2018年11月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
今日はオーストラリアやニュージーランドのアシッド・フォーク作品をピックアップしてまいりたいと思います。
昔、ニュージーランド出身の英語の先生が、「日本人は虹を見ると驚いて写真を撮ったりするけれど、ニュージーランドでは虹は日常茶飯事なんだよ。」と言っていました。
しょっちゅう虹が見られるなんて素敵だなあ、と思ったのを覚えています。きっと自然豊かなところなんでしょうね。
さて、カケレコ棚へ参りましょう。まずはこちらです。
ニュージーランド出身サイケ・フォーク・ロック・トリオ、72年作。
くぐもったボーカルとほんのりサイケな楽曲、ブルージーなハーモニカ。雨の降る海を眺めているような気分になります。
ニュージーランドのフォーク・トリオ、72年作。CSN&Yに影響を受けたというフォーク・ロックを基調としながらも、そのコーラスはエコーのかかった夢うつつな響きです。
DAVID MADDENとPETER HARRISによるオーストラリアのフォーク・デュオ、75年作。
流れるようなアコギと、靄のようなメロトロンがたまらない。永遠に浸っていたくなります。
オーストラリア出身男女フォーク・デュオ、83年作。
繊細さとリリシズムのバランスが抜群のメロディ、シンプルながら音楽的な奥深さを感じさせるセンス溢れるアンサンブルなど、どの曲も味わい深い佳曲揃い。
男女デュオつながりで、こちらを。
透き通るような美しい女性ボーカルと、繊細かつモダンなギターの響き。オーストラリアにこんなデュオがいたとは!
オーストラリア産アシッド・フォーク、71年作。
おぼろげなボーカル、ヘナヘナのフルート、煌めくパーカッション・・・ゆらゆらと波間に漂うようなサウンドです。
オーストラリアの自主サイケ・フォーク、75年作。
終始気だるげなギター、哀愁漂うボーカル、素人っぽいアンサンブルとチープな音質。聴いていると色々どうでも良くなっちゃいます。
オーストラリアのフォーク・デュオ、78年作。
森の奥に佇む仙人のようなルックスのフォーク・デュオなんですが、これがもう木漏れ日感とドリーミーさが絶妙の絶品アシッド・フォークでびっくり。
最後に、このお方を。
FOTHERINGAY、FAIRPORT CONVENTIONと渡り歩いた経験を持つ、名うてのオーストラリア出身フォーク・シンガー、66年作。
ちょうど「South Australia」という曲があります。
いかがでしたでしょうか。少しでも楽しんで頂けたらうれしいです。
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ニュージーランドのフォーク・トリオ、72年作。CSN&Yに影響を受けたというフォーク・ロックを基調としながらも、そのコーラスはエコーのかかった夢うつつな響き。ボンゴやマラカス、鈴の音が眩惑的にリズムを刻み、フルートが優しくたなびくサイケデリックな楽曲も多く収録されており、オセアニアの自然豊かな土地ならではのおおらかなサイケ・フォークを聴かせてくれます。
EKLECTION、FOTHERINGAY、FAIRPORT CONVENTIONと渡り歩いた経験を持つ、名うてのオーストラリア出身フォーク・シンガー、66年作。冒頭から、温かみのあるアコーディオン、フィドルの音色に、あのFRED NEILのように太く伸びる優男風のヴォーカルが耳に心地良い一枚。オーストラリア出身でありながら、ブリティッシュ・フォーク界の名バンドを渡り歩いて来たその実力の確かさを感じる事の作品ですが、彼はなんと、あのSUNDY DENNYの元夫でもあるのです。きっと彼女も彼の艶やかな男らしいヴォーカルに惚れ込んでしまったのでしょう。元々激レア・アイテムとして、英SSW最難関の一枚とされていた作品。英フォーク・ファンには避けては通れない一枚となるでしょう。
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