2020年11月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
ドノヴァンに通じる幻想的な作風のSSW作品を各国からピックアップしてまいりましょう。
まずはドノヴァンの68年作『HURDY GURDY MAN』から一曲どうぞ。
ジョン・ポール・ジョーンズが参加していることでも有名なこの曲。
ゆらゆらと漂流しているようなサウンドにぐいぐい引き込まれていきます。
それではまず、英国の作品からご紹介。
かのドノヴァンとも影響を与え合った英国の名SSW、70年作。
神秘的なラーガ・テイストも取り入れた、幻想性溢れるサイケ・フォーク・サウンドが魅力的。ドノヴァン・ファンは是非。
次は米国に参りましょう。
70年代アシッド・フォーク/サイケ・フォーク屈指の傑作と言われる73年1st。
まどろんだアコギ、美しく気だるいヴォーカル、荘厳なヴァイオリン…ただただ素晴らしいの一言。
ドリーミー&メロディアスなアシッド・フォークのファンは必聴!
穏やかで心温まるアコギの弾き語りに幽玄なモーグ・シンセが絡まり合って、まるで桃源郷に居るような聴き心地…。
米東海岸のSSWによる71年作なのですが、ドノヴァンやITHACAなどの英アシッド・フォーク・ファンにもおすすめです。
フィラデルフィア出身のSSW。ジャニス・イアンプロデュースの68年デビュー作。
フォーク・ロックを基本として、ストリングスやオルガン、ドンシャリしたドラムなどを加えてややサイケデリックに仕上げています。
どこか陰のあるあるしっとりしたメロディーが魅力です。
ニューヨーク出身のSSW、69年作。
ウッドストック・フェスティバルに出演しながらも、レーベルの都合でサントラや映画に収録されず、大きなヒットに恵まれませんでした。
中性的なボーカルと、甘くメランコリックなメロディにぐっときてしまいます。
最後はなんと、オーストラリア人が73年に京都で録音したフォーク作品。
柔らかなアシッド・フォークに「和」の要素がセンス良く織り交ぜられていて、堪りません…。幻の名作。
いかがでしたでしょうか。少しでも楽しんで頂けましたら幸いです。
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京都在住のオーストラリア人が、京都の卑弥呼レコードに残した作品。73年録音。原盤は超激レア。憂いのある柔らかい声で歌われるアシッド/サイケ・フォークを基本に、尺八、琴、フルートなどによる「和」のテイストをセンス良く織り交ぜています。古木の風合いの落ち着いた和室、そこに差し込む柔らかい陽光。そんなひっそりとした景色が目に浮かびます。今までほとんど知られていなかったのが不思議なくらい、えもいわれぬ空気感に包まれた幻の逸品。
70年代アシッド・フォーク/サイケ・フォーク屈指の傑作と言われる73年の1st。鳴らされた瞬間から空へと気化して溶けていくようなまどろんだアコギ、リリカルかつアシッド臭ある単音弾きのエレキ、そして日だまりのように美しく温かくも気だるくもの悲しいヴォーカル、通底音のように重く響く荘厳なヴァイオリン。ただただ素晴らしいの一言。ドリーミー&メロディアスなアシッド・フォークのファンは必聴!紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック2曲収録。
米東海岸出身のSSW、71年作2nd。温かく和やかなアコースティック・ブルースを基調としつつ、一筋縄ではいかないサイケな実験性も散りばめた作風がこの人の持ち味。本作最大の特色は何といってもモーグ・シンセの導入で、牧歌的なアコギの弾き語りに幻想的なヴィブラフォン&チープで幽玄なモーグの音色が絡み合っていくサウンドはかなりユニーク。英米アシッド・フォーク、特にITHACAあたりのファンにはかなりオススメです。
DONOVANとも影響を与え合ったイギリスのフォークSSWによる70年2nd。フィメール・コーラスにLesley Duncan、サックス/フルートにSOFT MACHINEにも在籍したLyn Dobson、シンセで元MANFRED MANNのマルチ奏者Mike Vickersらが参加。力強いリズムと流麗なピアノ、女性コーラスが印象的なスワンピーなフォーク・ロックのM1、呟くように歌う弾き語りフォークのM2、タブラとフルートの絡みが神秘的なインド音楽調フォークのM3と、70年という時期らしい多彩な曲調のフォーキー・サウンドが詰まっています。そのすべてにマッチする低めの落ち着きあるヴォーカルがまた魅力的。様々な曲調を聴かせつつも一貫して英国らしいジェントルな聴き心地が素敵な逸品です。
レーベルの都合で「ウッドストックの忘れられた男」となってしまったニューヨーク出身のSSW、69年2ST。特筆すべきは、内省と激しさが同居したそのボーカル。メランコリックなギターに、繊細なバートの歌声がこれ以上なく優しく響き、ドノヴァンのような夢幻的なフォークだな・・・と思ったら、バンドが入り込むにつれその歌声は次第にテンションを増していき、ティム・バックリーに通じる荒い詩情を感じさせてくれます。各所で鳴らされるご機嫌なドラム、情感豊かなオルガンやピアノは非常にキャッチーでポップ。バートの歌声と共に、胸打たれます。
米フィラデルフィアのSSW、68年作。基本的にフォーク・ロック・サウンドなのですが、しっかり効いてるオルガンや、ドンシャリしたリズム隊はサイケデリック・ムーヴメント色濃い68年的。ティム・バックリーを上品にしたようなジェントルなボーカルは伸びやかで、耳にとても心地よいです。ジャニス・イアンプロデュースということで、ストリングスがしっかりと効いたクラシカルな楽曲もあり、英国フォークにも通じる陰影ある美しさを感じさせてくれます。ドノヴァンなどサイケ・フォークが好きな方から、ニック・ドレイクなどチェンバー・フォークが好きな方におすすめです。
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