにインスパイアされたとも言われる、端正で甘酸っぱくもある美しいメロディー・バラードのオンパレードが続いて行きます。大名曲「BE NICE TO ME 」、NICK DECAROが「ITALIAN GRAFFITI」で取り上げた名曲「WAILING WALL」、爽やかに刻まれるアコギに導かれるミディアムグルーヴなメロディの美しさが際立つ「CHAIN LETTER」など等、一切駄曲はありません。 LAURA NYROにも通ずるソウルフルな楽曲群と名エンジニアでもある彼自らが宅録・演奏した、後のLENNY KRAVITZ等、一人宅録者の元祖とも言えるベッドルーム・ワンダーロックが咲き乱れる、70年代ラヴ・バラード不朽の名盤です。

  • TODD RUNDGREN / SOMETHING / ANYTHING ?

    眩いばかりにキャッチーな名曲「I Saw The Light」を筆頭に、愛すべきToddスタンダードがずらりと並ぶ72年の大傑作3rd!

    米国出身天才作曲家兼マルチ・プレイヤー兼プロデューサー、1972年3rdアルバム。溢れるアイディアを詰め込んだ2枚組。DISC2の6曲目までを一人多重録音、7曲目以降を30人以上のミュージシャンを起用しての一発録り、とスタイルを変えて制作。持ち味でもある実験精神は控えめで、ビートリッシュなメロディが炸裂するポップな楽曲揃い。特にオープニングを飾る「I Saw The Light」は、メロディ・メイカーの才能が爆発した代表曲。シンプルながら心躍るイントロ、AメロもBメロもサビもすべてが完璧なメロディ、スウィートなヴォーカル。そして、控えめながら完璧なタイミングでメロディの魅力を引き立てるコーラス・ワークとスライド・ギター!聴くものすべてを希望の光で包み込む名曲です。その他の楽曲もフックに富んだメロディとキャッチーなアンサンブルを持つ佳曲揃い。いつ何時聴いても幸せな気分にしてくれる最高のポップアルバム。一家に一枚、是非!

  • TODD RUNDGREN / TODD

    名曲「A DREAM GOES ON FOREVER(夢は果てしなく)」収録、74年作

  • TODD RUNDGREN / INITIATION

    プログレファンからの人気が高い75年発表のソロ6th

  • TODD RUNDGREN / BACK TO THE BARS

    スティーヴィー・ニックス/ホール&オーツ/スペンサー・デイヴィスらがゲスト参加した78年ライヴ作、ヒットナンバーを多数プレイ!

  • TODD RUNDGREN / SINGLES

    ベアズヴィル時代に発表した全18枚のシングル曲を完全収録、38曲収録

  • TODD RUNDGREN / BEST OF

    98年編集ベスト

  • TODD RUNDGREN / RUNT AND RUNT. THE BALLAD OF TODD RUNDGREN

    70年1st&71年2ndを収録

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