2020年1月29日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
今日は、今カケレコで沢山入荷中のユーロ・フォークを取り上げて参ります。
その国ごとの特徴や味わいを、ぜひお楽しみください!
スウェーデン出身、透明感溢れるハイ・トーンが素晴らしすぎる美声女性ヴォーカリスト。
ドリーミーでリリカルなメロディ、透明感溢れるクールな質感のアンサンブルが素晴らしいです。
スウェーデンのストックホルム出身SSW、72年作。
スウェーデンの伝統唱法「jolor」を用いたプリミティブなボーカルに、バイオリンや口琴、パーカッションが静かに交わり、不思議と心地良いサウンドを作り出しています。
幻想的なアコースティック・ギターとフルート、静かにたなびく男女ボーカル・・・ドイツの深い深い森の香りがします。ジャーマン・アシッド・フォーク名作。
70年にハンブルグで結成されたフォーク・グループ。
ニッケルハルパやハーディ・ガーディ、ドタールなど様々な古楽器/民族楽器を使用し、美しい女性ボーカルと素朴な男性ボーカルとで、伝統的なフォークを演奏しています。
ドイツのフォーク・グループ、75年自主制作盤。
クリアでふくよかな女性ボーカルにバンジョー、ハープ、バイオリン、シタール、12弦ギター、マンドリン、ハーモニカがさり気なく交わります。
英国のフォークが持つ湿り気のある情感をさらに濃く落とし込んだかのような、ジャーマン・フォークの奥ゆかしさが伝わってきます。
フォーク・ロックグループの78年作。
Annie Haslamを想起させるソプラノボーカルを擁し、ドイツロマン派を強く意識した深みのある音像と気だるげなデカダンスを感じさせるサウンドは唯一無二です。
スペインを拠点としたヒッピー・コミューン・フォーク・グループ。
神話や宗教をもとにした作品。
12弦ギターやタンブラなどを用いたサイケデリックなサウンドの中に幽玄な男女ボーカルが響きます。
スペインはバスク地方出身のプログレッシヴ・フォーク・グループ、76年作の2nd。
幽玄なフルートやチェロ、虚ろな女性ヴォーカル、エキゾチックなパーカッション。
崇高さすら湛えた神秘的なサウンドが素晴らしい、ユーロ・フォークの枠には納まらないプログレッシヴな感性が光る傑作。
「木漏れ日」と形容してもいいような、柔らかで歌心溢れた地中海フォルクローレ・ロックの逸品!
オランダ、北海沿岸のフリースラント出身フォーク・ブループ、79年作。
アコーディオンやマンドリンが奏でる牧歌的なアンサンブルと、中世ヨーロッパに迷い込んだような神秘的な旋律が溶け合って、摩訶不思議な無国籍フォークとなっています。
【関連記事】
77年フランスに産み落とされた、あまりにも美しいプログレッシブ・フォーク!古楽器やダルシマーの調べにのせて、夢幻世界が広がります。
フランス北部で72年に結成された、バロック・フォークの至宝、77年2ndラスト作。
厳かな気品に包まれつつ、土着的なフレイヴァーや中近東エッセンスもふんだんに取り入れたバロック・フォークは言葉も失う素晴らしさです。
チェコのプラハにて、男性2人女性1人で81年に結成されたフォーク・ロック・バンド、86年作。
2つのアコースティック・ギターの歯切れの良いアンサンブルと、情熱的で表情豊かな男女ボーカルが織りなす、ラテン色の入ったフォーク・ロックです。
いかがでしたでしょうか。何だかヨーロッパを旅したような気分になりますね。
Annie Haslamを想起させるソプラノボーカルBeate Krauseを擁し、ドイツロマン派を強く意識した深みのある音像と気だるげなデカダンスを感じさせるフォーク・ロックグループの78年作。バンド名が表すとおり、牧歌的で飾り気のないフォーク・ロックサウンドが根底にはあるものの、そこにジャーマン・ロックならではの奥深さと内省的な表情、そして適度なサイケデリアが絶妙に内包されており、隠し味で使われているシンセサイザーもジャーマン・エレクトロ的なメディテーショナルなサウンド。同郷EMTIDIにも通じる、牧歌的でありながらも決して生命的にならない、どこか浮世離れした味のあるサウンドを作り上げています。
フランスの女性アシッド・トラッドフォークミュージシャンによる、Ballon Noirレーベルからリリースされた77年作。つぶやくような品のあるボーカル・ナンバーを中心に収録されたそのサウンドは、ハーディー・ガーディーやダルシマーなどのトラディショナルな楽器や、サイケデリックな質感ただようパーカッション類、そして浮遊感溢れる音像処理などのアヴァンギャルドな実験色も織り交ぜた個性的なものであり、クラシカルで崇高な音楽性とどこか浮世離れした不思議な酩酊感の対比が素晴らしい名盤となっています。
スペインはバルセロナ出身のグループ、76年にEDIGSA傘下のZELESTEよりリリースされた唯一作。パーカッションやフラメンコ・ギターや古楽器を操るメンバーによる多人数編成(ジャケに映るのは7人)で、スペイン土着のフォルクローレや東洋音楽をベースにしたオリエンタルなサウンドが特徴。エキゾチズムが香るパーカッションやブズーキなど民族楽器、たおやかに紡がれるスパニッシュ・ギターやマンドリン。伊カンタウトーレに通じる穏やかな歌声の男性ヴォーカルも印象的で、チェンバー・ロック的な気難しさや聴きづらさはなく、「木漏れ日」とも形容してもいいような柔らかで歌心溢れたアンサンブルが印象的です。陽光と海のきらめきに包まれた地中海フォルクローレ・ロックの逸品!
フランス北部で72年に結成された、バロック・フォークの至宝、77年2ndラスト作。英国はPENTANGLEに多大な影響を受けて、フランスの伝承歌やオリジナルの楽曲を、様々な伝統楽器を用いて織り成された珠玉の一枚。JOHN RENBOURNのソロ、バロック諸作等で、バロック・フォークの陰影溢れるその世界の魅力を知った方等には、是非触れて欲しい逸品です。前作の延長上にある作風ですが、より土俗的な曲、中近東なオリエンタリズムも前作にも増してプリミティヴな肌合いを醸し出しています。アシッド・フォークとしての主要素も多分に含んだ憂愁な一枚。
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