2015年4月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
昨日入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
事務所の窓から桜の木が一本見えるのですが、すっかり春らしい淡いトーンの青空とやわらかなピンク色の桜の花びらがこの時期ならではの優しい色合いを描いていて、日本人で良かったなぁ、なんてしみじみと感じてしまいます。
英国のロックを評する時に「牧歌的」というキーワードをよく使いますが、そんな英国の田園風景にも負けない、日本ならではの景色ですよね。
この景色を楽しめるのもあとわずか。春の色合いを十分に楽しんでいきましょう。
ということで、まずは春にちなんだ一枚をピックアップ。
イタリアの春の景色はどんな色合いなんでしょうね。そんなことを思いながら、味わいたい名品からスタート!
FINISTERREやLA MASCHERA DI CERAを率いる90年代以降のイタリアン・プログレを牽引する天才Fabio Zuffantiによるプロジェクト。
彼の集大成と言える【四季】シリーズの中の「春」編で、ヴィバルディの世界を彷彿させるリリカルでたおやかなメロディやアンサンブルが溢れ出る愛すべき名作。
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イタリアのバンドにも負けない、クラシカルなセンスがみなぎる英プログレの名品がこちら。
ファンタスティックなんだけど英国らしい淡さがあっていいなぁ。
イエスのドライヴ感とキャメルの叙情美に英国的な牧歌性を加えたサウンドは、これぞ英国ファンタスティック・ロック!
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さぁ、ここからは、昨日売れた中から店長注目の作品をピックアップしてまいりましょう。
ヒプノシスっぽいジャケがオシャレなハンガリー産プログレ・ハード名作。
センチメンタルだったりゴリゴリとハードだったり、この雑食感こそ辺境プログレの醍醐味!
レビュワー4人も絶賛!
カケレコは、ハンガリー・プログレのラインナップに力を入れております。こちらの特集をチェック是非!
これでもかと美旋律を奏でるツイン・ギターと、神秘的な女性ヴォーカルやシンセ。
ゲルマン民族のアーティスティックな感性に溢れたジャーマン・クラシック・ロックの秘宝的名作。
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サンフランシスコ出身のジャズ・ロック・バンドによる74年作なんですが、70年代のアメリカに、これほど硬質でしなやかなジャズ・ロック・グループが居たとは!
スピーディーに牙をむくリズム隊、フュージョン・タッチの流麗でテクニカルなギター、そしてカンタベリーを彷彿とさせる洗練されていて浮遊感とリリシズムに溢れたマリンバの響き。
カンタベリーのファンは悶絶ですよ。
67年にデンマークのコペンハーゲンで結成されたバンドで、本国のほか、ドイツやイギリスでも人気を得るなど、北欧初の国際的な評価を得たと評される名グループ。
なるほど、あのジョン・ピールが気に入ったのも頷けるなぁ。
グレイヴィ・トレインやユーライア・ヒープあたりのオルガン・ロックのファンにはたまらないはず!
まるで『アゲイン』あたりの後期バッファロー・スプリングフィールドに、ジミ・ヘンが飛び入りしちゃった感じ?
ハワイのバンドの70年デビュー作!
VELVET UNDERGROUND × ITHACAのような、奇跡的な傑作。
自作楽器が放つ無調のフレーズがノイズの渦を描きながら「構築」を破壊し、聴き手の「理性」をハチャメチャにしていく感じ。
こんな漆黒のアヴァン・ロック・バンドがカナダに居たとは。
6万人を動員するトップバンドを引っ張るクリエイターでいながら、ジャズ・ギタリストとしてパット・メセニーにも比肩しちゃう凄い作品をリリースしまくってるインドネシアの奇才。
米ジャズの名手たちと制作した2015年作、まばゆし!
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NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
サンフランシスコ出身のジャズ・ロック・バンド、74年に録音されつつお蔵入りとなっていた幻の作品。ヨーロッパ的なアンニュイな女性ヴォーカルと、エレピの代わりにマリンバ奏者が在籍しているのが特筆。かなりスピーディーに牙をむくリズム隊、フュージョン・タッチの流麗でテクニカルなギター、そしてカンタベリーを彷彿とさせる洗練されていて浮遊感とリリシズムに溢れたマリンバの響き。国名を聴かなければアメリカとは思わないでしょう。ベルギーのCOSあたりが好みであれば、かなり気に入るはずです。デジパック仕様。
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