2015年1月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,新譜CDナビ
タグ: プログレ
2014年にイタリアから届けられたプログレ/シンフォ作品の中から、特にカケレコのお客様に人気があった作品をセレクトいたしました。
往年のイタリアン・ロックのDNAを受け継いだグループ達の作品をどうぞお楽しみください。
90年代はじめから活動するベテラン伊プログレ・バンドによる2014年作なんですが、クラシックの気品、ジャズの躍動感、地中海音楽のエキゾチズムがブレンドしたまばゆいサウンドは、これぞイタリアン・プログレ!
FINISTERRE、LA MASCHERA DI CERA、HOSTSONATENを率いて次々にプログレ傑作を生み出した90年代以降を代表する奇才ファビオ・ズッファンティが2014年、活動20周年の集大成としてリリースしたモダン・プログレ大傑作ソロ!
『LA QUARTA VITTIMA』に伴うツアーの好調ぶりから企画された『スタジオ・ライヴ』も登場!
70年代プログレに憧れるイタリアのコンポーザーUMBERTO PAGANINIの手による楽曲をバンドがファンタジックに演奏するシンフォ・プロジェクト。賞賛された2013年デビュー作に続く2014年の2nd。
陽光溢れるファンタスティックな1stも名作でしたが、SUBMARINE SILENCEのKey奏者が全面参加したこの2ndは、そこにジェネシスのオマージュが散りばめられていて最高の幻想プログレに仕上がっております☆
ジェネシスやカンサスへの愛情に溢れたフックに富んだプログレ・ハードを聴かせるイタリアのプログレ新鋭グループ、2014年デビュー作。
ラストの17分を超えるタイトル・トラックが特筆で、ジェネシスやグリーンスレイドからムーン・サファリまでを俯瞰したような、躍動感いっぱいで歌心みなぎるアンサンブルがめくるめく名曲。
これは注目のイタリア新鋭!
P.F.M.やBANCOやLE ORMEなど往年の伊プログレのDNAとともに、米カンサスばりのキャッチーなプログレ・ハード色も併せ持った伊新鋭。リリカル&ハードにかっ飛ばす痛快な2014年デビュー作!
LE ORMEのカヴァーバンドとして96年にヴェローナで結成、その後、オリジナルへと移行し、99年と01年に自主制作でアルバムをリリース。本作は、2014年リリースの通算3枚目。
陽光溢れるような豊かなイマジネーションと柔らかな詩情・・・。レ・オルメやP.F.M.のDNAを継ぐ注目の逸品!
0年代前半に結成され、レ・オルメやビリエット・ペル・リンフェルノのオープニング・アクトを務めるなど活動していた幻のバンドが00年代に入って再結成され、当時の楽曲をレコーディングした2014年デビュー作で、ダンテの文学をモチーフにしたコンセプト・アルバム。
何と言っても魅力的なのが、70年代そのままの音色と言えるヴィンテージなキーボード・ワーク。
ロッカンダ・デッレ・ファーテにも影響を受けたようで、なるほど、繊細なタッチで叙情的なメロディを紡ぐギターとキーボードが織り成すファンタスティックなアンサンブルは絶品です。
ファズの効いたヴィンテージなハモンドが荒々しく炸裂!そこに力強くからむサックスを吹くのは、なんとVDGGのDavid Jackson!ジェネシスやEL&Pやレ・オルメのDNAを継いだイタリア新鋭、充実の2014年作!
Vo&Key奏者の女性ミュージシャンを擁するイタリアのプログレ・バンド、2014年作5th。
ヴィンテージなキーボード・プログレ・スタイルに映える清楚な女性ヴォーカルが個性的ですね。
イタリアらしい美麗なメロディ・ラインも良い感じ☆
別プロジェクトのSUBMARINE SILENCEも素晴らしいけど、この本家グループの方も凄い!
ヴィンテージ・テイストはSUBMARINE~の方で発揮して、こちらではモダンな現在進行形シンフォを展開っ!
三兄弟プログレバンドとして、知名度ではジェントル・ジャイアントと雲泥の差だけど、70年代ブリティッシュ・プログレやP.F.M.やLE ORMEへのオマージュに満ちたヴィンテージ感、たまらないなぁ。
ピーター・ガブリエル期ジェネシスや『トリック・オブ・ザ・テイル』を軸に鮮烈なモダン・プログレに仕立てた2014年傑作!これは素晴らしいですよ~。
キャメルのDNAとともに、ニューエイジ・フレイヴァーやトラッド・フレイヴァーを織り交ぜながら紡いだ叙情派シンフォ・サウンドが魅力のイタリアの新鋭グループ。14年作が登場!
イタリア南部はナポリ出身のヴィンテージ・テイストたっぷりな新鋭による2014年作。地中海テイストも絶妙で、地中海の歴史がつまったようなこの濃厚さこそイタリアン・プログレ。
80年代から活動するイタリアはボローニャ出身のベテランバンドSITHONIAのKey奏者とギタリストの2人を中心とする別プロジェクト。2014年のデビュー作。
地中海音楽とプログレのエッセンスを融合し、ポップ・ソングのフォーマットで聴かせるというコンセプトを掲げた快作!
00年にナポリで結成された70年代スタイルのヴィンテージなプログレ・グループ。06年デビュー作に続く14年作2nd。
これは、ずばりレ・オルメ『フェローナとソローナの伝説』にナポリの熱情を加えたような感じ!
往年のイタリアン・キーボード・プログレのファンは間違いなく熱くなるでしょう。
イタリアはヴェローナで09年に結成されたプログレ・グループ、フルート奏者、Key奏者を含む4人組、2014年のデビュー作。
オープニングから荒ぶるフルートに往年の伊ヘヴィ・シンフォのファンは歓喜すること間違いなしでしょう!ヘヴィにうねるギターもたまりません。
まるで初期P.F.M.のように気品あるクラシック・ギターにヴァイオリンがつややかに鳴るアコースティックなパートを織り交ぜるなど、イマジネーションも豊かだし、これはオススメです!
70年代のヘヴィ・シンフォ・サウンドが鮮やかに蘇った2013年のデビュー作が高く評価されたバンドIL FAUNO DI MARMOの前身バンドREBUSの2作品が2枚組でリイシュー。
それにしても、本当に00年代の作品なの!?と思ってしまう、強烈なヴィンテージ感。
荒々しく吹き鳴らされる唾飛ばしフルート、ウネリを上げるハモンド・オルガン、熱くかきむしるエレキ・ギター、バタバタとした性急なリズム隊、そして、突き放すようなエネルギッシュなヴォーカル。
400枚が自主制作されただけの無名作だったとはとても思えない、往年のイタリアン・ロックのファンは歓喜すること間違いなしな傑作!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
カケレコは、これからもプログレ・シーンの最新動向を追い、世界の注目作をみなさまにお届けしてまいりますよ~。
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イタリア北西部はトリノ出身のKey奏者Nico Comoglioを中心に90年代はじめに結成されたグループ。92年と93年にアルバムをリリースした後、いったん解散し、2010年に再結成。再結成後にリリースした2枚のアルバムに続く通算では5枚目となる2014年作。Nicoの他、ヴォーカルとヴィヴラフォン奏者によるトリオ編成で、UKZのドラマーMarco Minnemannやフルート奏者John Hackettなどがサポートとして参加し録音されています。淡いトーンで鳴らされるハモンド・オルガンと躍動感あるヴィヴラフォンで幕を開け、イタリアらしい艶やかで気品あるクラシック・ギターで場面が切り替わると、エモーショナルなヴォーカルが登場。歌に寄りそうヴァイオリンもまたクラシカルな響きに溢れていて特筆です。続くヘヴィなチューンでは、ヴィンテージな音色のムーグとピアノが荘厳に鳴らされ、そこにホーン・セクションも入るアンサンブルは、さすがは映像音楽家としても活動するNicoならではと言えるイマジネーションに溢れています。さらに、クラシック、ジャズだけでなく、北アフリカ〜バルカン由来の地中海音楽も取り入れたサウンドは、ただただ「豊潤」。HOSTSONATENなど若手にも負けない音のツブ立ちと鮮やかなトーンを持った、ベテランミュージシャンによる気鋭の名作です。
紙ジャケット仕様
盤質:全面に多数傷
状態:良好
盤に曇りあり、ホチキス錆あり、ジャケットにシール貼り付け
LE ORMEのカヴァーバンドとして96年にヴェローナで結成、その後、オリジナルへと移行し、99年と01年に自主制作でアルバムをリリース。本作は、2014年リリースの通算3枚目。陽光のように柔らかにきらめくシンセ、荘厳なハモンド・オルガン、叙情溢れるメロトロン、格調高いピアノなどヴィンテージなキーボード・ワーク、そこに絡むフルート、そして、夢想的に紡がれるアルペジオから流麗なソロまでメロディ・センスいっぱいのギター。P.F.M.やLE ORMEなど往年のイタリアン・ロック・グループをはじめ、ジェネシスからの影響を感じさせるヴィンテージなシンフォニック・ロックをこれでもかと聴かせています。しっとりとエモーショナルに歌うイタリア語のヴォーカル、詩情豊かなメロディも魅力的。ジャケットの色合い通りの落ち着いたトーンのイマジネーション豊かなサウンドを聴かせる逸品です。これは往年のイタリアン・ロックのファンにとって注目の作品!
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